女子は大躍進の総合3位!男子はトラック4位で終わる(関カレ3、4日目)

陸上競技

 4日間にわたる関東学生対校選手権(関カレ)で女子が総合3位まで登りつめた。3、4日目には得意種目の400メートル障害で小山佳奈(スポ2=神奈川・市橘)の優勝とルーキーコンビの入賞で、19点を獲得。南野智美(スポ4=山口・西京)や竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)もしっかりと得点を稼ぎ、終わってみれば出場選手の大半が入賞という結果に。当初の目標である総合5位を大きく上回り、総合3位に輝いた。

 一方、男子はトラックの部4位で終わった。3、4日目では800メートルで西久保達也(スポ3=埼玉・聖望学園)が優勝し、4×400メートルリレー(マイル)で3位、長距離の4種目でそれぞれ入賞するなど健闘したが、目標としていたトラック優勝には手が届かないどころか、1位の東海大とは17点の差をつけられ大敗した。「チームとしてはあと一つの部分が多かった」(古谷拓夢主将、スポ4=神奈川・相洋)。次の対校戦は9月の日本学生対校選手権(全カレ)になる。その間に学生個人選手権や日本選手権、世界大会など個人での戦いをはさむ。全カレにむけ個人個人での戦いが始まった。

(記事 平松史帆)

★高橋和が念願の表彰台へ

見事、表彰台を勝ち取った高橋和

 男子1万メートル競歩には高橋和生(社4=岩手・花巻北)と高橋雄太(スポ4=千葉・佐原)が出場。昨年この大会で4位に入賞している高橋和が冷静な試合運びをみせた。「正直東洋の2人だけをマークしていた」と先頭を引っ張る選手ではなく、東洋大の2選手を射程圏内に捉えながら、徐々に第1集団での順位を上げていく高橋和。すると6000メートル付近で東洋大の2選手が集団から飛び出す。しかしここで「一人で追いかけても厳しい」と判断した高橋和は第2集団に留まり、3位狙いに切り替えると、レースプラン通りに残り2000メートル付近でスパートをかける。古賀友太(明大)との競り合いを制して1000メートルから独走態勢に入ると、そのまま3位でゴールした。これまであと一歩で逃してきた表彰台に初めて登ったが、「(東洋大の)2人に大きく離されてしまった」と悔しさをにじませた高橋和。来月行われる日本学生個人選手権では目標を優勝に定め、今大会のリベンジを誓った。

(記事 萩原大勝、写真 岡部稜)

★早大勢が全員決勝へ!吉田、岡田の2人が入賞果たす

ゴール後、お互いをたたえあう早大勢。出場した3人全員が決勝へ進んだ

 男子3000メートル障害には、岡田望(商4=東京・国学院久我山)、大木皓太(スポ3=千葉・成田)、吉田匠(スポ2=京都・洛南)が出走。岡田が登場した予選の第1組目は序盤こそスローペースで推移するが、後半にペースが上がる。集団の後方にいた岡田は離され、苦しい展開となるが、前にいた選手を目標として1人1人抜いていく。残り1周の時点で6位につけ、ラストスパートで前の選手をかわし、決勝進出を決めた。2組目の吉田は後方から順位をあげていく余裕を持った走りで予選を突破。大木も続き、早大の選手全員が3日目の決勝に駒を進めた。迎えた決勝。昨年度の優勝者青木涼真(法大)、出場選手中最速の自己ベストを持つ阪口竜平(東海大)らが中心となり、1000メートルを2分50秒前後で通過。岡田、大木はついていけず位置を下げるが、吉田は対応する。ただ後半になっても先頭のペースは落ちず、吉田は集団から脱落。先頭との差は広がったが、順位を守り5位でレースを終えた。また序盤で落ちた岡田は単独走となってから、粘り強い走りが光る。「このままでは終われない」(岡田)。最後に執念で追い上げ8位となり関カレ(関東学生対校選手権)で初の入賞を果たした。

表彰台には上がれた選手はいなかったが、岡田、吉田が入賞し対校得点を獲得。特に入賞圏外から8位に入った岡田の粘りはチームメイトにも大きな刺激になったはずだ。しかしこの種目には今大会の出場はないものの、オリンピアンの塩尻和也(順大)ら上位選手との差は大きいものがある。「満足せず今回の反省点を踏まえて次のレースにつなげられたら」(吉田)。次戦に向けて個人、個人が力をつけ大舞台での躍進にもつなげていきたい。

(記事 喜柳純平、写真 宅森咲子)


★真柄が大健闘の5位入賞!

初めてエンジのユニフォームをまとった真柄

 スタートの時点で気温は27度と、少し厳しい環境の中スタートした男子ハーフマラソン。早大からは清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)、遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山)、そして真柄光佑(スポ3=埼玉・西武文理)の3人が出場した。ややスローペースなスタートの中、清水、遠藤は集団の真ん中あたり、真柄は最後の方に位置取り、選手らは1周約1.58キロメートルの周回コースへ。4周目あたりで山梨学院大のドミニク・ニャイロが先頭に立ち、10キロ付近の給水のタイミングでペースの上がった集団に清水、遠藤が対応しきれず離脱。2人はそれ以降苦しい展開を強いられ、それぞれ30位と33位に沈んだ。一方走りやすい位置で体力を温存していた真柄は、「18キロくらいまで余裕を持っていって、ラスト3キロで上げていければいい」というプランにのっとり、順調にペースを上げ入賞争いに加わる。6位で競技場に帰ってくると、ラストスパートで前の法大をかわす力走で5位に浮上。エンジデビュー戦で自己ベストを更新し、見事入賞を果たした。

 8位入賞を目標としていただけに、5位という結果について素直に「嬉しい」と頬を緩めた真柄に対して、「もっと周りを背中で引っ張っていかなくてはいけない立場なのにこういう結果になってしまってかなりチームに申し訳ない」と語った清水。明暗のはっきり分かれた今大会の長距離ブロックを象徴するかのごとく、その表情は対照的だった。近年早大はこのハーフマラソンで毎年確実に入賞者を輩出している。今年もその伝統は守られたが、入賞を逃した他2人は30位台に沈み、手放しで喜ぶにはやや物足りない結果となってしまった。結果の良し悪しにかかわらず、ここで得られたものを糧に次回はチーム全員で確実に結果を残したい。

(記事 石塚ひなの、写真 宅森咲子)


★竹内が初の決勝進出で対校得点を獲得

ゴールする竹内

 女子800メートルは竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)と藤崎沙羅(社1=東京・早実)が出場。藤崎は1年生ながら準決勝に進出するも及ばず決勝には進めなかった。一方の竹内は持ち前のスピードを生かした走りで悠々と準決勝を突破し、迎えた決勝。スタートから池崎愛里(順大)が飛び出し、竹内は2位集団前方で落ち着いてレースを進める。そのままレースは進むと、竹内は「表彰台を狙い、最後までついていってラスト直線で前に出ることをプランとして考えていた」が、予定より早くラスト200メートルでスパートをかけ、目標の表彰台圏内の3位に浮上する。しかし「少し焦ってしまいスパートをかけるのが早くて、そこでまた焦って硬くなってしまった」と本来勝負をかける予定だったホームストレートに入る前に5位に後退してしまった。その後、懸命に前のランナーを追い、再びギアを上げ1人を抜かし、さらにもう一人を捉えようとするもわずかに及ばず。2分10秒33の4位でゴールした。目標にこそ届かなかったが、そして準決勝、決勝と2分10秒台をマークするなど安定感を見せ、800メートルで初の関東学生対校選手権ファイナリストにまで上りつめた。400メートルでも好調なだけに、竹内の今後のさらなる飛躍に期待がかかる。

(記事 斉藤俊幸、写真 喜柳純平)


★西久保、2年ぶりに王座奪還!

2年ぶりに優勝した西久保

 「自分の中で思った通りのレースができた」。男子800メートルで2年ぶりに優勝を果たした西久保達也(スポ3=埼玉・聖望学園)はレース後そう振り返った。準決勝ではそれぞれ組の1着をとり順調に決勝進出を決めた西久保と飯島陸斗(スポ3=茨城・緑岡)。決勝でも2人とも積極的に上位を狙った。飯島は「1500では全然(実力を)出し切れずに終わった」と、1500メートルの雪辱を晴らすべく500メートル過ぎからスピードを上げ3番手まで浮上する。さらに上位を伺おうかという飯島に対し、前半からレースを引っ張る有馬龍(日体大)の後ろにスタートからぴったりと付けていた西久保が残り200メートルからスパート。西久保はトップに立つと、後ろからの猛追に対し力強いスパートで押し切り、2年越しの選手権奪還を果たした。一方、飯島は自慢のスピードは鳴りを潜め、まさかの6位でフィニッシュ。ホームストレートでの伸びを欠いた。ゴール後、両腕を突き上げ、喜びを表す西久保に対し、悔しさを押し殺しうつむく飯島。2人のエンジの戦士たちはまさに明暗の分かれる結果となった。2年前の関東学生対校選手権800メートルと2人の順位は同じ。しかしそれぞれ2年前とは意味の異なる優勝と6位入賞となっただろう。次なる戦いは日本選手権。そして9月には日本学生対校選手権も控えている。時に仲間、時にライバルとなる同学年の中距離コンビはこれからもさらに切磋琢磨し、日本全体を相手に名を轟かせる。

(記事 斉藤俊幸、写真 喜柳純平)


★ヨンパー娘が躍動!小山は連覇を果たす

最終ハードルを越える小山

 若い力が大車輪の活躍を見せた。女子400メートル障害には小山佳奈(スポ2=神奈川・市橘)、関本萌香(スポ1=秋田・大館鳳鳴)、村上夏美(スポ1=千葉・成田)の3人が出走。予選を危なげなく通過すると、準決勝では小山と関本が58秒台、村上も59秒台の好タイムを叩き出し、全員が着順で勝ち進んだ。迎えた決勝、スタート直後から小山が前に出るとバックストレートで加速し一気に差をつける。「1台目がしっかり入れたのでバックストレートもリズムに乗れたと思います」(小山)。他を寄せつけない圧巻の走りで小山は見事同種目連覇を成し遂げた。関本と村上も続き、最後のハードルを関本が2位、村上が4位で越えると吉田佳純(駿河台大)と3人で激しい2位争いを繰り広げる。最後はわずかに先着され、関本が3位、村上が4位でのフィニッシュとなったが3人で対校得点19点を持ち帰る大健闘を見せた。それでも「自分が2位に上がれなかったことというのが一番悔しい」(関本)、「表彰台を3人ワセダで埋めるというのを目標にしていたので、表彰台に登れなかったのが本当に悔しい」(村上)とルーキーは唇を噛んだ。この悔しさを糧に次こそは表彰台をエンジで染める。

(記事 宅森咲子、写真 石塚ひなの)


★悔しさ残るも全力を尽くし、南野が3位入賞!

100メートル障害で自己記録を更新した南野

  早大のためにトラックアンドフィールドを駆けめぐった2日間だった。南野智美(スポ4=山口・西京)が七種競技で3位に入賞した。

 調子がよく、自己記録を上回る5500点から5600点を狙っていた南野。その言葉どおりに最初の100メートル障害から高得点を上げる。絶妙な追い風に乗ると後半にぐんぐんと加速。13秒87のベストを叩き出し、997点の好スタートを切った。その後の走高跳、砲丸投でもベストに近い記録を残し、200メートルでも向かい風を切り裂いて25秒台で走破。3位で1日目を終えた。

 迎えた2日目。走幅跳はスピードのある助走から高さのある跳躍を見せ、5メートル68をマーク。しかし続くやり投は「急にはまらなくなってしまった」(南野)と感覚が狂ってしまい、自己記録に5メートル近く及ばない40メートル70に終わってしまう。最終種目の800メートルを残して南野は2位を行くシュレスタまや(筑波大)に12点のビハインド。約2秒差をつければ逆転できる位置にいた。南野は200メートル付近から先頭に立つとその後は一度もトップを譲らず1着でゴール。ゴール後、南野はトラックに倒れこみ、自力では立ち上がれないほど死力を尽くした。

 800メートルを1着フィニッシュした南野であったが、シュレスタに6点差で逆転することは叶わず3位で競技を終えた。自己記録にも3点届かず、悔しさをにじませた南野。不満な点も多かったというが、「あんなに失敗しても5300点なんだと思うと、これからのモチベーションにもつながります」(南野)と明るい表情で話した。反省点を生かし、日本学生対校選手権(全カレ)では勝ち切って、今回よりもワセダに貢献してみせる。

(記事 岡部稜、写真 宅森咲子)


★好調の太田智が7位入賞!

7位入賞を果たした太田智

 今大会最後の長距離種目、男子5000メートルには、初日の1万メートルに続いて太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)、そして期待の大型ルーキーである中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)と千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)が初めてエンジのユニホームをまとって出走した。レースは塩尻和也(順大)らが引っ張り、最初の1キロが2分43秒とハイペースな展開に。中谷は前方で位置取りしたが、太田智と千明は集団後方から余裕を持ってレースを進めた。太田智が1400メートルあたりからピッチを上げ徐々に集団の中で順位を押し上げる。その後も前を追い、3800メートル地点で西山和弥(東洋大)を抜いて5位に浮上した。さらに先行する選手を捉えたところで残り1周の鐘を迎えたが、ホームストレートでのし烈な4位争いに敗れ7位でフィニッシュ。太田智は「表彰台も見える位置で走っていた分、最後7位まで落ちてしまったのは反省点」としつつも、以前から見据えていた関カレでの入賞に「最低限の走りはできたのかな」と評価した。一方中谷は1000メートルあたりから苦悶の表情を浮かべ、じりじりと後退し、25位。千明は1人ずつ前の選手を拾っていき順位を上げ、12位でのゴールとなった。「確実にきょねんよりは力がついたなと自分でも感じていますし、まだまだいける感覚はある」(太田智)。早大の長距離をけん引している太田智はこの先どのような成長を遂げるのだろうか。

(記事 宅森咲子、写真 斉藤俊幸)


★男子は3位で表彰台へ。女子は表彰台に届かず

ゴールに飛び込む伊東

 男女ともに出場した4×400メートルリレー(マイル)。女子は出場選手全員が個人種目で入賞している好調な選手がそろった。予選、決勝ともに村上夏美(スポ1=千葉・成田)、関本萌香(スポ1=秋田・大館鳳鳴)、竹内まり(教3=愛媛・松山西中等)、小山佳奈(スポ2=神奈川・市橘)のオーダーで、表彰台と早大新記録を目標に挑んだ。大会3日目の予選は3分40秒08という早大記録に迫る好タイムをたたき出す。同組に昨年大会記録で優勝した日体大がいたため1着とはならなかったが、タイムで決勝を決めた。そして最終種目のマイル決勝。1走の村上は前半、余裕を持った走りでレースを進め、終盤に追い上げを見せて関本にバトン渡した。関本は前半から快調に飛ばしオープンコースになるころに4位へ躍り出る。しかし、じわじわと1位日体大、2位駿河大との差が開き、3位の山梨学院大とともに後退。ホームストレートで山梨学院大をかわしたが筑波大の猛追により関本は4位で竹内にバトンを託した。竹内はバックストレートで筑波大に追いつくと第4コーナー辺りで3位に浮上。バトンは最終走者の小山へ渡る。小山は序盤から懸命な走りで前の駿河大を追うも、後方から上がってきた中大に付かれてしまう。小山は4日間の疲労から伸びを欠き、ホームストレートで中大に抜かされそのままゴール。3分41秒94の4位と表彰台にはあと一歩届かなかった。「今回できなかったところを練習で詰めて悔しさを次のレースでぶつけたい」(竹内)。新入生を2人含めた新星マイルチームは、次こそ早大記録を更新したい。

 一方の男子は予選、村木渉真(スポ2=愛知・千種)、松本朗(スポ1=福岡・戸畑)、西久保達也(スポ3=埼玉・聖望学園)、伊東利来也(スポ2=千葉・成田)のメンバーで挑んだ。順調に着順で決勝に進みたいところだったが、2走・松本と3走・西久保のバトンパスがうまくいかず。3分08秒72の組4着でゴールした。「予選が良くなかったので、だからこそ決勝ではしっかりやろうという話をした」(西久保)という男子マイルチーム。決勝では、1走の村木を小久保友裕(スポ2=愛知・桜丘)に変えての出場となった。小久保はスタート後、勢いよく出た内側の東海大に先行されてしまう。その後も前との差を詰めることができずに2走の松本へ。オープンコースで6位だった松本は、賢明な走りをするも6位の順位まま3走の西久保にバトンパスをした。すると、前を走っていた法大がバトンを落としてしまい、西久保は5番目にスタートする。西久保は徐々に前との差を縮め、3番手で最終走者の伊東へバトンを託した。伊東はすぐに5人の先頭集団を形成し、前に出るタイミングをうかがう。「オーバーペースであった分、最後まで出し切れるか不安だった」という伊東は、ラスト60メートルでスパートをかける。なんとかゴール間際で東海大をかわし3位でゴールに飛び込んだ。最後競り勝って3位に入れたことは収穫だったものの、この結果に対して、「最後ギリギリの混戦になって優勝争いには絡めたのではないかと思っているので、そこは心残りではある」とチームのまとめ役である西久保は振り返った。次に挑むのは全カレである。『リレーのワセダ』を取り戻すべく、若いマイルチームはまい進していく。

(記事 平松史帆、写真 加藤千咲)


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結果

3日目

▽男子1万メートル競歩決勝

高橋和生(社4=岩手・花巻北) 40分44秒98(3位)

高橋雄太(スポ4=千葉・佐原) 43分48秒73(16位)

▽男子800メートル予選

飯島陸斗(スポ3=茨城・緑岡)    1分50秒59(1組2着)Q

西久保達也(スポ3=埼玉・聖望学園) 1分52秒92(4組1着)Q

徳永翼(スポ3=岡山操山)      1分54秒29(5組3着)

▽男子400メートル障害予選

山内大夢(スポ1=福島・会津) 52秒66(4組6着)

▽男子200メートル予選

小竹理恩(スポ1=栃木・佐野)   21秒71(1組7着)

松本朗(スポ1=福岡・戸畑)    21秒33(2組4着)

髙内真壮(スポ3=栃木・作新学院) 21秒08(3組2着)Q自己新記録

▽男子800メートル準決勝

飯島   1分50秒97(1組1着)Q

西久保  1分49秒84(2組1着)Q

▽男子3000メートル障害決勝

吉田匠(スポ2=京都・洛南)    8分54秒33(5位)

岡田望(商4=東京・国学院久我山) 8分59秒87(8位)自己新記録

大木皓太(スポ3=千葉・成田)   9分19秒93(12位)

▽男子棒高跳

小野想太(スポ1=香川・観音寺一) NM

▽女子4×400メートルリレー予選

早大(村上―関本―竹内―小山) 3分40秒08(1組2着)q

▽女子800メートル予選

藤崎紗羅(社1=東京・早実)    2分14秒25(1組4着)q

竹内まり(教3=愛媛・松山西中等) 2分12秒94(3組2着)Q

▽女子400メートル障害予選

村上夏美(スポ1=千葉・成田)   1分00秒82(2組1着)Q

関本萌香(スポ1=秋田・大館鳳鳴) 1分00秒70(4組1着)Q

小山佳奈(スポ2=神奈川・市橘)  59秒51(5組1着)Q

▽女子800メートル準決勝

竹内 2分10秒33(1組2着)Q

藤崎 2分15秒53(2組7着)

▽女子4×400メートルリレー予選

早大(村上―関本―竹内―小山) 3分40秒08(1組2着)q

4日目

▽男子ハーフマラソン決勝

真柄光佑(スポ3=埼玉・西武文理)      1時間05分06(5位)自己新記録

遠藤宏夢(商3­=東京・国学院久我山)     1時間08分40(30位)

清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校) 1時間08分45(33位)

▽男子200メートル準決勝

髙内 21秒79 (5着)

▽男子800メートル決勝

西久保 1分48秒33(1位)

飯島  1分49秒62(6位)

▽男子5000メートル決勝

太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)  14分12秒23(7位)

千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二) 14分25秒78(12位)

中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)  14分45秒31(25位)

▽男子4×400メートルリレー決勝

早大(小久保―松本―西久保―伊東) 3分09秒08(3位)

▽女子400メートル障害準決勝

小山 58秒88(1組1着)Q

村上 59秒93(1組2着)Q

関本 58秒91(2組1着)Q

▽女子800メートル決勝

竹内 2分10秒33(4位)

▽女子400メートル障害決勝

小山 58秒53(1位)

関本 59秒45(3位)

村上 59秒66(4位)

▽女子4×400メートルリレー決勝

早大(村上―関本―竹内―小山) 3分41秒94(4位)

3、4日目

▽女子七種競技

南野
100メートル障害 13秒87(+1.8)(3組2着) 997点

走高跳       1メートル60  (2組4位)   736点

砲丸投       10メートル48 (10位)    561点

200メートル   25秒84(-0.4)(3組5着) 811点

走幅跳       5メートル68(-0.6)(2位) 753点

やり投       40メートル70 (6位)     681点

800メートル   2分20秒14(3組1着)     822点

総合 5361点(3位)

▽男子1部対校得点

1位 日大    164.5点

2位 東海大   113点

3位 順大    99点

6位 早大    59点

▽男子1部トラック競技得点

1位 東海大   72点

2位 東洋大   69点

3位 日大    59点

4位 早大    55点

▽女子1部対校得点

1位 日体大   127点

2位 筑波大   110.5点

3位 早大    69点

男子コメント

古谷拓夢主将(スポ4=神奈川・相洋)

――4日間の早大の戦いぶりを振り返っていかがですか

個人として優勝してくれたりと結果を残せた選手だとか、自己ベスト等を出した選手がいたんですが、男子の方はトラック4位という結果に終わり、目標は達成することはできませんでした。チームとしては悔しい結果で終わってしまったと思います。

――リレーに関してはどのように捉えていらっしゃいますか

1人1人が0.01秒という部分を出すことができなかったので、その気持ちの部分が結果として出てしまったのかなと思います。この思いをどう1人1人が持ってつなげていくかということが大事だと思います。マイルに関しては表彰台を取ってくれて。最後に伊東(利来也、スポ2=千葉・成田)がしっかりと3位にあがってくれたことは大きいと思います。レース展開は多少遅れてしまったので、そこは課題なのかなと思います。

――古谷選手の今後の日程や目標は決まっていますか

学生個人(日本学生個人選手権)や日本選手権もあるので、日本選手権が主要な大会になりますがそこに向けてやっていきたいと思います。

――チームとしてはこれから全カレ(日本学生対校選手権)に向けて、やっていくと思います

今一度、目標を立ち返ってやっていかないといけないと思います。女子はすごい良い結果が残せたんですけど、男子はできなかったことが多かったので、短短がうまく流れにうまく乗ることができなくて、主将としては個人として結果は残せましたがチームとしてはあと一つの部分が多かったと思います。そのあと一つの部分を競技だけではなく、人間性の部分からやっていきたいと思います。

清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)

――きょうのレースプランはどのようなものでしたか

僕は前半は集団について後半にレースが動いたところで対応して、18キロくらいで自分から仕掛けられたらと思っていました。

――スタートからしばらく集団の中でレースをされていたのはプラン通りということでしょうか

まあそうですね。もう少し前に行ければ自分で主導権を握れたんですけど、集団に追いつくのがいっぱいいっぱいだったので、初めから後手後手に回るような感じになってしまいました。

――周回コースに入ってから6周目あたりで集団から離れたように見受けられたのですが、その理由は

10キロ近くの給水のところで少しペースが上がって、僕はずっと周回になってから結構いっぱいいっぱいについていたので、まあ集団が動いて対応できなかったというところですね。

――後半少し復活されて、前の選手を拾っていくような場面もありましたが

そうですね、1回足が戻ったというか楽になったので、夏のハーフ(マラソン)なので(前の選手を)拾えば(この後の展開は)わからないと思って拾っていこうと思ったんですけど、その後はそこで結構足を使ってしまって、完全に止まったという感じですね。

――ゴールの瞬間はかなりきつそうな雰囲気でしたが

もう体力的にも精神的にも出し切ったというか、結果は全然だったんですけど、自分の今出せる力は全部出したつもりです。

――ご自身のタイムと順位に関してはどうお考えですか

もう全然ダメで、正直ショックではあります。個人的にはここまで関カレ(関東学生対校選手権)まで立川(日本学生ハーフマラソン選手権)が終わった後これを目標にしてきて、練習も含めて自分の中では準備がそれなりにできてスタートラインに立てたので、これでダメならしょうがないと思えるくらいの準備はできたつもりなので、次につなげるいい機会になったかなと思いますけど、立場的にはもっと周りを背中で引っ張っていかなくてはいけない立場なのにこういう結果になってしまってかなりチームに申し訳ないという気持ちがあります。けれど、これを機にもう少しいい選手にもキャプテンにもなるための自分の試練になったかなと思って頑張ろうかなと思います。

――このレースで特に見つかった課題はありますか

暑さなどの悪条件の中でのレースへの対応力がないなと感じたのと、調子がいいときばかりレースに出られるわけではないので、悪かったときにいかに落ち幅を少なくできるかというところが課題かなと思います。

――それはどうやって修正していきますか

まあ少なからず(既に)練習量はあると思うので、練習をするのはもちろんなんですけど、そういうときを想定しないとダメだと思うので、想定しつつ練習するというかそういう環境のときにいい機会だと捉えて練習しようかなと思います。

――真柄光佑選手(スポ3=埼玉・西武学園文理)が5位入賞されましたが

チームとして『長距離全員入賞』を掲げていて、まあハーフ(マラソン)は毎年入賞していて、長距離の中でもいいニュースにもなったし、真柄自身も自信が持てたと思うので、個人としてはすごく悔しいですけど、1チームとしてはすごく収穫だったのではないかなと思います。

――今大会の長距離ブロックの活躍についてはどう見ていらっしゃいますか

智樹(太田、スポ3=静岡・浜松日体)も5000(メートル)では入賞してくれたので、しかもレースを結構引っ張っていて入賞していたので(結果を)出せる選手は出せたし、真柄や望(岡田、商4=東京・国学院久我山)のように期待以上のことをやってくれた選手もいたので、いい面もあれば、僕とか入賞できなかった選手もいるので、明暗が結構分かれたかなと思います。

――この大会を終えて今後の目標を個人、チームの両面からお願いします

個人としては7月にたぶんシーズン最後のレースがあるので、そこをしっかり最高の状態で臨むのと、その先の駅伝シーズンで失敗しないためにも、そこでしっかり結果を残してうまくつなげていきたいと思います。チームとしても、箱根(東京箱根間往復大学駅伝競走)で3番になったので全日本(全日本大学駅伝対校選手権)の予選会がなくなったんですけど、その7月のレースにだいたいAチームが出ると思うんですけど、その全日本の予選と見立てたようなレースをするということは相楽さん(豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)にも言われているので、そこでチームとして安定したタイムが全員で出せればうまく夏合宿にも入っていけるし、その先の出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)からいい流れでいけるのではないかなと思うので、まずは7月のレースを次は重要視してやっていきたいかなと思います。

岡田望(商4=東京・国学院久我山)

――春シーズンはどういったサイクルで関東インカレ(関東学生対校選手権)までの調整をしてきましたか

3月に立川ハーフがありましたが、それまでハーフの練習をずっと行ってきて、そこからは一気に切り替えました。短い3000メートル障害を走るためだけに、ここまで練習を組んできました。

――関カレでの目標はありましたか

関カレ自体に出るのが2年ぶりになって、最後ということだったので、入賞は目標ではありました。ただ、自分の中ではたしてほんとうに入賞できるかといった不安もあって、その中で勝ち取れた入賞なので、それはすごく嬉しく思います。

――コンディションは良かったですか

そうですね。好調をキープして合わせることができました。

――1年生以来の決勝の舞台になりましたが

予選は通らないと次がないので、そこはしっかりと順位を取らなければいけないということで、失敗できないという意味で緊張がありました。決勝は良い意味で開き直れたといいますか、良くも悪くも自分の100パーセントを出すだけだと思ったので、そこはある意味開き直って走れたかなと思います。

――予選ではスパートで順位を上げましたが、レースプラン通りでしたか

元々、プランでは前で進める予定だったのですが、風が強くてスローペースになって集団が走りづらくなりました。そのためレース中に切り替えて、集団の後ろから上げて5番以内に食い込むというものにしてそれがギリギリではありましたが、うまくはまったかなと感じています。

――決勝のレースを振り返って

本当はもっとみんな疲れていてタイム水準も悪くて、言い方は良くないですけど泥試合みたいになるのかなと思っていました。コーチからもそういうアプローチからレースを組み立てていけという指示でしたが、周りが思ったよりもレベルが高くてスピードレースになりました。自分の中で、自分のスタイルは崩さずに戦った結果が8番だったのかなと思います。

――最初のハイペースについていかなかったのは自重したということですか

本当はついていける力があれば良かったのですが、自分が1番速い3000メートル障害は何かと言われたら今大会のレースでした。結局自己ベストでしたが、このレースが1番自分のかたちなのかなと思ったので、それを人に乱されずに貫けば入賞はみえてくるのかなと思って貫きました。

――予選に続いて決勝でもスパートで順位を上げました

そうですね。本当は2000メートルあたりを過ぎたところで正直諦めかけてた部分はあって、入賞は厳しいかなと思う部分はありました。それでも、目の前のところを全力でということはずっと3年間やってきたことでもありますし、このままでは終われないという思いもあったので、最後は4年生の意地といいますか、そういう思いの強さが自分の身体を動かしてくれたのかなと思います。

――吉田選手(匠、スポ2=京都・洛南)と2人での入賞しました

ここに至るまで大木(皓太、スポ3=千葉・成田)と3人で、やっていくぞということで、3人で決勝に残れて結果、たまたま吉田と自分が入賞しました。ですけどやはり3人の3000障害チームの中でとった順位だと思うので、入賞は2人ですけど、そこはもう3人で胸を張れる結果ではないかと思います。

――今大会で最後の関カレとなりました

1年の時は決勝に出て、そこで最下位で、次は決勝で勝負するぞということで自分の中でずっと入賞が1つの壁になっていました。2年では予選で全体の最下位になってしまって、3年生は試合の出場すら叶わなかったということでどんどん、自分の中で関東インカレ以外でも陸上自体が駄目になっていった時期にもなりました。ただつらくて、苦しい時期があっての8位入賞ということで、きょうの結果が今まで苦しかった部分全て報われたのかなと正直思います。

――今後に向けての目標を聞かせてください

今後はまずは標準の関係で出場できるかは分からないですが、全日本インカレ(日本学生対校選手権)の3000メートル障害でもう1度1年生以来の入賞というのがあります。自分の中で大きなテーマとして、きょうの結果を受けて設定されたところがあるのでそこに向けてやっていきたいです。あとは4年生として、自分だけが良ければいいではなくてチーム全体を、自分が今回Bチームから唯一関東インカレを走ったということでどんどん自分からB、Cチームを引き上げて行って、チームを盛り上げていけるような存在にならなければならないと思います。そういう意味できょうのレースをスタートにして、残りの競技人生を悔いなく終えたいかなと思います。

高橋和生(社4=岩手・花巻北)

――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか

タイムは全然関係なく、最低限でも表彰台に登ろうということで臨みました。

――結果は3位で初の表彰台となりました。今の率直な感想をお聞かせください

去年の結果からして順当にいけば表彰台はいけるだろうと思っていたので、3位争いはし烈でしたけど、その中では自分が一番余裕があるかなと考えていました。残り2000から行くのは元々決めていて、それがうまくはまったのは嬉しいんですけど、前の2人に大きく離されてしまったので、そこは反省かなと思います。

――きょうのレースプランは

余裕があったら、2000で行こうと決めていて、そのスパートには自信もあったので、それはうまくいったという感じですね。正直東洋の2人だけマークしていたので、他の大学が前でレースを進めたりしてたんですけど、それはあまり意識せずに東洋の2人を常に射程圏内というか、すぐ近くの見える位置でレースを進めようと思っていました。

――6000メートル付近でで東洋大の選手が飛び出したときの心境は

多分あっちは2人で行って、普段の練習の通りで残り4000でも耐えられるだろうなと思っていて、僕が一人で追いかけても後半きついかなと思ったので、そこで3位を取りに行こうと思いました。あわよくば前のどちらかが失格になったらいいなというくらいで、3位だけは絶対に取ろうと考えていました。

――第2集団での駆け引きはいかがでしたか

警告板とかを見ていて、出されてた人とか後ろから見ていてフォームが危ないなという人がいたので、競ったら他の3人は警告カードを出されそうなフォームだったので、僕がスパートをかけたら、ついてこれないとか、フォームがばらけるかなと思っていたので、別に負けそうだとかは思ってなかったですね。

――3位争いは明大の選手との一騎打ちになりました

自分も結構いっぱいいっぱいで後ろがどれくらい来てるかあまりわかんなくて、2、3回振り向いてユニホームが見えなかったので、離れてるかなと思って。自分の歩きをすればそのまま3位でいけるかなといった感じでした。

――きょうのご自身の調子は

普段のレースに比べて調整期間からレース直前まで自分の理想のフォームにはなっていなかったんですけど、アップになって意外と体が動いてたので、フォームも審判の方に警告を出されるとかそういう感じもなかったと思うので、調子は悪くなかったと思いますね。

――きょうのレースではどのような課題が見つかりましたか

東洋の2人に4000過ぎたあたりで一気にいかれた時にすぐに反応できなかったので、そこで勝負できるだけの力がどうしても足りないという風に感じました。スパートとは違って、4分2、3秒から一気に3分55秒くらいに上げてそのまま行けるかという。それを維持するようなスピード持久力のようなものが足りないというかまだ自信がないですね。

――次戦への意気込みをお願いします

次は学生個人(日本学生個人選手権)なんですけど、きょうの前の2人が出るかはわかりませんが、そこでは優勝を目標にして、また改めて頑張っていきたいと思います。

飯島陸斗(スポ3=茨城・緑岡)

――6位という結果について今の率直な気持ちを教えてください

悔しいです。

――2年前の6位入賞とは違う6位入賞でしょうか

そうですね、やっぱり2年前とは違いますね。悔しいです。

――レースは残り300メートルで仕掛けました

表彰台を狙っていて、前と差が開きそうだったのでそこを詰めて西久保を追える位置で残り200を迎えたくてバックストレートから仕掛けたんですけど、ラストにそれで止まってしまって。

――それは1500メートルの反省点を踏まえて、だったのでしょうか

そうですね、1500では逆に全然出し切れずに負けてしまったので。

――今大会までの調子はどうでしたか

練習は積めていたので自信を持って二種目表彰台を目指して臨みました。

――800メートルの決勝までに1500メートルを2本、800メートルも2本走られて疲労はありましたか

疲労はあったんですけど思ったよりも体は動いたのでそのせいにはしたくないです。

――今大会を通じて見つかった課題は何でしょうか

全体的に練習をもう一回見つめ直さないといけないのかなと思います。自分ではスピードが武器だと思っていたのですが、それを出せるレース展開に持ち込むことができなかったので。

――今大会の悔しさをどの大会で晴らすことを目指してやっていきますか

日本選手権で表彰台を目指してこの1ヶ月やっていきたいと思います。

太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)

――きょうの5000メートルはどのような意気込みで挑みましたか

1万メートルがダメだった分、2種目エントリーしている中で1種目は最低限入賞しないとなと思ったので、最低限入賞するということを目標にしていました。

――レースプランはありましたか

レースの流れに身を任せる感じだったんですけど。1万と同じで風も強くて暑くてタフなレースになると思っていたので、後半勝負だと思ったんですけど後半うまく上がらなくてラスト負けてしまいました。

――タイムは決めずにという感じだったのでしょうか

そうですね。やっぱり勝負の場であって記録会じゃないので、タイムは一つ置いといて勝ちにこだわるレースにしようと思っていました。

――きょうのレースを振り返っていかがでしょうか

1万とは違って、後ろからじわじわ行ってうまい具合に走れたのかなとは思うんですけど、どうしても最後の部分で競り負けてしまって。今シーズンそれが目立っていて、反省しないと反省しないとと思ってやってきたんですけどそれでも負けてしまったので、他にも課題はあるんですけど、特にスパートの部分で負けないようにと。それが反省点ですね。

――今お話に上がりましたが、1万メートルでは序盤から前に出てレースを進め、きょうの5000メートルでは集団の後方から進めていました。意図はあったのでしょうか

単純に位置どりが後ろすぎたというのと、1万の疲労でそこまで速いペースに対応できなかったというところがあって。本当は塩尻さん(和也、順大)とかの後ろにいなきゃいけなかったんですけど。でも結果的にそれでうまくいったかなというのはあります。

――7位という順位はどのように評価されていますか

表彰台も見える位置で走っていた分、最後7位まで落ちてしまったのは反省点なんですけど、1万で入賞できなくて悔しい思いをしていたのと、他に1年生がいて負けちゃいけないなと思っていたので最低限の走りはできたのかなと思います。

――今大会は2種目に出場されましたが、総括していかがでしょうか

チーム状況的に2種目出させてもらったんですけど、やっぱり2種目出るからには2種目入賞しなきゃいけないと思っていました。でもそれができなくて1種目だけというところで、まだまだ他大のエースと呼ばれる人たちと比べると力がないかなと思うんですけど、確実にきょねんよりは力がついたなと自分でも感じていますし、まだまだいける感覚はあるので。反省点ばかりですけど次につながるレースが2種目通してできたのかなと思います。

――今後の試合の予定は決まっていますか

6月は何もなくて、7月の世田谷(世田谷競技会)とかホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ)あたりになってくると思うんですけど、まずはしっかり課題を克服しながら練習を積みたいなと思います。

高内真壮(スポ3=栃木・作新学院)

――関カレでの目標はありましたか

100も200もリレーもまずは得点を取るいうことでした。リレーに関しては決勝に行って表彰台を目指していましたが、それを達成できなくて本当に悔しい結果となってしまいました。

――リレーを振り返って

チームで1つの方向に勝ちに行くという姿勢が、足りてなかったという部分が0.01秒で負けてしまい、そこが僕らの弱かった部分かなと感じました。

――2走の配置になりました

バトンの方がもたついてしまった部分があり、自分が現状発揮できる力を出すことはできませんでした。

――タイムは40秒を切りました

39秒台には入りましたが、関東インカレ(関東学生対校選手権)でこういうタイムで残れないというのはまだまだ自分の力不足だと感じました。

――100メートルの予選では惜しくも準決勝進出を逃しました

今シーズンの初めからずっと課題にしていたスタートが、まだ改善できていなくてそこで遅れてしまいました。結果着順で通れず、タイムも良くないという結果でした。100メートルに関してはもっとできたはずなのに、終わってしまっですごく悔しいです。

――200メートルに関しては予選で自己ベストを更新し、準決勝となりました

準決勝の前のアップからずっと話しあい、混戦が予想させる中、自分が1番外側だったのでそこで内側から選手が来た時に欲張って走ったら、自分の足が止まるっていうのは分かっていました。ただ、本番になり欲張った部分が走りの方を硬くしてしまって、結果的に自分と強い人の差がはっきり出てしまいました。

――全体的に風が強い中でのレースとなりました

そうですね。風はほかの組と比べたら強かったと思うのですが、そういった中でも風に左右されずにラウンドを進めて行くことが大切です。風があってもしっかり結果を残せるような選手にならないと、大学の試合では戦っていけないなと感じました。

――今後のレースに向けて

次のレースは個人選手権の標準を今シーズン風の影響などもあり、切れていないので、それを切ること。あと大きい試合は全カレ(日本学生対校選手権)があるのでそこまでの3ヶ月間そこでしっかり今度はチーム全体として目標を再確認してチームを作っていけたらなと思います。

西久保達也(スポ3=埼玉・聖望学園)

――800メートルでは2年ぶりの優勝となりました。今の気持ちはいかがですか

去年優勝できなくてとても悔しかったので、ことし奪還できたのは良かったと思います。

――レースプランというのはどのようなものでしたか

日体大の有馬くん(有馬龍)が先頭切っていくのは分かっていたので、それにしっかり付いて行ってラスト200メートル手前から上げていくというのを考えていて、今回は結構それ通りに走れました。

――日体大の有馬選手に並んだ時の気持ちはいかがでしたか

残り200メートルで前に出ようとした時に結構競ってきて。後ろのモニターが見えて、そこから逃げ切るというのは自分の中でも自信がありました。ラストは動きが堅くなってしまったんですけど、並ばれてもしっかり反応できたので、いろいろまだ改善点はありますけど、自分の中では思った通りのレースができました。

――決勝では飯島選手(飯島陸斗、スポ3=茨城・緑岡)も出場されましたが、レース前言葉は交わされましたか

一応お互いのレースプランは打ち合わせしていて、邪魔にならないようにというのは言ってました。でもそこまで詰めたことは言ってなくて。僕が有馬の後ろに付くからその後ろに付くといった感じです。僕も後ろに付くだろうというのも分かっていたので、飯島も臨機応変に対応するのを決めていたと思います。

――マイルについて伺っていきます。予選の結果はどのように捉えていましたか

予選は全然ダメでした。バトンパスの時点で焦ってしまって上手くいかなかったのもありますし、前半上げた分、後半動けなかったりらまだまだ場慣れができていなかったというのがあります。何本か走っていますけど、想定が甘かったというか、そういう部分が出てしまいました。

――予選の結果を受けチームとして話し合ったことはありますか

予選が良くなかったので、だからこそ決勝ではしっかりやろうという話をしました。ある意味追い込まれたというか、自分たちの中でも失敗しないという強い気持ちを持てたと思います。

――6位でバトンを受け取った時はいかがでしたか

前半は付いて行って、後半に上げるという指示があって僕自身バックストレートで抜いたり抜かれたりしたんですけど、落ち着いて対処できたと思っています。また最後詰められたんですけど、最低限の仕事はできたと思います。

――3位という結果についてはどのように受けとめていますか

今回は東海大が強いと言われていて。最低限2位は獲ろうとしていた中で、実際戦ってみると東海大には勝てたんですけど、だからこそ優勝したかったです。最後ギリギリの混戦になって優勝争いには絡めたのではないかと思っているので、そこは心残りではあります。

――3年生という立場でどのようにチームを引っ張っていきましたか

上がいないので、僕ら3年生がトップということで、僕自身400メートルは専門ではなくて下級生に頼ってしまう部分はあるんですけど、その中でも3年生の僕がいることで少しでも安心させられたらなというか、他の3人が焦らなければというのは思っています。実際それが伝わっているのかは分からないんですけど、僕自身はそう思っています。

――最後に今後の目標について800メートル、マイル共にお聞かせください

800メートルに関してはことしは46秒台を出すのを目標にしています。日本選手権等でも活躍できることを想定していて全カレ(日本学生対校選手権)も優勝できるようにしたいです。マイルに関しては実際僕が走らず、400メートル専門の選手で固められるのが本当は理想なんですけど、僕自身が支柱になれるように、今回のレースも上手くいかない部分も多かったので、そこを修正して全カレに向けてやっていきたいと思います。

真柄光佑(スポ3=埼玉・西武学園文理)

――きょうのレースプランはどういったものでしたか

レースプランは、最初の18キロくらいまで余裕を持っていって、ラスト3キロで上げていければいいと思っていました。

――スタートからしばらく集団の最後方についていましたがプラン通りということですか

はい。なるべく走りやすい位置で順位はそんなに気にしないでいました。

――終盤入賞争いの位置にいましたが

8位入賞できればいいと思っていたのと、最後競ったら負けないというのは意識していたので、8位くらいまではいけていたのでとりあえず前の人に競り勝つということだけを考えていました。

――自己ベストを更新されましたが

嬉しいです。

――5位入賞という結果についてはどう考えていますか

8位入賞が目標だったので、それで5位になれたので、だいぶ良かったです。

――きょうのレースで良かった点と課題を挙げるとすればどこですか

良かった点は最後まで余裕を持って走れたことと、ラスト(順位を)上げて帰ってこられたことですかね。改善点はまだ考えてないです。

――今後の目標があれば教えてください

目標はとりあえず次ホクレン(ホクレンロングディスタンス)何かで1万(メートル)を走ると思うので、29分半切れればいいと思います。

伊東利来也(スポ2=千葉・成田)

――4×400メートルリレーを終えた、今のお気持ちはいかがですか

正直表彰台というのを目標にしていたので、3位という結果はうれしいんですけど、同じタイミングでバトンをもらった2位の東洋大に最後競り負けてしまったというのは、やはり自分の走りの中の戦略であったり、まだまだ伸ばしていくべきところがあると思うので、今回3位ということはうれしいんですけど、しっかり反省して、次の全日本インカレ(日本学生対校選手権)につなげていきたいと思います。

――先ほどおしゃっていた戦略というのはどのようなものだったのでしょうか

前に日本大学と東海大学がいたので前の集団に付いて、200メートルの地点でうまくその集団に追いついて、なおかつ東洋大学にいいポジションを取られないように、自分がそのいいポジションで走れるように、オーバーペースになっても後半のことは考えずに前半勝負だということを考えて、といった戦略ですね。

――ラストで追い上げを見せました。その走りについては

200メートル過ぎたあたりで、オーバーペースであった分ちょっとやばいなという、疲労というか、最後まで出し切れるか不安だったので、いつもだったらラスト100メートルで切り替えするところを少し我慢してラスト60メートルで切り替えのポイントを置くことにしました。きょうは向かい風がすごかったので最後60メートルでなんとか差し切れるんじゃないかなって礒先生(繁雄監督、昭58教卒=栃木・大田原)からの指示もあったので、そこに懸けてラスト60メートルから勝負したという感じです。

――400メートル決勝のレースを振り返るといかがでしたか

内側が東洋大学のウォルシュさん(ジュリアン)で外側が北谷選手(直輝、東海大)ということで、二人とも前半からガツガツというか、スピードがある選手なので、そのスピードを借りて前半は楽に、なおかつスピードは高い状態で入って、その速いスピードを250くらいまでキープさせつつ、そこからのラスト、これもマイルと同じですが60メートルで最後の切り替えをするというレースでしたね。

――400メートルの3位という結果について、どのようにお考えですか

こちらも表彰台というのが目標だったので、それは素直にうれしいです。

――春先の試合で好成績を残し好調ぶりが伺えますが、その要因は

今年の冬季の期間で自分の中での絶対的なスピードが昨年より比べて上がったというのは一つの要因であると思います。そのスピードが上がったことで、前半の200メートルがだいぶスムーズに行けて、その昨年と同じようなスピードを250メートル地点くらいまでは維持できるようになったというか、楽に250メートルくらいまでいけることがラストにつながったと思うので、スピードが上がったというのが一番の要因であると思います。

――短長ブロックには力のある同級生がいらっしゃいますが伊東選手にとってどのような存在ですか

やはり仲間ではあるんですけど、ライバルであると思っていて、負けたくないですし、でも練習では一緒に伸びていくべき仲間であります。一番の仲間であり、一番のライバルですね。

――400メートルや4×400メートルリレーでの今後の目標はありますか

マイルでの目標は全日本インカレで最低限表彰台で、目標にするのは優勝なので、そこに向けて、チームをまだまだ上げていけると思うのでこの夏で頑張っていきたいと思います。400メートルについては来月の日本選手権で決勝に残って、今年は初めての参加なので、決勝の雰囲気を味わうというのが目標で、全日本インカレも3位以内で表彰台に上がることが目標です。

吉田匠(スポ2=京都・洛南)

――今大会の目標は

表彰台が目標でした。結果は5位ということで表彰台には届かなかったんですけど、去年は予選落ちしてしまっているので、最低限入賞はできて良かったと思っています。

――ご自身の調子は

悪くはなかったんですけど、特別いいというわけではなくて。普通、いつも通り、という感じでした。

――予選の走りは自分の中でどのような感触がありましたか

無駄に力を使わずに、ちゃんと決勝に行ければという思いで臨みました。1組目がスローペースになったので、7着まで2組目から(決勝進出者が)出るだろうという予想はついていて。7着以内に入れればとは思っていたんですけど、一応5着以内を目指していました。最後に少し力んでしまった部分はあったんですけど、それでもそんなに力を使わず走れたと思います。

――決勝に臨むにあたって、レースプランは立てていましたか

最初の方はあまり出ずに、後半レースが動いたタイミングでついていけたらと思っていました。レースが動いて先頭集団が3人になったときについていけなかったというのは、自分の力不足と対応力が足りなかった結果だと思います。

――決勝は序盤からハイペースになりましたが、できれば先頭についていきたいという思いだったのでしょうか

表彰台を狙うからには、速くてもついていけるところまではついていかないといけないと思っていました。前に出すぎない程度に、5番目あたりでついていけたらと思っていました。

――中盤からは独走になりましたが、独走になってからはどのようなことを意識して走っていましたか

後ろに抜かれないようにするというのはもちろんなんですけど、できれば前に追い付きたいという気持ちもありました。(スピードを)上げていけたらと思っていたんですけど、正直心が折れてしまった部分があったというか。前(に追い付くのが)きついなと思ってしまい、前を追う気力がなくなってしまいました。後半はラップ(タイム)も落ちてしまったので、独走になってからは順位をキープすることに徹してしまったと思います。

――今回U20の記録は狙っていましたか

タイムを出したら選ばれる可能性もあるので、8分50秒を切りたいという気持ちはありました。ただ関カレ(関東学生対校選手権)の入賞ラインにいるという安心感を覚えてしまっていて、タイムのことがあまり意識できていなかったかなと思います。(レースが)終わってからもうちょっと(意識)できればと反省したんですけど、走っているときはあまり考えられていなかったというのが正直なところです。

――5位入賞という結果は、うれしさと悔しさ、どちらの気持ちの方が比重として大きいですか

まあ…うれしい方が大きいとは思います。負けてしまった相手も、勝てた相手というよりは全員自分よりも持ちタイムが良い強い選手だったので、仕方ない部分はあったかと思います。あと去年の関カレと比べると今回はしっかり入賞できたので、そこはうれしかったです。ただこの結果はまだまだ全然戦っていけるタイムではないと思うので、そこは満足せず今回の反省点を踏まえて次のレースにつなげられたらと思います。

――次のレースでの目標があれば教えてください

次のレースは、アジアジュニア(アジアジュニア選手権)になります。初めてジャパンを背負うので、今までとは違ったプレッシャーを感じるかもしれないんですけど、世界ジュニア(世界ジュニア選手権)の選考レースになるので、その出場権を獲得するとか、自己ベストを出すというような、次のレースを見据えた走りがしたいです。今まで戦ったことのない相手とどれぐらい戦えるかというのをつかめるチャンスだと思うので、攻める走りをしたいです。

女子コメント

南野智美(スポ4=山口・西京)

――2日間競技を終えた今の気持ちはいかがですか

素直に言うと、悔しいのが一番大きくて。やはり今回の大会はどうしてもワセダのために優勝を狙っていたので、セカンドベストではあるんですけど、反省点と多くあるので、勝ちきれなかったなという気持ちです。

――七種競技の前にやり投と100メートル障害にもエントリーされていましたが、疲れはありませんでしたか

いつもヨンパー(400メートル障害)などと組み合わせて出ているので、むしろ100メートルハードルとやり投なので短くて、そんなに疲労は感じなかったです。

――七種競技では最初の100メートル障害から自己記録を更新されました。この走りはいかがでしたか

1日目、2日目と(個人種目で)予選と準決勝を走らせていただいて、反省点とかもあったので、その今回の大会における総まとめじゃないですけど、反省点を生かしてしっかり走ろうと思った結果、風が追ってくれたこともあったんですけど、うまくつながったかなというのがよかったかなと思います。

――その後の種目もコンスタントに点数を重ねていきました。その他の種目でよかったと思えるものはありましたか

正直100メートルハードル以外は、もう少し期待していたというわけではないですけど、もう少し狙っていた記録よりも届かなかった部分が大きいので、不満足なところが大きいです。

――では、その不満足な部分というのは

ハイジャン(走高跳)の160センチはいつも通りなんですけど、調子がよかったぶん、166という自己ベストを目指したかったですし、砲丸投に関しても、投げ方をコンバインド(TOKYO Combined Events Meet 2018)から変えて、調子もよかったので自己記録を出せると思って投げたので、セカンドベストか、というところで。200メートルは、向かい風の中で25秒でよく走った自分!ってほめたいんですけど、でも25秒ではまだまだ勝負できないのでもっと追求していかなきゃと思います。幅はそこそこなんですけど、やりがちょっと……。混成の中では、急にはまらなくなってしまったところがあって、あれっ?ってところがあったので、やはり練習からしっかりできないと、簡単には勝てないんだなというのが、調子がいいから投げられるのではなくて、何かがちょっと狂うと、やはり投げられなくなってしまうというのだと思うと、もう一度しっかりして。調子がよかったぶん、見落としていた部分もあるので、そこをしっかり調整して投げられるようにしたいと思います。800は攻めた結果、あのタイムだったので、練習しようと思いました。

――記録はセカンドベストでしたが、満足されていますか

5500から5600点を狙っていたので、5300点か、というところなんですけど、あんなに失敗しても5300なんだと思うと、これからのモチベーションにもつながりますし、もっともっと高みを目指して、今度は日本選手権や全日本インカレ(日本学生対校選手権)であと2試合七種競技はあるので、そこで絶対勝ちきって、ワセダのみんなに結果で貢献したいと思います。

――東京コンバインド(TOKYO Combined Events Meet 2018)から今大会と、いい流れでつないで来られたと思います

コンバインドは初戦ということで、私自身も感覚があやふやな部分があると言いますか、各種目で自分をどこまで信じればいいのだろうという不安な要素がすごく大きい中での試合だったんですけど、今回はコンバインドを受けて、不安な部分を詰めてきて迎えた試合だったので結構自信はあったんですけど、簡単には勝てないなって。勝負は難しいけど楽しいなと思いました。

――女子が総合3位に入りました。これに関してはいかがですか

本当にみんなが頑張ってくれて。初日から400組が。本当に短長ってすごくきつい種目でいつも練習しているんですけど、本当に頑張ってくれて。もう毎日泣きそうで、みんなの頑張りを見てると。でも今日は絶対うれし涙を流したかったので我慢していたんですけど。結果は69点で3位だったんですけど、マイルは表彰台に行きたかったので悔しい部分もあって。全体的には勝負できる自信は持てるところは持ったんですけど、でもまだ勝ち切れていない部分はあるので今度は全日本インカレ(日本学生対校選手権)が対校戦になるので、そこに向けて勝ち切れるチームをつくっていきたいと思います。でも本当に後輩のみんなと同期のみんなには助けられましたし、みんなが頑張ってくれたので、本当にありがとうっていう気持ちです。

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