男女を合わせた6区間、42.195キロで争われる国際千葉駅伝が23日、千葉総合スポーツセンター陸上競技場を発着点に開催された。早大からは大迫傑(スポ3=長野・佐久長聖)、平賀翔太(基理4=長野・佐久長聖)の2名がそれぞれ日本代表、日本学生選抜として出走。レースはケニアが2時間05分06秒で制し、2連覇を達成した。
1区を任され区間2位の好走をみせた大迫
昨年は日本学生選抜として同じく1区を務めた大迫。2.5キロまでは6チームで先頭集団を形成しレースを進める。3キロを過ぎたあたりでロンドン五輪男子5000メートル銅メダリストのトーマス・ロンゴシワ(ケニア)が集団の前方に出ると、トップ争いは4チームに絞られた。ここまで伸びやかな走りを見せていた大迫だが、4キロ地点の手前でペースを上げ自ら仕掛ける。ニュージーランドに2秒先を越されはしたものの、1年前の区間5位から大きく躍進する区間2位の好走でタスキをつないだ。
3区序盤、懸命に前を追う平賀
今回が2度目の国際千葉駅伝となる平賀は3区に登場。トップから45秒遅れの5位でタスキをもらうと、アメリカと4位争いを繰り広げながら前を追う。最初の1キロを2分48秒で入ると良いペースで3位・ロシアとの差を縮めていたが、6.5キロから次第に遅れをとりロシア、アメリカに約8秒の差をつけられてしまう。じわじわと差を広げられた平賀は4位と31秒差の5位でタスキリレー。前半に良い走りを見せていただけに後半の失速が悔やまれる結果となった。
日本代表は2年連続の2位となり、3年ぶりの王座奪還はならなかった。一方の日本学生選抜は1区の7位から順位を2つ上げ、5位でゴール。両チーム共に優勝は逃したが、ことしもハイレベルな争いが展開された。「責任の重さが違ったのでプレッシャーはあった」と日本代表の感想を語った大迫は早大のエースとして堂々たる走り。平賀も東京箱根間往復大学駅伝(箱根)前最後のロードレースで収穫を得たことだろう。約1カ月後に控える箱根でも二人の走りに期待が集まる。
(記事 菅原理紗子、写真 大道瞳、菅原理紗子)
結果
日本 2時間05分16秒(2位)
1区:大迫傑 13分31秒(区間2位)
日本学生選抜 2時間09分31秒(5位)
3区:平賀翔太 29分16秒(区間7位)
コメント
大迫傑(スポ3=長野・佐久長聖)
――きょうのレースを振り返っていかがですか
僕のときは雨もほとんど降っていなかったのでそんなにコンディションが悪くはなかったんですけど、区間賞を逃してしまったので悔しい部分はあります。
――ことしは日本代表として出走されましたが
やはり責任の重さが違ったのでプレッシャーはあったんですけど、それをうまく力に変えることができました。
――4キロあたりで自ら仕掛けられました
ペースがそんなに上がらなかったので、前に出ました。
――昨年日本学生選抜でチームメートだった窪田忍選手(駒大)とことしもチームメートとして戦ったお気持ちは
共に日本学生選抜から(日本代表に)上がってこれたので、すごくうれしいです。