TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
秀明大 | 4 | 2 | 2 | 3 | 11 | |||||
早大 | 1 | 2 | 0 | 3 | 6 | |||||
▽得点者 百田2、松本2、菅野2 |
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きょう早大が対戦したのは、昨年の日本学生選手権優勝校・秀明大だ。「コールド負けはしないよう意識した」(武蔵優希、スポ3=埼玉・秀明英光)と語るが、最終ピリオドまで戦い抜いただけでなく少ない失点で相手を抑え、最後の最後まで得点を奪いにいき6-11と強豪校相手に大健闘した。
第1ピリオド、最初に点を奪ったのは秀明大だった。そのまま連続ポイントを取られてしまうかと思いきや、その後は守備を徹底し、序盤は相手にシュートを打たせない。しかし、途中1点を追加されると相手が勢いに乗り連続得点を許してしまう。その間、早大は百田恵梨花主将(社4=埼玉・秀明英光)がなんとか1点を返し1-4とする。2ピリオド目は逆に早大の松本桃子(先理2=神奈川大付)の得点から開始する。相手のカウンター攻撃や早大の退水の影響もあり2点を追加されるも、高い位置でのパスカットやゴールキーパー・武蔵の好セーブもあり、ゴールを死守する。すると5分52秒のところで菅野瑛生(スポ3=東京・藤村女)からのパスを受けた百田が得点し3―6と3点差でしのぐ。
パスコースを見分ける榎本
第3ピリオド序盤、シュートは放つもゴールキーパーに阻まれる場面が目立つ。中盤以降で秀明大は2点を追加するも早大はなかなかシュートまで持っていけない展開が続く。このままゴールネットを揺らすことができず、このピリオドは無得点で終えるも失点を2に抑え3ー8と食らいつく。一矢報いたい最終ピリオドだったが、開始1分以内で2失点と苦しい滑り出しとなる。しかし百田から榎本有希(スポ2=千葉・芝浦工大柏)に渡ったパスをセンターに泳いできた菅野が受けゴール。相手に1点は許したものの、その後はディフェンスの連携もうまく機能し点を与えない。さらにそこから早大はオフェンス面でも粘りを見せる。まず、残り1分39秒で土屋セナ(創理3=千葉・芝浦工大柏)からのパスを菅野が決め1点。そしてこのまま試合が終わるかと思われた瞬間、松本が得点を決めこのピリオド3点目を飾った。残り時間2秒の出来事に観客も湧いた。
結果は11―6と敗北を喫したが、「一人一人が自分のマークに責任をもった、連携が上手くいった」(武蔵、スポ3=埼玉・秀明英光)というように試合を重ねるごとに良くなるディフェンスに選手も手応えを感じている。また闇雲に攻めるのではなく、攻撃の残り時間が少なくなると自陣に下がるというオフェンス面での工夫もある。あすは接戦が予想される国士舘大との一戦だ。きょう同様に攻守で粘りを発揮し、なんとしても勝ち星を挙げたい。
パスを回す松本
(記事 飯塚茜、写真 萩原怜那)
コメント
武蔵優希(スポ3=埼玉・秀明英光)
――どのような目標で今日の試合に臨みましたか
とりあえず15点差をつけられて、コールド負けにならないようにということを意識しました。
――試合を振り返っていかがですか
私たちは人数が少ないのであまり退水はしたくなかったんですけど、前半で瑛生(菅野、スポ=東京・藤村女)がリーチになってしまったので、そこはもっといい守り方があったのかなと思いました。もう少し勝つ気でいたら勝てた試合だったかなと思います。でもディフェンスは先週の日体大戦に比べたら上手く回っていたので、そこは大きな収穫です。
――上手く回るというのは
先週の日体大戦では、ディフェンスの連携が上手くいかなくて。人数は間に合ってても少し空けてしまってそこにシュートを打たれることが多かったんですけど、きょうはしっかり一人一人が自分のマークに責任を持ってディフェンスが出来ていましたし、声かけも出来ていました。センターにボールが入った時に2人で連携してボールをカット出来ていたのも良かったと思います。
――攻撃の面はゴールキーパーから見ていかがでしたか
あまりいい攻撃ではなかったのですが、先週は時間ギリギリまで攻めて逆カウンターを食らってしまうことが多かったんですけど、きょうは攻撃に緩急をつけて攻めすぎないところを意識しました。シュートまで持っていける本数は少なかったんですけど、逆カウンターを食らわなかったのは良かったなと思います。
――何本も止めていた姿が印象的でしたが、ご自身のプレーについてはいかがですか
4ヶ月、ケガでやっていなくてリーグ戦が始まる2週間前から練習に入り始めたので、すごい不安な部分もあるんですけど、フィールドプレーヤーの皆んながサポートしてくれてディフェンスも声をかけながらやってくれていたので、私が頑張ったというより皆んながいいディフェンスをしてくれました。
――あすの国士舘大戦へ意気込みをお願いします
国士舘とは競っていることが多くて、向こうも勝ちにくると思うので早稲田らしい水球をして勝ちきれるように頑張ります。