全日本4区を走る菖蒲
チームのミーティングでもその姿勢は現れていた。全日本で6位に終わった後のミーティングでは、チーム内のルールを変えることなどが話し合われていた。だが、「あまり勝ちたい欲が見えない」と感じた菖蒲は、「4年生が勝ちたいという意思を示してほしい」と発言。筆者が先輩たちに強く発言をすることに抵抗はなかったのか聞くと、すぐに「僕は勝つならどうなってもいいと思った」と答えた。チームの勝利にこだわってきた姿勢はぶれなかった。
昨年の日本選手権で3000メートル障害の早大記録を更新した菖蒲
日本選手権のレースを終え、五輪代表内定選手の表彰を見つめる菖蒲
(記事 高橋優輔、写真 陸上競技社、朝岡里奈、及川知世)