勢いに飲まれ、日大に敗戦

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
日大 16
早大
▽得点者
眞板4、中安2、池水、吉村
   

 今季初の公式戦となる関東学生リーグ戦がついに開幕した。9月初旬に行われる日本学生選手権(インカレ)での優勝を目標に掲げるワセダにとって、その前哨戦となる今リーグ。ルーキー3名を迎えた新チームの試合経験を積むという点でも、重要な大会だ。初戦となるきょうの相手は日大。第1ピリオドでは一進一退の攻防が繰り広げられ、3-3と上々のスタートを切った。しかし、第2ピリオド終盤で連続失点を喫するとそこから試合は日大ペースに。後半も激しいシュートの打ち合いが行われたが、試合の流れを変えることはできず、8-16と大きく差をつけられての敗戦となった。

 開始50秒、吉村崇(スポ3=大分商)が先制点を奪うと、そこからワセダは速攻を生かしたプレーで得点を重ねる。その後同点に追いつかれたものの、相手にリードを許さないまま試合は進んでいった。しかし、第2ピリオド終盤からパスでの連携ミスやターンオーバーでの守備の遅れが見られるようになり失速。相手チームに連続で得点を取られ、前半を終えた。

攻守両方でチームに貢献する眞板

 3点ビハインドで迎えた後半。「プレーでいっぱいいっぱいになって周りに気を配れず、疲れたところを相手にやられてしまっている感じだった」(眞板晃生、スポ2=東京・明大中野)。日大に食らいついていきたいところだったが、退水(※)からの失点なども目立つようになり、点差は第3ピリオドで6点まで広がった。荒れた雰囲気の中行われた第4ピリオドでは、池水勇太主将(スポ4=鹿児島南)が鋭いシュートを決める場面なども見られたが、追い上げには至らず8-16で試合終了。ロースコアでの試合展開を狙っていただけに、第2ピリオドでの5失点からペースをつかめず、苦しい流れの試合となった。

池水主将を中心にパス回しを行った

 これから5週にわたって行われるリーグ戦。来週には筑波大や日体大といったインカレ上位チームとの対戦も控えている。今回の試合は厳しいものとなったが、オフェンス、ディフェンスともに多くの課題が明らかになった分、それをのびしろと捉え、次戦では成長したワセダの姿を見せたい。学生日本一への戦いは、まだ始まったばかりだ。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事、写真 井嶋梨砂子)

コメント

  

眞板晃生(スポ2=東京・明大中野)

――このリーグ戦の位置づけと、目標を教えてください

目標としては『打倒日体』で、順位も日体大の次ぐらいには入っていけるようにやっているんですが、日大や専修にも勝てなくなっていて、負けが続いています。今まで僕は右サイドをやっていたんですが、失点を抑えるために今回はセンターバックに転向しました。ディフェンスを中心としてやっていたんですが、なかなか思い通りの試合にはなりませんでしたね。練習も上手くいってない部分があったので、厳しい流れの試合になってしまいました。

――試合前のミーティングではどのようなお話がありましたか

全員、1対1で負けないようにという話がありました。まだ個々の力が弱いので、これも試合ではあるんですが、インカレ(日本学生選手権)や日本選手権に向けての練習として、経験を積む貴重な場としても捉えています。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

初めのピリオドは同点で良い感じのスタートだったんですが、途中から集中力も切れて、スコアが離れていってしまいました。そういう時こそ、声を出して態勢を整えていかなければならないんですが、それが全然できなかった試合でした。

――相手にペースをつかまれた要因はどこにあると思いますか

やはり選手の体力ですかね。体力が無いのでプレーでいっぱいいっぱいになって周りに気を配れず、疲れたところを相手にやられてしまっているような感じです。日大は結構泳ぎこんでいるので。

――センターバックとして、ディフェンスはいかがですか

個人的には良かったと思います。2失点だと思うので、普段と比べれば守れていました。自分的には満足しています。

――ご自身は得点に絡むプレーも多いですが、オフェンス面はどうご覧になりますか

僕は後ろにいたので、もう少しオフェンスに絡んでいければ良いなと思いました。全体的にパスが回っていなかったので左サイド頼みになってしまって、フローターへのパスも少なかったと思います。

――新入生が加わってから、チームの雰囲気はいかがですか

僕の代と違って、新入生はフィールダーが3人ということで、今まで人数が少なくてできないことも多かったんですが人が欠けるということは減ったので、そういう面では良かったと思います。ただ、スポーツ推薦で入った後輩(田中要、スポ1=埼玉・秀明英光)がケガで試合に出られていないということもあって、スタメンが全員揃ってからの動きが課題ではあります。そこでどこまでいけるかというのを試したいです。

――リーグ戦で戦っていくにあたって、チームで力を入れていることはありますか

色々あるんですが、やはりディフェンスですね。僕たちはそんなに得点をとるチームではないので、失点を抑えてロースコアのゲームを目指していければ、勝利に近づくと思います。