大迫、後半奮わず区間4位

陸上競技

 故青木半治氏(昭13商卒)を記念して始まった国際千葉駅伝。ワセダに縁のある本大会が、今年度も千葉総合スポーツセンター陸上競技場を拠点に開催された。ワセダから大迫傑(スポ4=長野・佐久長聖)が出走した日本代表チームは2時間7分13秒の2位。4年ぶりの優勝はかなわなかった。

ラスト1キロを切り、タスキに手をかける大迫

 世界選手権出場などの実績を買われ、駅伝の要となる1区を任された大迫。事前インタビューでは「中間点までは楽に、ゆっくり行きたい」と語ったものの、中間点をすぎてケニアのジョセフ・エブヤがペースを上げると、ついて行くことができない。すぐに3秒ほど引き離され、中継所までの2キロという短い距離でトップとは18秒の差がついた。日本学生選抜にも先行を許し、大迫がタスキを渡したのは4番目。13分48秒と奮わなかった。

 本大会の出場は3回を数えるが、いずれも任されたのは1区。気候条件などを考慮すれば単純に比較できるものではないが、記録は今回が一番悪い。先週の日体大記録会では5000メートルを13分20秒80という自己新記録の快走を見せたが、「(好記録を出したことで)気持ちが切れていた部分もあったのかもしれない。3キロまでは普段通りだったが、その後体が動かなかった」。日本代表として、学生選抜に負けたことは反省点と冷静に述べた。

2区・菊池理沙にタスキをつなげた

 25日からはまた、アメリカ・オレゴン州にてサラザール氏の指導を受ける。東京箱根間往復大学駅伝(箱根)直前までチームを空けることになるが、自身の帰国で「箱根前にもう一度チームを引き締められればいい」。アメリカでは駅伝に向けて走り込む予定はなく、箱根までにどこまで仕上がるかわからないため、個人的な目標の明言は避けた大迫。しかし、チームとしては優勝を目指すと、はっきり口にした。アメリカでスピードに磨きをかけ、チームと共に箱根路へ挑む。

(記事 深谷汐里、写真 目良夕貴、手塚悠)

結果

日本 2時間07分13秒(2位)
1区:大迫傑 13分48秒(区間4位)