まさかの敗戦、上位進出はかなわず

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大 15
芝浦工大柏水球クラブ
▽得点者
小西4、大竹3、田中2、小路2、齋藤2、固城、徳用
TEAM 1P 2P 3P 4P PT
早大 18
柏崎アクアクラブ 19
▽得点者
大竹5、斉藤4、齋藤4、小西2、固城2、田中

※PTはペナルティースロー戦を指す

 東日本リーグ戦2日目、ワセダは2試合に臨んだ。午前に行われた芝浦工大柏水球クラブ戦では実力差を見せつけ快勝し、女子Aリーグ首位通過を決める。だが、準々決勝では新潟産大の選手が中心の柏崎アクアクラブにまさかの敗戦。昨年度の5位という成績を上回ることを目標に上位進出を目指したワセダだったが、かなわずに5位決定トーナメントに回ることとなった。

 予選リーグ最終戦となる芝浦工大柏水球クラブとの一戦、ワセダは終始試合を支配した。第1ピリオドにインターセプトから齋藤有寿(スポ1=山形工)が先制点を挙げると、次々とネットを揺らし得点を重ねていく。徳用万里奈(社1=埼玉・秀明英光)のパスに小西晃代(社3=埼玉・秀明英光)がワンタッチで合わせるなど、前半を終えて10-0と相手を圧倒した。後半には田中寧葉(スポ3=埼玉・秀明英光)の速攻も飛び出し、トータルスコア15-1で完勝。準々決勝へ向けて幸先の良いスタートを切ることに成功した。

シュートを狙う徳用

 そして迎えた準々決勝・柏崎アクアクラブ戦。女子Bリーグ4位の相手に対して確実に勝利を収めたいところだったが、ここに落とし穴が待っていた。3-0とリードした第1ピリオド中盤、退水(※)のピンチを防ぎ切れずに失点するとここから立て続けに点を奪われ5連続失点。2点のリードを許す展開となる。続く第2ピリオドでは大竹いこい(教1=東京・藤村女)のループシュートで同点とするも、好機をものにされ7-8で試合を折り返した。

 早く自分たちのペースを取り戻したいワセダ。後半開始直後に大竹が固城侑美主将(スポ4=東京・藤村女)のパスから連続得点を決めると、ポストプレーで加点し一気に引き離しにかかる。だが、柏崎アクアクラブも譲らずに11-11でこのピリオドを終えた。最終ピリオド、残り時間も少なくなる中で相手が退水しチャンスが到来。すると、この重要な場面で齋藤がゴール右からのシュートを確実に決め、貴重な勝ち越し点を奪う。このまま逃げ切りたいところだったが、残り時間僅か7秒で失点を喫しリードを守り切ることができず。目前で白星を逃したワセダは続くペナルティースロー戦で4-5と1点及ばずに、柏崎アクアクラブに苦杯を味わう結果となった。

チーム最多得点の大竹

 準々決勝でまさかの敗戦となったワセダ。だが、下を向いてばかりはいられない。5位決定トーナメントを勝ち抜き5位を死守することが目前の目標となるだろう。1カ月強に渡って行われた関東学生リーグ戦から続けて開催された東日本リーグ戦もあすが最終日。「勝って終わりたい」(齋藤)という言葉通りに、最後は勝利で大会を終えたいところだ。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

(記事 角田望、写真 森健悟)

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コメント

大竹いこい(教1=東京・藤村女)

――柏崎アクアクラブ戦を振り返って

14点取れたのですがその分取り返されているというところも反省しないといけないですし、ディフェンスを磨かないといけないと思いました。

――第1ピリオドでは5連続失点をされてしまいましたが、何か要因はあったのですか

3点連続で取ったときに相手がタイムアウトを取って、そこで流れを1回止められてしまって。その後にこっちに流れを取り返すことができなかったので5得点取られてしまったのかなと思いました。

――関東学生リーグ戦での新潟産大との試合では、2試合とも中盤まで競って後半に引き離すという展開でした。今回引き離せ切れなかった要因は

プールの広さに適応できていなかったのかなと思います。いままでは日体の大きいプールでやっていたので。

――今季は途中からゲームに入ることが多いですが、意識していることなどはありますか

いままでの流れを崩さないようにすることと、新しく元気に入るので泳いでシュートを狙えるように意識しています。

――初めてのシーズンですが、ここまでを振り返ってみていかがですか

やっぱり途中出場でも緊張からかミスがすごい多いので、これからは試合を上で見てから入っても大丈夫なようにもっと練習してやっていきたいと思います。

――ご自身のプレーで通用すると感じたものはありますか

どこですかね…。いや、まだまだ全然です。(笑)

――逆に課題はどこでしょうか

体が小さいので、巻き足とかの足の力を強くして相手に負けないディフェンスをすることだと思います。

――試合でも様々なポジションをこなしていますが、得意としているのはどこですか

右か左のサイドですね。カットインで入るのが得意なので、周りのボールの流れに合わせたカットインを磨いていきたいと思います。

――あしたが最終戦となりますが、どのような試合をしたいですか

あしたはきょうの反省を踏まえていい試合をしたいと思います。

齋藤有寿(スポ1=山形工)
――柏崎アクアクラブとの試合、苦戦の要因は何でしょうか
実力は私たちのほうが上だと思うんですけど、相手に合わせてしまって、立ち上がりがあまり良くなかったです。流れを自分たちのほうに引き寄せられなかった、ゲームメイクができなかったのが要因だと思います。
――自分たちの流れ、というと、カウンター主体で攻めていくということでしょうか
そうです。
――失点の多い試合でした。やはり、センターフォワード中心で攻める相手のペースにしてしまったということでしょうか
はい。
――試合の中で様々なポジションでプレーしていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
もう少しカウンターに参加したかったなというのがあって、ポジション的にもセンターバックをやったので、後から抜けて人数が多い状況を作って攻め切りたかったので、運動量を増やせていけたらと思います。
――最後まで動くスタミナが課題、ということでしょうか
そうですね。
――センターバックとして相手のエースのマークについて、いかがでしたか
きょうは少し相手に合わせてしまって、弱気な守りをしてしまって、いま振り返るともっと自分らしい、攻撃的なディフェンスをすれば良かったと後悔しています。
――試合後、チームで話し合ったことはありますか
あした当たるチームが泳ぎの早いチームなので、カウンターの守りだったり、自分たちの課題となっている退水の攻めを主に話し合いました。
――春シーズンも終わろうとしていますが、ここまでを経験して、どのような選手になりたいと思いますか
いま色んなポジションをやらせてもらっていて、すごく良い経験になって、それぞれのポジションで必要なスキルを上げられると思うので、オールマイティーにどのポジションでもできるような選手になりたいです。あとはもっと点数を取っていきたいです。
――あしたの5位決定トーナメントに向けて一言お願いします
4年生は最後となる試合が増えてきているので、リーグ戦で(日本選手権の)予選ということはあるんですけれど、勝って終わりたいと思います。