2021年東京五輪。その大舞台に男子400メートル障害日本代表として出場するのが、競走部4年の山内大夢(スポ4=福島・会津)だ。早大男子障害ブロックのエースから、一躍日本代表候補となった転機は2カ月半前。5月9日に国立競技場で行われたREADY STEADY TOKYO(東京五輪テスト大会)で、従来の自己ベストを約1秒も上回る48秒84をたたき出し、東京五輪参加標準記録(48秒90)を突破したのだ。
しかし、その時点での標準記録突破者は4人。標準記録を突破しても代表漏れの可能性がある激戦区で、山内は内定の3枠をかけて戦うことになった。五輪出場が一気に現実味を帯び、さまざまな状況が一変する中、代表入りのかかる日本選手権に向けてどんな思いで取り組み続けてきたのか。そしてその過程で得たこととは。五輪本番を間近に控える山内に話を伺った。