新型コロナウイルスにより様々な影響を受けながらも、第97回東京箱根間往復大学駅伝(箱根)が、無事開催された。春先には感染拡大防止のためチームの一時解散を余儀なくされ、夏合宿も例年通り実施できないなど数々の困難に直面。それでも、秋以降のレースで多くの選手が自己新記録をマークし、総合3位以内という目標に向かって突き進んだ。
迎えた本番。応援自粛の中、静かな大手町に号砲が鳴り響く。1区は5位で上々の滑り出しとなったが、その後苦戦を強いられ、往路を終えた時点ではシード圏外の11位という位置に。しかし、復路で一人一人が前を追い上げると集団のまま10区に突入。勝負を託されたアンカーが見事ラスト勝負を競り勝ち、総合6位で2日間の戦いを終えた。
今回のレースで、それぞれは何を感じ、何を得たのか。1区から10区を走った選手10名と主務の計11名とともに振り返る。