駅伝シーズンに向けて、更なる強化を目指す

駅伝

 花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)が就任し、新体制下で合宿を迎えた早大長距離ブロック。秋より本格化する駅伝シーズンに向けて、力を蓄えるためにも本合宿は大きな試金石となる。今年は箱根東京箱根間往復大学駅伝も予選会からのスタートになり、出場権をつかむためにも、全員の力の底上げが重要になってくる。

 妙高選抜合宿のこの日は、異なる設定タイムの2つのグループに分かれて、スピード練習が行われた。前半シーズンはコンディション不良に泣いた鈴木創士駅伝主将(スポ4=静岡・浜松日体)も夏前には復調し、夏合宿は設定の速いペースのチームの練習に参加。「夏合宿の消化具合はほぼ100パーセント」(鈴木)と語り、この日も序盤は先頭に立って主将として全体を引っ張った。

集団を先頭で引っ張る鈴木主将(一番右)

 一方で、トラックシーズンは3000メートル障害を中心に取り組んできた菖蒲敦司(スポ3=山口・西京)は、練習前に長い距離への移行に対する難しさを口にしていた。言葉通り、この日の練習も早い段階で集団から遅れ始めてしまう。しかし、菖蒲を鼓舞するかのように井川龍人(スポ4=熊本・九州学院)が声を掛け、石塚陽士(教2=東京・早実)が背中を押す場面もあり、互いに励まし合っている姿を垣間見ることができた。

 また、昨年は駅伝に出場できなかった選手も順調に練習を積めているようだ。その中でも注目すべきは入学以降成長を続けてきた菅野雄太(教2=埼玉・西武文理)。この日の練習でも先頭グループに入り、ペースを落とすことなく淡々とこなした。今年は駅伝メンバー争いにも絡んでくるか。秋以降の活躍に期待がかかる。

集団になって練習を行う選手たち

 今後も長期間での合宿を予定している早大長距離ブロック。ハードなスケジュールが続くが、チーム一丸となって目標を達成するために選手たちは練習に励んでいる。チームとしての夏の成果は秋以降、駅伝シーズンに現れる。昨年の悔しさを晴らす、早大の秋の快進撃に期待したい。

(記事 湯口賢人、写真 及川知世)

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