TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
早大 | 2 | 1 | 2 | 3 | 8 | |||||
明大 | 2 | 3 | 2 | 4 | 11 | |||||
▽得点者 眞板5、土橋2、田中1 |
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中大とのまさかの敗戦から一日。きょうは明大との対戦だ。きのうの試合後は、全員が気を引き締められるようミーティングを行ったという。しかし一夜明け挑んだ一戦。いざ試合になると先制点を許し、相手に主導権を握られてしまう。追い上げては引き離される展開が続くが、中盤から徐々に点差を広げられ、最後の追い上げもかいなく8-10でゲームセットとなった。
明大は前回も負けを喫した相手。最初に試合の主導権を握ったのはやはり明大だった。ワセダは退水(※)を取られるとタイムアウトから攻撃のかたちをつくられ、人数をかけて守ったものの失点。これが相手の先制点となる。すぐにその1点を取り戻したが、明大も再び得点する。序盤は追い上げては引き離される展開が続いた。試合が動いたのは第2ピリオド。ワセダの守備に乱れが生じる。カウンターを繰り出され、ゴール付近でフリーの選手にボールが渡り、シュートをねじ込まれた。3-5と2点差をつけられ、そのまま追い上げられずに前半は終了した。
守備に徹する選手たち
後半に入ると、攻撃のチャンスが到来するがそのほとんどが得点にならずに終わる。ドライブやミドルシュートでミスを連発した。眞板晃生(スポ3=東京・明大中野)が相手の隙を突いた緩やかなロングシュートでなんとか得点するが、その後、再び相手を自陣ゴール前でフリーにしてしまい4-7。第4ピリオドになると、ワセダも追い上げを見せる。眞板のゴール正面からのシュートや、フェイクをうまく使ってのミドルシュートなど、攻撃の幅を増やしていった。しかし守備の連携が崩れ失点も多く、追い付くことはできず8-10で試合を終えた。
きょうの試合、得点でチームを引っ張った眞板
「かみ合わない部分をどうするかというのがこれからの課題になる」(吉村崇主将、スポ4=大分商)。チームスポーツとしてメンバー同士の連携なくしては水球をすることはできないだろう。今回までの9試合中、勝てたのは1試合のみ。連携ミスも不調の原因かもしれない。あと1週間後には最後の試合である、1部と2部の入れ替え戦が待っている。それまでにどこまでレベルアップができるかが課題である。ワセダはどこまではい上がれるか。
※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。
(記事、写真 佐鳥萌美)
コメント
吉村崇主将(スポ4=大分商)
――昨日から修正した点はなにかありますか
修正した点というより対策とか全員で意識した点とかなんですが、まずはディフェンスを1対1で守っていくという点と、攻防の点でファールトラブルを起こさない点です。オフェンスではボールを先行させることと、オフェンスが単調にならないように上からのシュート、フローターからの得点また右サイドの崩しなど、バリエーションを持ったオフェンスを意識していました。明治には一度負けていたので、気持ちの持ちようとしてそう言ったところを全員がまた気を引き締めなおせるよう、ミーティングを行いました。
――きょうの立ち上がりに関してはいかがですか
立ち上がり、誘発からパワープレーでチャンスは作って得点できていたのですが、やはりうちのイージーなミスで2失点しました。立ち上がりは決して良いとは言えないですけど、得点もでき、2失点以内で悪くはないと思いますが、明治大学相手にこのスコアというのは良くはないと思います。
――きょうはポジションを変えてプレーされていたように見えましたが
ポジションを変えたということはあまりしていなくて、いつもの攻めに1つオフェンスのバリエーションを増やしていくことで、右サイドからドライブを行い、誘発するとか攻撃パターンを増やすということは意識しました。
――1対1という課題は克服できたでしょうか
得点だけで言えば負けているので、うちが1対1で強いとは言えないです。個人の能力として低いとは思いませんが、水球は個人スポーツではないのでかみ合わない部分をどうするかっていうのがこれからの課題になると思います。個人的な能力というものは劣るわけではないですが、やはり要所要所で前に入られたり、シュート打たれたりして失点しているので、まずはそういったミスをなくしその先のチームとして作りあげなければならないものとは今更ながら思っています。
――きょうはロースコアが達成できていたようにも見えましたがいかがでしょうか
ロースコアで抑えていたとしても負けているので、ロースコアであろうと意味がないと思っています。また流れの悪い部分で相手の流れをきれずにこちらのシュートミスでカウンターを食らって失点しているので、ロースコアならいいというわけではなくそういった流れをきれないシュートミス、カバーリングのなさというのはずっと課題ではあります。
――来週がリーグ最後の週になると思いますが、練習で力を入れたい部分はありますか
次は2部の1位のチームで相手はチャレンジャーという強い意志で来ると思います。そういった相手に対し、ワセダという覇気を持って戦えたらと思います。正直このままいけば負けるとは思います。ですがこの一週間の過ごし方というのは凄く大事なものであり、この時間を有意義にさせることで勝利は必ず勝ち取れるとも思っています。戦術面で言えば、相手はたくさんシュートを打ってくると考えられるので、そこを1つ1つ抑えてカウンターで得点、セット攻撃での得点など、1つ1つ積み重ねていけば勝利は近いとも考えています。そういった練習を行いたいと思います。絶対に負けられないと思っているので頑張ります。