雪辱果たせず、専大に敗戦

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
専大 15
早大 12
▽得点者
眞板4、深川3、吉村3、池水、山田
   

 2月中旬から続いているジャパン・ウォーターポロリーグも8戦目となる今回は、関東学生リーグ戦(リーグ戦)で苦汁をなめた専大との対戦に臨んだ。前回の対戦で出た課題をもとに対策を立て、意気込みも十分に臨んだ一戦。前半はわずかにリードを許し、後半で逆転を狙っていきたかったが、相手のペースにのまれてしまうとそのまま点差を縮められずにまさかの敗北を喫する悔しい結果に。前日の慶大戦を12-6で快勝したワセダは、きのうに引き続き白星を挙げるかに思われたが、リーグ戦の雪辱を果たすことはできなかった。

 開始直後、専大に先制点を決められるも、深川幹徳主将(スポ4=福岡工)のパスから吉村崇(スポ2=大分商)が得点を決め追いつくなどし、4-4の同点で第1ピリオドを終える。かわって第2ピリオドは専大の力強いディフェンスに押され、なかなか得点を重ねられない。退水(※1)から相手にチャンスを与えてしまう、速攻に反応しきれずフリーでゴールを決められる形での失点が続き、6-8で前半を折り返した。

懸命なディフェンスを見せた吉村

 第3ピリオドに突入してから、相手の退水を誘い絶好のチャンスを生み出すもそれを生かしきれず追加点が奪えない。その中でも、深川によるターンで相手をかわしてからの華麗なゴールは、日ごろの練習の成果が表れたといえるだろう。その後、技ありバウンドシュートを決めた池水勇太(スポ3=鹿児島南)の活躍も見られたものの、流れは専大サイド。キーパーの好セーブに助けられるシーンが多かったが、相手のカウンターの勢いは止まらなかった。後半、選手に疲れが見えはじめると点差がさらに開き、結果は12-15で敗戦となった。

確実にシュートを決めていった眞板

 前回に続く敗戦に、選手たちの表情は曇っていた。試合を振り返って選手は、「課題としては退水、永退(永久退水※2)の数が多かったことが挙げられる。次の試合に向けてディフェンスを強化して、着実に点数を重ねていくことを目標としたい」(眞板)と次につなげるため、今回の結果と真摯に向き合っている。選手層が薄いワセダにとって体力面の強化と退水者を減らすことは避けて通れない課題であるが、残る試合では本来のプレーで選手たちのはじける笑顔が見られることを期待したい。

※1 重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

  

※2 退水が累積3回となった選手は、残り時間出場できない。

 

 

(記事 上野真望、写真 杉野利恵、井嶋梨砂子)

コメント

 

眞板晃生(スポ1=東京・明大中野)

――きょうは一度負けたことのある専大との対戦でしたが、何か対策はされましたか

1回負けているので、前回は退水が多くて今回も多かったのですが、僕も含めて永退者が2人出ていました。とりあえずワセダは人数が少ないので、永退、退水を減らして、点は決められなくても失点は防ごうという意気込みできょうの試合に臨みました。

――前半は競る展開が続いていましたが、そういう場面はどうでしたか

前半はチームの雰囲気も良くて、ディフェンスも忠実に1点1点決めていけました。後半は相手に攻められてから平常心を保てなくなった点があって、シュートが早まる部分がありました。そこで逆に相手のカウンターをくらってしまったのが敗因かなと思います。

――ディフェンス面は前回と比べてどうでしたか

前回と比べると、サイドにはあまり仕事をさせていないのですが、ほとんどカウンターかフローターにやられてしまっているのでスタンドのディフェンスの強化が必要だと思います。力負けしてしまっているので。

――チーム最多得点を上げられていますが、その点はいかがですか

運が良かったのもあっていいところに僕がいたので、4得点挙げられました。それは先輩たちのおかげなので、貢献できて良かったと思います。

――きょうの試合で見つかった収穫点と課題点はありますか

僕個人としてはあまりシュートを外すことがなかったので良かったと思います。チーム面としてはディフェンス、オフェンスともに早まらないということと、ディフェンスをもっとしっかりとやって無理せずに攻めるところが課題だと思います。

――夏に向けて意気込みをお願いします

個人としては7月13日からアジアジュニア選手権に行くので、そこで少しでも強くなって活躍できればいいなと思います。4年生も最後なので、お世話になった感謝の気持ちとして、プレーで表したいと思います。