宿敵との再戦、『熱い戦い』を制した!

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
慶大
早大 10
▽得点者
土橋(玄)3、樋爪2、田中、土橋(奏)、岡田、中井、都田

 日本学生選手権(インカレ)の2日目。準々決勝で相まみえたのは宿敵・慶大。早大にとっては、先月の早慶対抗水上競技大会(早慶戦)では快勝したが、去年のインカレでは敗れている相手。インカレでの借りを返すため、今日の試合に臨んだ。試合は、第1ピリオドで慶大に先制点を献上したが、早大が連続得点を挙げてすぐに逆転。その後は慶大に1度もリードを許すことなく、危なげない試合展開で勝利。ベスト4進出を決めた。

 第1ピリオド、センターボールを取ったのは慶大。右サイドから中央に浮いたパスを通されるが、早大守備陣がこれをブロック。その後、お互いシュートは放つが決めきることはできず、 膠着(こうちゃく)した状態が続く。試合が動いたのは、開始3分。田中博也(2年)が左サイドでボールをもらい、ゴール左下へのシュートを放つ。これが決まり、早大は相手に先制を許す。追いつきたい早大は、第1ピリオド5分、前線でパスを受けた土橋玄(教4=埼玉・秀明英光)がゴールキーパーとの1対1を制し、同点。約40秒後には都田楓我(スポ1=鹿児島南)が追加点を決め、すかさず逆転。2-1で第1ピリオドを終えた。続く第2ピリオド、早大は開始1分に田中要主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が得意の角度からシュートを決めると、土橋(玄)、樋爪吾朗(スポ3=埼玉栄)にもゴールが生まれ、4点リードに。慶大はここでタイムアウトを取り、直後に田中博也が得点を挙げるが、早大は終盤に1点を返し、6-2で後半へ。

ペナルティスローを決める樋爪

 リードを広げたい後半。第3ピリオド開始直後、左サイドからのシュートを止められず、慶大に点差を詰められる。しかし早大は、第3ピリオド3分に樋爪がペナルティスローを落ち着いて決め、相手に流れを渡さない。1点を返されて迎えた第3ピリオド4分には、中央でボールを受けた中井慶(政経2=沖縄・那覇西)が、難しい体勢からシュートを突き刺し、リードを守った。その後早大はさらに1点を追加し、9-4と5点リードで最終第4ピリオドを迎える。先月の早慶戦同様、追い込まれた慶大が勢いづく。第4ピリオド1分、正面から力強いシュートを決められ、4点差。試合終盤には慶大に2連続得点を許してしまう。しかし、早大はリードを生かした落ち着いた試合運びで、最終スコア10-7で準決勝進出を果たした。

この日3得点を挙げた土橋(玄)

 先月の早慶戦後、「今度は対策をしてくると思うので、勝ってシード権を奪取したい」と語った樋爪。まさに有言実行となった。今日の試合、田中がマークされ、思うようなプレーができない中、土橋(玄)、樋爪の上級生コンビが複数得点を挙げた。また、下級生4人にもゴールが生まれるなど、エースが抑え込まれても得点を挙げられる強さが早大にはある。準決勝の相手は強豪・日体大。昨年のインカレ覇者相手に、早大はどのような戦いを見せられるか。

(記事、写真 長村光)