攻守で精彩を欠き課題が残る試合に

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
東女体大 14
早大
▽得点者
田中3、小西2、齋藤2

 引き分けスタートで始まった女子部の関東学生リーグ戦。この日は東女体大との試合を行った。先週の東日本リーグ戦での対戦成績は1勝1分けと早大に分があるかに思われたが、立ち上がりから本来の力を出せず点差をつけられてしまう苦しい展開に。第3ピリオドで一時同点まで詰め寄るも、再度リードを広げられてしまう。結果的に7-14と大差での黒星を喫した。

 過去2試合では互角の勝負を演じてきた相手だけあり、この試合も接戦が予想された。開始早々に退水(※)から先制点を奪われるスタートとなる。その後も2点を加えられ、出鼻をくじかれてしまった。2-5で迎えた第2ピリオド、早大は反撃を開始する。小西晃代主将(社4=埼玉・秀明英光)の得点などで5-6と一点差まで巻き返した。

積極的な攻撃を仕掛ける小路

 一気に勝ち越しをして逃げ切りたい試合後半。第3ピリオド開始早々、相手ゴールキーパーのパスミスを拾った小西主将の得点で同点に追い付いた。だが、つかみかけた流れを再び相手に渡してしまう。パスをつなぐも、ゴール前のシュートまでなかなかつなげられない。一方、東女体大は隙のない攻撃を展開し、早大を突き放していった。6-10で迎えた最終ピリオド。すでに劣勢を跳ね返すだけの力は残っていなかった。ミスに付け込まれ立て続けに失点を許し、最終的に7点差とつけられ敗戦。「決め切れるところで決め切れなかった」(齋藤有寿、スポ2=山形工)とゴール前でフリーとなった場面でシュートを外してしまう場面が目立った。残りの2ピリオドで早大が奪った得点は2点、対して東女体大は8点と決定力の違いを見せつけられてしまった。

シュートを狙う齋藤

 「先週負けていなかったことが逆に気の緩みになってしまった」(齋藤)と気持ちの部分に敗因があると語った。得点差ほどチームの実力は離れていないだけに後味の悪い結果となってしまったこの一戦。早急に立て直しを図り、次週以降の試合では確実に勝利が求められる。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

(記事、写真 井口裕太)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

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コメント

齋藤有寿(スポ2=山形工)

――結果的に得点差のついた試合になりましたが、きょうの一戦を振り返ってください

東日本リーグ戦では、1勝1分けだったので、今回は絶対に負けてはいけない試合だったと思います。ですが、負けていないことが逆に気の緩みになってしまい、大差をつけられた原因になったと思います。

――連続失点を許した本日の立ち上がりについては

東日本リーグ戦ではすごく立ち上がりを意識していたので、よくできていました。その点きょうは意識が低く、基礎の部分で課題が見えてしまいました。

――一時盛り返した場面も見られた攻撃については

いつも通りの攻めをしましたが、自分たちのもとに来た流れを維持していけなかったのが、きょうの試合の至らなかった点だったと思います。

――シュートを決められるところで外してしまう場面も見られました

決め切るところで決められなかったということで、自分たちのミスからの失点が多かったと思います。

――何かコンディション面で問題はあったのでしょうか

強いて言うと、きのうの日体大戦で日が照っていた中での試合だったということで疲れもありました。それぐらいでは言い訳にはできないので、コンディションとしては悪くなかったと思います。

――チームとしての課題は

立ち上がりを重視していかないといけませんし、もっと泳いでいくこと、決めきるところで決めきること、あとはパスミスからの失点が多かったので気を緩めずにやっていかないといけないですね。

――来週に向けての意気込みを

もう勝たなければいけないので、しっかり2勝して再来週にもつなげていけたらなと思います。