体力面に課題を残し、4位でリーグ戦を終える

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大
日体大 17
▽得点者
小路2、徳用、齋藤、小泉
   

 約1ヶ月にわたって繰り広げられた熱戦もついに最終日を迎えた。ワセダが臨んだ3位決定戦の相手は日体大。前半から相手の積極的な攻撃に食らいつくも、じりじりと点差をつけられていく。3-7と4点ビハインドで試合を折り返したが、第3ピリオドで相手に大量7得点を許してしまった。最終ピリオドでも試合の流れをつかむことはできず、5-17でゲームセット。リーグ戦の最終順位は4位となった。

 開始から日体大に2得点を許すが、第1ピリオド終盤、相手の退水(※)から小泉まお(教2=東京・中大付)がそのチャンスをものにしチームに1点目をもたらした。次いで小路安希女子主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が得点し、2-3とまずまずのスタートを切る。続く第2ピリオド、ディフェンスの連携が見られたものの、「オフェンスへの攻防転換が遅くなり、攻めるのに時間がかかってしまった」と齋藤有寿(スポ3=山形工)が振り返るように、ネットを揺らすことができないまま試合は進んでいった。カウンター攻撃を行ったものの、このピリオドでの得点は1点にとどまり3-7で後半へ臨む。

攻撃の要となる小路女子主将

 「ゼロに戻して1ピリずつ勝負していこうという話はしていた」(小路)。後半から点差を縮めていきたいワセダだったが、少人数チームということもあり体力面で劣勢に立たされる。続けざまに7得点を奪われ、日体大に大きくリードを許してしまった。その後もペースを作ることはできず、5-17で試合終了。この試合の結果により、ワセダは4位でリーグ戦を終えた。

日体大の堅いディフェンスに挑んだ

 リーグ戦を振り返って、齋藤は「チームとしてどういう方向に進んでいくかだんだんつかめてきて、チームのカラーもわかってきた」と語る。未完成だったチームはこのリーグ戦を通して大きく成長した。4位という結果に選手たちは満足していないものの、強豪チームとの対戦も経験したことで1対1の強化や体力の向上などチームに必要な点を知ることができた。選手たちは鍛錬の夏を越え、『ワセダの水球』を完成させていく。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事 井嶋梨砂子、写真 石田耕大)

コメント

  

小路安希女子主将(スポ4=埼玉・秀明英光)

――きょうの日体大戦にはどのような対策をして臨みましたか

相手もスピードのチームなので、無理攻めをせずに一回守ってからうちのペースに持ち込んで攻撃をしようという形にしていて、ディフェンスは1対1を負けずにやろうと考えていました。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

やはり交代メンバーもあまりいないですし、疲れが見られて後半1対1で負ける部分が多かったので、そういうのは良くなかったです。良い部分というと、周りが前よりは見えてきたかなというところです。

――リードを許した要因はどのようなところにありますか

体力面ですかね。

――後半の切り替えはどのように行いましたか

ゼロに戻して1ピリずつ勝負していこうという話はしていたので、後半でも0ー0からという気持ちはあったんですけど、やはりその切り替えができない人がいたのかなというのはあります。

――リーグ戦全体を振り返って、チームの調子はいかがですか

最初よりはチーム内の雰囲気は良くなったかなと思うんですが、実力はまだまだなので夏休みにも入りますし、これからインカレに向けて1対1の強化と体力面に気を付けていきたいと思います。

――今回の4位という結果はどう捉えますか

4位というのには満足していませんし良くないとは思うんですが、次につなげられる試合にはなったかなと思います。

齋藤有寿(スポ3=山形工)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きのうの秀明大とのゲームがチームとして響いてしまったのかなと感じています。

――オフェンス面やディフェンス面についてはどうお考えですか

きのうはギャップに入るディフェンスだったのですが、きょうはマンツーマンディフェンスと、ディフェンスをかなり変えたので、みんながそこで思ったより連携できたのですが、その分オフェンスへの攻防転換が遅くなってしまい、攻めるのに時間がかかってしまいました。そこが、この試合の敗因になったのかなと思います。

――リーグ戦を振り返っていかがですか

チームとしてどういう方向に進んでいくかだんだんつかめてきて、チームのカラーもわかってきたんですけど、あと一歩点を取るところ、守るところが丁寧にできず、少し雑になっているところが目立っているので、自らの課題を見つめなおす機会となりました。

――インカレに向けて強化していきたいところはありますか

目標としては優勝を目指しているので、個々のスキルアップ、体力面でも総合的に一人一人が技術力アップをしていくのももちろんですが、緩急のある水球がワセダの持ち味なので、そこをもう少し詰めていって、ゲームでの経験値をあげていきたいと思います。