地球の裏側のブラジル・リオデジャネイロ。日本時間の午前9時過ぎ、加藤修也(スポ3=静岡・浜名)がリオ五輪の4×400メートルリレー(マイル)のアンカーとして出走を果たした。予選1組目に登場した日本チームは、世界の強豪相手に力強い走りを見せる。しかし結果は組7位、全体13位。世界のカベの高さを感じさせるものになった。
関東学生対校選手権でレースを走る加藤
スタート直後は良いペースでレースを進めていたが、2走がオープンレーンに切り替えをしたところで6位、その後のホームストレートで7位に。前との差が開ききっていないとはいえ厳しい展開になる。3走でじりじりと8位に順位を落とし、アンカーの加藤にバトンが渡った。加藤は懸命に前を追い、得意のラストのホームストレートで粘ろうとするが、差を詰め切ることはできず、そのままゴール。タイムは3分02秒95でシーズンベストには及ばなかった。
リオ五輪では決勝に進むことができなかったが、大学3年生の加藤が国際大会、しかも4年に1度しか開催されない五輪の舞台で走ったということは、日本チームにとって大きな財産になる。今大会のマイルメンバーは加藤をはじめとする若い世代が中心に選出され、力走を見せた。この経験をふまえて陸上の400メートルを盛り上げ、いつかまた世界大会に出場し今度こそ日本の名をとどろかせる、その日はきっと遠くない。きょうはその第一歩となっただろう。早大から、日本代表へ。加藤の世界への挑戦はまだ始まったばかりだ。
(記事 鎌田理沙、写真 本田京太郎)
結果
▽男子4×400メートルリレー予選
日本(ウォルシュー田村ー北川ー加藤) 3分02秒95(1組7着、全体13位)