区間エントリー発表

駅伝

 東京箱根間往復大学駅伝(箱根)の号砲まであと4日となったきょう、区間エントリーが発表された。なお、当日は区間エントリーメンバーと補欠の交替が計4名まで認められている。

早大・区間エントリーメンバー
区間 距離 名前 学部・学年 出身校
1区 21.3キロ 中村信一郎 スポ3 香川・高松工芸
2区 23.1キロ 高田康暉 スポ3 鹿児島実
3区 21.4キロ 井戸浩貴 商2 兵庫・竜野
4区 18.5キロ 藤原滋記 スポ1 兵庫・西脇工
5区 23.2キロ 山本修平 スポ4 愛知・時習館
6区 20.8キロ 三浦雅裕 スポ3 兵庫・西脇工
7区 21.3キロ 武田凜太郎 スポ2 東京・早実
8区 21.4キロ 安井雄一 スポ1 千葉・市船橋
9区 23.1キロ 柄本勲明 スポ2 早稲田佐賀
10区 23.0キロ 佐藤淳 スポ2 愛知・明和
補欠    臼田稔宏 基理4 長野・佐久長聖
      岡田健志 スポ4 奈良
      田口大貴 スポ4 秋田
      柳利幸 教3 埼玉・早大本庄
      平和真 スポ2 愛知・豊川工
      光延誠 スポ1 佐賀・鳥栖工
コメント

※12月24日の取材時のものです

渡辺康幸駅伝監督(平8人卒=千葉・市船橋)

現時点で大きな故障はない。練習量は平年通りで、条件が整えば10時間58~59分台が狙えるチームを作ることができた。区間配置はもう決まっている。あとは帰りの部分をちょこちょこいじるだけ。1区には一番調子が良く、自分から走りたいと申し出た選手を置いた。2区がキー。ことしは2区に結構集まるんじゃないだろうか。総合優勝のポイントは4区で何秒差で来るか。キーマンは3年生の4人(高田、柳、三浦、中村信)。山本、田口は言わなくても走るはずなので、3年生の4人がしっかり走れば優勝に近づくはず。山本は駒野亮太長距離コーチ(平20教卒=東京・早実)の1時間18分12秒を狙わせる。19分を切るには宮ノ下からの切り替えが重要。2年前は強風にやられたので、フィジカルの部分でも強化してきた。きつくなったときに体で前へ持っていけるかがポイント。高田は上尾シティマラソン(上尾ハーフ)では優勝したが、あくまで記録会。もう一度2区で各校のエース級に勝利して、流れを作ってほしい。(最後の箱根だが)特別変わったことはない。どういう風に受け止めているかは選手次第。僕が最後だから頑張るのではなく、負けてもいいから前に出るような、常に主導権を握るチームになってほしい。最近もやもやするような駅伝になっているので、最後はやり切って終わりたい。

山本修平駅伝主将(スポ4=愛知・時習館)

きょねん期待に応えられなかった分すごく辛い思いもしたし、チームメートや渡辺監督に迷惑をかけてしまったので今回はそれを倍にして返して悔しさを晴らさないといけない。4年目の最後の年は集大成として最後の箱根駅伝で何かしっかりとした姿を見せたいなと思う。5区を走ることになるが、いろいろな苦労も挫折も経験してきて、そういった自分の体験に比べると坂もきつくない。77分台を狙いながら78分台では確実に走れるようにしたいと考えている。他大学の選手も強いが1分差くらいなら追いつかなければいけないし、ことしは自分が区間賞を取れば間違いなく優勝に近づくと思うので狙っていきたい。(今季で退任を表明している)渡辺監督のおかげで自分たちのいまがあるということは全員に共通していることだと思うので、最後に胴上げして恩返しをできるように全員で一丸となって走りたい。

臼田稔宏(基理4=長野・佐久長聖)

足も痛い部分はないので、順調に練習をこなせてきている。ことし一年ずっと調子が悪い中で来ていて、この4年間での疲れが出てきている部分が出てきているのかもしれない。学部の関係もあり、チームメイトと一緒に練習できなかった苦しかった部分だった。4年生としてチームを引っ張って走りたかったが、なかなか上手くいかなかった。上りは高校時代から実力が上の選手にも勝っていた。上りがポイントとなる8区や高校時代からずっと走りたかった5区に対するあこがれはある。監督から8区の話なども聞いているので、もし任されたのであればしっかりと仕事をしたい。最後の4年目なのでみんなでタスキをつないで渡辺監督を胴上げしたい。

岡田健志(スポ4=奈良)

昨年、1年次の時は負ける気がしていなかった髙橋広夢(スポ4=東京・東大付)が箱根を走ったのを見て、ケガして走れない自分が情けなく感じて悔しかった。ケガでばかりでエントリーに入れなかったが、4年目で選んでもらえて、少しはチームに貢献できる力をつけることができたと実感している。一時は辞めようと思ったこともあったが、後輩にCチームの道しるべになってほしいと言われ、踏みとどまれた。後輩たちには自分もできると思って来年以降頑張ってほしい。どんなに頑張っても自分は不完全燃焼で終わることになると思うが、いま持てる力を出し切って総合優勝したい。

田口大貴(スポ4=秋田)

大エースの大迫さん(傑、平26卒=現・日清食品グループ)が抜けてから、総合力で勝負するという方向性に決まった。特に力をつけているのが1年から3年。下級生の勢いでチームの流れを活性化させつつ、上級生が堅実に走ることができれば理想。自分はどこを任されても大丈夫なように練習してきた。入部した時は弱かった自分に、チームをまとめるという役割を担わせてくれるようになったのも、渡辺監督が指導してくださったからこそ。感謝している。総合優勝を目指しているので、区間賞を狙っていく。

高田康暉(スポ3=鹿児島実)

今季はケガで練習ができなかった時期もあったが、補強で体幹を鍛えることができたので、心と体の下積みという面でいま振り返るととても良い期間だった。9月下旬からは順調に練習を積めており、いまの自分としてはとても良い状態であると思う。全日本大学駅伝対校選手権(全日本)2区区間7位という結果に対しては、自分がエースとしての力がまだまだ足りないと感じたと同時に、同学年の服部勇馬(東洋大)や久保田和真(青学大)に力の差を示されたことがすごく悔しかった。箱根ではやはり2区でもう一度区間賞を狙い、真の強さを示したい。だが欲を持たずにただ前を追うというかたちで、チームの目指す優勝にどう貢献できるかを考えて走っていく。2区のポイントは前半に突っ込みすぎずに、15キロ以降でいかに粘れるかだと考えている。

中村信一郎(スポ3=香川・高松工芸)

全日本での走りは、15年くらい陸上競技をやってきて一番悔しかった。それから、とにかく陸上競技のことだけを考え、練習で走ること以外の補強やストレッチにも一層力を入れてやってきた。一番練習ができたのは自分。全日本までの自分とは違い、より良い感覚で走れている。上尾ハーフから本当にずっと調子が良く、集中練習では練習量を増やし自分なりに追い込んできた。まだその疲れは残っているが、この1週間の調整期間でさらに調子は上がると思う。走りたい区間は1区か10区だが、この1カ月半の練習でいろんなパターンの練習ができたので、どこでも対応できるつもり。練習の通りに走れば自ずと結果は付いてくると思っている。失敗できないレースなので、あとは何としてでもピークを合わせていきたい。

三浦雅裕(スポ3=兵庫・西脇工)

集中練習は序盤は抑えながら、中盤以降は主力と同じメニューをこなすことができた。区間賞を取って勢いをつけたい。57分台を出す自信はある。きょねんよりは確実に走力、自信がついている。ポイントはラスト3キロ。きょねんは本当にここで足が止まってしまって、10分くらいかかってしまったので、粘れるかどうか。ことしはここで(ペースを)上げるなどの判断や目的意識を以て練習に臨むことができた。修平さんとは5区と6区を合わせて2時間17分切りを目指しましょうと話している。これがいいモチベーションになって頑張れている。

柳利幸(教3=埼玉・早大本庄)

集中練習を終えたみんなの状態を見て、渡辺監督の退任も聞かされて、優勝したいという気持ちがさらに強くなった。絶対に優勝したい。渡辺監督にはきょねんの駅伝シーズンで迷惑をかけたがその恩返しはまだ全くできていない。今年度の箱根が最後ということでこれを逃したらもう恩返しできる機会はないし、自分が成長した姿も見せられないので今回やるしかないという感じ。集中練習に加えて自分で意識して走り込んできているので、いまは20キロを超える距離への不安は全くない。走りに関してはもう積んできたので、あとは当日自分が絶対走ってやるという心構えを持てるように選手同士のチームワークを高めたり、各自で治療などのケアをしっかりやるだけ。自分が任された区間であればどんな位置で来ても対応できるイメージを持って、チームにいい流れを作れるような走りをしたい。

井戸浩貴(商2=兵庫・竜野)

全日本が終わって1週間後に腰を痛めてしまったが、集中練習2週目からは問題なくチームに戻ることができている。集中練習は昨年と同じく、とにかくきつかったという印象。だがその中でも、昨年はただ付いていく練習だったのが、少しではあるが自分が引っ張る部分もあり、練習の質が変わったと感じている。しっかりと練習ができたということに関してはすごく自信を持っている。毎年優勝するチームは区間1位から3位にまとめてきているので、どの区間を走ることになっても、区間3位を最低限の仕事として徹底していきたい

柄本勲明(スポ2=早稲田佐賀)

(メンバー入りを果たし)正直にうれしい。Cチームからのスタートだったが夏合宿以降ケガなくできていたので上のチームの人たちと一緒に走りたいという気持ちがずっとあった。1日のうち練習時間はだいたい3時間だが、それ以外の周りから見えないところでいかに差を縮めようかということで、ストレッチとか補強をたくさんしてきた。初めての集中練習は朝のペース走とポイント練習がセットで続き、1万6千メートルのビルドアップなどのやったことのない練習があって質も上がった上に練習量も増えたのできつかったが、新鮮で楽しむことができた。走り込んでいる分スタミナはあるので長い距離になるほど得意。持ち味はラストできつくなってから崩れることなく走り続けられるところ。最初から最後まで着実に力を出し切る走りをしてチームの勝利に貢献したい。

佐藤淳(スポ2=愛知・明和)

集中練習が終わって、ちょっと疲労がたまっているなという感じです。ここから仕上げていけば、多分良い感じで仕上がっていくと思うので、あとはどれだけピークを持って行けるかという感じです。(集中練習前にあった足の痛み)はまだ若干あるので怖いんですけど、練習はそこそこできていて、いまはみんなと同じメニューができています。疲労を抜いて挑むというピーキングの方法が上尾ハーフでうまくいったので、箱根でも同じようにやっていきたいなと思います。チームの目標は渡辺監督が最後なので総合優勝しか狙ってないですし、個人としてもチームの総合優勝に貢献できるような走りをします。

平和真(スポ2=愛知・豊川工)

きょねんよりもゆとりを持って集中練習に取り組むことができた。過信ではないがきょんねんよりも確実に自信はしっかりと持てている。絶をつけてもいいぐらい好調。3回長めの強い練習もしっかりこなせたので、長い距離への不安はいまはない。自分はたくさん走るよりも、スピードからのアプローチという考え方を持っていて、そのアプローチ法への自信が持ててきた。練習では高田さんと信一郎さんがガンガン行っているんですが、それに着くことができました。以前から1区を希望していましたが、今回は自分よりも1区に向いている選手がいるので、4区辺りだと思う。目標は区間賞。1年間色んな人に迷惑を掛けてきたので、箱根で恩返しできるような走りをしたい。

武田凜太郎(スポ2=東京・早実)

走り込みが足りず、集中練習で短期間で詰め込んだため集中練習はいっぱいいっぱいだったが、集中練習が終わってから調子が良くなってきた。量はこなせて、十分な練習ができています。自分がチームに勢いを作らなければという思いはある。ケガが多かったので、故障しても頑張ればCチームからAチームに戻って箱根のメンバーに入れるということを証明したい。往路を走りたいが、状況が状況で使われにくいことや単独走も得意なので、復路でワセダは復路も強いんだぞというところを見せつけたい。アップダウンが細かく続く7区のようなコースが得意です。苦しんだ一年の中で、この舞台しかエンジを着て走る大会がないので、何としても勝ちたい。自分がチームに迷惑を掛けてきたので、良いかたちでチームに貢献したいです。

藤原滋記(スポ1=兵庫・西脇工)

夏合宿では少し長い距離に苦しんだんですが、普段のジョギングであったりも少しプラスして距離に対応していきました。集中練習も最初から最後までしっかりと取り組めたのでその距離への不安もなくなって、万全な状態で箱根へ向かっていけると思います。自分はスピードタイプではないと思っていますので、駅伝でも冷静に自分のペースで走れることが持ち味です。チームとしては総合優勝を狙っていますが、僕個人としては1年生ということで気負わずに、他の人の胸を借りるつもりで自分の仕事をやっていきたいと思います。

光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)

全日本、上尾ハーフと情けない走りをしてしまい、その後の練習はつくことが精いっぱいとなってしまった。気持ちがマイナスの方向に傾いてしまっていたが、先輩方のおかげで立て直すことができたので感謝している。集中練習の後半で自分の走りが戻ってきて、ゆとりを持ってゴールできる場面が増えてきた。調子は戻ってきており、距離にも慣れてきた。箱根では4年生が笑って終えられるよう、走る区間で自分の全てを出し切りたい

安井雄一(スポ1=千葉・市船橋)

いまはケガもなく、体調もカゼなど引いていないので良い調子です。集中練習の出来で言いますと70点くらいですかね。途中で(元々痛めやすかった)膝をまた痛めてしまいました。今回の集中練習は第1クールと第2クールに分かれていて、その間に1週間休みが入っていたのですが、ちょうどその1週間で痛めてしまいました。逆にその1週間で治せて、その後は練習を積むことができましたね。やらなきゃいけない練習はしっかりこなせたので、大丈夫とは思います。終わりよければ全てよしと言いますか、最後は大手町で全員笑って渡辺監督を胴上げしたいと思います。