小山が女子400メートル障害で4連覇! 男女ともに多くの種目で上位入賞を果たす

陸上競技

  例年5月に行われる関東学生対校選手権(関カレ)だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で10月、11月に分散開催されることに。10月9~11日の3日間にわたり、長距離以外の種目が実施された。今大会は対校戦形式を取らなかったものの、早大は多くの種目で実力を発揮し、上位入賞を果たした。女子400メートル障害では小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)が4連覇を達成。小山、女子400メートル優勝の津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)を擁した4×400メートルリレーでも、連覇を成し遂げた。女子400メートル障害の直後に行われた男子の同種目では、山内大夢(スポ3=福島・会津)が初優勝。男女ともに強さを示した一戦になった。

(記事 町田華子)

★三浦が3位入賞も、課題が残る内容に(男子100メートル)

 「決勝のメンバーを見る限り、最低限3位に入らないといけない」という思いで、三浦励央奈(スポ2=神奈川・法政二)は100メートルのレースに臨んだ。予選は追い風参考ではあったが、10秒25の好記録。翌日の決勝では序盤にやや出遅れたが、後半は伸びのある走りを見せ、最低限の目標であった3位でゴールラインを駆け抜けた。稲毛碧(スポ1=東京学館新潟)は予選で自己記録を更新する走りを見せたが、惜しくも決勝に残ることはできなかった。

 「今までで一番いい走りをすることができた」。三浦は予選の走りをそう振り返った。スタートで勢い良く飛び出すと、大会前から優勝候補に挙げられていた鈴木涼太(城西大)と並走。最後は競り負けてしまったが、全体2番手のタイムでゴールした。思い描いていた理想のレースを体現し、「予選の走りをもう一回」と考えて臨んだ決勝。隣のレーンを走る選手にスタートで前に出られてしまい、精神的な焦りを感じてしまった。遅れを最後まで完全に取り戻すことができず、3位に入るのが精一杯だった。

 昨年の8位入賞から今大会は3位とジャンプアップしてみせたが、三浦は満足感を得ていない。優勝も狙えた試合だけに、決勝のレース内容には悔しさを感じたのだろう。2週間後に控える木南道孝記念大会が、今季最後の100メートルとなる予定。目標に掲げてきた10秒40の日本選手権標準を切るべく、コンディションを整えていきたい。

(記事 大島悠希)

★高い修正力を見せた松本が準優勝! 澤とW入賞を果たす(男子200メートル)

 男子200メートルには、日本学生対校選手権(全カレ)4位の松本朗(スポ3=福岡・戸畑)と、松本に迫る自己記録を持つ澤大地(スポ2=滋賀・草津東)、秀島来(スポ1=千葉・東海大浦安)が出場。松本は予選で組3着にとどまったが、決勝では高い修正力を発揮し、20秒88(+3.5)の好タイムで準優勝を果たした。澤も決勝に進出し、5位に入った。 

 優勝を目標に掲げて臨んだ松本だが、悪天候の中挑んだ予選では、持ち味である後半の伸びが影をひそめてしまう。「思った以上に風が強くて、上半身と下半身の動きのタイミングが全く合わなかった」(松本)といい、組3着にとどまったが、タイムで拾われ予選を突破した。一方澤は、ホームストレートに入る時点でトップに立つと、最後までなめらかな走りを見せ1着でゴール。余裕をもって決勝進出を決めた。

 松本の強さは決勝で示された。予選の反省を踏まえ、「足の振り下ろしや腕の振り下ろしを意識した」(松本)という決勝では、カーブを抜ける辺りから徐々に加速し、直線で前を行く選手を次々にかわしていく。トップにはわずかに届かなかったものの、強みを存分に発揮して準優勝を果たした。松本と対照的に澤は、「80メートルから120メートル付近でうまくスピードに乗ることができなかった」と決勝の走りを振り返ったが、混戦の中粘り切り5位入賞。W入賞を達成した。

 予選は悪天候、決勝は強い追い風というコンディションで、評価の難しい大会ではあったが、澤は予選、松本は決勝で思い描くレースを一定程度体現できたことは大きな収穫ではないだろうか。今季残りの試合数は多くないが、試行錯誤を重ねてパフォーマンスにさらに磨きをかけていきたいところだ。

(記事 町田華子)

★小竹が3位で表彰台に!ルーキー新上、藤好も入賞(男子400メートル)

 男子400メートルには、小竹理恩(スポ3=栃木・佐野)、新上健太(人1=東京・早実)、藤好駿太(スポ1=福岡・修猷館)の3選手が出場した。全員が予選を突破し、決勝では序盤から積極的な走りを見せた小竹が3位に。ルーキー2人も入賞を果たした。

 小竹は予選では前半から快調に飛ばしていくと、リードを守りきって1着でゴールし決勝へと駒を進めた。一方の新上と藤好は、序盤は落ち着いた入りをみせ、最後のホームストレートで一気にスパート。藤好は1着で、新上は3着だったもののタイムで拾われて、ともに決勝進出を決めた。迎えた決勝は雨風の強い悪条件でのレースとなった。小竹は決勝でも前半から飛ばしていくものの、「思ったよりいききれなかった」と振り返るように最終コーナーを迎えた段階で5番手につけるにとどまってしまう。しかし、ここから粘りを見せ、先行する選手をかわして3位に滑り込んだ。新上と藤好は予選と同様に、後半からの追い上げを狙ったレースを展開した。ところが、中盤以降先頭と大きく差をつけられてしまうと終盤での追い上げ及ばず、藤好が7位、新上が8位という結果になった。

 「後輩2人と決勝に進出できたことで(中略)手応えを感じた」(小竹)と言うように来年以降に期待を持たせる結果となった男子400メートル。初の関東インカレ出走となった新上も「ただ決勝に残るためでなく戦うことに意味がある」と上々の結果を残してもなお、向上心を見せた。これからの男子400メートルから目が離せない。

(記事 高橋優輔)

★山内が向かい風に苦しみながらも、初優勝をつかむ 後藤も3位入賞(男子400メートル障害)

 男子400メートル障害には、優勝筆頭候補の山内大夢(スポ3=福島・会津)に加え、後藤颯汰(スポ2=長崎・五島)、新井公貴(スポ1=神奈川・逗子開成)が出場。山内が終盤に後続を突き放し、前評判通りの強さを見せて初優勝を飾った。後藤もシーズンベストの走りで3位に食い込んだ。

 10日に行われた予選は、強い雨の中でのレースになった。1組に登場した山内は、悪天候の中でも後半に伸びやかな走りを見せ、組1着で悠々と予選を突破。続く2組でも、後藤が2着に入り、決勝進出を決めた。

 4レーンに後藤、6レーンに山内が入り、迎えた決勝。予選と同じく強い向かい風が吹いたバックストレートで、山内は思い描いていたような勢いのある走りができず、レースは大混戦に。中盤から山内が加速し、7台目では山内と後藤がほぼ並んでトップに立った。しかし、8台目手前で歩数を切り替えようとした後藤がややもたつき、3位に後退してしまう。「ホームストレートに出た時点で先頭にいたら必ず優勝はできる」と自信を持っていた山内は、そのまま後続を突き放し、初優勝のゴールに飛び込んだ。

 49秒台をマークした日本学生対校選手権(全カレ)決勝のレース後、山内は「(この結果が)まぐれにならないように」したいと語ったが、日本選手権、関カレと着実に結果を残し、試合を重ねるごとに強さを増している印象を受ける。連戦の影響で疲労もあり、今季残りの試合に出場するかは未定だが、トップ選手として臨む来季の活躍が今から楽しみだ。後藤、新井も山内の活躍に続きたい。

(記事 町田華子)

★松本が猛追するも、東洋大に追い付けず2位(男子4×100メートルリレー)

 日本学生対校選手権(全カレ)に続く栄冠とはならなかった。4×100メートルリレー(4継)では先月の全カレで優勝した早大。今回はそのメンバーから2走を変更し、三浦励央奈(スポ2=神奈川・法政二)―稲毛碧(スポ1=新潟・東京学館新潟)―澤大地(スポ2=滋賀・草津東)―松本朗(スポ3=福岡・戸畑)のオーダーで臨んだ。台風接近の影響で予選が急きょタイムレース決勝とされ、1本で勝負が決まるレースになった。

 大外9レーンでの出走。三浦が好スタートで8レーンの順大を引き離すが、バトンを渡す直前に少し減速し、2走の稲毛へ。3走へのバトンパスも詰まり、そのまま他チームと並びながら4番手で4走に渡った。前と空いた状態でのスタートだったが、ここから松本が怒濤(どとう)の追い上げを見せる。伸びのある走りで順大と法大をかわし、東洋大にも迫る2位でゴールした。

 松本の猛追が光ったが、全カレ覇者としては悔しさの残るレースとなった。「雨で反射して(スタートの目印となる)テープが見えなかった」(松本、澤)と、今回は天候に苦しめられた。個々の走りの精度が高まっていることは、各選手が出場した個人種目で入賞していることからも分かる。悪天候も乗り越えるバトンパスの精度向上が次に向けての鍵となるだろう。短い期間でうまく修正し、日本選手権リレーでは優勝を飾りたい。

(記事 朝岡里奈)

★バトンを落とし、8位に沈む 優勝は日本選手権リレーにお預け(男子4×400メートルリレー)

 日本学生対校選手権(全カレ)の4×400メートルリレー(マイル)で、早大は大激戦の末に0.02秒差で日大に敗れた。今大会はメンバーの変更はあったものの、そのリベンジを期して、同種目に挑んだ。

 予選は、1走から3走を、400メートルで決勝に残った藤好駿太(スポ1=福岡・修猷館)―小竹理恩(スポ3=栃木・佐野)―新上健太(人1=東京・早実)で繋ぎ、小久保友裕(スポ4=愛知・桜丘)がバトンをゴールに届けた。藤好から2番手でバトンを受けた小竹が、前半から積極的な走りで首位に立つと、新上も混戦の中首位を守り抜く。後輩たちからバトンを託された小久保は、後続をみるみるうちに突き放して決勝進出を決めた。

 決勝では、アンカーに日本選手権400メートル王者の伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)が入った。予選に続き1走を担った藤好は、「前半の入りが良くなかった」といい、終盤追い上げるも4、5番手でバトンパス。小竹は激しい競り合いの中必死に上位をキープしたが、ホームストレートに出たところでバトンを落としてしまう。バトンを拾って走り出した時には集団と大差がついてしまい、新上、伊東が追い上げを図ったが、他大学の背中には遠く及ばなかった。

 本来であれば、上位でアンカーに繋ぎ、伊東に見せ場を用意する算段だったはずだが、それは果たせなかった。現体制のメンバーでバトンを繋ぐのは、1週間後の日本選手権リレーが最後。「伊東さん、小久保さん、村木さん(渉真・スポ4=愛知・千種)、折田さん(歩夢・スポ4=鹿児島・甲南)と3年間一緒にやってきて、4人の先輩方をずっと追いかけてきたので、その先輩たちとしっかり優勝したい」と小竹は強い思いを持っている。日本選手権リレーで必ずや連覇を成し遂げ、関カレ、全カレのリベンジを果たすとともに、4年生と繋ぐ最後の1マイルに花を添えたい。

(記事 町田華子)

★津川が得意の後半で抜け出し1年生優勝(女子400メートル)

 女子400メートルでは津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)が快勝。連戦で疲労も残る中、きっちりと結果を残した。

 予選を着順で通過したものの、「前半でスピードに乗ることが出来なかった」と課題をあげた津川。迎えた決勝では、内側から飛び出した須藤美桜(日体大)を追う展開となる。津川の高校時代からのライバルである須藤に引っ張られる形で、前半をいい位置で終えると、ホームストレートは持ち味である伸びのある走りを見せて後続を一気に突き放す。強い雨風で他選手の足取りが鈍る中、津川は独走態勢へ。そのまま他を寄せ付けずゴールし、堂々の1年生優勝を果たした。

 ここまでエンジのユニフォームを着て臨む大きな大会が続き、その影響で決してコンディションは良くなかったという。それでも勝てたことについて、津川は「最低限のことはできたかな」と振り返った。

 今シーズンは本職の400メートル障害だけでなく、この400メートルでも学生トップレベルで戦ってきた。またマイルリレーでもレギュラーとして定着しつつあり、層の厚いロングスプリント陣の中で存在感は増すばかりだ。残る日本選手権リレーとデンカチャレンジでも、さらなる活躍に期待がかかる。

(記事 名倉由夏)

★小山がこの種目史上初の4連覇!村上も2年連続の3位(女子400メートル障害)

 数ある種目の中でも特に早大の活躍が際立つ女子400メートル障害。小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)が史上初の4連覇を達成し、村上夏美(スポ3=千葉・成田)も3位で表彰台を確保。早大の「お家芸」と言えるこの種目で今回も強さを見せた。

 予選はともに1着で通過し、迎えた決勝。バックストレートに吹く強い向かい風で歩数が乱れる中、両者ともに序盤から攻めの走りを見せる。中盤に差し掛かると小山が歩数を切り替え、今度は風を味方につけてペースを上げていった。後続をみるみる引き離し、2位に1秒以上の差をつけて完勝。史上初の4連覇を果たし、地元神奈川で偉業を達成した。村上は混戦の2位争いの中、3位でゴール。後半の伸びに課題を残し、目標のワンツーフィニッシュとはならず悔しさをにじませたが、2年連続で表彰台に上った。

 2人にとって、今シーズン残るレースはあと二つ。特に大学で競技を引退する小山にとって、二週間後の木南記念が競技生活の締めくくりとなる。この大会の会場は小山が相性の良さを自認するヤンマースタジアム長居であり、小山は自己ベストを出して有終の美を飾りたいと意気込む。そして村上は来年は最上級生としてチームを引っ張る立場となる。目標とするシーズンベストを更新し、最終学年に向けて弾みをつけたいところだ。

(記事 名倉由夏)

★他大学の追随を許さない圧巻の走りで、連覇達成!(女子4×400メートルリレー)

 女子4×400メートルリレー(マイル)に、早大は村上夏美(スポ3=千葉・成田)-小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)―関本萌香(スポ3=秋田・大館鳳鳴)―津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)のオーダーで臨んだ。昨年の優勝メンバーのうち3人が残り、アンカーを今大会400メートルで優勝を飾ったルーキー・津川が務める強力な布陣。日本学生対校選手権(全カレ)で先着を許した青学大などライバルもいたが、優勝筆頭候補として連覇に挑んだ。

 全カレ決勝ではアンカーを務めた小山を、「初めてだった」(小山)という2走に置いたのは、他大学を寄せ付けないという強い意志の表れだった。全体トップタイムで予選を突破し、迎えた決勝。1走の村上は「最後に伸びのある走り」ができたといい、1、2番手で小山にバトンパス。小山はオープンレーンになった段階でトップに立つと、「モニターを見ながら、ラストスパートをどこからかけるかを考えながら走れた」(小山)という冷静な走りで、直線に出てから差を広げた。関本も、終盤に後続を突き放し、大量のリードを奪ってバトンはアンカーへ。津川がリードを守り切ってゴールに飛び込むと、3人が笑顔で駆け寄った。

 戦略通り他大を寄せ付けない圧巻の走りで、連覇を勝ち取った早大。このメンバーで挑むマイルは1週間後の日本選手権リレーが最後になる。連戦による疲労が少し気がかりだが、コンディションを整えて臨むことができれば、昨年マークした早大記録(3分38秒69)の更新がおのずと見えてくる。

(記事 町田華子)

結果

▼男子

▽100メートル

予選(4組1着+4)(9日)

稲毛碧(スポ1=新潟・東京学館新潟)10秒65(+1.0)(1組3着)自己新記録

三浦励央奈(スポ2=神奈川・法政二)10秒25(+3.1)(2組2着)決勝進出

佐野陽(スポ3=埼玉・立教新座)欠場

決勝(10日)

三浦10秒43(+2.8)(3位)

▽200メートル

予選(4組1着+4)(10日)

秀島来(スポ1=千葉・東海大浦安)21秒99(+0.9)(1組5着)

松本朗(スポ3=福岡・戸畑)21秒42(+4.8)(3組3着)決勝進出

澤大地(スポ2=滋賀・草津東)21秒35(+2.7)(4組1着)決勝進出

決勝(10日)

松本20秒88(+3.3)(2位)

澤21秒08(+3.3)(5位)

▽400メートル

予選(4組1着+4)(9日)

新上健太(人1=東京・早実)48秒36(1組3着)決勝進出

小竹理恩(スポ3=栃木・佐野)48秒36(2組1着)決勝進出

藤好駿太(スポ1=福岡・修猷館)48秒86(3組1着)決勝進出

決勝(10日)

小竹47秒91(3位)

藤好48秒97(7位)

新上49秒05(8位)

▽800メートル

予選(3組2着+2)(10日)

川島滉平(スポ4=茨城)1分59秒37(1組6着)

▽110メートル障害

予選(4組1着+4)(9日)

勝田築(スポ3=島根・開星)失格

森戸信陽(スポ3=千葉・市船橋)14秒20(4組3着)

▽400メートル障害

予選(3組2着+2)(10日)

山内大夢(スポ3=福島・会津)52秒27(1組1着)決勝進出

後藤颯汰(スポ2=長崎・五島)52秒60(2組1着)決勝進出

新井公貴(スポ1=神奈川・逗子開成)54秒38(3組6着)

決勝(11日)

山内51秒39(優勝)

後藤51秒87(3位)

▽棒高跳

決勝(10日)

平川巧(スポ2=静岡・磐田南)4メートル70(10位)

▽4×100メートルリレー

決勝(10日)

三浦―稲毛―澤―松本40秒26(2位)

▽4×400メートルリレー

予選(2組3着+2)(10日)

藤好―小竹―新上―小久保3分11秒50(2組1着)決勝進出

決勝(11日)

藤好―小竹―新上―小久保3分17秒47(8位)

▼女子

▽400メートル

予選(2組3着+2)(9日)

津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)56秒81(1組2着)決勝進出

川村優佳(スポ1=東京・日大櫻丘)欠場

決勝(10日)

津川56秒70(優勝)

▽800メートル

予選(4組1着+4)(10日)

藤崎紗羅(社3=東京・早実)2分24秒65(1組5着)

髙田真菜(商2=東京・早実)2分18秒85(3組5着)

▽100メートル障害

予選(4組1着+4)(9日)

関本萌香(スポ3=秋田・大館鳳鳴)14秒11+2.8(2組5着)

▽400メートル障害

予選(4組1着+4)(10日)

小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)60秒60(1組1着)決勝進出

村上夏美(スポ3=千葉・成田)61秒61(2組1着)決勝進出

清水羽菜(スポ1=東京・白梅学園)欠場

決勝(11日)

小山59秒18(優勝)

村上61秒16(3位)

▽走高跳

決勝(9日)

大隅愛(人4=香川・高松第一)記録なし

山田実来(人2=神奈川・桐光学園)記録なし

▽走幅跳

決勝(10日)

吉田梨緒(スポ2=北海道・立命館慶祥)5メートル32+3.3(13位)

▽4×400メートルリレー

予選(2組3着+2)(10日)

村上―小山―関本―津川3分47秒99(1組1着)決勝進出

決勝(11日)

村上―小山―関本―津川3分43秒47(優勝)

コメント

伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)

――今大会のチームとしての目標がありましたら教えてください

マイルに限った話では、優勝することを目標として掲げていました。

――今大会のマイルリレーは全カレ(日本学生選手権)とは違うメンバー、配置でしたがどういった意図があったんでしょうか

一つは優勝すること、もう一つは来年の戦力を踏まえた上での走順でした。また、今大会400メートルに出場した小竹、新上、藤好の3人のメンバーが決勝に進出したことによってこの走順にしたというのもありました。

――日本選手権から一週間経ちましたが、伊東選手ご自身の調子はいかがでしたか

今回は勝負をできなかったレースだったのでいまいち把握できていないと言うのが正直な感想です。

――マイルリレーは若いチームでしたが優勝の自信はあったんでしょうか

400メートルの決勝に残った3人のメンバーがいて、一つ流れをつくってくれると思っていたので、優勝への自信はありました。

――最後尾でバトンをもらって、ご自身の走り振り返ってみていかがでしたか

前に追いつくか難しいかというのはあまり考えずに走っていました。しかも自分の調子がどうだっていうのも評価し難いものがあったので、これも分からないというのが正直な意見です。

小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)

――日本選手権から中1週間での出場となりましたが、自身の状態はいかがでしたか

1週間という期間だったので、調整というよりかは身体のコンディションを1日1日考えながら練習を進んで、関東インカレに臨みました。

――400mHではこの大会4連覇がかかっていましたが、意識していましたか

4連覇のために出たようなものなので、その点を意識しながらも自分の走りというものをできるようにしたいと思っていました。天候が悪い悪コンディションの中でしたが、しっかり順位を優先として4連覇することができてよかったと思います。

――天候が悪いという点で何か意識したことはありますか

まず予選の時は14度程度しかなく、寒くて身体もあまり動かなく、なおかつバックストレートが向かい風でもあったので、スタートから一段目の歩数を減らしたりしていました。あとは決勝でも、風に臨機応変に対応するために、決めていた歩数にこだわりすぎないようにしました。

――決勝の走りを振り返っていかがですか

歩数もバラバラで、全体の走りとしては悪かったです。でも、監督から「ホームストレートは追い風だから、前半から突っ込んでも風に乗って走れるよ」というふうに言われていて、前半の走りは力強く大きく、後半は風に乗りながらハードルを越えていくイメージで走ることができたので、その点は良かったかなと思います。

――6台目から一気に後続を突き放しましたが、レースプラン通りでしたか

そこから歩数が17歩になるのですが歩数が減った分スピードも上がったので、うまく風に乗って走ることができました。予想できたことを試合でしっかり走りにつなげることができたと思います。

――決勝ではゴール後にガッツポーズも見られました。あの時の心境を教えてください

4年生の他大の同期と最後走ることができたという喜びと、自分が4連覇できたといううれしさがありました。後輩もしっかり3番につけてきていたので、そこの点もうれしかったです。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

最後の400メートル障害のレースとなる木南記念(木南道孝記念)は大阪の長居スタジアムで行われるのですが、結構相性のいい競技場なので、最後ベストタイムを出して競技を終えることができたらいいなと思います。

――走順を全日本インカレから入れ替えた意図について教えてください

怪我もありまして関本(萌香・スポ3=秋田・大館鳳鳴)は全日本インカレに出場していなくて、走れるメンバーがあのメンバーだったというのもありました。今回の関東インカレは川村(優佳・スポ1=東京・日大櫻丘)が少し足首を痛めていたので、走れるメンバーで走りました。

――2走という自分の役割をどのように認識していましたか

2走は初めてやりましたが、スピードを前半から出してコーナートップに向けて1位で通過しないといけないと思っていました。私の2走からでも1位をずっと続けて最後まで走って、1位でバトンを渡せたらいいなと、なおかつ後ろとの差を大きくあけられたらいいなと思って走っていました。

――決勝の走りを振り返っていかがですか

決勝は1走の村上(夏美・スポ3=千葉・成田)が1位か2位くらいでバトンを渡してくれたので、その時にこれはいけるとそこでもう思いました。バックストレートも強い向かい風でしたが、しっかりコーナートップに向けて1位で通過できたので、関本にも1位でバトンを渡せると確信していました。モニターを見ながら、しっかり後ろとの距離を確認しながら自分でもラストスパートをどこからかけるかを考えながら走れたので、冷静なレースができたなと感じています。

小竹理恩(スポ3=栃木・佐野)

――400メートルと4×400メートルリレーを終えて、今の率直な気持ちをお聞かせください

単刀直入に、弱いなという感じですね。それぞれ違うんですが、やっぱり大きな舞台で走るということは自分の力を最低でも100パーセント、練習でやってきたことは全て出して、その上でどう動くかということなので、少し満足いく結果ではなかったという感じですね。

――まずは400メートルについて伺います。今大会の目標は何でしたか

タイムは46秒9を切ること、順位は最低でも表彰台と思っていて、その中で優勝できたらいいなと思っていたので、400メートルに関しては最低限の順位は取れたかなという感じです。記録は台風があって、予選など走ってみて見込めないなというのはある程度分かったので、あとは来年の関東インカレに向けて必ず順位を取ることと、最低でも表彰台というのを意識して走りました。

――今大会ではコンディションがあまりよくなかったですが、現地でのコンディションはどうでしたか

そうですね、雨が強くて、特に2日目は寒くて風もすごく強くてという感じでしたが、それは全員同じことなので、変えられないことに意識を向けるのはナンセンスかなというか。他にできることがあるはずなのであまり気にせず、寒いな、くらいでした。

――予選の走りについて、レースプランと実際の走りを振り返っていかがでしたか

予選は思い通りにいったかなという感じです。1本目ということで状況をつかみながらでしたが、前半からしっかり行って、それを維持するというレースプランでした。そこは作ることができて、練習していたことが出せたかなと思います。

――決勝のレースプランは

決勝はいろいろシミュレーションをしてみたんですが、外の順大の松岡(知紀)選手が前半型の選手だということが分かっていたので、松岡選手と僕が抜け出すかたちになって、350メートルまで2人で行って、ラスト競り勝って優勝できたらいいなと思っていて。日本選手権で入賞した4年生が2人走ったんですが、その2人を300メートル地点で置き去りにするようなレースができれば良かったかなという感じでした。でも前半が冷静さを欠いたというか、思ったより行ききれなかったかなというのが感想です。

――前半は飛ばしたように感じられましたが、感覚としてはあまり良くなかったのですか

決勝はそうですね、自分の感覚ではまだもう1ギア上げていく必要があったかなと思っています。集中が足りてなかったというわけではないんですが、レースというよりは自分に入り込んだ走りが必要だったかなと思います。その分僕のレースの中では後半をしっかりまとめられたかなと感じていて、ラスト300メートル5番手くらいで、前へ前へという感じで抜けて、表彰台に乗れたのは良かったかなと思います。

――決勝での結果をどう評価しますか

順位でいうと、日大の井上(大地)選手が来年関東インカレ本選に出場するということを考えて、それ以外は3年生以下ではあまり変わらないかなと思っていたので、井上選手がいない中なら必ず1番手は取らなくてはいけないなと思っていました。なので順位としては本当に最低限という感じです。タイムで言うと、目標には及んでいないですが、ラストシーズンである来年は初戦から自己ベスト、46秒中盤から前半を出していけるように頑張りたいと思います。あと400メートルに関しては後輩2人と決勝に進出できたのが一番うれしかったというか、手応えを感じた瞬間だったかなと思います。

――続いて4×400メートルリレーについての質問に移ります。予選での目標はありましたか

タイムは考えていなくて、予選は1着での通過だけを考えていました。

――予選では2走で首位に立ちました。ご自身の走りを振り返っていかがですか

マイルリレーの予選の走りは前半の部分で少し迷いがあったかなと思っています。行くなら行くで東洋大を離すようなレースが必要だったかなと思います。

――予選でも決勝でも、ご自身の役割はどのように認識されていましたか

集団から抜け出して1位で渡すというのを意識しました。予選は先頭付近で来るのが分かっていたのでしっかり引っ張って離して渡すということが仕事で、決勝は混戦で来たときに抜け出して1位で渡すということが、走りでの役割だと思っていました。抽象的な話をすると、伊東さんと小久保さんという2人の先輩への思いもありますし、もちろんリレーなので競走部に対して結果を示さなければいけないという気持ちもあります。一番自分が考えていたのは1年の後輩2人にいい景色を見せてあげたかったなということで、その繋ぐ役が僕だったと思うので、そこができなかったのは非常に残念です。

――決勝のレースでは、オープンになってすぐに激しい競り合いになりました。前半の走りを振り返っていかがですか

前半は混戦になるのは絶対分かっていたので、冷静にというのと、どの選手がどのように来ているのか常に意識しながら走っていました。自分の走りとしては、スタートから150メートル地点から250メートル地点のところで位置取りが甘かったかなという感じです。

――バトンを落とした時の心境は

特に何がというのはなくて、ただ礒先生(礒繁雄監督・昭58教卒=栃木・大田原)からも釘を刺されていたことだったので、予想できていたことを実際に起こしてしまったリスクマネジメントのなさに後悔というか、そこにまだ甘さがあるのだなというのを痛感しました。

――後半のご自身の走りはどう評価していますか

決勝は正直、そこに関しては考えが及んでいなかったというか。繋いでくれた藤好とこれから走ってくれる新上と、ずっとお世話になっていた伊東さんに申し訳ないなという気持ちしかなかったです。

――今後の目標についてお聞かせください

今シーズンは400メートルに関しては終わりなんですが、残された日本選手権リレーで必ず連覇することと、その後の200メートルで自己ベストを更新することがやるべきことかなという感じです。来年は伊東さんという存在がいなくなって私が引っ張る立場になるので、今大会よりいい順位をインカレで3人で取って、400メートルブロックが早稲田の得点源の中心になるようにチームを作っていこうと思っています。

――最後に、次の大会である日本選手権リレーに向けての意気込みをお願いします

日本選手権リレーは連覇がかかっていますし、あとは一つ上の4年生、伊東さん、小久保さん、村木さん、折田さんと3年間一緒にやってきて、4人の先輩方をずっと追いかけていた3年間だったので、その先輩たちとしっかり優勝したいという思いが一番大きいです。

松本朗(スポ3=福岡・戸畑)

――まず200メートルについて、順位やタイムなどの目標はありましたか

優勝することは目標にしていて、タイムはどうせ追い風参考だろうなと思ったので、少しでも速く、全カレより速く走るのを目標にしていました。

――当日の調子などから、目標達成への自信はありましたか

予選が本当に悪くて、思ったような走りができなかったんですが、予選の悪かった部分の原因をはっきりさせて、どう修正していくかを今回アップの時に考えていました。コーチと話したり周りのチームメイトと話して客観的に走りを見てもらって修正できているか確認を取って、アップは改善できていたので、アップの調子のまま試合で走れたかなと思います。

――予選の走りを振り返って、意識したことはありましたか

予選は雨だったので、けがしないで走ろうというのを一番考えていました。予選の時も追い風が強かったので、その時に振られないように走ったつもりなんですが思った以上に風が強くて、上半身と下半身の動きのタイミングが全く合わなくて、分離した感じでした。

――予選では後半伸びなかったですが、それが原因でしょうか

そうですね、タイミングが合ってなかったです。

――予選から決勝での修正点はその部分でしたか

技術面でいうと、脚の振り下ろしとか腕の振り下ろしとかを意識して、予選の時は後半肩が上がってしまっていたので、下で腕を振るイメージで脚も高い位置から振り下ろす、アクセントをつけるイメージで走っていました。

――それを意識した上での決勝での走りはいかがでしたか

体現できたと思います。リレーの走りがよかったので、その再現性は高まったかなと思っています。

――決勝のレースプランはありましたか

カーブ抜けで気持ち良くスピードに乗って直線に入るというのを考えていました。

――実際に直線で追い上げた後半の走りなど、振り返っていかがですか

僕の狙っていた、コーナーを抜けてから直線に入る場面ではうまくスピードに乗って上がってこれたんですが、ラスト50メートルで9レーン、外側に誰か速いやついるなと思って、少し硬くなってしまいました。

――200メートルのタイムと順位についてご自身でどう評価しますか

順位は1位を狙っていたので、2位というのには少し悔しさが残りました。ただ記録に関しては追い風参考でしたが20秒台を出せていたので、最低限の目標は達成できたかなと思っています。

――200メートルでの今後の予定、目標があればお願いします

再来週に北九州グランプリ(北九州陸上カーニバル)があるんですが、そこで20秒台を公認で出したいです。

――続いてリレーの話に移ります。4×100メートルリレーのチームとしての目標は

優勝でした。

――結果、優勝はなりませんでしたが、振り返っていかがですか

悔しいですね。走り終わってただただ悔しいという感じでした。

――タイムなどは振り返っていかがですか

雨だったのとコンディションも良くなかったので、仕方ない部分はあったかなと思います。なのでタイムが出ていないのはあまり何も思わないんですが、負けたことがやっぱり大きいですね。

――どんなことを意識して走ろうと考えていましたか

僕の4走のところで追い風が吹いていたので、風をうまく使って、地面を弾くような振り下ろすような走りを意識して走ろうと考えていました。実際も体現できましたし、自分のラップタイムは良かったかなと思っています。

――後半の伸びが素晴らしかったですが、ご自身で振り返っていかがですか

自分の中でもいい走りだったなと思っています。200メートルより4継の方がいい走りをするなと自分でも思っています。先生にもその部分は褒めていただいて、あとは個人種目でもそれくらい、4継の走りほどのタイムを出したいなという話をしていました。

――最初は隣のレーンの順大と距離がありながらも最後に抜かしました。他の大学の意識はありましたか

抜かしてやろうと思ってバトンもらって気合入れて走りました。案の定だんだん近づいてきたので、順大は食えるなと思いながら走っていました。ただ東洋までは遠くて、距離が足りなかったですね。

――バトンパスはいかがでしたか

僕と3走は全カレから1度も練習していなくて。3走と仲が良いのと、うまく信頼関係ができていて、あいつの走りもだんだん分かってきたので、走ってくる姿を見てこれくらいで出ればいいかなというタイミングで出て、マークを気にせず出てうまく調整できたかなと思っています。問題なくバトンパスできて、自分の加速にもつなげられたと思います。

――マークせずに感覚でスタートされたんですか

内輪話なんですが今回運営側からもらったテープが透明で。普通の時ならまだ見えるかもしれないんですが、雨も降って夜でライトも強くてすごく地面が光ってたんですよ。だから反射して何も見えなかったので、距離感で見て走ってました。出た時は内側のレーンの2人に少しだけつられて出たので、一気にスピードを上げるんじゃなくて、徐々にスピードを上げていくという感じで、段階を踏んで右肩上がりでスピードを上げていく感じで出ました。澤も後半走れていて、加速に乗るくらいでバトンをもらえたので、そのあたりは自信を持って出てました。

――今回タイムレース決勝になりましたが、意識の違いはありましたか

たしかに全然違いましたね。でもタイムレースにはなったんですが、普通に速い組で組まれていたので、実質一発決勝にしてくれたと思っていました。この組で勝てば優勝だろうなとは思っていました。

――最後に、ここから日本選手権リレーに向けてどう調整していきますか

今回のバトンでも目立ったのが1-2と2-3のバトンパスで、そこをうまくぎりぎりまで攻めたバトンができたらなと思います。そしたらいい記録が狙えると思うので、そこが修正点ですね。

山内大夢(スポ3=福島・会津)

――初優勝を果たした今の気持ちは

日本選手権から中1週間での連戦だったのですが、インカレ(日本学生対校選手権)、日本選手権と共に入賞しているのがエントリーメンバーのうち僕だけだったので、必ず優勝しなければいけないなというのはありました。まずはしっかり優勝できたことにホッとしています。

――優勝が目標だったなかで、タイムの目標はありましたか

台風の接近が前々から予想できていたので、タイムというよりは内容の方で自分がどういうレースをしたいかというのにフォーカスして取り組んでいました。

――優勝する自信はありましたか

インカレと日本選手権で自分の走りができて、入賞することができたので、関東インカレ(関東学生対校選手権)は特に自分より速い人がいなかったので、自信をもって走ることができれば優勝は確実にできると思っていました。

――予選を振り返って

台風が来ていて雨と寒いなかで、風も前半向かい風で厳しいレースではあったのですが、内容として正直前半は風の影響もあって走れなかったなという感覚ではあったのですが、予選をちゃんと一着で通ることはできたのでそこは良かったと思います。

――予選のレースプランは

今回の関東インカレに臨むにあたって、前半の速さを出そうというのを礒監督(礒繁雄・昭58教卒=栃木大田原)と話をしていて、そこを意識して取り組むようにしていました。

――前半はうまく走れなかったと話していましたが、決勝で修正した点や意識を変えた点は

厳しい向かい風が予選、決勝ともに予想されていたので、そのなかで自分がどういうふうに攻めたレースができるかというのがポイントだったのですが、予選から決勝で修正できたのかなと言われれば少しできていなかったのかなと思います。

――決勝のレースプランは

前半しっかり攻めて、後半は粘りのある走りでしっかり優勝することが今回の目標だったので、そこを意識してレースに挑みました。

――決勝での前半の走りを振り返っていかがですか

風にあおられてしまって、理想のプランとして立てていた、前半の勢いのある走りができていなかったというのが走った後の感覚で、いつもの試合に比べて体力的にも内容的にも苦しい試合になったと思います。

――ホームストレートで抜け出した後半の走りはいかがでしたか

ホームストレートに出た時点で先頭にいたら必ず優勝はできるという、後半の自信はありました。バックストレートが向かい風だった分ホームストレートは強い追い風だったので、いつも通り後半はしっかり走りました。

――最後に今後の目標や予定を教えてください

今後の予定としては来週に日本選手権リレー、再来週には木南グランプリ(木南道孝記念)を控えているのですが、体力的に今正直きついところがるので、まだ予定としては決まっていないです。今回関東インカレをしっかり優勝できたので、来年連覇できるようにこれから頑張っていきたいと思っています。

村上夏美(スポ3=千葉・成田)

――今回の関東学生対校選手権(関カレ)が、400メートル障害では久しぶりの対校戦でしたが、どのような目標を立てていましたか

全日本インカレ(日本学生対校選手権)で400メートル障害に出場することができなかったので、その分今回は記録を残していければいいなと思い、臨みました。天候や風の影響もあり、記録は狙えなかったですが、レース展開としては久しぶりの400メートル障害で安定したレース展開をすることができたので、その点は良かったです。

――悪条件の中でのレースで、意識した点は

バックストレートが向かい風だったのですが、そこで力まずに風に向かいながらも、力を使わずにいこうと思っていました。その分後半で乗せることができた走りができたらいいなと思っていました。

――予選、決勝と前半から飛ばしていましたが

最初の2台目までは結構飛ばしていこうと思っていました。そこから直線に入ったところで風に煽られる形にはなったのですが、攻めた走りをしようとは思っていました。

――予選は余裕を持った中で、着順での通過となりましたが

予選の方が緊張していたのですが、しっかりと着順で決勝に進むことを目標にしていたので、とりあえず決勝に進めて良かったと思います。

――決勝の走りを振り返って

小山(佳奈、スポ4=神奈川・橘)さんに続いて2位になることが目標だったのですが、最後の直線に入ったところで止まってしまい後半が伸びなかったので、その点が少し悔しいです。課題として、今後取り組んでいきたいです。

――順位にはあまり満足できていないということでしょうか

そうですね。満足はしていないです。

――今季400メートルにも出場されていますが、今後400メートル障害と400メートルのどちらを重点的に取り組んでいく予定ですか

今後も400メートル障害の練習を重点的にしていきます。その中で400メートルに出る機会があれば出たいと思っています。

――400メートル障害では強力なルーキーが入ってきましたが、どのように感じますか

練習から刺激をもらえる存在なので、日々の練習からもっと頑張らないといけない意識を持たせてくれます。

――次戦以降の400メートル障害での目標は

来週は日本選手権リレーがあるのですが、次の試合で木南記念があります。そこで400メートル障害を走るので、そこが今季最後の試合となります。今回の課題としてあった後半の走りを改善して、今季の記録を塗り替えることができたらと思います。

――マイルリレーはどのような意気込みで臨みましたか

マイルリレーに関しては、予選は確実に1着で次の小山さんにつなげることを目標として、走っていました。予選はうまくいったかなと思います。

――予選の走りを具体的に振り返ると

予選は台風の影響で寒さもありコンディションが良くはなかったのですが、その天候の中でも上位で走れたことは良かったと思います。

――決勝も上位で次の走者にバトンをつなぎましたが、自身の走りを振り返って

400メートル障害の時と同様に予選では後半で遅れてしまって、マイルの決勝では最後に伸びのある走りをして小山さんにつなげることを課題としていたので、その部分は達成できたかなと思います。

――今回の優勝という結果に関して、率直な気持ちは

2連覇ができたので、それはすごくうれしく思っています。小山さんとの最後の関カレで優勝することができたのは、うれしく思います。

――今後のマイルリレーで目標は

来週日本選手権リレーがあるので、そこでの上位入賞を目標としています。

後藤颯汰(スポ2=長崎・五島)

――関東学生対校選手権にはどのような心境で臨まれましたか

今年は試合があまりないという状況で、全日本インカレ(全日本大学対抗選手権)で色々な選手が結果を残されていたので、僕も関東インカレで結果を残したいな、入賞はしたいなというのは考えていました。

――今大会の目標は入賞でしたか

はい。

――タイムの目標はありましたか

とりあえず自己ベスト更新ということで50秒80を狙いました。悪天候でもシーズンベストは出せたので悪くはなかったですけど、もう少し記録を出したかったというのはあります。

――調子はいかがでしたか

9月の頭に記録会があって、記録がそんなに出なくて不安だったのですが、しっかり関東インカレにピークを合わせることができて、調子も1週間くらい前から良くなっていったので、いけそうな感じはありました。

――予選の走りを振り返っていかがですか

予選は雨で寒かったのですが、前半もう少しいっておけばもっとタイムは出たのかなと思います。着順で決勝に行くことができたので、それは自信になりました。

――予選のレースプランは

バックストレートが厳しい向かい風だったので、バックストレートであまり力を使わずに、1周を通して良いテンポで走るというのをレース展開としてイメージしました。

――予選から決勝で修正したり、意識を変えたりした点はありましたか

いつもの利き足の歩数の切り替えが予選で失敗してしまったので、決勝でラスト2台を意識しました。後半は追い風に乗ることができて、耐えることができました。

――決勝のレースプランは

決勝も結構バックストレートが向かい風でした。予選のレースはトップスピードが低い状態だったので、決勝ではしっかり最初トップスピードを出して、トップスピード上げた状態で維持するのをレースで意識することができました。

――序盤の走りを振り返って

本来ならもっといけるはずなのですが、向かい風もあって少し抑えた感じはありました。

――ホームストレートからの走りを振り返って

最後足を切り替えるところを合わせてしまって、減速してしまったというのがあって、そこで隣の伊奈さん(伊奈颯太、城西大)に勢いづかれて抜かれてしまったので、そこをしっかり15歩の歩数でおしておけば後半もっと走れたのかなと思います。

――3位という順位について

久しぶりの大きな大会で、2年ぶりの決勝で3位(の結果)を残せて嬉しかったです。

――今後の予定が決まっていれば目標を教えてください

今週山口で行われる田島記念(田島直人記念陸上競技大会)があるので、そこでしっかり自己ベストを更新して、全カレの標準を切りたいなと思っています。

澤大地(スポ2=滋賀・草津東)

――200メートルでの順位やタイムなどの目標はありましたか

タイムは日本選手権標準の20秒80を更新しようと思ったんですが、台風で気象状況が悪かったので、それはあまり気にせず、一緒に出た早稲田の松本朗先輩に勝つことを目標に走りました。理想は3位以内だったんですが、5位になってしまいました。

――調子や、それを踏まえて目標達成の自信はありましたか

予選の走りからもあの天候にしてはいい走りができたと思っているので、いけるとは思っていたんですが、だめでした。

――予選のレースプランは

9レーンで一番外だったので、誰も見ずに自分の走りをしようと考えていて。前日のリレーでも同じ9レーンを走って、コーナーの感覚などはそこである程度把握できていたので、そういうことだけ意識して走りました。

――実際周りを意識せず走れましたか

できました。棄権者が多くて、(隣の)8レーンとかも空いていて、本当に1人で走るような状況だったので良かったです。僕は人を気にして走ると硬くなって動けなくなってしまうので、できるだけ意識しないでというのは心がけました。

――予選での走りを振り返っていかがですか

動画を見たらいい感じに前半進めていたと思うんですが、自分の感覚としてはスタートであまりうまく加速できなかったなというのがあって。そこで主観と客観にずれがあったので、そこは課題というか、そのずれをなくしていくことが大事なのかなとは思います。

――その部分もあったと思いますが、予選から決勝で修正したことがあれば

決勝はできるだけ前半の加速でうまくスピードに乗れるように、アップからしっかりスタートを意識して、それはうまくいったと思います。でもコーナーから直線に入るところでもう一段階加速するのが理想なんですが、コーナー抜けて80メートルから120メートル付近でうまくスピードに乗ることができずに、ずっと同じスピードで直線に入ったという感じですね。

――決勝では前半はうまくいったとのことですが、後半の走りは振り返っていかがですか

自分は後半得意だと思っていたんですが、周りの人たちが先行して硬くなってしまった部分がありますね。

――最終的な結果に対してどのように評価していますか

順位は松本さんにも負けて、他大学の1年生にも負けたのでそこはすごく悔しいんですが、タイムは追い風参考なのであまり気にしてはいないです。でも強い風が吹いていた中で21秒08というのはちょっと納得がいかないですね。

――続いて4×100メートルについて、結果を振り返って率直にいかがですか

優勝できるレースだったので、2位というのは悔しいです。

――リレーでのご自身の走りは振り返っていかがでしたか

ものすごく寒かったので、バトンをもらってから前半から中盤までは全然体が動かなくて。それでうまくスピードに乗れなかったです。後半はうまくいけたと思うんですが、全日本インカレの時と比べるとあまりいい走りではなかったかなと思います。

――寒かったとおっしゃいましたが、現地のコンディションはいかがでしたか

雨も風もすごく強かったです。

――最初、横のレーンの順大と並ぶかたちになりましたが、意識はされましたか

そうですね、順大が先行するというのはあまり考えていなかったので、あれ、やばくね? と思って少し焦りました。

――そこから後半の走りを振り返ってどうでしたか

後半は徐々に詰まっている感じがあったので、その自分のスピードを4走の松本さんにいいかたちでつなげられたらなと思って走っていました。

――2走とのバトンパスはいかがでしたか

すごく言い訳になってしまうんですが、テープを貼ってそこから出るんですが、そのテープが照明で反射してすごく見にくかったんですよ。それで見えなかったので適当に出て、早出か遅出か分からなかったのでとりあえずつなげなきゃと思ってスピードを緩めたら、結果的に詰まったという感じですね。

――出るタイミングは結果としてどうでしたか

出るタイミングはおそらく良かったんですが、自分がうまく出られてるか分からなかったので、そのままバトンがつながらないかは詰まる方が良かったので緩めたという感じですね。

――2走から3走のバトンパスは練習されていましたか

そうですね、メンバーがかわることが分かっていたので。でも1回しかしてないです(笑)。バトンパスには重きをおかず、1回の練習でしっかり決めようというのがあって、そこで決められたので自信にはなりました。

――メンバー変更はいつ頃分かっていたのですか

2走の方が体調を崩してしまって、関カレの1週間以上前くらいだったんですが、すぐ治ると思ったらけっこう長引いて。だから1週間前くらいに2走は交代しようというのはありました。

――一方で3走から4走にかけてのバトンパスは

松本さんが出た時に、あれ遠いな、つながらないなと思ったんですが、松本さんが若干緩めたみたいで。あとは自分のコーナーから直線への走りがいい感じだったので、うまくつながったように動画では見えました。

――日本選手権リレーに向けて、どのような点を修正していきたいですか

バトンは全カレでも関カレでも、1度もどの区間も完璧につながったリレーができていないので、どの区間もしっかり完璧なバトンパスをして、どの走者も自分の走りをして、39秒0を切って、3位以内、優勝を目標にやっていけたらいいなと思います。

――最後に、今後の予定や目標があればお願いします

目先の目標は日本選手権リレーで優勝ですね。来シーズンは個人では日本選手権に出場したいと思って、具体的には20秒80、4継は関カレ、全カレ、日本選手権リレーで優勝の三冠をとっていいかたちで終われたらなと思います。

三浦励央奈(スポ2=神奈川・法政二)

――今大会は2種目出場されましたが、どのような目標を立てましたか

順位の目標としてはリレーが優勝で、100メートルは3位入賞でした。

――リレーは日本学生対校選手権 (全カレ)で優勝しましたが、今回は2位となりました。今回のレースを振り返って

2走の佐野(陽、スポ3=埼玉・立教新座)さんが体調不良で、全カレからはメンバーが交代する形になったのですが、走力的にはそこまで差がないということで優勝を目標にしていました。バトンパスのところでミスが目立ち、目標としていた優勝を逃す結果になりました。

――今大会はタイムレースでの決勝となりましたが、意識面で違いはありましたか

番組編成が変わって8チームが並んだので、1本目から決勝という気持ちで走ることができました。

――個人としては100メートル予選後のレースでしたが、疲労などはありましたか

あまり疲労感などはなく。1本目よりも2本目の方が走ることが多いので、不安要素もなく、リレーの走りをまとめることができたと思います。

――大外のレーンでしたが、意識したことは

内側のレーンよりも外側のレーンが好きで。体が大きい分、カーブがきついと体が外側に振られてしまいます。そこをうまくコントロールできるのが大外のレーンなので、自分的にはそこまで嫌ではなかったです。なるべく直線を走るかのように、うまく乗せて乗せて走ることができました。

――自身の走りにはどの程度満足されていますか

バトンパスのミスを除けば、自分の区間でしないといけない仕事はできたかなと思います。

――少し減速された中でバトンパスをされた感じですか

そうですね。本来自分は後半にスピードが乗ってくるタイプなので、なるべく2走の選手には引っ張って欲しいのですが、相当詰まった状態で渡してしまったので、勿体なかったです。

――日本選手権リレーに向けて修正点はありますか

2走の稲毛(碧、スポ1=東京学館新潟)が今回うまく走れていなかったですが、1走、3走、4走と走りはできあがってきています。走りをブラッシュアップしていくとともに、バトンの精度を上げていくことができれば、関カレ(関東学生対校選手権)は勝てなかったですが、日本選手権リレーでは優勝を狙えるのではないかと思います。

――100メートルは予選、決勝とコンディションは良くなかったですが、どう感じていましたか

時期が10月ということで雨が冷たかったり、風邪も寒かったのですが、その中ではできる走りをすることができました。予選は今までで一番いい走りをすることができたのではないかと思っていて。

――隣のレーンで城西大の鈴木(涼太)選手が走っていましたが、意識しましたか

意外と意識はしなかったかもしれないです。

――決勝に向けて課題はありましたか

予選の走りをもう一回決勝でと考えていました。

――予選でのタイムについてどのように捉えていますか

追い風参考では10秒2台で走ることができて、風に走らされているというよりは自分の中でコントロールしながらスタートからゴールまで走ることができたという感覚でした。その点、成長したなと思いました。

――決勝のレースを振り返ると

隣の選手にスタートで前に出られてしまって、予選だったらそこから並んで自分のレースをできたと思うのですが、自分の中で焦りのようなものが出てしまいました。スタートで遅れてしまうと後半のいい走りがなかなか出てこないので、スタートで離されてしまったのは敗因の一つだと思います。

――後半は伸びてきて、追い上げることができていましたが

自分の体のコンディション自体は良かったので、接地のタイミングのポイントを絞りました。そしたら自ずとスピードが減速することなく伸びていく走りをすることができました。その結果、前方の選手との差を縮められたのかなと思います。

――今回の順位をどのように評価していますか

決勝のメンバーを見る限り、最低限3位に入らないといけないレースだと思っていたので、最低限の目標達成できたかなと感じます。

――全カレから今大会に向けて、どの部分を修正してきましたか

全カレの後に足を痛めてしまい、やりたかった練習ができていなかったので、修正するポイントを修正できずに入った試合ではありました。

――調子は上向きの中で大会に入れたのでしょうか

全カレの後の練習量を結構落として、うまく調整できたと思うので、体の調子は良かったと思います。

――次戦以降の100メートルについての意気込みを、最後にお願いします

100メートルは今シーズンあと1本あるので、そこで10秒40の日本選手権標準を切れるように頑張りたいと思います。

新上健太(人1=東京・早実)

――初めての関東学生対校選手権(関カレ)でしたが、レース前はどのような心境でしたか

臙脂を着るということでかなり緊張していたのですが、レース前に先輩たちから励ましの声をもらったことで、緊張が大きかったのが楽しみに変わり、自分のためだけでなく、色々な人のために走ることを再確認して、しっかり走らないといけないと気持ちになりました。

――今大会400メートルでの目標はどのようなものでしたか

今大会は資格記録が上位ではなかったので、予選でしっかりと走り切り、決勝に残ることを目標にしていました。決勝に残るための指示も頂いていたので、その通りに走ろうと考えていました。

――その中で自身の調子はどうでしたか

前回の400メートルのレースからは少し期間が空いていたので、自分がアドバイス通りのレースをできるか不安はあったのですが、練習面でも自分の調子をしっかり確認することができていたので、力をしっかり出せば決勝には残れるだろうと考えていました。

――予選はどのようなレースプランでしたか

前半の250メートルはあまり力を使わずに、そこからのラストの150メートルでしっかりと乗せていくプランでした。

――予選はレースプラン通りの走りをすることができましたか

レースプランとしては、自分の感覚通りでしたし、ビデオを見返してもしっかり達成できていたかなと思います。

――その中で予選の順位とタイムについてどのように感じていましたか

予選の組は一番レベルの高い組で、着順で決勝を決めるのは難しいと思っていたので、どれだけ前で走れるか考えていました。自分の持ちタイムより速い選手を倒してゴールすることができたのは良かったと思います。

――決勝ではどのようなレースをしようと考えていましたか

決勝ではラストの部分で修正するところがあったので、そこを修正しようと考えていました。あとは予選のレースをもう一度再現しようと考えていました。

――決勝の走りを振り返って

自分の練習不足もあって、リレーの予選との時間が近かったことで状態が決勝では噛み合わなかったと思います。

――今回の8位入賞をどのように捉えていますか

始めは決勝に残ることができたことに満足感はあったのですが、決勝では先頭集団からかなり離れてのゴールだったので、ただ決勝に残るためでなく戦うことに意味があると確認できました。

――400メートルでの今後の目標は

2週間後にU20の試合(U20全国陸上)が広島であるのでそこに出場する予定です。大学1年生しかいない大会なので、しっかり勝てるように頑張りたいと思います。

――マイルリレーはどのような経緯で走ることになりましたか

エントリーの時点で準備をするように言われていて、1年生から3年生を中心に走ることは聞いていましたが、直前まで走るかどうかは分かっていなかったです。

――3走を走りましたが、自分の役割をどのように捉えていましたか

予選では前の方でもらうことを想定していたので、順位を落とさないで先頭で渡すことを意識していました。

――予選の走りを振り返って

風が強くてラスト勝負になることを言われていて、しっかり後半で切り替える走りを意識し、ラスト勝負に持ち込める走りを意識しました。

――決勝ではバトンパスのアクシデントがある中でバトンを受けましたが、どのような心境でしたか

一つ前の城西大が先頭集団から離れているのが見えていたので、ラストの伊東(利来也主将、スポ4=千葉・成田)さんで入賞することができるようにという気持ちで、前を追い掛けました。

――その中で自身の走りを振り返ると

決勝でも同じような風が吹いていたのでラスト勝負になることを考えていました。アクシデントがあったことで、自分が前半からいって、前を詰めようと考えが変わっていたので、前半から前を追うイメージで走りました。思うように走りが乗っていかない部分もあり、後半に減速して