高橋和が大会新で優勝!その他の選手も収穫得る

陸上競技

 日本選手権を1週間後に控えていたため、有力選手の欠場が目立った日本学生個人選手権。早大からは14選手が出場した。大会1日目の男子1万メートル競歩で高橋和生(社4=岩手・花巻北)が大会新記録をたたき出し優勝を果たす。また、女子800メートルでは竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)が2位で表彰台に登った。思うような結果を出せなかった選手にも課題が見つかり、収穫を得た今大会。この結果を踏まえ次の対校戦である日本学生対校選手権に向け、鍛錬の夏が始まる。

(記事 平松史帆)

★惜しくも表彰台には届かず

ゴールに飛び込む齋藤

 雨中の激戦を制することはできなかった。男子1500メートルに早大から唯一の出場となった齋藤雅英(スポ3=東京・早実)は予選を落ち着いた走りで、約4時間後の決勝へと駒を進める。今大会の資格記録トップの塩澤稀夕(東海大)や関東学生対校選手権入賞の実力者たちが欠場したこともあり、2年前の日本学生対校選手権(全カレ)の覇者である齋藤は優勝を狙ったレースだった。1000メートルを2分38秒前後で通過した集団はその後、ペースが上がり縦長に。残り1周の鐘の音を合図にロングスパートを掛ける選手たちに対し、序盤から常に先頭の動きに対応できる位置でレースを進めていた齋藤も余裕を持って対応すると勝負はホームストレートに持ち込まれた。「ギアはまだ1段階残っていた」という齋藤だったが、混戦から抜け出すことはできず、ゴール前の競り合いで敗れてしまい、惜しくも表彰台を逃す4位に終わった。

 敗れはしたものの、自分の思い描いた展開でレースを進めることができるなど次戦につながる点もあった齋藤。試合後、「今までケガをしていた分、今は練習を継続できているのでここから秋シーズンに向けてまだ出直すことはできる」と前向きに捉えた。夏季練習を経てレベルアップした姿を、全カレの舞台で再び――。齋藤の眼は既に次なる戦いへ向いていた。

(記事 斉藤俊幸 写真 岡部稜)

★粘りの歩きで優勝、大会新達成!

冷静なレース運びを見せた高橋和

 日本学生個人選手権の第一日目に行われた男子1万メートル競歩。高橋和生(社4=岩手・花巻北)が目標としていた優勝を決め、関東学生対校選手権で3位に終わったリベンジを果たした。

 レースは序盤から選手が飛び出したがすぐに吸収され、しばらく集団でこう着状態が続く。高橋和は集団から飛び出すことはないものの、徐々に集団の中で位置を上げ、5000メートルを過ぎると先頭に出る。集団を引っ張り始めてからは、1キロ4分のラップを守り、周りの選手をふるいにかけていく。だが、同時に後ろの選手のペースメーカーにもされてしまい7000メートル過ぎで、控えていた山本龍太郎(山梨学院大)の仕掛けにあう。これに高橋和はすぐにはついていけず、単独歩に。山本から約5メートルの位置で粘っていると相手もペースが落ち、残り1000メートルを切った時点で逆転する。先頭に立ってからはスピードを緩めずゴール。40分27秒90の自己ベスト、早大OBの小林快(平27社卒=現ビックカメラ)が保持していた大会記録も更新した。

 「接戦を勝ててすごく嬉しい」(高橋和)。ただ、勝ったわけではなく苦しい場面を乗り越えての勝利は一層価値がある。次なる目標は昨年4位に終わっている日本学生対校選手権での優勝。今大会での自信を手に次のレースでも頂点を取りにいく。

(記事 喜柳純平 写真 斉藤俊幸)

★存在感示せず。U20世界選手権代表に黄信号

隣のレーンで競った、森戸と勝田

 4月下旬に行われた織田幹雄記念国際大会(織田記念)に引き続き、U20世界選手権の代表メンバーを決めるためのレースが行われた。早大からは、勝田築(スポ1=島根・開星)と森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋)が出場した。

 6人での対決となった。勝田はスタートから出遅れると、その後も挽回できず。6着で14秒33と自己記録からはほど遠い結果に終わった。一方、織田記念の選考会で1着だった森戸はまずまずのスタートを切る。レース序盤でぐんぐんと加速したが「3台目までで乗ってきたところで、少しばらついてしまった」と動きがまとまらず後半に伸びを欠いてしまう。そのままゴールし13秒74の3着となった。

 関東学生対校選手権は先輩たちの厚いカベが立ちはだかり出場できなかった二人。そのため、U20世界選手権代表選出に向けてこの大会で存在をアピールしたかったところだったが、結果を残すことはできなかった。しかし、森戸に関しては1週間後に自身初の出場となる日本選手権が待っている。格上だらけのこの大会で、チャレンジャーとして一つでも上を目指していきたい。

(記事 平松史帆 写真 岡部稜)

★村木、小竹が決勝進出も悔しい結果に終わる

7位で終わった村木

 男子400メートルには村木渉真(スポ2=愛知・千種)と小竹理恩(スポ1=栃木・佐野)の2名が出場。予選は余裕を持った走りを見せ、着順で準決勝に進出した。約2時間後に行われた準決勝では村木と小竹は同じ2組目に。準決勝では上位2着と3着以下上位2名が決勝に進む。村木は終始先頭でレースを進め、残り20メートル程で先頭を譲るも2着でゴール。村木に迫る勢いで3着に入った小竹はタイムで拾われ、どちらも決勝進出を決めた。

 翌日行われた決勝。小竹は3レーン、村木は8レーンでのレースとなった。大外から逃げる展開となった村木は200メートルまで先頭付近に食らい付く。一方の小竹も素早いピッチでスピードに乗る。しかし、「200メートルから300メートルで他選手に抜かれてしまった」(村木)、「後半の200メートルで切り替えがうまくいかなかった」(小竹)と話すように、第3コーナーに差し掛かってから二人とも伸びが見られず、順位を落としてしまう。残り100メートルでも追い上げることはできず、村木が7位、小竹は8位という結果に終わった。

 各選手ともに後半の走りに課題が残ったようだ。村木は目標の46秒台に及ばず、歯がゆい思いをあらわにしながらも、「バックストレートの走りはストライドを伸ばしてピッチを落とさず走れた」と自身の走りを評価した。また、多くのルーキーが予選落ちで終わるなか、小竹は1年生で唯一決勝に残る健闘を見せた。鍛錬の夏に後半の課題を克服し、秋シーズンで一皮むけた走りを披露させたいところだ。

(記事 岡部稜 写真 城大輝)

★竹内が2位で表彰台へ!徳永は7位で次へつながるレースとなる

先頭に出る竹内

 男女800メートルには、徳永翼(人3=岡山操山)、竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)、藤崎沙羅(社1=東京・早実)の3名が出走。2日目の予選で藤崎は惜しくも準決勝に進めず。一方、先日行われた関東学生対校選手権(関カレ)の800メートル4位に入賞した竹内は、予選と準決勝のレースについて「自分の走りができなかった」(竹内)と反省点を多く挙げたものの、順当に決勝に駒を進めた。一夜明け迎えた決勝。前半から積極的な走りを見せ集団を引っ張り、ラスト200メートルまでは落ち着いたレース運びを見せた。しかし、終盤は位置取りがうまくいかず、隣を走る選手との接触が起こり一時は後方に後退してしまう。それでもラストスパートで意地を見せ3位に浮上。激しい競り合いを制し、2着でゴールした。表彰台には登ることができたがタイムには満足できいてないと試合後に語った竹内。2分10秒を切ることを目標に、竹内の目は次のステージへ向いている。

 そして続く男子800メートルに出場した徳永にとっては、この大会は大きな収穫を得たものとなった。「決勝に行くことを最大の目標としていた」。準決勝で冷静なレース展開を披露し、後半の追い上げに成功。思うような結果が残せなかった関カレの悔しさをぶつける走りとなる全国規模の大会で初の決勝進出を着順で決め、ゴール時には喜びをあらわにした。勢いそのままに挑んだ決勝。600メートルまでは集団の中で上位を狙える位置で走っていたため、好順位への期待が高まった。しかしそこで先頭のペースが一気に上がり、前を行く3選手と差が広がる苦しい展開に。コーナーで離され必死に腕を振るもラスト50メートルで力尽き、7着でフィニッシュ。最後の粘りでは力不足が露呈し表彰台には届かなかったものの、「今回決勝に進めたのは自分にとってプラスになる」(徳永)と試合後には前向きな言葉を聞かせてくれた。決勝まで3本走りきったこの経験は、これからの徳永の飛躍につながるはずだ。

(記事 小林理沙子 写真 瀧上恵利)

結果

1日目

▽男子110メートル障害予選

金井直(スポ3=神奈川・市橘) 14秒57(+1.5)

古谷 DNS


▽男子1500メートル予選

齋藤雅英(スポ3=東京・早実) 3分58秒85(3組1着)Q

飯島陸斗(スポ3=茨城・緑岡) DNS


▽男子400メートル予選

村木渉真(スポ2=愛知・千種) 48秒73(3組1着)Q

小竹理恩(スポ1=栃木・佐野) 48秒47(4組2着)Q


▽男子1万メートル競歩決勝

高橋和生(社4=岩手・花巻北) 40分27秒90(1位)


▽男子400メートル準決勝

村木 47秒75(2組2着)Q

小竹 47秒87(2組3着)q


▽男子1500メートル決勝

齋藤 3分52秒57(4位)


▽男子110メートル障害U20決勝(+0.7)

森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋) 13秒74(3着)

勝田築(スポ1=島根・開星)   14秒33(6着)


▽男子砲丸投決勝

雨宮巧(社3=山梨・巨摩) 14メートル45(15位)


▽女子走高跳決勝

仲野春花(スポ4=福岡・中村学園女) DNS


2日目

▽男子400メートル障害予選

山内大夢(スポ1=福島・会津) DNS


▽男子100メートル予選

佐野陽(スポ1=埼玉・立教新座) 10秒62(+2.4)(1組6着)



▽男子800メートル予選

徳永翼(人3=岡山操山) 1分54秒38(5組2着)Q



▽男子400メートル準決勝

村木 48秒18(7位)

小竹 48秒27(8位)


▽男子800メートル準決勝

徳永 1分53秒93(2組2着)Q



▽男子走幅跳決勝

中村健士(スポ3=東京・調布北) DNS


▽女子800メートル予選

藤崎紗羅(社1=東京・早実)    2分13秒62(3組3着)

竹内まり(教3=愛媛・松山西中等) 2分12秒29(5組3着)q


▽女子800メートル予選

竹内 2分11秒80(1組3着)Q


3日目

▽男子200メートル予選

佐野陽(スポ1=埼玉・立教新座) 21秒77(+1.2)(5組5着)

松本朗(スポ1=福岡・戸畑)   21秒57(+1.0)(9組4着)



▽男子800メートル決勝

徳永 1分53秒33(7位)


▽女子800メートル決勝

竹内 2分12秒31(2位)



▽女子走幅跳決勝

漁野理子(政経2=和歌山・新宮) 5メートル68(-0.8)(15位)


コメント

高橋和生(社4=岩手・花巻北)

――今大会の目標を教えてください

去年、2位だったので最低限優勝と先輩が大会記録を持ってらっしゃったので、それを更新することを目標としていました。

――レースを振り返って

残り4000メートルあたりで、(前に)出たのですがきつくなって追いつかれてしまいました。ただ、ラスト2000メートルで山梨学院の選手が出た時にきつい中でもついていけて最後スパートをかけれて抜き返せたのでよかったかなと思います。

――先頭で引っ張ったのは自分でいこうと考えていたのですか

そうですね。観客席に早大OBの小林さん(快、平27社卒=現ビックカメラ)がいらっしゃっていけという声があって、自分自身もそこが勝負所になると思っていたのでラスト2000メートルで出ようと思っていました。

――ほかの選手が仕掛けたときを振り返って

結構自分でもきつかった部分だったので正直追いつけないかなと思っていて、後ろの僕の方を見ていて自分もきつそうな顔をしていました。ただ少し頑張れば追いつけると考えていたのでそんなに焦りなどは感じていませんでした。

――優勝に関しては

予想していた以上に接戦のレースになって、レース前は優勝は固いかなという思いもありましたが、接戦を勝ててすごい嬉しく思います。

――小林さんの大会記録も破りました

中間点の通過ではあまり、ペースははやくなかったので正直厳しいかなというのはありましたが、残り4000で出て、いいペースで刻むことができてラストもしっかりあげれました。結果的に大会記録を上回っていたというのは、すごく嬉しいですし、今後の自分の自信になります。

――後半上げれた部分は収穫ですか

そうですね。ただ、関東学生対校選手権で負けた選手が出ていない試合だったので、その選手が出ていたらどうかなとというのはあります。それでも大会記録を上回れて一安心です。

――今後のレースにむけて

9月の日本学生対校選手権が次の大きなレースになるので、4年生ということもあって最後良い締めくくりをしたいです。また優勝を達成できるように一夏練習を積んでまた頑張っていければと思います。

齋藤雅英(スポ3=東京・早実)

――関カレ(関東学生対校選手権)後、どのように切り替えて今大会に臨みましたか

関カレが終わった後も個人選手権に向けて練習量は落とすことなくきょうまできました。

――雨もちらつき気温もやや低い中でのレースでしたが

コンディション的には自分は涼しい方が走りやすいので問題はありませんでした。

――決勝のレース展開に関してはいかがでしたか

そうですね、確かに関カレと比べるとペースは早かったんですけど、この大会でのペースも比較的スローペースで優勝を狙って自分の思い通りのレース展開はできたんですけど最後動かなかったです。

――残り100メートルの地点で優勝が狙える位置でした

ラスト100メートルで先頭についていて、なおかつギアもあと一段階残っていたので勝てるかと思っていたんですけど、実力不足です。

――春シーズンを振り返ってみていかがですか

結果としては悔しい春シーズンになってしまったんですけど今までケガで苦しんでいた分(今シーズンは)継続して練習が積めていたのでここから秋に向けて出直すことはできると思います。

――夏に向けての強化ポイントはどこですか

レース中の耐乳酸能力が弱くて固まってしまうことが多々あったので、1500メートルのレースペースのレペティショントレーニングを積んでいきたいと思います。

――今後の目標をお願いします

もちろん全カレでしっかりと得点することが目標ですが、夏場に記録会にいくつか出るので日本選手権標準突破を狙っていきたいと思います。

竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)

――きょうの決勝の目標はどのようなものでしたか

予選と準決勝であまりいい動きができていなかったので、それを修正する部分と、後半で勝負が仕掛けられるように、前半は固くならないように走って。後半は、地面にしっかり力を伝えることを意識して、自分の走りができるように、自分の走りをすることを一番の目標として走りました。

――きのうの予選と準決勝を振り返って、いかがでしたか

予選は最初の位置取りに失敗して、自分の走りができず、準決勝も後半でスピードに乗り切れなかったところがありました。

――きょうの決勝のレースプランを教えていただきたいです

650メートルまで楽に前に、真ん中よりかは前についていって、150メートルあたりから徐々に加速して、最後の直線で前に出るということを目標にしていました

――最初の200メートルまで、先頭でレースを引っ張っていらっしゃいましたね

予選で位置取りに失敗した分、最初はしっかり出してちゃんと位置が取れるように200メートルまでは結構出して走りました。

――中盤の走りはいかがでしたか

中盤は、そこまで硬くならずに走れました。

――位置取りが悪く、前に出られない場面もあったと思うのですが、終盤の走りはいかがでしたか

やはり、私がスパートをかけるのが遅くなってしまって、ほかの選手にぶつかってしまう場面があったので、もう少し早めのスパートをかけるべきだったと反省しています。

――2位という結果をどのように受け止めていらっしゃいますか

表彰台に登れたことは自分の中では収穫だったんですけれど、タイムはまだまだなので、このままでは全日本インカレ(日本学生対校選手権)では戦えないと思っています。

――春シーズンをここまで振り返って、いかがでしたか。

春先の試合で自己ベストを出せたのですが、そこからは更新できていなくて、レースの経験は踏めているのですけれど、まだまだタイムを上げなければいけないと思っています。

――今後の目標をお聞かせください

今後はまずは2分10秒を切ること。全日本インカレでは、表彰台に立てるように、夏しっかりと練習を積んでいきたいと思っています。

徳永翼(人3=岡山操山)

――準決勝での目標は何でしたか

この個人選手権(日本学生個人選手権)ではまずはラウンドを踏むことを目標にしていて、予選をいい動きで通過できたので、準決勝では決勝に行くことを最大の目標としていました。

――準決勝のレース展開はどうでしたか

準決勝でのレース展開はとにかく冷静に位置取りをしてラスト勝負で着順で決勝に上がることを計画していて、自分の計画通りにレースを勧められたので良かったと思っています。

――この大会が始まる前に掲げていた目標は何ですか

決勝で勝負することを目標にしていました。

――大学進学後、初めての全国舞台での決勝レースに進んだ感想をお聞かせ下さい。

大学2年生の時に初めて出場した関東インカレ(関東学生対校選手権)でも、先月行われた関東インカレでも結果を出せていなかったので、この個人選手権で決勝まできちんとラウンドを進めることができれば、自分の殻を破れるのかな、と思っていました。実際に決勝に進めた時はうれしかったです。

――きょうのレースの目標は何でしたか

今日の目標は表彰台に登ることで、最大の目標は優勝することでした。

――ラスト200メートルからのスパートは狙ったものでしたか

はい。後半上げるのが得意だったので、僕のレースパターンだと、600メートルまでは前が狙える位置にいて、ラスト200メートルから勝負しようと思っていたのですが、3本走る力がついてなく、ラスト50メートルでバテてしまいました。

――今回の大会を振り返ってみての感想を聞かせて下さい

予選、準決と着順でラウンドを進められたことはプラスに考えていて、また、今回の大会で決勝でのレースを経験できたので、これを糧に夏にトレーニングをし直して、秋の全カレ(日本学生対校選手権)でまた決勝で戦えるようにしたいと思っています。

――春シーズンを振り返っての感想を聞かせ下さい

自分の中では冬季練習をかなり消化できていたので、この春に日本選手権標準を切ることを目標にしていたのですが、冬季練習での頑張りに比べて、関東インカレなどの試合で、自分の思ったようにレースが進められなかったので、今回の個人選手権で決勝に進めたのは自分にとってプラスになるのではないかと思っています。

――最後に、今後の目標は何ですか

全日本インカレのメンバーに入って、そこで表彰台に登ることです。

村木渉真(スポ2=愛知・千種)

――きょうのレースを終えてどのような感想をお持ちですか

8レーンだったということで、自分の実力が伴っていなかったのかなというのが正直な実感です。自分でレースを作ることがまだまだできていないという感想です。

――きょうのレースの目標を教えて下さい

記録としてはやはり46秒台を出すことを目安にしているので、前半の200メートルをどれだけ溜めていけるかということと、200メートルから300メートルのところを大事にと思っていたのですが、自分でレースを作れないというところが顕著に出てしまって、200メートルから300メートルのところで他の選手に抜かれてしまうというレースでした。

――きょうの予選、準決勝について感想をお願いします

予選はかなりスローペースな試合になって、気持ちは楽に行けたかなと。準決勝は関カレ(関東学生対校選手権)のときまで忘れかけていたような感覚が少し戻ってきたかなというのがあって、3レーンだったので周りも見えて200メートルから300メートルの自分が大事にしている部分がうまくいったかなと思います。

――きょうの決勝は8レーンでしたが、どのようなレースを狙っていましたか

きのうの準決のイメージを強く持ったまま行こうと思って、200メートルから300メートルを大事にしようということを考えてスタートしました。

――前半は他の選手と渡り合っていたように見えましたが、前半の走りを振り返っていかがでしたか

前半の入りは、自分としても良い感じかなと。バックストレートの走りも、ストライドを伸ばしてピッチを落とさずという走りができたので、今回のタイムが悪かったという中ではまだよかったかなと思います。

――48秒27という記録は

全然納得がいかないです。

――春シーズンを振り返っての感想をお願いします

思ったような結果がまだ出せていなくて、やっとたどり着いた学生個人(日本学生個人選手権)の決勝でも思うようなタイムが出せていないので、1年の時から冬を越して、タイムというより選手としての強さが身に付いていないなと感じました。今から解散に入って秋シーズンに入るが、その中でどういったアプローチで強さを身に付けていくかを毎日の練習で意識していきたいです。

――最後に、これからの意気込みをお願いします

46秒は今年中に絶対出したいですし、同期の伊東があれだけ調子を上げているので、少しでも追い付いていきたいです。来年には日本選手権の決勝に残れるくらいの実力をつけていきたいなと思っています。

小竹理恩(スポ1=栃木・佐野)

――今回の大会にはどのような目標をもって臨みましたか

順位としては、入賞を目標にして臨みました。

――予選、準決勝、決勝の走りを比べていかがでしたか

予選は気温の条件も悪くタイムもあまり良くなくて。準決勝が決勝にいくための勝負だったんですけど、大学に進学してからは2本走れるようにはなってきたと感じていたので、プラスの通過ではあったんですが準決勝でタイムを上げられたということは一つ収穫かなと思います。

――決勝では前半攻めた走りをされていましたが、レースプランはどのように考えていましたか

もともと100メートルをやっていたということもあって高校時代は前半に自信があったのですが、大学は僕のスピードではまだまだ通用しないと思っています。今回は22秒前半から中盤での通過を目標にレースに挑んで、決勝は200メートルの通過までは目標通りいったんですが、後半200メートルで切り替えが上手くいかず思うように走れなかったということで、悔しさの残るレースになってしまいました。

――400メートルを本格的にはじめたのは大学からということですが、レースを3本走った経験はありますか

3本走るのは今回の大会が2回目で、やっぱり3本目でタイムを落としてしまっているのでそこはまだ練習が足りていないかなと思います。

――きのう47秒台で2本走ったということで、疲労等はいかがでしたか

そうですね、1日空けたので疲労は回復したつもりではあったんですが。今回の大会には、日本選手権を控えているということもあり本当の日本のトップ選手は出場していないのですが、それを考慮しても僕はまだ上のレベルには行けていないかなという風に思います。なので、これからの練習は三本勝負ということを考えてやっていく必要があると感じました。

――春シーズン全体を振り返ってみていかがですか

そうですね、大学に進学してからは調子が徐々に上がってきてたはいたんですけど、関東インカレ(関東学生対校選手権)に200メートルで出場させて頂いた際に全く力が及ばず、予選落ちということになってしまって。その悔しさもあって今回は最低限決勝には進出しようという気持ちで臨みました。結果決勝には行けて、同期に勝てたという点は収穫だと思うんですが、大学でやっていく上では年上の選手にもどんどん勝っていかなくてはいけないので、今後のシーズンではインカレ(日本学生対校選手権)でも活躍できるようにしていきたいと思います。

――今後の目標についてもう少しあればお願いします

400メートルでは、46秒8が出せるように自己ベストの更新を目指して取り組んでいきたいです。

森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋)

――今回のレースの目標はどこにありましたか

 まずは勝つことが大前提で、欲を言えば古谷さん(拓夢主将、スポ4=神奈川・相洋)が持つアジア記録を更新できたらと思っていました。調子自体はよかったんですが、そこに技術が追いついていなかったかなと思います。

――スタートの方はいかがでしたか

いつも通り遅れてはいましたが、感覚的にはよかったかなと思います。

――レース序盤にぐんぐん加速していきました

3台目ぐらいまでで乗ってきたところで、少しバラついてしまったかなと思いました。

――では、後半は動きがバラついてしまい、自分の思った通りではなかったかなという

そうですね。

――春全体の結果を振り返っていかがでしょうか

シーズン直前にケガはあったんですが、織田幹雄記念国際大会で結果としては勝ったのでシーズンインとしては悪くなかった思います。その後の水戸招待のときは散々な結果に終わってしまって。そこから練習を積み直して、きょうに向けてやってきたんですが、きょうも満足のいく結果にならなかったので春はあと日本選手権があるのでそこでしっかりとまとめられればと思います。

――日本選手権での目標というのはありますか

まずは自己ベスト更新で。自分はチャレンジする側になるので、今年初めてなので予選から勝負していこうと思います。