ことし創部100周年を迎えた競走部の栄光の歴史に新たな一ページが刻まれた。選手1人1人がチームのために走り、積み上げた62点。この点数を他の大学は上回ることができなかった。そして手にした日本学生対校選手権(全カレ)トラック優勝のタイトル。今季はフィールド種目に全カレ出場者がいないため、当初から総合優勝ではなくトラック優勝を狙ってきた競走部。その目標を見事達成。歓喜の輪が広がり、九鬼巧主将(スポ4=和歌山北)は高々と空に舞った。
笑顔を見せた選手たち
5月の関東学生対校選手権(関カレ)でもトラック優勝を狙ったが、主力の故障などもあり、東洋大に惨敗。「もう1回つくりあげよう」と九鬼を中心に夏の鍛錬を積み、迎えた全カレだった。100、400メートルのトリプル入賞に長距離2種目のダブル入賞。そして4×100メートルリレー(4継)と4×400メートルリレー(マイル)での惜敗。喜びだけでなく悔しさも味わった。ただ、短距離と長距離が一つになり、支え合ったからこそ成し遂げられた優勝。日本最高峰の舞台で繰り広げられた熱い闘いは「チームとして最高のかたち」(九鬼)で幕を閉じた。
(記事 石丸諒、写真 目黒広菜)
★最後の全カレで意地の入賞
ペースを上げる田口(右)と追う光延
前日の悪天候の影響で翌朝へ延期となった男子5000メートル。そんなアクシデントに見舞われながらも、先日の男子10000メートルダブル入賞に続く結果を出した。「1年生の時から応援をしていて、やはりインカレのトラック種目に出てみたいという気持ちがありました」と言う田口大貴(スポ4=秋田)は、留学生を先頭に展開されるレースの中で、同じくワセダの光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)と共に前の選手を追っていく。ラスト一周、残り300メートルの時点でスパートをかける。それに呼応するかのように集団もペースアップ。そしてラストの激しい競り合いの末、同じ集団にいた光延が先輩の田口をかわし1年生ながら7位に入賞。自己ベストを6秒更新する好走を見せた。4年生にして初めての全カレとなった田口もなんとか意地を見せ8位入賞。5000メートルでも見事ダブル入賞を果たした。奇しくも今大会最終日、最初の種目となった男子5000メートル。その大事な種目でダブル入賞を果たしたことは、悲願のトラック優勝への追い風となった。そして次に見据えるは出雲全日本大学選抜駅伝。この良い流れのまま駅伝シーズンを迎えて欲しい。
(記事 川合敦貴、写真 三上雄大)
★小林、トラック優勝に導く快心の2位
終盤は一人でレースを進めた小林
今季日本学生20キロメートル競歩、日本学生個人選手権を共に制し、勢いに乗る小林快(社4=秋田工)。いよいよ迎えた全カレ1万メートル競歩決勝は、日本ジュニア記録保持者・松永大介(東洋大)、日本記録保持者・高橋英輝(岩手大)との三つ巴の戦いとなった。序盤は3番手の位置取りで二人の様子を伺っていた小林だが、3000メートル過ぎから積極的なレースを展開。何度も前に出て揺さぶりをかける。けん制し合う状態がしばらく続いたが、6000メートル地点で高橋が一気にスパートをかけると、ついに集団が崩壊。先頭に付くことはできなかったが、小林は6500メートル付近で松永を突き放し、2着でフィニッシュ。持ち前の勝負強さで、チームのトラック優勝に大きく貢献した。日本のトップを行く高橋の背中はまだまだ遠いが、今後も地道な努力を重ね、一歩ずつ着実に距離を縮めていく。
(記事 加藤万理子、写真 藤川友実子)
★入賞するも後半に課題
300メートル付近まで表彰台争いを演じた中野
今季自己ベストを更新するなど、絶好調の中野直哉(スポ2=長野吉田)は400メートル障害決勝に挑んだ。レース序盤は順調にスピードを上げ、積極的な走りを見せる。最終コーナーまでは表彰台も狙えるかに思われた。しかし、ホームストレートに入ると突然失速。足が合わず、苦しいハードリングに。そのまま勢いを取り戻すことができず52秒19でフィニッシュ。トラック優勝に向け少しでも多くの得点がほしいところだったが、結果は7位。「レース展開をうまくつくれなくて後半足が合いませんでした」(中野)と、入賞は果たしたものの納得の走りはできなかった。決勝レースを振り返り、「後半しっかり出せる練習と、前半のリズムをもう少し考えていきたい」と修正点を語った中野。さらに、現在ハードリングの改善にも取り組んでいる。今回は理想の走りを体現することはできなかったものの、克服すべき課題は明確に見えているようだ。次のレースまでに、どれほどの成長を見せてくれるのか。今後の飛躍に期待したい。
(記事 藤川友実子、写真 川嶋悠里)
★橋元が復活の3位入賞
優勝した桐生(左、東洋大)と並び笑顔を見せる橋元
強豪ひしめく男子200メートル決勝。ワセダから唯一決勝に駒を進めた橋元晃志(スポ2=鹿児島・川薩清修館)は、スタートダッシュを決めると得意とするカーブで一気に加速。東洋大の桐生祥秀にわずかにリードを奪われながらも、レースの決着は最後の直線へと持ち込まれる。しかし、後半はカーブからの勢いに乗りきれず、なかなか前との差を縮めることができない。そのまま先頭を捉えることができずにフィニッシュ。惜しくも優勝はならなかったが20秒82を記録し、堂々の3位入賞となった。大学入学後、ケガに苦しめられてきた橋元。昨年に続き、春シーズンも我慢の時期を強いられた。コーチ陣やチームメイトの支えもあり満を持して復帰した今大会。常にケガを意識しながらも「自分ができる精一杯のレース」をし、見事表彰台に登ることができた。来季九鬼主将や竹下裕希(スポ4=福岡大大濠)といった強力な戦力を失うワセダ。橋元の走りは、そんなワセダを引っ張っていく次期エースの復活と言うにふさわしいものだった。
(記事 尾澤琴美、写真 菅真衣子)
★悔い残る最後の全カレ
高橋はあと一歩のところで入賞を逃した
男子3000メートル障害決勝には、高橋広夢(スポ4=東京・東大付)が出場。今年の関カレ同種目で3位に輝いているだけに、入賞の期待がかかった。しかし、序盤こそ先頭集団でレースを展開したものの、中盤に入るとそのペースに追い付けずにじりじりと後退。そこからは一度も見せ場を作ることができずに差をつけられレースを終えた。結果、内容ともに成果をあげることができなかった最初で最後の全カレ。ゴール直後、倒れこみ、うなだれる高橋の背中には悔しさがにじみ出ていた。しかし、高橋に立ち止っている時間はない。いよいよ駅伝シーズンが始まる。昨年は、初出場ながら東京箱根間往復大学駅伝で山登りの5区を見事に走り抜けた高橋広。自身にとってもブレイクのきっかけとなった。今年は昨年以上の大きな期待がかかる。最後の箱根路へ、ここからが高橋広の正念場だ。
(記事 杉田陵也、写真 平岡櫻子)
★早大新記録も接戦制せず2位
ゴールラインで競り合うアンカー加藤
あと一歩及ばなかった――。予選をトップタイムで通過した4×400メートルリレー。メンバー2人が初日の400メートルで自己ベストをマークするなど、優勝に向け機運は高まっていた。1走は愛敬彰太郎(スポ2=三重・桑名)。序盤からスピードに乗ると攻めの走りでレースを展開し、3番で木村賢太(スポ3=大分・杵築)にバトンをつないだ。各校の強豪選手がひしめく中、2走では圧倒的なスピードで山縣亮太(慶大)が首位に立つ。木村は後半の追い上げで山縣との差を縮め中野にバトンパス。先頭集団から離される場面もあったが粘り切り、中野からアンカーの加藤へ命運が託された。加藤はスタートから徐々に加速していくと、持ち味の後半でじりじりとトップの慶大に迫る。残り70メートルで先頭を捉えると最後の最後までもつれ込む大接戦となったが、ラストは競り負け2位。全カレ最終種目を笑顔で締めくくることはできなかった。しかし、タイムでは早大記録を更新するなどチームのレベルは上がっている。「終盤にスピードが落ちてしまうのを、個々人が改善していけば、もっと良いタイムになると思う」(木村)。おのおのの走りを見つめ直し、日本選手権リレーでの雪辱を誓う。
(記事 副島美沙子、写真 目良夕貴)
関連記事
トラック優勝を射程に捉え最終日へ/第83回日本学生対校選手権(9/07)
ルーキー加藤が優勝!目標に向け好スタート/第83回日本学生対校選手権(9/06)
結果
3日目
▽男子200メートル
準決勝
竹下裕希 21秒51(-0.1)(1組5着)
橋元晃志 20秒84(-0.2)(2組1着)
三原浩幸(スポ4=千葉東) 21秒46(-0.2)(2組6着)
決勝
橋元晃志 20秒82(-0.1)(3位)
▽男子5000メートル決勝
光延誠 13分54秒46(7位)自己新記録
田口大貴 13分54秒71(8位)
▽男子400メートル決勝
中野直哉 52秒19(7位)
▽男子一万メートル競歩決勝
小林快 40分22秒77(2位)
▽男子4×400メートルリレー決勝
早大(愛敬ー木村ー中野ー加藤) 3分4秒62(2位)早大新記録
▽男子対校トラック得点
1位 早大 62点
2位 日大 47点
3位 順大 32点
4位 東洋大 32点
▽男子対校得点
1位 日大 100点
2位 順大 80点
3位 筑波大 69点
4位 中京大 66点
5位 早大 62点
コメント
九鬼巧主将(スポ4=和歌山北)
――トラック優勝おめでとうございます。率直な感想を教えてください
トラック優勝というのを僕らの代で目標として掲げてきたので、チームとしては最高のかたちになったと思います。
――ことしは創部100周年の年になります。特別な意識があったのではないですか
きょねん、僕らの代になってからずっと100周年って言ってきましたし、周りの人からも言われていました。なので部員全体が100周年を意識してシーズンが始まったのですが、関東学生対校選手権(関カレ)では思うようにいきませんでした。そして夏でもう1回つくりあげようって話し合って夏合宿に挑み、短距離と長距離が一つになってここまで来られたので、100周年という年に大会で賞を取れたのは良かったです。
――主将としてこのトラック優勝をどのように受け止められていますか
個人では100メートル優勝いけると思ったんですけど、3位でした。表彰台には上がれたんですけど、悔しかったです。でも、1点でも多くっていうのを掲げてみんなで頑張ったんで、多くの種目で入賞できたっていうのは本当に良かったです。この1年、幹部のみんなで協力してやってきたので、最後に最高のかたちで終われたのは嬉しい限りです。
――トラック優勝の要因はどう考えられていますか
夏合宿で短距離、長距離共にケガ人があまり出なかったというのがあると思います。今回は誰もケガをしないでみんなで調子を上げてきた中で、さらに3人に絞ってエントリーができたのでそれが良い流れになったと思います。
――個人のレースを振り返られていかがですか
合宿などを経て調子を上げたかったんですけど、1週間程、調整の計画がずれてしまった中で試合が始まってしまいましたね。予選から思うような走りはできなかったんですけど、少しずつ上げていこうと考えていました。準決勝では加速の部分などの良いところを確認して10秒2台で走れたのですが、後半がうまくいかなかったので、そこを4×100メートルリレー(4継)の中でまた確認していって決勝には臨みました。ただやはり決勝ではうまく走れませんでしたね。そこは力みなどの影響だと思います。思うようにいきませんでした。
――4継は惜しくも中大に敗れてしまいました
4継は関カレで自分のところのバトンミスで迷惑をかけてしまったので、予選ではきっちりバトンを通してリベンジの気持ちで臨みました。ただ決勝ではやはりバトンのところで少しボロが出てしまったので、一つになって決勝に向かう気持ちのどこかにスキがあったのかなと思います。
――最後にリレーは日本選手権リレーというリベンジの舞台がまだあります。そこに向けての意気込みをお願いします
今年はリレー種目でまだ無冠なんで、無冠のまんまで終わるわけにはいきません。僕も最後なのでもう一度、士気を高めて、笑って終わりたいと思います。
小林快(社4=秋田工)
――2位おめでとうございます。お気持ちはいかがですか
あまり気にしていなかったんですが学生タイトルを3、6月、きょうで3つ目だったんですけど、2つは取れたんですけど最後の一つが取れなかったので、そこはちょっと悔しいという気持ちがあります。ただ相手を考えると、日本記録保持者の高橋(英輝、岩手大)には負けましたが、日本ジュニア記録保持者で世界ジュニアで優勝した松永(大介、東洋大)には勝つことができたので、関カレと一緒ですけど、うれしさ半分悔しさ半分みたいな感じですね。
――やはりレース前から高橋選手と松永選手のことを意識されていましたか
そうですね。元からこの三人の戦いになると思っていたので。合宿も一緒にやっていたので、調子はどうなのかなと見たりとかもしていましたし、今回どういうレースになるのかな、こいつは多分こういうふうにしたいだろうなと想定して、今回のレースに臨みました。
――夏前には「もう一段階上のレベルでの練習を実践したい」とおっしゃっていましたが、夏の練習はいかがでしたか
その時の想定としては、もう少しスピードをと思っていたんですけど、いろんな合宿に行っていろんなコーチに教えてもらう機会があって、そこで考え方が変わった部分があります。20キロを早く歩ける練習をしようと、そしたらやはり1万メートルも頑張って歩ける距離が増える、長くなるという考え方に変わりました。なので夏は、途中まではスピードの練習だったんですけど、8月に入ってからはどちらかといえば距離を踏むという練習をしました。
――夏の練習で力が付いてきたという実感はありますか
やはりまだ疲労がたまっている状態なので、これといった成果はまだ自分の中では感じられてはいません。でもフォームが良くなってきていると思います。まだ自分の中でしっくりきていない部分があるので、完全にこのフォームが僕に合っていて、今回の合宿が本当に良い合宿だったと胸を張って言えるような結果はまだ出せていないんですけど、少しずつこのまま練習を継続し続けていければ、良い結果につながるんではないかと、予想ではあるんですけど、そういう兆しは見えているかなと思います。
――レースプランとしては、きょうはどのように考えていましたか
やはり三人で行くだろうなというのは思っていたので、当初のレースプランだと7000、8000メートルまで後ろに付いてラスト2000メートルで勝負という、関カレの時みたいなレースを考えていました。関カレの時にラスト2000メートルで勝負し切れなかったので、それをもう1回やってみようというのは思ったんですけど。ただスタートしてみて、1000メートルはあの二人に付かないで後ろに居たと思うんですけど、その時に前の二人の動きを見ていたんですね。そしたら、東洋大の松永君の動きがあまり良くなかったので、多分これは2番には入ったと思って。どちらかというと高橋に勝つのはもちろんなんですけど、松永を休ませないレースをしようと思っていました。松永が前に出て休み始めたら、こっちが前に出たりとか、どちらかというと松永を振り落とすレースにプランを変えてやったらうまくいったので、そこは良かったと思います。もちろんそこで高橋も疲れてくれればというふうには思ったんですけど、やはりそこはまだ一枚も二枚もあっちが上で、そこまでうまくはいかなかったなという感じです。
――松永選手を6500メートル付近で離した際はどのような心境だったのでしょうか
どちらかというと1位の高橋を追っていたので、(松永選手に)追い付いた時点で勝ったという感じではあったので、離してやったというよりは次、前へという感じでした。でもやはり追い付かなかったですね。
――松永選手に勝ち、高橋選手にあと少し、という手応えは感じていますか
ただ松永の調子が元から良くないというのは聞いていて、そういう状態だったというのもありますし。高橋にもう少しかというと、結構差を付けられてという感じだったので、結果自体は満足なところはあんまりないですね。どちらかというとフォームとか、そういうところにはある程度収穫は見えたと思うんですけど、タイムと結果そのものに関しては、そんなに満足はしていないです。
――最後のインカレだったと思いますが、改めて振り返っていかがでしたか
僕、実は3年の関カレだけ出ていなくて、それをいま考えると少し心残りだなと思っています。ただ7回中5回入賞できて、しかも実はランキングより全て順位が上回っているんです。ランキングのままというのもなくて、それよりも上回れていたので、そういう面では自分の中で勝負強さというのがあるのかなと、そこに関しては自信を持つことができました。あとはやはりいっぱい応援してくれるじゃないですか。すごくどうでもいいかもしれないですけど、40分×7回、4時間40分もみんな僕のことを応援してくれて。しかも他の人が居るわけじゃなく僕1人しか居ないのにずっと立って応援してくれて、と思うとやはりその応援に何回も後押ししてもらっていました。きょうももちろんあって、本当にありがたかったなと思いますし、これからは絶対にないだろうなというような本当に良い経験だったなと思っています。
――今後のレースの予定は何ですか
国体です。10月に長崎である国体と、そこからは20キロに移行して、今後の学生でいるうちで一番大きい大会は2月の日本選手権だと思うので、国体と日本選手権の2つに向けてやっていこうと思っています。
――フォームの手応えを感じ始めているとおっしゃっていましたが、具体的に今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか
まずは早いペースというより、レースペースより遅いゆっくりなペースでもその動きをずっと継続できるようにということですね。やはりきつくなってきたら、動きが崩れて前の動きに戻ってしまって、まだしっくりきていない部分があるので。前の動きに戻ってしまうと、やはり審判からも取られやすいですし。なので、レースペースより遅くてもずっとそれで歩けるようにという練習をやっていこうかなと思います。
――一度競歩を離れて再びやろうと決意したことが、いまにつながっていると思うことはありますか
ありますね、大会の度に。1、2年の走っていた時よりも、3年生になってからの方がすごく友だちが増えて。走っているとやはり全然目立たないので、声をかけてくれる人も居ないですし、僕からも声をかけることもないですし。ただ3年になって競歩をもう一度やって、すごくたくさんの知り合いができたなって、それが一番大きいです。そういう人たちと話したりとか集まったりすると、競歩をやってなかったらいまここに居ないんだなと思って。あと、すごく昔の友だちも応援に来てくれているんです。きょうもいっぱい来てくれて、そういう友だちにこういう姿を見せれたというのは競歩をやっていたからだなと思って。もちろん箱根を走れれば見せれたかもしれないですけど、あのまま走れたかというと難しいですし、やはりそういう姿を見せれたこととたくさんの友だちが居るということを実感した時が、一番競歩をやって良かったなと思いますね。
田口大貴(スポ4=秋田)
――最初で最後の全カレでしたがいかがでしたか
インカレではロード種目しか出たことがなかったので、トラック種目に出場できることに喜びを感じつつ、やはり今まで点数を取ったことがなかったので、最後だからこそどうしても点数が欲しいということで頭がいっぱいでした。
――ゴール後、山下尋矢副務(静岡・浜松西)に順位の確認をしていましたが
入賞ラインに入ったか入っていないかのあたりだとは思っていたので、その確認を一番最初にしたいと思って行きました。自分が何番に入ったか全くわかっていなかったです。
――部員日記にトラック種目にずっと出たかったと書いていました
1年生の時から応援をしていて、やはりインカレのトラック種目にどうしても出てみたいという気持ちがありました。ですがロード種目の方に出場したりで、なかなか出る機会がなく、最後の最後でトラック種目に出させていただける機会を頂けたというのが自分の中で本当に良かったと思います。
――出場してみていかがでしたか
今回のインカレはやはりメンタル的にタフなインカレだったかなと思います。でもロードの時とはまた違った緊張感がありましたし、また違った経験ができたので今後につなげていけるのではないかと思います。
――雷の影響もありきょうに順延されましたが影響はありましたか
きのうは完全にレースに出場するという気持ちでいたので、それが一回無くなって、メンタル的にタフな展開かなと思っていました。ですが、いざ明日に向けてとなった時に、自然と気持ちも切り替えることができていたので、僕の中ではそこまでダメージがありませんでした。うまく自分の中で切り替えることができたかなと思います。
――レース展開はいかがでしたか
若干の揺さぶりはあった中で対応できる時は対応をするという感じだったのですが、自分がしていたレース展開は反省点が残ることも多かったので、そこはこれからの課題になると思います。自分のパターンに持ち込めるような位置取りだとかというところの走り方がまだ足りないのかなと感じました。その点に関して監督、コーチからもまだまだ力が足りないと指摘していただきましたし、僕の中にも反省点があります。
――光延選手とダブル入賞でした
インカレ5000メートルに2人で出ることがわかった時に、2人の中での目標ではないんですけど、2人で入賞したいと思っていました。2人で入賞することが長距離ブロックにとっても、競走部にとっても勢いが生まれて来るのではないかと思っていたので、気負いにしていた分、目標を達成することができたので、良かったなと思います。
――合宿時に距離を踏みたいと仰っていましたが、インカレまで、どのような練習をしていましたか
合宿に関しては、駒野コーチ(亮太、平20教卒=東京・早実)と話をした中でこれからを見据える上で、いまは割り切って距離を踏んだほうがいいとなったので、自分の中で割り切って量を重視して夏合宿は走っていました。合宿から帰って来た後に、短い期間ですけど、スピードの刺激を何本か入れていました。上手くはまったわけではないと思うのですが、状態も悪くはなかったので、なんとか入賞ラインには入れたので良かったかなと思います。
――駅伝シーズンが始まります
長距離ブロックでは1万メートルがダブル入賞していて、5000メートルもダブル入賞することができたので悪くはないと思います。Aチームだけでなく、Bチームも質の高い練習を全員がこなしている状態で、非常に良い流れになっています。その流れを壊さず岩手で仕上げをきちっとやって、良い流れで駅伝に向かっていきたいです。個人的には主力でやらなければいけないという自覚もあるので、他大の選手と競り合えるような力や走り方をしっかり分析して臨みたいと思います。
竹下裕希(スポ4=福岡大大濠)
――今回の試合全体を振り返っていかがでしたか
全カレは1年前からトラック優勝をチーム全体で目指してやって来ていて、こうして最後の全カレで皆と一つの目標であったトラック優勝を取れたことは本当に嬉しいです。
――きょうの200メートルのレースについてはいかがでしたか
決勝に残って1点でも多く点を取って(チームに)貢献したかったのですが厳しかったです。
――レースが多くありました。疲れなどもありましたか
疲れはそんなにないです。実力不足です。
――4継については走順の変更がありましたね
関カレから全カレに向けて走順が変わって関カレのリベンジということで今回のオーダーで挑んだのですが、やっぱりリレーで今までワセダは勝って来ているのでそこで優勝したかったです。悔しいです。
――こうして全カレを終えて得たものとは何ですか
トラック優勝に向かって出場した選手もサポートしてくれた人もチーム全体で戦って、こうやって喜びを分かち合えたということが一番良かったことです。
――リレーはまだ日本選手権がありますが、意気込みをお願いします。
リレーは学生記録を目指しています。今まで勝って来ていないのでそこで勝つことを第一に、その次に記録を目指して行きたいです。
木村賢太(スポ3=大分・杵築)
――まず、チームとしての男子トラック優勝おめでとうございます。率直な感想を教えてください
最後の4×400メートルリレー(マイル)で勝てなかったというのが、チームにとっても最後に良い締めくくりをできなかったので、少し残念です。でも、個人種目で、400メートル決勝に3人残ったというのは大きな収穫でもあると思います。
――個人で出場された400メートルでは4位入賞でした。レースを振り返っていかがですか
表彰台に上れなかったというのがすごく残念でした。予選で自己ベストが出て、個人的には初の全カレの400メートルで決勝に進めたのはよかったです。決勝でも、自己ベスト近く出せたのはよかったのですが、やはり表彰台に届かなかったのが悔しいです。
――関カレでは同種目で準決勝敗退でしたが、そこからの成長の手応えはありますか
先生と話して、(関カレでは400メートルの他にも出場し、好成績だった)200メートルでの走りをこの400メートルのレースにつなげるというのを夏から練習してきました。きょう、そこは少しはできてきていたと思うのですが、その分(レースの)後半のスタミナや粘りが不十分だったので、そこはここからの課題です。
――夏の合宿ではどういった点を強化されたのですか
スピードを上げてからいかにそれを維持するかというのを意識して練習していました。具体的には、坂道で練習し、さらにそれを競技場などで試すといった形でした。自分では、この練習での成果については、手応えを感じていて、全カレでは夏にやってきたことはしっかりと出せたかなと思います。
――マイルリレーでは競り負けての2位という結果でした
優勝を狙っていたので、残念です。
――それでもタイムは早大記録を更新しましたね
記録が出たことについては評価できることかと思うのですが、内容が内容だったので・・・。悔しいです。
――内容というと、具体的にどのような点でしょうか
1、2走で上手く流れがつくれなかったという点ですね。レース前に課題としていた点でもあったので、そこができなかったのは、今後の課題です。
――ご自身の走りを振り返っていかがですか
400メートルでスピードは出せるようになってきたのですが、今回はラストで(スピードが)落ちてしまって、バトンを渡すときに減速してしまいました。これでは意味がないので、修正していきたいです。
――同じ2走を走り、前に出た慶大の山縣亮太選手に対する意識はありましたか
前半、山縣選手が積極的に来るとは思っていたので、着いて行くという意味で、利用して走ろうかなとは思っていたのですが、想像以上に離されてしまいました。前に出るという点は想定内だったのですが、自分の走りができなかったです。
――リレーメンバーでは最年長ですが、レース前の雰囲気はどのようでしたか
400メートル決勝に3人残って、モチベーションも上がっていたので、良い雰囲気ではあったと思います。
――リレーチームとしての、きょう得た収穫と課題はありますか
日本選手権リレーも、レースは高速な展開になってくると思うのですが、自分たちはそこは対応できると感じます。ただ、終盤にスピードが落ちてしまうのを、個々人が改善していけば、もっと良いタイムになると思うので、きょうそれぞれが見つけた課題というのを見つめ直して練習していきたいです。
――最後に、日本選手権リレーへの意気込みをお願いします
日本選手権リレーは3連覇がかかっています。今季最後のレースにもなるので、良い形でシーズンを締めくくれるように、優勝を目指して頑張ります。
愛敬彰太郎(スポ2=三重・桑名)
――マイルの結果を受けていかがですか
マイルは結果的に2位ということで、きのうの予選が終わった時点では、トップのタイムで通過して、まだまだ皆伸びしろもあったと思うので、優勝を狙っていただけに少し残念な結果かなと思います。
――決勝のタイムは早大新記録でした
早大記録というのはあまり意識はしていなかったのですが、このチームのメンバーを見てもらえばわかる通り、早大記録は当然更新しなければいけないメンバーですし、学生記録ももちろん更新していかなければいけないメンバーだと思います。ただ、それが当たり前になってしまっていて、少しプレッシャーがあった部分もありましたが、今回2位だったので、当たり前というのはなしにして、これから練習していければなと思います。
――優勝した慶大のことはライバルとしてどのような印象でしたか
慶大は、結構100メートル、200メートルからマイルを走る選手が多かったので、僕らは400メートル中心の選手や、木村さんと僕のように200メートル中心で400メートルも走っているような選手でのマイルだったので、100メートル、200メートル専門の選手が多いチームに負けたのは悔しいですね。それに早慶対決で負けたというのも悔しいですね。
――今回の1走での役割を教えてください
1走の今回の目的としては、前半良いかたちで入って、後半つなげて、どれだけ差をつけて1位で渡せるかというところだったのですが、きょうのレースでは前半うまくスピードに乗れたのですが、その前半乗ったことによって後半少し疲れが出てしまったので、そこが次の課題かなと思います。
――六大学対校選手権以来の1走でしたが、今回1走で起用された理由は
僕はスピードがあったので、いつも2走を務めさせていただいていたのですが、関カレ、トワイライトゲームスを含め自分が結果を残せなかったので。
――では、先ほども少し話していただきましたが、1走の走りを振り返っていかがですか
予選では自分でも前半気持ちよくスピードに乗って走れて、後半にもうまくつなげられたのですが、先ほども言った通り前半ある程度スピードを出してしまうと、どうも後半に響いてきてしまうというのがいまの自分の実力ですね。これでは上のレベルでは戦えないし、マイルでもどこでも使ってもらえないので、やはり前半他の選手より速く入って、後半いかに粘れるかということが今後の課題かなとは思います。
――今回個人戦では400メートルを走られました。感想をお願いします
400メートルでは自分がイメージしていた通りに予選を走れて手応えを感じていたのですが、予選を終えて体調を崩すというアクシデントに見舞われて体の水分が飛んでしまい、決勝ではスタート直後に足をつってしまったので、もったいないことをしたなと思いました。せっかく予選良いかたちで作っていけたので、決勝はすごく悔しかったですね。
――マイルや個人の予選で良い走りができている一方で、後半失速してしまうレースもあるということは、理想のかたちを自分のものにしている途中段階ということでしょうか
そうですね。自分のものになりつつはあって、前半から積極的に行くことは身に付いてきているのですが、疲れた状況で後半どのように走っていくかということをまだ自分の体がうまく理解していないので、そこはやはり加藤みたいに…。加藤みたいなタイプは自分が後半どう走ったらいいかということを頭でも体でも理解しているのだと思うので、それをつかむためにはつらい練習がを嫌がらずにやっていくしかないのかなと思っています。
――加藤選手のような世界でも戦える選手が後輩に入ってきたのはやはり刺激になっていますか
あまり意識はしていないと言ったら嘘になりますね。やはり後輩ということもあって負けたくはないですが、勝てるという言い方はそんなに僕の実力では言えないのですが、全然自分には可能性はあると思っているので、自分の理想としている走りが体現できれば、加藤にも食らいつけるとは思っています。だから、良い刺激にはなっています。
――では、これから残りのシーズンどのようなことを目標にしていきたいですか
もうシーズンは日本選手権リレーや早慶、早関戦で終わってしまうかもしれないので、もう来シーズンを見据えつつことしのレースもこなしていければと思います。
――最後に日本選手権リレーの目標を聞かせてください
日本選手権リレーの目標としては、優勝はもちろんのこと、自分が理想とする走りで次の走者につなげればいいなと思います。
須田隼人(スポ2=神奈川・市橘)
――予選から決勝までを振り返っていかがですか
今回全カレに出るにあたって予選から厳しい勝負になると意識していて、まずは予選を通ることを前提に置いていたので、決勝に進むことができたことに関しては、自分でも正直驚いてはいるのですが、ここに来るまでに先生や先輩方が色々アドバイスをくださって全カレにしっかり合わせてきたので、その成果がしっかり出せたのではないかなと思っています。結果としては7位に入賞することができてチームに貢献できたかなとは思っていますが、個人としての結果としては最後、決勝では課題に残るものになったので早慶、早関の対抗戦での修正をしっかりやっていきたいと思っています。
――関カレに引き続き決勝に進出しましたが、どのような意気込みで臨まれましたか
関カレのときも頭の中にあった自分のレースをするということを一番に置くとともに、チームの力になれるようにということを考えて走りました。
――予選では自己ベスト更新とともにトップ通過でしたが
風が良かったというのもあるんですが、前々から先生からも10秒2は出るということは言われていたので、それがやっと出せたということでとても嬉しく思っています。
――以前、レース後半の走りが課題とおっしゃっていましたが改善などはされましたか
夏合宿の辺りから後半の走りの意識を確立することができてきていたので、今回の試合では克服することができたと思っています。
――4年生が引退されると中心選手となると思うのですが、どのような目標を持っていますか
100メートルのタイムでは一番速くなるので、これから個人種目だけではなくリレーも入ってくるので、チームの支えになれるようにこれから試合に臨んでいきたいと思います。
中野直哉(スポ2=長野吉田)
――400メートル障害の7位という結果はどのように捉えていますか
予選よりタイムが落ちてしまって、得点を取りたかったのでもう少し上を狙えたと思うんですけど、レース展開をうまくつくれなくて後半足が合いませんでした。そこをもっと安定させないと順位は取れないんだなと思いました。
――後半、特に最後の2台で足が合っていないような印象でした
後半しっかり出せる練習と、前半のリズムをもう少し考えていきたいなと思いました。
――先輩の永野佑一選手(スポ4=福岡・育徳館)の思いも背負ってのレースだったのではないでしょうか
そこまで深くは考えていなかったんですが、やはりいままで一緒にやってきたので、その分も走れたら良かったなと思ったんですけど7位だったので申し訳ないです。このあともまだ練習はあるので、教わるところは教わってやっていきたいなと思います。
――ハードリング技術について、両足で跳ぶ練習をしたいとのことでしたが、その練習はいかがですか
らいねん使えたら良いなという感じでやっていきたいと思っています。
――4×400メートルリレー決勝を振り返って
自分の持ち味は出して走れたと思うんですけどそれがチームの結果にうまくつながらなかったので、ひとりひとり課題を持ってまた練習していくと思います。次は日本選手権リレーなどもあるのでそこに向けて練習していきたいです。
橋元晃志(スポ2=鹿児島・川薩清修館)
――きょうの準決勝、決勝を振り返っていかがでしたか
ずっとケガ続きで苦しい時期もありましたが、いろんな方の支援もあってまた全カレで走ることができました。ケガをしないことが絶対条件の中、対抗戦ということでワセダの競走部員としてしっかり結果も出さなくてはいけなくて、その折り合いが非常に難しい試合でした。
――レースプランはどのように考えられていましたか
準決勝はある程度余力を残しておきたかったので前半良い流れをつくって後半ローギアという形で。決勝は内に速い人たちがいたので焦りそうでしたが、ケガをしないようにということと表彰台を意識しながら、自分の走りをしようと考えていました。
――決勝の走りについて、良いスタートがきれたように見えましたがいかがでしたか
今回に関しては良かったと思いますが、これからレベルアップしていくにあたってはもっと前半からスピードを出して、後半そのスピードを落とさないように走るのが課題かなと思いました。
――昨日のリレーについてはいかがでしたか
3走という非常に重要な部分を大学に入って初めて任されて、不慣れな部分もあり決勝でも少し出遅れてしまったので、いろいろ課題が残る形になってしまいました。
――ケガをしていた春シーズンについて
きょねんケガをしてしまって、ことしこそケガ無くやっていこうと思ったんですけど、春先またケガをしてしまって落ち込んだ時期もありました。そんな中見放さないで指導してくださった先生方や励ましてくれたチームメイトなど、本当に多くの人に支えられて全カレで入賞できるまでに立ち直りました。周りの人の大切さをケガを通じてあらためて強く感じました。
――これから強化していきたい点はありますか
次は早慶、早関、さらに対抗戦2つあるので、ケガをしないということと今回見つけた課題を着実にクリアしていきたいです。
――課題というのは
走りのフォームがまだ自分や先生方が思い描いているのとは違う部分があるので、4年間トータルで見て完成形に近づけていけたらと思っています。
加藤修也(スポ1=静岡・浜名)
――マイルのレースを振り返っていかがですか
マイルは細かく言えばいろいろな要因があるとは思うのですが、僕自身は競り勝てなかったので実力不足だと思っています。まったく駄目ですね。
――早大記録を更新されましたが、タイムに関してはいかがですか
タイムとしては悪いものではないのかもしれないのですが今回は対校戦なので、そういう意味では1位を取れなかったというのが残念でした。
――きょうのレースで今後に生かしていきたい部分はありますか
悔しさをバネに頑張ります。
――関カレに続いて優勝されましたが、レースの感想をお願いします
チームに貢献できて良かったです。
――好タイムでの優勝となりましたが、タイムについてはいかがですか
決して悪くはないと思います。いろいろ改善しているつもりではあるのですが、シーズンベストではあっても自己ベストではないので、まだまだ途中の段階かなと思います。
――今後練習で調整していきたい部分はどのようなところでしょうか
楽にスピードを上げて最後まで持たせるというのに尽きます。
――世界ジュニア選手権では銀メダルを獲得されましたが、レースを振り返っていかがですか
ことしは世界ジュニアに照準を合わせていたのでしっかり身体を動かせたのではないかと思います。
――アジア大会に向けて意気込みをお願いします
良い経験をしてきたいと思います。
光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)
――きょうのレースを振り返っていかがでしたか
調子が2日前から良くなってきて積極的に行こうと考えていました。良いペースで先頭集団が行ってくれたので、自分もその先頭集団について行くことができて自己ベストも更新ができました。
――荒天のためレース日程が変更となりましたが、影響などはありましたか
特になかったのですが、走る準備をして来たので1日遅れとなってしまったのは予想外でした。気持ちを切り替えてきょうに集中することだけを頑張りました。
――きょうのレースへの意気込みは
他大の選手に絶対に負けたくないという気持ちを持ち、また関カレで12位に終わったので全カレで1点でも多く取りにいくつもりで走りました。
――今レースは記録よりも順位を狙ったのですか
はい、そうですね。走っていたら記録も出たので、自分では満足しています。ですが先輩たちに勝てなかったりしたことは一番の課題なので、この後の合宿で力をつけて駅伝シーズンを頑張っていきます。
――レースプランはありましたか
積極的について行くことだけを考えていました。
――田口大貴選手(スポ4=秋田)と協力しながら先頭を追う姿が見られましたが、元々計画されていたものでしたか
いえ、離れてしまうと逆にきつくなってしまい、自分たちが離れていくと後ろの選手も楽になるのでちょっとでもペースを上げていこうと自分は考えていました。
――目標に掲げられていた13分台の自己新記録についていかがですか
学年での目標設定タイムが13分55秒だったのですが、そのタイムを切れて良かったです。しかしやはりまだ上を目指さないといけないという目標ができたので、しっかり次のレースからその目標に向かって頑張りたいです。
――7位入賞という順位についてどのようにお考えですか
厳しい戦いになることはわかっていたのですが、入賞できたことは良かったです。ですがまだ自分の甘さが出ていたのかなと思います。
――スパートが課題とおっしゃっていましたが、今レースではいかがでしたか
自分より上の順位の方のほうがスパートの動きが良かったので、その先輩たちに負けないようにしっかり残り1回の合宿で力をつけていき、駅伝シーズンまでに課題を克服したいです。
――初めての全カレでしたが、緊張などはされましたか
いえ、関カレで初めてのエンジを着たので…。少しは緊張しましたが、リラックスして大会に臨めました。
――2次合宿後半の妙高合宿を振り返っていかがでしたか
(2次合宿前半の)菅平合宿より練習も離れることなく、設定タイムを上回るくらいで走れていたので自信になりました。
――3次合宿、また駅伝シーズンへ向けての意気込みをお願いします
しっかり後1回の合宿で走り込んで、駅伝メンバーに選ばれて、優勝に貢献して区間賞、また区間新を出せるような選手になっていきたいと思います。