六大学コメント集

陸上競技

4月2日、10年ぶりに東京・国立競技場で開催された第56回東京六大学対校。ここでは、レース後の選手の声をお届けする。

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10年ぶり国立で開催の六大学 男子は総合2位、女子は総合優勝!(4/5)

稲毛碧(スポ4=新潟・東京学館新潟) 男子100メートル2位

――調子はいかがでしたか

 今回は学生個人を見据え、そこまで調整せずに臨みました。少し疲労感はありましたが、自力で勝ち切ることができるという自信があったので、あえて調整はしませんでした。当日の状態もよく、自信をもってレースに臨むことができました。

――予選のレースプランは

 後半を強みとしているため、前半は上手く前傾をキープして後半で前に出るレースパターンを想定していました。昨年よりも確実にトップスピードやレースの組み立て方の技術が向上しているため、周りは気にせず自らのレースをすれば勝つことはできると考えていました。

――どのようなことを意識していましたか

 今季初めての100メートルでしたが、スタートの速い選手など早稲田にはいないタイプの選手が多くいる中、自らの走りを冷静にこなすことを特に意識していました。特に昨年の六大学では立教の河田(航典)選手に大きくスタートを先行されてしまい自らのレースパターンを遂行することができませんでした。なので、昨年の反省を生かして最初は飛び出されても、ただただ自分の強みをレースで出すことだけに徹しました。

――予選のレースを振り返っていかがですか

 予想していたレースパターンとなったため、ただ自分のやりたいレースをしました。余裕を持った走りの中でタイムが10秒4台だったので、確実にベースがあがっていると実感することができました。決勝に向けてそこまで何かを大きく変えなくても、もう一度同じことを再現すれば必ず勝てるという確信が持てる予選でした。

――では決勝を振り返っていかがですか

 正直、タイムというよりもレースに勝てなかった自分に対してのふがいなさを痛感させられました。勝てるレースであったし、エンジを背負う早稲田の100メートル選手として負けてはいけないレースでした。タイムはしっかり走ればおのずとついてくると考えていましたが、うまくレースを運ぶことができなかったと思います。決勝に関しては、特に緊張していたわけではないのに、全くレースのことを覚えていません。正直、ゴール前まで自分が先頭だと思っていて、ゴール直前に横を見たら慶応の三輪選手が視界に入ったので、とっさにトルソーをしました。しかし0・03秒の差で負けてしまって。今は動画での客観的な視点と主観的な視点での感覚のすり合わせの途中であるため何が今回のレースでよくなかったのか、今後に生かせるポイントはあるのかを見つけ出し、今回の反省を糧にしていきたいです。

――今後の目標について教えてください

 今回、冷静に自らのレースをすることができたと共にレースの中で意識しなければならない課題を浮き彫りにすることができました。学生個人(日本学生個人選手権)までは2週間弱あるため自らの課題を一つ一つクリアし、次こそは誰にも負けないような圧倒的なレースをします。

島田開伸(スポ3=静岡・浜松湖東) 男子100メートル3位

――直前の調子はいかがでしたか

 アップの段階からかなり体は動いていたので調子は良かったです。

――予選のレースで意識していたことは

 ラスト30メートルを修正しようと取り組みました。先週の早大競技会で走った200メートルのおかげか春季オープンよりも余裕を持ってラスト30メートルを走ることができたと思います。しかし、まだまだ満足はしていないので改善を重ねていきたいです。

――予選のレースを振り返っていかがですか

 良くも悪くも力を出し切れなかったレースだったかなと思います。しかし、中盤以降抜け出して確実に1着でゴールできた点は良かったです。

――予選レースから修正したことはありますか

 昨シーズンは予選から次のラウンドにかけて走りのレベルを落とさないことを課題としていましたが、予選から決勝でレベルを落とさず、今回に至ってはレベルを上げることができたので、その点については評価できると思います。

――では決勝を振り返っていかがですか

 中盤で追い上げる展開を理想としていましたが、できませんでした。終始左には稲毛さんと明大の木村(稜)さん、右には慶大の三輪が見えている展開になってしまい、結果的に三輪と稲毛さんに先着されてしまいました。走りの中で細かい動きの課題もあり、やらなければいけないことが山積みになったレースでした。しかし、試合で勝つためにはどういった取り組みをどういったマインドで進めていかなければならないのか、ということを考え直すきっかけにもなったので、ポジティブに捉えたら今後のためになる収穫も得ることができたと思います。

――今大会全体を振り返っていかがでしょうか

 この時期にしては悪くないタイムで走れていると思います。ただ今回は対校戦で結果が求められる試合だったので負けてしまったのはかなり悔しいです。

――今後の目標を教えてください

 まずは3週間後の学生個人でユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)の代表入りを目指します。そして関東インカレ(関東学生対校選手権)、日本インカレ(日本学生対校選手権)で総合優勝するために今回出た課題を含めて改善していけたらと思います。

新上健太(人4=東京・早実) 男子400メートル2位

――今日の調子はいかがでしたか

 合宿を挟んだ3連戦目でしたが、上手く調整しながら合わせることができていました。調子自体は勝負できる状態だったと思います。

――レースプランはどのように考えていましたか

 具体的なタイムだと前半を22秒0、後半を24秒4という展開を目指していました。先週のトラトコで出場した200mの感覚的にも、実現可能なプランだったと思います。

――予選のレースを振り返って

 今回は予選から記録を狙うつもりでした。ですが、いざトラックに出てみると、思ったよりも気温が低く、レース直前に雨がぱらついてきたのもあって、迷いがでてしまったレースだったと思います。

――次に、決勝のレースについて伺います。前半の展開はどのように振り返りますか

 目標タイムは予選と変わらず、その中で相手を勝負できる位置に置けるかがポイントでした。200mを通過した時点で予想よりも前に行かれていたので、後手のレースになってしまいました。

――後半はいかがですか

 想定よりも全体に前をいかれていたので、どれだけ順位を上げられるかという意識でした。得意な展開ではありますが、その中でも勝てる位置にいられなかったのが悔しいです。

――タイムについてはどのように振り返りますか

 記録としては47秒10で、昨シーズンのベスト近くで走れました。記録よりも勝ちが求められる試合だったため、あまり評価したくはありませんが、昨シーズンよりはパワーアップできているのかなと思います。

――短距離ブロック長として、今日のチームの結果はどのように捉えていますか

 総合優勝を狙っていた中で2位という結果に終わりました。細かい話しをすれば色々な要因があります。男子短距離に限った話をすれば、優勝した種目がひとつもないのが1番の問題だと思います。僕自身も含めて、勝ちにこだわってやってきた中で、勝てた人が1人もいないことは、受け止めなければいけない事実です。

――最後に、今後の目標をお願いします

 109代目として迎えた初の対校戦が終わりました。今回の悔しさを全員で受け止めて、関カレ、全カレでは総合優勝を成し遂げたいと思います。

間瀬田純平(スポ2=佐賀・鳥栖工) 1500メートル優勝 男子大会最優秀選手

――コンディションはいかがでしたか

 コンディションはかなり良かったです。ただ、1週間前に胃腸炎になってしまいその不安もかなりありました。

――レースプランはどのように考えていましたか

 立教の上野監督(セントポールクラブ)がペースメイクをしてくださるとの事だったので、その流れに乗って勝ち切るレースを想定していました。

――レース展開はどのように振り返りますか

 前半、位置取りも上手くいき、上野さんのペースに乗って余裕を持って走ることができました。その後、1000メートル手前くらいで僕の前にいた選手が離れていたのでその間を詰めて逃げ切る形に持っていきました。ラストまで余裕があったので最後の1周はタイムも意識して走りました。

――タイムと結果についてはどのように捉えていますか

 シーズン初戦にしては良いタイムだと思います。ただ、1000メートル手前で前の選手が離れ出したことに気づくのが遅れてしまい、そのスペースを詰めるのが遅れてしまったので、その分まだタイムは狙えると思います。結果については、大学に入ってから1番になることがなかったので勝ち切ることができたのはとても嬉しかったし、自信にもなりました。

――最後に今後の目標をお願いします

 関東インカレ優勝と日本選手権の決勝で戦うことです。また、タイムも早稲田記録の更新を目標に頑張りたいと思っています。

石塚陽士(教3=東京・早実) 男子5000メートル優勝

――レースプランはどのように考えていましたか

 記録を狙うレースではなく、優勝を狙うレースだったので、前半は体力を使わないように集団についていき、後半、ラスト800m前後くらいでロングスパートで仕掛けようと考えていました。

――コンディションはいかがでしたか

 気候に関しては、風もあまり吹いておらず気温もちょうど良かったので、かなり走りやすい状態だったと思います。調子に関しては、ここ2〜3ヶ月はあまり上がっていなかったのですが、先週の1500メートルで刺激が入り、少しづつ上がってきたところでした。

――シーズンオフ期間の練習のでき、満足度はいかがですか

 1月中旬から2月頭にかけて体調が優れない日が続き、しばらく練習量を落としていたので、7〜8割くらいの練習のでき、満足度でした。本格的な冬季練習に入るのが遅れてしまったので、立川ハーフなどは出遅れてしまいました。

――ラスト1周、早稲田のスタンドの方を向いていました。応援は結構聞こえましたか

 大学入学後初めての声出し応援解禁ということもあり、今までにないような空気感があり、力になりました。また、応援部の方もいらして応援してくださり、太鼓の音なども聞こえたので、GGNのようなお祭り感覚な部分もあり、少し不思議な気持ちでした。

――タイムや結果についてはいかがですか

 大学入学後初の優勝であり、ベストも更新することができたので、現時点では満点に近い走りだったと思います。これを洗練させて、関カレなどのもう一段階レベルの上がったレースでもできるようにしていきたいです。

金本昌樹(スポ3=東京・日大桜丘) 男子400メートル障害4位

――今日の調子はいかがでしたか

 アップ、レースともに身体が思うように動かず、不安でした。対校戦は絶対に結果を残さなければならないので、結構緊張していて、その影響もあったと思います。

――予選の走りを振り返っていかがですか

 練習通りの走り、展開をすれば50秒中盤から後半が出る想定だったのですが、練習通りの走りができず、内容も悪かったです。

――予選では黒川選手に先着しましたが

 黒川さんは予選は流すだろうと想定していて、後半で絶対に抜かしてやる、という気持ちで走っていました。

――予選から決勝で修正した点はありますか

 前半のリズムを修正しました。この点はうまく修正できたと思います。

――決勝では黒川選手と豊田選手が前半から飛ばしていましたが、落ち着いて走ることはできましたか

 落ち着いて走ることができました。黒川さん、豊田は前半のペースが自分と違い過ぎるので、あまり見ないようにしていました。

――決勝の走りを振り返っていかがですか

 前半のリズムなど、予選での失敗点を修正できた事は良かったです。ですが3位以内に入ることができず悔しいです。後半に自信があるのですが、法政の高橋に競り負けたことが本当に悔しいです。

――決勝のタイムは予選からさらに縮めましたが、それについてはいかがですか

 予選の後、身体がかなりきつくて、決勝やばいかもしれないとも思ったのですが、対校戦はなんとしても上位入賞しなければならないという覚悟を持ってレースに臨んだため、タイムを縮められたと思います。

――結果については

 3位以内入賞、50秒台中盤を目標にしていたので悔しいです。嫌な気持ちで今大会を終えてしまいました。

――次のレースに向けて、意気込みをお願いします

 次は日本学生個人選手権で400メートル障害に出場します。決勝進出と50秒台中盤を目標に頑張ります。

菖蒲敦司駅伝主将(スポ4=山口・西京)  男子3000メートル障害優勝

――調子はいかがでしたか

 普通でした。

――レースプランはどのように考えていましたか

  とにかく勝ちきることだけを考えて走りました。あとは今シーズン初の3000メートル障害だったのでハードリングの確認ができればと思ってました。

――2000メートル過ぎでペースアップされました。あらかじめ決めていたのですか

 はい、元々決めてました。

――レース全体を振り返っていかがですか

 余裕をもって勝ちきれたのはよかったですが、ハードリングやラスト1000メートルのペースアップはまだまだ課題と感じました。

――今シーズン初の3000メートル障害で優勝されましたが、結果や記録についてはどのように振り返りますか

 今回は勝つだけだったのでそこがクリアできて良かったです。タイムはこれから狙う場面が増えてくると思うので、そこに向けて今回のスローペースでのレースではなくハイペースで押し切れる力をつけていかないといけないと思っています。

――今大会、長距離は3種目優勝と強さを見せました。駅伝主将としてチームの結果をどのように感じていますか

 長距離種目だけで見ればみんなよくやってくれたので、満点に近い数字がつけられると思います。やはり、タイムをもっていてもこういう対抗戦で勝たないと意味が無いと思っているので、それが今回はできたのは良かったです。

――最後に、今後の目標をお願いします

 まずはシーズン前半の目標である、学生個人で8分35秒を切り、ユニバ内定を狙います。これからも応援よろしくお願いします。

諸冨湧(文3=京都・洛南)  男子3000メートル障害2位

――調子はいかがでしたか

 普段どおりの感覚で臨むことができました。

――レースプランはどのように考えていましたか

 引っ張る展開、着いていく展開いずれになっても、最終順位を意識していこうと考えていました。

――春季オープンから2週間でしたが、その間の練習はいかがでしたか

 先週、1500のレースも挟み連戦になりましたが、うまく疲労も抜きながら順調に練習をこなせていたと思います。

――春季オープンから修正したことは

 単純に走練習が足りてないと感じたので、この先も見据えて走行距離が少なくならないように練習に取り組みました。

――序盤、先頭にでてレースを引っ張るなど積極性が目立ったレースでした。意識していたのですか

 全くしていませんでした。なんだかんだ菖蒲が引っ張ってくれると思っていたので、強いのに引っ張ってくれなくて悲しかったです。

――レース中はどのようなことを考えながら走っていたのですか

 先頭だったので、自分のペースでいけるとこまでいって、ラストはしっかり切り替えれるようにしようと考えていました。

――レース全体をどのように振り返りますか

 前半、体は動いている感覚があったので、周りの人は気にせず自分のペースでレースを作っていけました。その後、 菖蒲が前に出た時にキツい場面ではあったのですがあっさり離れすぎたなと振り返ってすごく思いました。春季オープンでもそうでしたが、全く粘りがなく、守ってそのままキツくなって終わってる印象があるので、そこは今後の改善点だと思っています。

――結果についてはいかがですか

 対抗戦なので、しっかり満点の15点を持ち帰れてよかったです。ですが、勝ちたかったです。

――最後に、今後の目標をお願いします

 学生個人で勝つことです!

田中天智龍主将(スポ4=鹿児島南) 男子4×400メートルリレー2位、男子オープン400メートル障害出場

――調子はいかがでしたか

 調子は悪くはないという感じです。まだうまく、はまりきってないところはありました。

――レースプランはどのように考えていましたか

 前半楽に速く入り、後半緩やかに上げていくというイメージでした。

――まず、個人のレースについて伺います。前半の展開はどのように振り返りますか

 いつも通りではありますが、もっと攻めてもよかったかなと。ベースが上がってきているのを実感しています。

――後半レース展開についてはいかがですか

 切り替えがうまくいってないです。先日は切り替えを強調しすぎてうまくいかず、今回は強調しすぎずに緩やかな曲線を描くように後半にかけてあげていこうと思っていましたが、上げ切らず、遅いテンポ走をして終わったという感じでした。

――タイムについてはどのように捉えていますか

 50秒61は悔しいですね。50秒台が安定して連発しているのは嬉しいですが、なかなかハマりきってないところがあります。

――次にマイルのことについて伺います。今大会のメンバーはどのように決まりましたか

 チームの方針で2本しか走らないということになり、正選手でないメンバーで組みました。僕はマイルを走りたかったので(個人種目は)OPに出場しました。

――マイルのレースを振り返って

 法政の4走の地主との力の差は明らかでしたが、どうやったら勝てるかを考えてレースに臨みました。自分の自信のあるラスト100m勝負で負けてしまい、力負けしたなと。悔しいです。みんなが繋いでくれたバトン、背中を押してくれた応援に応えられなかったこと、本当に悔しいです。強くなります。練習します。

――主将として、今日のチームの結果はどう捉えますか

女子は総合優勝、長距離は3種目優勝してくれました。しかし男子短距離勢は2位、3位ばかりで、勝ちきることができていません。僕自身もそうですが、非常に悔しい結果になりました。今後は練習から勝ちにこだわること、いかにレースを想定した練習をしていくかが鍵になるかと思います。早稲田はこれからです。見ていてください。

――今後の目標を教えてください

 個人としては、4月23日にある学生個人選手権でまずはユニバーシアード出場権を獲得することです。ベースは上がっている、あとははめきるだけです。この3週間でしっかりと上げていきます。

――最後に一言お願いします

 チームとしては次の対校戦が関東インカレになります。今回の反省を活かして、関東インカレは総合優勝目指して全員で全力で戦っていきます!応援よろしくお願いいたします。

眞々田洸大(スポ3=千葉・成田) 男子4×400メートルリレー2位、男子オープン400メートル出場

――調子はいかがでしたか

 先週の記録会が終わってから、思うように身体の疲労が抜けない中での調整を続けていました。ですが、当日でのアップはその1週間の良くない流れはあまり感じず、動けていたので、調子はまずまずだったと思います。

――春季オープンから修正したことは何かありましたか

 冬季練習を経て、春季オープンではどの程度力が付いたか確認ができました。春季オープン後からは合宿にも行き、課題に向き合った練習に取り組見ましたが、レースでその点修正することが出来ませんでした。レースの考え方は、監督やブロックの先輩方と話をすることで引き出しを増やすことは出来た増田がが、それを走りに落とし込むことはまだ足らなかったと思います。

――個人のレースを振り返って

 レース前に掲げていた設定タイムに悪い意味でしがみついてしまって、走りのリズムやテンポが前半から上手く繋がらなかったのが、このレースの悪かったところだと考えています。練習で取り組んでいた切り替えのポイントが上手くはまらず、後半の走りにも繋がらなかったです。同じ課題が今回のレースでも現れ、再現性の低さを実感し、練習のように走れればと思ってしまう、普通な走りで終わってしまったというのが悔しい点です。

――タイムについてはどのように捉えていますか

 自己記録の更新や、46秒台を目指していたので、全く納得のいくタイムではないし、悔しいです。昨年と比較すれば、悪いと思うベースラインが47秒台になったことは成長とは思うのですが、冬季練習の感覚からは46秒台に突入できる実力は自分自身ついてきたと思っているので、このタイムが最低ラインでありたいと考えています。

――次に、マイルのことについて伺います。レースをどのように振り返りますか

 リレーに初出走であったり、初めての走順だったことで、新鮮で気持ちでレースに挑めました。それぞれの役割を果たせばタイムも順位も付いてくると思っていました。まず個人の走りについて振り返ると、昨年とは違う走順で経験や判断力が浅かったのがレースに現れてしまいました。それでも、前半の走り自体は悪くはなく、200メートル地点で交わしたが、最後抜かされて1番手でバトンを繋げることが出来なかったのは、2走として3走以降の流れを左右する面で大きな責任を感じています。チームとしてもリレーの初戦を勝ちきれず貢献できなかったのは悔しいですが、それぞれ課題が顕になったこのレースを次のステップに繋げていくべきだと感じています。

――今大会の収穫と課題はどう感じていますか

 個人のレースでは、2レース続けて同じ課題を残ししてしまっているので、やるべき事がさらに明確になりました。今後も見据えてリレーで2走を経験でき、コーチ陣や先輩方にたくさんのご指摘をいただいて、マイルへの知識や認識を得られたことが収穫であると思っています。一方で、収穫から生じた問題にどれだけ正しいアプローチができ、レースで再現出来るかが大きな課題ではあると感じています。あとは、今大会を通じて強く思ったのは、速さに加えた強さを身につけることです。どんなポジションでも自分のレースをすること、また展開等で全体を俯瞰(ふかん)した視点でレースを進めて勝ち切ることに意識をしていきたいです。

――最後に、今後の目標をお願いします

 次の学生個人では、決勝進出と自己記録の更新を確実に達成したいです。その為にも残りの期間、これまで現れた課題に素直に向き合っていきたいです。リレーに関しては、誰が走るかも誰が何走になるかも決まっていない状況なので、チーム内での競争にも勝ち、部に大きな貢献を出来る走りと行動を示していきたいと思っています。

石原慎也(法2=京都・洛南)  男子4×400メートルリレー2位、男子オープン400メートル出場

 先週のTOKOROZAWAゲームズからある程度良い調子を維持したまま昨日の六大学対校を迎えられたと思います。

――今大会、意識したことはありますか

 春季オープンでは前半から力んだ走りをしてしまったため、今回のレースでは練習通りリラックスした前半の入りを心掛けました。

――まず、個人のレースについて伺います。展開をどのように振り返りますか

 スタートからの流れは良かったのですが、バックストレートに入ってなかなかスピードに乗ることができませんでした。余裕を持って後半の局面に入ることができましたが想定よりも早く内側の選手4名に追いつかれてしまった焦りから思うような動きをすることができず競り勝つことができませんでした。

――タイムについてはどのように捉えていますか

個人のレースのターゲットとしては関東インカレのA標準である47秒80を目指していましたが、遠く及ばす非常に悔しいタイムとなりました。ただ、前々回、前回よりもタイムを上げることはできたため次回以降のステップにはなったと思います。

――次に、マイルについて伺います。レースはどのように振り返っていますか

 正式に1走を走ると決まったのは当日ということで緊張や焦りは大きかったです。ですが、昨年不動の1走であった眞々田さんからのアドバイスや(田中)天智龍さんや山西さんの心強い声掛け、そしてアップ場に来てくださった沢山の先輩方の励ましのお陰もあり気負うことなくスタートラインに立つことができました。

――レースプランはどのようなものでしたか

 レースプランとしては1つ前のレーンであった法政の木下さんが前半からとばしていくことが予想できていたため、自分は自分のレースに徹して後半に詰めようというものでした。実際同じような展開になりましたが、焦らず自分の走りをすることができたと思います。ホームストレートに入ったところで木下さんのペースが落ちてきたことがわかり一気に詰めようとしたのですが、詰め切ることができず2番手でバトンを渡すこととなりました。チームに流れをもたらすという点でも1番手で渡したかったという気持ちがあったため非常に悔しいものとなりました。

――収穫と課題はどのようなところと考えていますか

 全体としては2着、1着の法政大学とは約0・4秒差ということで、自分が1番手で渡すことができていれば流れが変わっていたと思うと悔しい気持ちでいっぱいです。自分の未熟さを痛感させれれました。勝ちたかったです。  個人のラップタイムは個人のレースとほぼ同じということで、自分の課題であった再現性を高めるという面ではよかったと思います。

――今大会を振り返って

 今大会、幼い頃からの憧れであった臙脂のユニフォームに袖を通させていただいたことで臙脂を背負う責任感・緊張感を経験することができ、自分の中で一歩前進できた大会だったと思います。しかし今回の結果は臙脂を背負うには情けない結果だったため、臙脂が似合う・臙脂を着るのに相応しい選手になることができるよう精進していきたいと思います。  レースでは先述したように2本同じタイムで揃えることができたということはプラスに捉え、ここからはアベレージを上げていくこと、練習と試合のギャップを埋めることを課題として練習でも試合をより意識した取り組み方をしていこうと思います。

――最後に、今後の目標をお願いします

 直近の目標としては関東インカレA標準である47秒80を突破すること、関東インカレのマイルメンバーに入ることです。現実的な目標ではあるため必ず達成できるよう短期間ではありますが集中して取り組んでいきたいと思います。長期的には全日本インカレのマイルメンバー入り、個人のタイムでは47秒台前半、あわよくば46秒台というところもターゲットにしています。

川村優佳(スポ4=東京・日大桜丘) 女子400メートル障害、女子4×400メートルリレー優勝、女子大会最優秀選手

――今日の調子はいかがでしたか

 全体的に身体が動いていて、地面を捉えて走れる感覚があり調子は良かったです。

――目標順位やタイムはどのように考えていましたか

 対校戦なので、何よりも1位で帰ってきて、勝ち切ることを考えていました。その上で、58秒台を出したいと思っていました。

――意識していた選手はいましたか

 法政の中野選手は春季オープンの時から動きが良く、レーンも外側にいたので意識していました。

――春季オープンから修正したところはありますか

 大きく修正したところはありませんが、1〜5台目の流れと、6〜8台目の流れを意識しました。

――レースを振り返っていかがですか

 まず、勝ち切れたことは素直に良かったです。しかし、タイム的には現状の最低限だと思っています。全体の印象としてゆったりしたテンポ走のようになってしまい、まだまだ改善の余地があると思いました。

――タイムや結果についてはいかがですか

 タイム的には満足していません。今の時点で確実に58秒後半は出せる力がついてきているので悔しいです。結果については、まずは点数にこだわり、部に貢献することができて本当に良かったです。

――次にマイルリレーについてお聞きします。まずはマイルの結果を振り返ってください

 3分44秒27というタイム自体にはあまり満足はいっていませんし、学校数も少ない中でしたが、まずは優勝できて良かったです。

――今日のレースで得られた収穫と課題を教えて下さい

 特に大川(寿美香、スポ2=東京・三田国際学園)と新田(望、スポ2=神奈川・法政二)が大学初マイルだったので、今後につながる経験として対校戦という舞台で走れたことは全員にとっても収穫でした。また、有観客となり、場内に響き渡る大きな応援やその雰囲気、そして優勝した時の喜びを、関東インカレ(関東学生対校選手権)や全日本インカレ(日本学生対校選手権)でも感じたいと改めて強く思わせてくれるレースでした。一緒に走った3人も、補欠で応援席で応援してくれていた選手たちも強くそう思っていると思います。タイムは別として、国立競技場という舞台で勝ち切る経験ができたことは私たちにとって本当に大きな収穫でした。この経験を糧に、高みを目指していきたいと思います。課題はそれぞれの走力とバトンです。個々の走力を関東インカレに向けてもう一段階高いレベルにしていかなければ優勝することは難しいと思うので、約1カ月間、強い覚悟を持って常に試合を意識した質の高い練習に取り組んでいきたいと思います。また、バトンパスも更に加速し、無駄なくつなげられると思うので見直していきたいです。

――最後に次のレースに向けて意気込みをお願いします

 次のレースは個人選手権(日本学生個人選手権)になります。更にもう一段階上のレベルの高いレースを展開し、(ユニバーシアード)派遣標準の57秒60の突破と優勝を目指して頑張ります。また、今回の試合で改めて多くの方々のサポートや応援があったからこそ競技ができていることを痛感しました。最後のシーズン、結果でも周囲の方々に恩返しできるように一つ一つの試合を大切にしていきたいと思います。

新田望(スポ2=神奈川・法政二) 女子800メートル、女子4×400メートルリレー優勝

――当日の調子はいかがでしたか

 前日の刺激やその前の練習で良い感覚がつかめていたので、自信を持ってレースに臨むことができました。

――春季オープンから修正したことはありましたか

 春季オープンは自分でレースを作れる自信がなく、他の選手の後ろにつきスローペースになってしまったので、今回は積極的に前に出て自分でレースを作ることに挑戦しました。

――個人のレースを振り返って

 対校戦最初のトラック決勝種目ということで、優勝してチームの流れを作ることが自分の責務だと思っていたのでその役割を果たすことができたのではないかと思います。

――タイム、結果についてはどのように捉えていますか

自分の自己ベストとはまだ差があり納得のできるタイムではありませんでした。しかし、最初から最後まで先頭を譲らず走ることができたことは、今後の自信につながると思います。

――マイルのレースを振り返って

 大学入学後、初めてのマイルリレーで緊張していましたが、たくさんの応援に後押しされ、レースを楽しむことができました。

――マイルのタイムと結果についてはどのように捉えていますか

 初戦としては悪くないタイムだと思います。練習からチーム内で競い合い、各自の課題を改善することができれば関東インカレ優勝も見えてくると思います。

――今大会の収穫と課題は

 タイムは満足できるものではないですが、どちらも勝つことができたということは大きな自信に繋がると思います。今後、両種目ともハイレベルな大会が多くあるので、どのようなレース展開にも対応できる力をつけていきたいと思います。

――最後に、今後の目標をお願いします

 800m、マイルリレーともに関東インカレ優勝を目標に頑張りたいと思います。

清水奈々子(文構2=北海道・札幌南) 女子4×100メートルリレー、女子4×400メートルリレー、女子オープン400メートル出場

――当日の調子はいかがでしたか

 2年生になってからピーキングが上手くなり、春季同様、疲労もなくかなり調子のいい状態で臨むことが出来ました。

――まず、4×100メートルリレーのことから伺います。春季オープンから修正したことはありますか

 チームとしては、個々の走力を上げることが第一優先であったので、トーイングや下り坂等の練習で最大速度を上げることに重点を置きました。

――4継の収穫と課題をお願いします

 全区間でバトンが詰まってしまいタイムロスがあったものの春季よりもタイムは良かったので、個々の走力が上がっていることを実感できたのはいい収穫でした。しかし、バトンパスに関しては練習と本番でのギャップが大きいとの指摘を監督からいただいているので、そこが課題になってくると思います。

――4継のタイムと結果についてはどのように捉えていますか

 タイムは決して良いとは言えませんが、今大会は順位がかなり重要視される大会であるので、一位を守り抜けたことについては良かったと言えるのではないかと思います。

――マイルのレースを振り返って

 個人の400オープンで前半抑えてしまい不完全燃焼に終わった反省を生かし、前半から積極的なレースで臨むことができました。ただ、バトンを貰ってからの加速が乗り切れていなかったので、そこを今後の課題にしていきます。

――マイルのタイムと結果についてはいかがですか

 一位という結果に少しばかり安心したところもありますが、まだまだ全国で戦えるようなタイムではないと思っています。関東インカレそして全日本インカレに向けて個人の走力を上げていきたいです。

――最後に、今後の目標をお願いします

 400mでは関東インカレ入賞、四継全カレ入賞、マイル全カレ優勝です。