待望のトラックシーズンが開幕した。初戦となる東京六大学対校大会、一時は対校得点でトップに躍り出た早大だったが、法大との接戦を制すことができず総合2位にとどまった。しかし、中野直哉(スポ4=長野行田)が対校400メートル障害で49秒台というハイレベルな記録をマークし最優秀選手に選出されるなど、収穫も多い試合に。これを足がかりとし、これからの関東学生対校選手権(関カレ)を初めとした主要大会でエンジのユニホームが続々と表彰台へと立つ姿に期待がかかる。
(記事 平野紘揮)
★ルーキー大木がエンジをまとう初レースで優勝
期待の新星大木。これからもその活躍から目が離せない
3000メートル障害決勝には岡田望(商2=東京・国学院久我山)と大木皓太(スポ1=千葉・成田)が出場した。序盤はどちらも先頭に立つ積極的な走りを見せ、集団内でも良い位置をキープ。レースが動いたのは1000メートル手前だった。大木が仕掛け、集団から頭一つ飛び出した。一方、岡田はそれにはついていくことができず集団の後方に下がる。大木はさらにペースを上げ、残り800メートルからは法大・阿部泰久との一騎打ちとなった。阿部が一歩前に出て、それを必死に追う大木。最後の直線に差し掛かっても阿部が前に出ていたが、ゴール直前のハードルで転倒してしまう。「最後まで諦めなかった」という大木が阿部をかわし9分04秒67で優勝。岡田は少しずつ前の選手を拾い順位をあげるも6位に終わった。トラックシーズンの幕開けとなった今大会。憧れのエンジを身にまとい迎えた大木の初戦のこの結果は関東学生対校選手権への大きな弾みとなったに違いない。
(記事 吉村早莉、写真 後藤あやめ)
★投てきブロックに明るい兆し
エンジのユニホームで挑む初の試合ながら善戦した雨宮
男子砲丸投げに出場したのは投てきブロック主将の中川雄太(スポ4=近畿大和歌山)とルーキーの雨宮巧(社1=山梨・巨摩)。雨宮は昨年のインターハイで5位入賞を果たした実力者で、今季から中川と共に投てきブロックを盛り立てる存在と期待されといる。その雨宮は今大会がワセダとして臨む初めての試合。1投目は12メートル台半ばと緊張の色が見えた。しかし、徐々に試合の雰囲気に慣れてきたのか、先輩の中川が見つめる中で投じた4回目の試技。力感がみなぎる強いターンから、押し出された投てきは13メートル46を記録をした。これで堂々の全体2位に躍り出る。その後も13メートル台を連発し、大器の片りんを見せつけた。また中川は3投目以降の試技が全てファールとなってしまったものの2回目で13メートル05の好記録をマーク。メイン種目ではない砲丸投で全体の3位に食い込む健闘を見せた。選手数の少ない早大投てきブロックにとって、この2人が砲丸投げで高得点をあげたことは大きな収穫となったはずだ。今季は投てきブロックの力が早大を大きく鼓舞することだろう。
(記事 本田京太郎、写真 平野紘揮)
★1500メートルでは2人が入賞
ルーキー齋藤は攻めの走りを展開
男子1500メートルに出場したのは小澤直人(スポ2=滋賀・草津東)と齋藤雅英(スポ1=東京・早実)。両者ともしっかりと前につき、それぞれ上位をうかがえる位置をキープする。序盤から落ち着いた走りを見せた2人。400メートル付近から次第に順位を上げ、後半は先頭でレースを展開した。このままトップを抑えたいところであったが、最終コーナーに差し掛かったところで明大の2選手がラストスパート。猛追をかわせず、ホームストレートで齋藤は2位、小澤は4位とそれぞれ明大を追いかける激闘となる。齋藤は負けじと先頭を狙うが、及ばず3分49秒48で2位。小澤も巻き返すことができず、そのままの順位でフィニッシュとなった。2位、4位入賞と対校得点に貢献した両選手。伸びしろ十分な若手の飛躍に今後も注目したい。
(記事 後藤あやめ、写真 吉村早莉)
★即席チームながらもまずまずの完成度
2走高内(左)から3走玉井へのバトンパス
シーズン初試合となる今大会。新生4継チームの1日目となるはずであったが、アクシデントがそれを許してはくれなかった。3走を予定していた橋元晃志(スポ4=鹿児島・川薩清修館)が突然のケガで出場を断念。急きょ走ることとなった玉井修平(人4=大分舞鶴)で即席チームを作ることとなった。1走の竹吉大記(スポ4=千葉・市船橋)が反応の良いスタートを決める。その勢いを引き継いだルーキー高内真壮(スポ1=栃木・作新学院)は積極的な走りで、アウトレーンの慶大にみるみる近づき、3走に入った玉井へ即席とは思えないバトンパス。玉井も堂々とした走りを披露し、バトンつなぎにも成功した。そしてアンカーの欠畑岳(早大院2=岩手・盛岡一)がホームストレートで猛追を見せる。しかしライバル・法大を追い抜くことはできず、2位でゴールした。今大会ではケガで橋元が欠場という非常事態であったが、早大は目立ったミスがなく、チーム力の高さを見せつけた。これから橋元が復活して、シーズンを通してますます磨き上げられる4継の走りに注目だ。
(記事 鎌田理沙、写真 大庭開)
★ルーキー西久保が1位に輝く
積極的にレースを作った西久保
800メートルには廣出和樹(教4=愛知・豊丘)と西久保達也(スポ1=埼玉・聖望学園)が出場した。「先輩たちの胸を借りる気持ちでぶつかっていこう」(西久保)。ルーキーながら堂々たる走りで、レースは西久保が他大の選手を引っ張る展開に。オープンレーンになってけん制し合う中、先頭に躍り出た。1周目は思うようなタイムは出なかったものの、トップのままレースは終盤へ。最後100メートルの慶大・村上昂輝との激しい競り合いを制し、大学での初レースで見事首位に輝いた。一方の廣出は先頭に食らい付く走りを見せるが、終盤に抜かされ、5位という結果に終わった。
「自分らしく走ることができた」と振り返るように、1分53秒14というタイムには満足はできなかったが、まずまずのデビューを飾ることのできた西久保。自らの強みを生かした勇ましい走りを今後も見せつけてほしい。
(記事 後藤あやめ、写真 大庭開)
★中野が自己新記録で大会二連覇!
中野はMVPにも選ばれた
400メートル障害予選には中野直哉(スポ4=長野行田)、石田裕介(スポ3=千葉・市船橋)が登場。両者とも各組1着で危なげなく予選を通過した。なかでも中野は予選から50秒66という好タイムをマークし、練習の充実ぶりをうかがわせた。迎えた決勝では石田裕、中野の両者ともスタートから果敢に飛び出し早大同士の戦いに。第3コーナーでは前半の勢いに乗った中野が後続を大きく引き離す。何とか追いつきたい石田裕であったがあと一歩及ばず。最後まで伸びのある走りをした中野が49秒80という好タイムで優勝。石田裕も2位に入りワンツーフィニッシュを達成した。中野は50秒を切るタイムに自分自身で驚きながらも、「自分が今できる理想の走りができた」と満足のいく内容になったようだ。ことしはオリンピックイヤーということもあり、リオオリンピックを視野に入れているという中野。若武者の挑戦に目が離せない。
(記事 杉野利恵、写真 平野紘揮)
★加藤が圧巻の走りで優勝
エースの走りを見せた加藤
男子400メートルには愛敬彰太郎主将(スポ4=三重・桑名)、加藤修也(スポ3=静岡・浜名)が出場した。予選では両者とも各組2位で難なく決勝へと駒を進めた。決勝では加藤がスタートの号砲に勢いよく反応し、真っ先に飛び出した。その後も大きなストライドを武器に加速していき、バックストレートを抜けるころには勝利の確信が持てるほどに。勢いをそのままに最後まで後続との差を広げ続け、1位でフィニッシュ。47秒23というまずまずのタイムをマークした。合宿中にケガをしていたという愛敬は最後のラストスパート勝負で競り勝ち3位に食い込む。チームのためにという気持ちが走りに現れた結果だろう。今回加藤は苦手としていた前半を課題にレースに挑み、決勝で課題を克服。後半の動きにつなげてみせた。リオオリンピック出場を目指す加藤にとってこの1年はまさに勝負の年。きょうの走りを日の丸を背負う試合にもつなげたい。
(記事 杉野利恵、写真 本田京太郎)
★古谷、今季初戦で優勝!
激しい競り合いを制しゴールに飛び込む古谷
古谷拓夢(スポ2=神奈川・相洋)と竹吉大記(スポ4=千葉・市船橋)が出場した110メートル障害決勝。「とにかく勝ちにこだわっていた」という古谷はスタート直後から攻めの走りで前に出る。中盤以降は他大学の2選手が激しい追い上げを見せるが「固くならずに自分の走りができた」と冷静にゴールまで駆け抜け、100分の9秒の間に3人がひしめき合う高レベルの競り合いを制した。一方の竹吉も序盤から果敢に挑むも、後半はうまくスピードに乗り切ることができず14秒29の4着でフィニッシュ。上位3人と大きく離されてしまうかたちとなった。大きな期待とともにワセダに入学して1年、着実に進化をつづけてきた古谷。今季の目標を聞くと、オリンピックへの出場と世界ジュニアでのメダル獲得だと力強く語ってくれた。世界の舞台での活躍を誓うハードラーの新たなシーズンが幕を開けた。
(記事 大庭開、写真 本田京太郎)
★ライバルとの差が浮き彫りになるレースに
須田は後半の伸びを欠いた
100メートル決勝には須田隼人(スポ4=神奈川・市橘)と玉井修平(人4=大分舞鶴)が出場した。須田は号砲とともに持ち前の鋭いスタートを決めたが、徐々に大瀬戸一馬(法大)、長田拓也(法大)に差を広げられ3位でゴール。一方、玉井は中盤から間延びしてしまい後半伸びなかったという予選での反省点を決勝では見事に修正。コンパクトさを意識したことで走りに伸びが生まれ、4位に入った。シーズン初戦でまずまずのスタートを切ったともいえるが、ライバルである法大にワンツーフィニッシュを決められるなど課題も残る試合に。短距離ブロックが一丸となって目指している目標はリレー種目の早大記録更新だが、そのカギを握るのはやはりチームをけん引する最上級生の存在だ。集大成のラストイヤー。悲願達成に向け、さらなる活躍が求められる。
(記事 大庭開、写真 鎌田理沙)
★光延が単独走で優勝!
余裕のある走りで優勝した光延
5000メートル決勝に出場したのは光延誠(スポ3=福岡・鳥栖工)と車田颯(スポ2=福島・学法石川)。どちらも序盤から積極的に仕掛け合った。最初に仕掛けた車田は2000メートルを過ぎた辺りで先頭に立ったが、粘ることができず後方に下がってしまう。光延は集団の中でも安定した走りを見せ徐々に前へ。ラスト1キロで一気にペースを上げ、集団から飛び出すと、その後も勢いは止まらず後続をどんどんと突き放す。光延はそのまま単独走でゴールし優勝。車田はそれを懸命に追いかけ、一時は2位に浮上するも差は縮まらない。ペースを落とし、残り200メートルで後続に抜かれ5位まで順位を落とてしまう。しかし、その中でも14分11秒45と自己ベストを更新。ワンツーフィニッシュとはならなかったものの、二人の積極性が印象的なレースとなった。これを今後につなげ、トラックシーズンで結果を残して欲しい。
(記事 吉村早莉、写真 大庭開)
★意地の走りで見事四連覇!
2走加藤、3走石田裕(左)の踏ん張りで四連覇を達成した
今大会の最終種目を飾った4×400メートルリレー(マイル)に、早大は昨年のマイルメンバー3人に加え、愛敬彰太郎(スポ4=三重・桑名)を迎え臨んだ。だが愛敬は先日の鹿児島合宿で筋膜炎を足に抱えていた。そのため本調子とはいかなかったが、加藤修也(スポ3=静岡・浜名)に上位でバトンを渡す。加藤は前半こそ慶大、法大に後れを取ったものの、常人離れしたストライドでスパートをかけ、後続に差をつけて3走の石田裕介(スポ3=千葉・市船橋)につなげる。石田裕も序盤は慶大、法大との混戦に苦しむが、300m地点からの踏ん張りで4走へのバトンパス時には1位をキープした。アンカーの中野直哉(スポ4=長野行田)は軽快かつ力強い走りで、先頭を死守。そのままフィニッシュを果たした。
決してチームの状態は万全でなかっただけに、これから始まるトラックシーズンでの飛躍に期待せざるを得ない。お互いに支えあい、チーム力を高めた早大マイルリレーの挑戦が始まる。
(記事 鎌田理沙、写真 平野紘揮)
結果
※対校種目出場者のみ掲載
▽100メートル
予選
須田隼人 10秒68(+1.7)(1組3着)
玉井修平 10秒75(+0.3)(2組4着)
決勝
須田隼人 10秒57(+2.2)(3位)
玉井修平 10秒61(+2.2)(4位)
▽400メートル
予選
愛敬彰太郎 49秒20(1組2着)
加藤修也 48秒03(2組2着)
決勝
加藤修也 47秒23(1位)
愛敬彰太郎 48秒74(3位)
▽800メートル決勝
西久保達也 1分53秒14(1位)
廣出和樹 1分54秒29(5位)
▽1500メートル決勝
齋藤雅英 3分49秒48(2位)
小澤直人 3分51秒13(4位)
▽5000メートル決勝
光延誠 14分07秒71(1位)
車田颯 14分11秒45(5位) 自己新記録
▽110メートル障害
予選
竹吉大記 14秒41(+0.7)(1組2着)
古谷拓夢 14秒01(+1.9)(2組2着)
決勝
古谷拓夢 13秒84(+1.0)(1位)
竹吉大記 14秒29(+1.0)(4位)
▽400メートル障害
予選
中野直哉 50秒66(1組1着)
石田裕介 51秒78(2組1着)
決勝
中野直哉 49秒80(1位)自己新記録
石田裕介 51秒27(2位)
▽3000メートル障害決勝
大木皓太 9分04秒67(1位)
岡田 望 9分21秒91(6位)
▽走高跳
仲野遼(創理4=福岡・京都) 1メートル90(7位)
▽走幅跳
根岸勇太(スポ2=千葉・成田) 7メートル15(ー0.8)(3位)
前田淳(スポ3=東京・早実) 6メートル68(+0.2)(6位)
▽三段跳
根岸勇太 14メートル13(+0.3)(6位)自己新記録
前田淳 13メートル91(ー0.1)(7位)自己新記録
▽砲丸投決勝
雨宮巧 13メートル46(2位)
中川雄太 13メートル05(3位)
▽円盤投決勝
中川雄太 32メートル96(5位)
雨宮巧 31メートル96(6位)自己新記録
▽やり投
須田隼人 50メートル63(4位)
中川雄太 35メートル54(9位)
▽4×100メートルリレー決勝
早大(竹吉―高内―玉井―欠畑) 40秒25(2位)
▽4×400メートルリレー決勝
早大(愛敬―加藤―石田裕―中野) 3分10秒50(1位)
▽対校得点
1位 法大 157点
2位 早大 153点
3位 慶大 102点
コメント
愛敬彰太郎主将(スポ4=三重・桑名)
――400メートルを振り返って
鹿児島へ合宿に2週間ほど行っていたのですが、その中で軽い筋膜炎を起こしていまして、走り始めたのが10日前ほどだったので、今は特に脚に不安は無いのですが、それを抱えていた過去を考えてケガを悪化させないことと、チームに貢献することだけを考えてレースに取り組みました。
――合宿は順調とまではいかなかったのでしょうか
チームとしては非常に順調だったんですが、僕自身としましてはほとんど走れず。後半の3日くらいですかね、そこからやっと走り始めた感じで、順調とは言えない合宿でした。
――4×400メートルリレー(マイル)を振り返って
マイルに関しては、2、3、4走がいま調子の良い選手だったので、そこに今回僕の状態、状況を踏まえて頼っていくというかたちで、レース前もそのように言っていました。きょうのレースは脚の不安もあって前半にスピードを出すことに取り組めていなかったので、後半にビルドアップしていってしっかりと1位で渡すことを意識して挑みました。
――シーズン初戦となりましたが、どのような意気込みで臨みましたか
シーズン初戦で、400(メートル)3本ということだったので、体に負担がかかるというのは知っててのレースでした。なので、先ほども言ったのですがケガをしていたので、とりあえずケガだけは悪化させないようにという思いはありましたし、東京六大学ではワセダが(マイルで)三連覇していますので、結果的に四連覇をして、少しでもワセダらしさを見せれたのかなと思っています。
――チームとして総合2位という結果については
結果的に総合2位で、負けは負けということで。全体的に見れば悔いの残る大会だったかなとは思いますが、最後マイルで勝てたので、そこはチームとしても終わり良ければ全て良しではないですが、良かったのではないかなと思います。
――新主将として臨む一年間への抱負をお願いします
ことしはオリンピックイヤーということで、世界に進出する機会がたくさん設けられていますので、1人でもワセダから世界に挑戦できるような選手を輩出できればなと。もちろん対校戦でも一人一人が自分のパフォーマンスを、実力以上のものを出していけるような組織にしていければなと思っています。
玉井修平(人4=大分舞鶴)
――きょうの100メートルを振り返って
きょうは予選でスタートはうまくいったのですが、中盤から後半にかけて間伸びしてしまって後半伸びなかったのでそこを決勝では修正しようと思ってました。決勝はスタートから予選よりもうまくいって、後半も間伸びしないようにコンパクトにまとめるようにしたら、後半にうまく伸びて、記録的にも伸びて良かったのかなと思います。初戦にしてはうまくまとめられたと感じています。
――100メートルについて
僕自身、スタートが苦手なんですけど、スタートが結構うまくいくようになって、前で戦うことができるようになって、今は中盤が課題だと思っています。中盤からの加速がまだトップの選手とはそこで差が出てしまうのでそこを課題にしてこれから取り組んでいこうと思っています。
――リレーについては
リレーに関しては、橋元晃志(スポ4=鹿児島・川摩清修館)がケガをしてしまって急きょ走ることが決まりました。バトン練習もしていなかったのですが、うまくつなぐことはできたのかなと思います。タイムはもちろん、まだまだ悪いです。でも、これから橋元も復帰してベストメンバーで走れるようになった時に法政や中央などのトップのチームと渡り合えるようにしていきたいですね。早大記録というのを第一に目指して頑張ろうと思っています。
――春合宿は順調にこなせましたか
ハムストリングスを痛める場面もあったのですが、練習はきっちり積めていました。スピードはまだ上がりきってないですけど、練習を積めたという部分に関して言えば春合宿は順調にこなせたのかなと。
――冬の成果は出ていますか
昨年、冬にケガをしてしまって十分練習を積めていなかったんですけど、ことしはケガもせずに無事練習をすることができました。特にウエイトトレーニングに重点を置いて、継続的にすることができていたので、その部分がきょう出せていたのかなと思います。
――次レースに向けて
次は記録会になると思います。関東学生陸上競技大会(関カレ)に向けて、良い記録を出すための試合という位置付けとなると思います。
――関カレに向けての意気込みをお願いします
これまで個人種目やリレーに出場できていなかったのですが、ことしはチャンスがあるということで、個人種目でも、リレーでもその枠を勝ち取って、その中で関カレの決勝で上位の選手たちと戦えるように頑張っていきたいと思います。
中野直哉(スポ4=長野吉田)
――きょうの試合での目標と意気込みは
目標タイムは設定していなかったのですが、意気込みとしては今までの試合で順調に練習が積めてきていることも分かったので50秒前半が出ればいいかなというぐらいには思っていました。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
予選は9時30分と早くて寒い中での試合でしたが、予選からタイムを狙っていたので50秒66でいい動きができました。そのあとに休みもあったので決勝に臨んで改善するところを修正して、それがはまって、自分の走りと自分が今できる理想の走りが一致したのでタイムにつながったのかなと思います。
――改善する部分とは
前半がもう少し乗り切れたら後半に流れるというのを指摘していただいて、2台目までをしっかりと走りました。後半は得意としている部分でもあるので、その部分がつながったのかなと思います。
――タイムについてはどう思われますか
49秒80ということで、こんなに出るとは思っていなかったので正直びっくりしています。ことしはオリンピックイヤーということでタイム的にはまだ足りませんが、戦っていける力はついてきたのかなと思います。勝負する試合がこの後まだあるので、しっかりと練習を積んでいきたいと思います。
――4×400メートルリレー(マイル)ではアンカーとして優勝を決められましたが、お気持ちはいかがですか
マイルは1走から3走まで1番で持ってきていただいたので、総合得点が分からない中ではあったのですが、マイルチームとして1発目の試合できちんと勝ち切れたと思いますし、試合が始まってきますのでチーム一丸となってやっていきたいと思います。
――MVPを受賞されていました
MVPに関してはどうということはありませんが、評価していただいてありがとうございます。
――次のレース予定は
今のところ、静岡国際大会ですね。その間に試合が入るかどうかはまだ分からないです。
――今シーズンの目標をお願いします
リオオリンピックがありますので、そこを目指してやっていきたいと思います。
加藤修也(スポ3=静岡・浜名)
――きょうは今シーズン初試合でしたが、個人的にはどのような位置づけで臨まれましたか
あまり順位は考えずに、しっかりと今季を見据えた走りやレース展開を考えて走りました。
――ではきょうの400メートル、400メートル障害の予選、決勝それぞれのレースプランは
予選、決勝を通して僕が今まで苦手としていた前半を課題としてある程度いこうと考えていました。予選はとにかく前半で(目標を意識して)いったのですが、後半でつまづいて、そこを修正しての決勝でした。決勝はうまくはまって、着順も取れたという感じです。
――マイルリレーについて、競った他校の選手のことは意識していましたか
第2コーナーを曲がるところで大瀬戸一馬さん(法大)が見えて、彼は本当にスプリントがある選手なので、これで無理に前に入ろうとしたら駄目だなというようなことは考えました。そのあとは後ろについてから落ち着いて走りました。
――ラストスパートをかけた際、どのようなことを考えていましたか
400メートルでは新しく見えてきた、重心の高さだったり、課題を考えて走りました。3走以降はしっかり順位を取ってくれると思っていたので、安心して最後しっかり走れたと思います。
――冬の鍛錬期について、そこでフォームを変えるなどのことはされましたか
フォームを変えたということはなかったですが、走りのベクトルを変えたりブレをなくすなど、いろいろ試しつつ新しいことを取り入れはしたかなと思います。
――最後に今シーズンの意気込みと、次のレースの予定を
今シーズンはオリンピックイヤーなので、大きいことは言わず、オリンピック出場、ですかね。次の試合は早稲田競技会なのですが、それは調整の一環みたいなもので、その後にアメリカでペンリレーという大会があって日本代表として走ってくるので、次のしっかりした試合はそれですかね。
古谷拓夢(スポ2=神奈川・相洋)
――今日の試合を振り返っていかがですか
とりあえず優勝することができたので良かったなと思います。対校戦ということで今回のレースはエンジを着てしっかり勝つことにこだわっていました。予選ではインターバルを7歩でチャレンジしてみて、結果としてはあまり良くはなかったですが試合でチャレンジすることができたのはよかったと思います。決勝ではインターバルを8歩に戻しましたが、後半に他の選手たちと競った中で固くならずに自分の走りができたのが一つの勝因になったと思います。
――コンディションは良かったのでしょうか
いろいろと事情があり調整をしっかりとやりきれていなかったので少し不安な部分はありましたが、試合になれば問題なく動くことができたのでひとまず良かったです。
――冬季はどのような練習をしていましたか
ベースであるスプリントの向上と、ウエイトなどを初めて体づくりをしっかりやって、走りもしましたけど体幹などの基礎的な体作りを集中的にやりました。
――冬季練習の成果はやはり今日の結果に出てきましたか
そうですね。まだまだなんですけどもっと冬季の成果が出るように、次につながるようにやっていきたいです
――次のレース予定は
次は織田記念(織田幹雄記念国際大会)でオリンピックの選考レースにもなってくるので、次はそこで勝つのはもちろんしっかりタイムにこだわって試合をしたいかなと思っています。
――最後に今シーズンの目標をお願いします
オリンピックへの出場と世界ジュニアでメダルを取るということを目標にしています。
大木皓太(スポ1=千葉・成田)
――3000メートル障害で見事優勝されましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか
1000メートルまでは集団についてそこからは自分で進める予定でした。タイムを狙っていて(集団が)遅かったので自分で出て引っ張るという展開になりました。最後法大の方に離されてしまったのですが最後まで諦めなかったので、最後前の選手が転んでしまってラッキーという面はあったのですが1位になれたのは嬉しかったです。
――エンジのユニフォームを着ての初戦となりましたがその点についてはいかがですか
小さい頃から憧れていたユニフォームだったので着るからにはしっかり結果を残そうと思って頑張りました。
――現在の調子はいかがですか
いま調子が結構上がってきているので、落とさずにシーズンをずっと進んでいきたいと思います。
――春の合宿には参加されましたか
はい、参加しました。
――その合宿を振り返っていかがですか
Aチームですべての練習をこなすことができて、ケガもしなかったので良かったと思います。
――今大会はシーズン初戦でしたが意気込みはありましたか
まずは優勝することでタイムは自己ベストを狙っていました。タイムは自己ベストではなかったのですが優勝できたので良かったです。
――今後の予定を教えてください
今後は関カレに向けて調整していきます。
――最後に今シーズンの目標をお願いします
今シーズンはトラックでは3000メートル障害で戦えるところまでいき、インカレでも優勝したいと思っています。
西久保達也(スポ1=埼玉・聖望学園)
――800メートル優勝おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください
1年生ということで入部してからの初戦でしたが、勝つことができたのはとてもうれしいです。しかし、やはりタイムはまだまだなので、その点はしっかり改善していきたいです。
――ワセダに入って初めてのレースでしたが、どのような意気込みで大会に臨まれましたか
1年生として、先輩たちの胸を借りる気持ちでぶつかっていこうと考えていました。レース自体は、高校時代の時のような引っ張りのレースができたので、それが結果につながったのかなと思います。
――どのようなレースプランで臨まれましたか
外側のレーンにケイオーの選手がいて、その二人のタイムが速かったのでついていくつもりでした。オープンレーンになったところで全体的にけん制していたので、自分が引っ張っていこうというレース展開でした。
――実際には思い通りのレースはできましたか
はい。僕自身先頭を引っ張っていくタイプなので、自分らしく走ることができたと思います。ただ、課題もたくさん残ったので、今後の練習につなげていきたいです。
――課題とは
1週目のタイムが遅かったので、1週目のタイムを上げて、最後ももっと楽なレース展開にもってこられたらなと思います。
――今後の出場予定は
4月の後半に記録会に出させていただきます。それ以降の大会はまだ選考段階なので、決まってはいませんが、正選手を狙ってやっていきたいと思います。
――今シーズンの目標は
1分50秒という日本選手権の記録を突破して、日本選手権に出ることが僕の目標です。