全日本学生対校選手権(全カレ)まで残り1カ月弱、そして学生三大駅伝の初戦となる出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)まであと2カ月を切った8月半ば、早大競走部長距離ブロックは菅平にて2次合宿を行っていた。ロードシーズンが刻一刻と近付いてくる中、早大は合宿にてどのような練習を行っているのだろうか。今回は、2次合宿中盤の様子を伝えていく。
2次合宿の4日目となった8月16日午後の天気は、あいにくの雨模様。本来は4000メートル走3本に取り組む予定だったが、天候や気温の低さを考慮し、1600メートルのインターバル走に挑むこととなった。清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)、新迫志希(スポ3=広島・世羅)、吉田匠(スポ2=京都・洛南)の3人で最初の1本に挑んだ後、太田直希(スポ1=静岡・浜松日体)、千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)、半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)の1年生3人が合流し、残り5本を走っていく。練習中は6人が代わる代わる先頭を引っ張り、4分50秒台で1本1本を消化していった。「久しぶりのスピード練習で不安だったが、走り始めからいい状態で走れて自信になった」(半澤)というように、各々手応えをつかんだ様子であった。
ルーキーが率先して練習を引っ張る姿が見受けられた
翌日の朝6時から行われた練習では、1周2キロのクロスカントリーコースを上級生は5周、1年生は4周するメニューをこなした。このときの気温は8月にもかかわらず10度を下回っており、強風が吹き、霧が立ち込めるかなり厳しいコンディションに。しかし選手たちはA、B、Cチームそれぞれでペースを守り、しっかりと走り込みを続けていった。
朝練を行うBチームのメンバー
これから8月20日まで2次合宿を行った後は、さらに練習の強度が高まった練習を行う妙高高原へと移ることになる。「徐々にケガをしていたメンバーも動き始めていて、下からの突き上げも合宿で見られている。あと1カ月半が大事」(清水)と、3次合宿に向けてチーム全体の調子は上がってきつつある。清水の言う通り、Aチームの故障メンバーの復活と好調なBチームメンバーのさらなるレベルアップが、今後の早大の命運を握るカギとなるのは間違いないであろう。この鍛錬の夏を経て一段とパワーアップしたエンジの戦士たちが、全カレ、そして学生三大駅伝にて活躍を見せてくれることを期待したい。
(記事 藤岡小雪、写真 岡部稜、宅森咲子)
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コメント
清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)
――夏合宿の練習内容やそれを踏まえたご自身の調子などいかがですか
菅平の合宿が合ってないといいますか、クロカンとかの高地が苦手で。特に菅平は苦手意識が強く毎年練習がうまくできなくて、今年も同じ感じです。100パーセントできたらいいですが、今までの経験を活かして80パーセントでも菅平合宿ではいいかなと割り切っています。みんなより遅れてますが、自分の中では最低限はできてるかなと思います。ケガもなく充実してるかなと思います。
――昨年と比べるといかがでしょうか
昨年も同じようなかんじで。ポイント練習がうまくできなくて、昨年は原因が分からず精神的にもきつかったんですが、今年は今までの経験とか弱点を理解できているので多少できなくても割り切っています。精神的な面では成長できているかなと思います。
――昨日の練習の目的を教えて頂いてもいいですか
4000メートルを3本の予定だったんですが、気温も低くて雨も降っていたので、集中力が切れてしまうということで、1600メートルを6本になりました。ペースもそこまで速くなくて、本来ならもう少し余裕を持って終わることができるメニューでした。自分以外は余裕を持ってできるメニューだったので、チームとしては問題ないかなと思います。個人的には、少しペースと自分の感覚がズレていて、余裕を持って終わる練習だったんですが、自分の中ではいっぱいいっぱいでした。この先も続くので昨日の練習は昨日ということで、体には負荷をかけられたのでプラスと考えています。
――前半シーズンの振り返りということで、結果や内容を振り返っていかがでしょうか
前半は1万メートルを2回とハーフを1回走ったんですが、4月の1万メートルは組が速くなかったので、その中で一番を取るということを目標にしていました。タイムは遅かったんですが、一番が取れていいかたちで関カレ(関東学生対校選手権)に入れるかなと考えていました。しかし、関カレに関してはうまく体が動かなくて。その後の学連記録会(関東学生網走夏季記録挑戦競技会)の1万メートルは教育実習のあとでまだ体ができてない状態でした。最低限を高めようと思っていてもう少しタイムを出したかったんですが、このくらいかな、という自分の感覚と結果がマッチはしていました。その3つを比べてみるといいシーズンとは言えませんが、自分の思っている感覚といい意味でも悪い意味でも同じぐらいだったので、これからいい感覚でいい結果を出せるようにしていきたいと思います。前半はいいシーズンとは言えませんでしたが、それをうまく駅伝につなげられればいいかなと思います。
――駅伝シーズンに向けての具体的な目標はありますか
まずは、今まで箱根(東京箱根間往復大学駅伝)しか走ったことが無いので、3つ走ることです。具体的には、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)で後半区間の長い距離で確実に上位の走りをして、後ろに僕がいることで安心できるような選手になることです。箱根に関しては、区間賞をとったので同じように区間賞をとりたいと思います。どの区間になるか分かりませんが、うまく流れを変えられるようになりたいと思います。ゲームチェンジャーのような選手がいれば悪い流れを立て直せると思うので、良かったらよかったで流れを加速させられるような選手になりたいです。そういう駅伝シーズンになるように、あと1か月力をつけていきたいと思います。
――ここからはチームの話になります。チームとして前期を振り返っていかがでしょうか
チームとしてはいいとは言えないんですが、自己ベストを連発した選手だったり、関カレのハーフで真柄(光佑、スポ3=埼玉・西武文理)が入賞したりと、今まで力がある選手がいい結果を出せなかった分、Bチームから力をつけて上がってきた選手が大事な舞台で入賞することが増えてきたのはプラスです。
――層が厚くなったというかんじでしょうか
そうですね。いい部分もありますが、力を出すべき選手が出せなかったという面もあるので、良いところもあり悪いところもありという感じです。
――学生三大駅伝すべて3位以内という目標を踏まえて現状はいかがでしょうか
まだ少し足並みがそろっていない感じはあります。ただ、徐々にケガをしていたメンバーも動き始めていて、下からの突き上げも合宿で見られています。ケガしているメンバーが復帰するのはもちろんですが、今はAチームが自分も含めて、順調にいけているメンバーが多いとは言えないので、Aチームがしっかり戦える状況になってからBチームが突き上げで何人か入ってくるという流れが、3次合宿までにとれれば狙えると思います。あと1か月半が大事だと思います。
――練習では1年生が元気な様子がありましたが、1年生がチームの中心でしょうか
今年はかなり引っ張られています。練習でも生活でも元気ですし、若いのでそういう部分ではかなり支えられている感じはあります。チームの雰囲気としても疲労でみんなが下を向くような雰囲気ではないので、そういう雰囲気は1年生が作ってくれています。
――駅伝シーズンに向けて主将として意気込みをお願いします
毎年、出雲駅伝(全日本大学駅伝対校選手権)で出遅れていて。学生三大駅伝すべて同じ価値があると思うので、3つとも外さないようにチームとして狙っていきたいと思います。
永山博基(スポ4=鹿児島実)
――前期を振り返って
ほとんど走ることが出来なかったので納得できないシーズンでした。
―走れなかった原因とは
体調も良くなかったり、走れる体調じやなかったり、その後に疲労骨折もしたりという感じでした。
――前期を踏まえて合宿で意識していることはありますか
これまでの状態が状態だったので合宿だからといって特に走ることもできません。なるべく早く復帰できることを目標に2次、3次と繋げていって、秋シーズンに入っていきたいです。
――今はまだケガからの復帰段階ですか
そうですね。
――昨日の練習では何をされたのでしょうか
昨日はウエイトトレーニングをしました。
――ウエイトではどこを中心に鍛えていたのでしょうか
大きな筋肉をしっかり使えるように感じで、特にみんなと変わったことはしてないです。
――現在の調子は
まあ、まだ走ってないので普通ですね。
――秋シーズンでの目標はありますか
個人としてもチームとしても三大駅伝3位以内を掲げています。個人としては最後なので達成できるようにしたいです。
―具体的に走りたい区間はありますか
3つの駅伝とも走りたい区間はないのですが、任された区間を走りたいなと思ってます。全日本も区間変わりますし、初めてなので戦略立てるかというのも分からないですけど、11月ぐらいには9割ぐらいの状態に戻してゲームチェンジができるぐらいの力にしたいなと思います。
遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山)
――夏合宿での練習内容やご自身の調子はいかがですか
2次合宿から足を痛めてしまって。満足な合宿ができていないんですが、回復方向にあるのでここから調子を上げられればいいかなと思います。
――昨日はそれで別のメニューといったかたちだったんでしょうか
そうですね。まだ一緒には走れていないです。
――内容はどういったものでしたか
400メートルを8本行いました。
――感覚としてはいかがでしょうか
感覚としてはいいかなといった感じです。
――春のシーズンを振り返っていかがでしょうか
1、2年生の時と比べて、練習で走れるようになってきて。ただ、大事なところでしっかりと合わせられなかったりとか、満足の結果とはならなかったのでそこを夏合宿を使って、埋めていければと思います。
――昨年よりは手ごたえはあるといったことでしょうか
手ごたえはあります。
――これからの目標をお願いします
昨年は夏にケガをして箱根(東京箱根間往復大学駅伝)1本に絞ったんですが、チーム状況としても出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)や全日本(全日本大学駅伝対校選手権)にも後半区間で勝負できるようにしていきたいと思います。
太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)
――トラックシーズンでは関東学生対校選手権(関カレ)での入賞や自己ベストの更新などがありましたが、前期を振り返っていかがでしょうか
4月の六大(東京六大学対校大会)から関カレまではわりと調子もよくて自己ベスト更新や入賞などもできたんですけど、それ以降6月、7月とうまく走れない感じが続いてしまいました。
――6月からはあまり調子がよくなかったのでしょうか
足が痛くて。ホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)も足が痛い中走っていたのであまり良くなかったという感じです。
――2次合宿の消化具合や感触はいかがですか
2次合宿からちゃんと走り始めたんですけど、まだ完全に治ったわけではないのでポイントも全然参加してないです。でも、ジョグはできているのでここから徐々に上げていければなと思います。
――夏で強化したい点はありますか
具体的にはないんですけど、やっぱり去年よりはもう少し練習したいとは思っていて。でも足の状態も状態なのでその辺は様子を見ながらやっていきたいと思っています。
――現在までの合宿で収穫はありますか
本当に走り始めたのが8月入ってからぐらいなので特に何か得たというのはないんですけど、まあちょっと走れたぐらいですかね(笑)。
――秋以降の個人の目標を教えてください
今年はチームの中心になっていかないといけないので、エース区間を走るぐらいの気持ちでいて、チームの目標が学生三大駅伝全部3位以内なのでそれに貢献できるような走りをしたいと思います。トラックでは全カレ(日本学生対校選手権)にまだ出るかわからないんですけど、出るなら確実に入賞しないといけないですし、それこそ去年7番だったのでそれ以上の順位を取りたいなと思います。
新迫志希(スポ3=広島・世羅)
――前期のシーズンを振り返って
対校戦や記録会などでそんなに結果を残せていないので、去年と引き続いてあまり良いシーズンではなかったかなと思います。
―結果を残せていない原因とは
まだ練習のイメージと噛み合ってなくて、自分で納得した練習だったり、イメージも至っていないので、そこが原因かなと思います。
――練習と本番でズレがあるということですか
そうですね。
――合宿で意識している部分はありますか
前半シーズンはかなりスタミナに不安があったので、意識的に長い距離を踏もうと重点的にやっています。
――昨日の練習の目的はありますか
本来ならば昨日は4000を3本やる予定だったのが、1600を6本になったので、短くなった分スタミナを確認することはできませんでしたが、本数を重ねてもしっかり良いポイントをすることができたので昨日は良い練習がつめたと思います。
――今の調子はいかがですか
普通です。
――合宿の消化具合はいかがですか
2次に入って今までのダメージがあったので5割、6割ぐらいだと思います。
――これから徐々に上げていきますか
そうですね。
――駅伝シーズンでの目標はありますか
三大駅伝で上位に入ることを目標にしているので、自分の区間でしっかりチームに貢献できるようにやっていきたいです。
――走りたい区間はありますか
全ての区間で前半区間を走りたいです。
太田直希(スポ1=静岡・浜松日体)
――入学してから前期を振り返っていかがでしょうか
トラックシーズンは一番最初は勢いよく自己ベストを出すことができたんですけど、そこからは高校とは違った練習をしていたので自分の感覚がうまくつかめなくて苦しいシーズンでした。
――2次合宿の感触はいかがですか
2次合宿は順調に消化できているんですけど、疲労もいろいろ溜まってきていて。でも、気持ちで負けないということをテーマにしているのでしっかり気持ちで持っていけたらと思います。
――練習自体には慣れましたか
まあ、一応慣れました(笑)。
――夏で強化したいところは何でしょうか
走力はもちろんなんですけど、走力だけじゃなくて気持ちの面というのがまず大きくて。夏合宿は非常に長い期間で、忍耐力が必要になってくるのでそこをしっかり鍛えていきたいと思っています。
――現在までの合宿で収穫はありますか
ポイント練習も多く入ってきている中であまり外すことなく来ているので少しは力は付いたかなと思っています。
――秋以降の個人の目標を教えてください
駅伝シーズンに関しては、学生三大駅伝全てに出場ということを目標にしています。僕は長い距離が得意だと思うので全日本(全日本大学駅伝対校選手権)あたりから区間順位もいい順位を狙っていけるような走りをしたいと思います。
千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)
――大学入学後から現在までを振り返って
初戦が1万メートルで世界大会の選考がかかっていたんですけど、そこではあまりいい走りができませんでした。2戦目もかみ合わないレースになってしまったんですけど、3戦目の関カレ(関東学生対校選手権)は12位という結果ながらも、自分としては走っていて手応えを感じられました。そこで感覚としていいレースができてからは、自己ベストを狙ってレースに2本出たんですけど、自己ベストを出すことはできませんでした。その原因を考えたとき、体自体はまだ動かせるはずなのに動かせることができないというのがあって。高校から大学にあがってちょっと我慢ができていないと感じる部分があったので、夏合宿では耐えるレースができるように練習しています。
――夏合宿に入ってからの調子は
ポイント練習やジョグなどいい練習ができていて、1度も練習は外していません。体もできあがってきているので、これから2次合宿後半、3次合宿を乗り越えていって、全カレ(日本学生対校選手権)で1度力試しをしたいと考えています。
――2次合宿でどのような練習メニューを行っているか、差し支えない範囲で教えてください
朝練習では2日に1回ぐらいで集団走をしていて、午後練習も2日に1回ぐらいの頻度でスピード練習をしています。ジョグだけの日もあれば、朝のペース走とポイント練習がかぶっている日もあります。きのうは朝のペース走とポイント練習だったので、強度の高い練習をする日でした。ポイント練習の1回目は25キロのクロカンコースを走って、きのうあった2回目はトラックで1600メートルの練習をしました。
――先ほど「夏合宿では耐えるレースができるように」と言っていましたが、具体的にはどのようなことを意識しているのでしょうか
25キロの距離走の場合は20キロぐらいからきつくなるのですが、気持ちが離れないように耐えて最後2キロでしっかり切り替えるということを意識しています。
――夏合宿でのメニューを消化していくうちに見付かった課題はありますか
現段階では僕たちが必ずできるだろうというメニューを相楽さん(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)に出していただいているので、まだあまり距離は積んでいない状態です。そういうこともあってまだ課題は見付かっていなくて。できる練習を余裕を持ってやれているという点で、それはいいことだと思っています。
――最後に秋冬シーズンへの意気込みをお願いします
全カレは部のトラック代表として出る2回目の大会です。関カレでは自分としてはいい感覚で走れたんですけど、(対校)得点を取れなくてチームには貢献できなかったので、全カレではしっかり結果を残すということにこだわっていきたいです。そして出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)が迫っているので、5000メートルだけに標準を合わせるのではなくて、20キロを見据えての5000メートルということを考えなければならないと思っています。長い距離の練習をしながらスピードも出していかなければいけないと思うので、そこをしっかり意識していきたいです。
中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)
――今シーズンを振り返るといかがでしたか
まずは世界ジュニア(U20世界選手権)ですね。ことし1年通して一番大きな大会として位置付けていたのですけど、そこでうまく結果が残せなかったということで一番悔いが残るところだと思っています。シーズンのスタートはいいかたちで切れたんですけど、後半は納得のいく走りができずガタついてしまいました。
――後半に結果を残せなかった理由として思い当たることはありますか
そうですね。練習の強度が上がってオーバートレーニングになっていると言われたのですけど、詳しいことははっきりわかっていなくて……。疲れが出てしまったのかなと思います。
――U20世界選手権の日本代表となりましたが大会をより詳しく振り返るといかがでしたか
日本代表として走れるのは非常に誇らしいことで、プレッシャーもそれなりにあるんですけど、うれしいことだと思いました。また大会を経験して、今回は結果を残せませんでしたが、より世界で活躍できる選手になりたいという気持ちが増した大会だったと思います。
――では大会を踏まえて練習に生かしていることはありますか
世界ジュニアの前はあまり練習が積めなくて。体調面もあって練習の量も質も落としてやっていたのですけど、世界ジュニアが終わってからはしっかり継続した練習が積めているので、いいところだと思っています。今後も継続した練習を目標にやっていけばしっかり結果がついてくると思います。
――おとといポイント練習をされたと伺ったのですが、その練習内容と目的を教えてください
たまたま今回、自分の高校の合宿があって練習に参加させていただいて。そこの合宿では佐久長聖だけでなくて、色々全国の強豪校が集まる合宿で。どちらかというとスピードというよりかは脚づくりの一環というイメージで、1000メートルのインターバルを10本行いました。設定タイムは3分10秒を切るくらいだったのですけど、最後一本は全体的にペースが上がって、東海大の鬼塚さん(翔太)が練習を引っ張っていたので挑戦したんですけど最後は負けて、というかたちで。でも久しぶりに1000メートルを2分40秒を切って上がれましたし、いいかたちで練習を終えることができて、後輩たちからもいい刺激をもらえました。
――これまでの合宿の消化具合はいかがでしょうか
いまのところ順調に練習が積めてて、いいかたちでここまで来れているので、いい流れをこのまま継続していければと思います。
――秋シーズンのトラックにおける目標はありますか
まずは全日本インカレ(日本学生対校選手権)の5000メートルで、調子を戻して入賞できればというふうに思っていて、あと9月の終わりに世田谷競技会に出るのでそこでしっかり13分台を狙っていければいいなと思っています。欲を言うと13分43秒を切って日本選手権の標準だったり、来年にはユニバーシアードがあって標準記録がそれくらいなのでそれを狙っていいかたちで調子を上げていければと思います。
――学生三大駅伝も始まりますが、駅伝に対する意気込みはありますか
これから駅伝シーズンになっていきますが、自分の中ではしっかり出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)はメンバーとして走れればいいなと思っています。あくまで駅伝の練習ではなくてトラックメインでやっていく中で、うまくつなげていければと思っています。箱根(東京箱根間往復大学駅伝)に関しては自分としてはまだ考えていないのでなんとも言えないですけど、まずは10月の出雲やその先にある全日本をメンバーとして走れればと思います。
半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)
――今シーズン前半を振り返るといかがでしたか
ひとことで言うと本当に悔しいシーズンでした。結果もタイムも残すことができずに不完全燃焼で終わってしまいました。
――アジアジュニアや日本選手権といった、世界やシニアのレースを経験されましたが、振り返るといかがでしたか
そのようなチャンスをもらえて、そういう舞台で走れたというのはすごい経験になりましたし、自分の力の無さを感じたので、そこで走ったことによってその後の練習も変わって。意識の変化というか、もっとやらなくてはいけないなと思いました。
――変化とは具体的にはどのような面でしょうか
自分が自信を持っているスピードでも勝てずに、そこまでのレース展開や流れがよくなくて、高校とは違ったレースをしなくては勝てないと感じました。どこをというよりは全部、もう一回一から組み立て直して練習も基礎からやるようにしました。
――昨日の練習は1600メートルのインターバル走と200メートルのインターバル走でしたが、その目的はありましたか
元々は4000メートル二本とプラス3000メートルだったのですけど、天候があまりよくなくて気温も低かったので、脚の状態だったり疲労を考えて1600メートルに変更しました。一次合宿からすごくいい感じで練習ができて距離も積めてきていたので、久しぶりのスピード練習で不安だったんですど、走り始めからいい状態で走れたのできのうの練習はとても自信になりました。
――距離を踏んでいるということですが、疲労など調子の面はいかがでしょうか
前半シーズン、トラックでは1500メートルをメインでやってきたので圧倒的に距離が少なかったんですけど、合宿に入ってすごく距離も増えて、自分の中で気持ちの方でもしっかり充実した練習が出来ているなというのがあるので、調子もだんだん上がってきて距離の対応も少しずつ出来てきていると感じています。
――合宿を通じて何か目指していることはありますか
他の人より圧倒的に距離への対応が遅れているので、まずはそこを克服するところです。ジョグから疎かにしないで、ポイント練習を一つ一つ大事にやっていけば、今はAチームで練習させていただいているので力は自ずとついてくると思います。
――今後、秋シーズンのレースに向けてどのようにアプローチしていこうと考えていますか
いましっかり練習を積めていて、充実した練習が出来ているので、それを継続してケガのないようにしていければ駅伝もしっかり走れると思います。ですので、まずはケガをしないという面でケアを怠らないというところと、まだまだ距離への対応が他の人より劣っているのでジョグから距離を伸ばしていって、少しでもチームに貢献できる選手になれればと思います。
――トラックや学生三大駅伝での目標はありますか
合宿が終わってまず一本、1万メートルだと思うのですけど記録会に出るので、そこでしっかりと自己ベストを出して流れに乗って、三大駅伝ではまずは自分の得意な短い距離の出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝)から始まるので、そこで結果を残して自信をつけて、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)、箱根(東京箱根間往復大学駅伝)とチームに貢献できる走りが出来ればと思います。