慶大との3連戦を勝利で締めくくる

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
慶大
早大 12
▽得点者
山田5、岩井2、池水2、吉村2、眞板
   

 熱戦が繰り広げられた早慶対抗戦から1週間。2カ月ぶりに行われたジャパン・ウォーターポロリーグにて早大は再び慶大と顔を合わせることとなった。下級生中心のメンバーで進めた前半。ロースコアの戦いが続き、同点で試合を折り返す。しかし、第4ピリオドでは失点を0に抑えるなど徐々に差を広げていき、12-6と今季一番慶大に得点差をつけて勝利を挙げた。

 第1ピリオドは、相手キーパーの好セーブに阻まれる場面が目立つ展開となった。何度もシュートの機会には恵まれるものの、ゴールには入らない。そんな中、開始3分でゴール枠に弾かれたボールを冷静に山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)が押し込み先制点を挙げる。なかなか得点を決めきれない中、第2ピリオドも岩井雄太郎(文構4=東京・城北)が決めた1得点にとどまり、3-3で前半を折り返した。

この日、チーム最多得点を挙げた山田

 後半に入ると慶大の集中力を欠いたプレーが目立つようになってくる。カウンターが上手くはまる場面も増え、山田や眞板晃生(スポ1=東京・明大中野)らがゴール前でボールを押し込んで、4連続得点。しかし、その後に連続で3失点を許してしまった。最終ピリオドでは山田のバックシュートでペースをつかむと、退水(※)による不利な状況でも高島丈司(社4=東京・明大中野)の好セ-ブによりゴールを守る。池水勇太(スポ3=鹿児島南)を中心とした攻撃に吉村崇(スポ2=大分商)もシュートを決め、最後には海田陸(国教3=米国・Worthington Kilbourne High School)がボールを弾いて、第4ピリオドを無失点に抑えた。12-6と今季の慶大戦では一番点差のついた試合に、「カウンターがよく出ていたのでこれだけ点差の離れる試合になったと思う」(山田)。早大の強みを生かした試合になったようだ。

後半でのリードに貢献した池水

 池水がゲームメークの中心に立つなど、下級生を主体とした試合で勝利を収めた早大。「みんな動けており、連携もうまくいっていた」(池水)。今季苦戦していた慶大戦で2年生の山田と吉村が大きな得点源になったことは、チームにとっても収穫となるだろう。7月の試合も残り2試合。この調子を維持して、9月の日本学生選手権へつなげたい。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事 杉野利恵、写真 井口裕太、井嶋梨砂子)

コメント

池水勇太(スポ3=鹿児島南)

――まずはきょうのスコアについてはどのように振り返りますか

いままでやってきた試合の中では一番点差も付いた試合になりました。いままでやってきた分、何をされるのかは分かっていたのでそれにしっかり対応できたのは良かったと思います。

――前半はロースコアで進みました

1ピリ目の最初で決められるチャンスを2回外していたので、そこを決めたら楽に試合になったのかなと思います。

――主力の選手を温存した前半でしたが、それは予定通りだったのですか

試合前に、きょうはゲームメークをしっかりするように言われていましたし、予定通りのことでした。

――下級生の動きはどのように映っていますか

4年生に比べるとまだまだですけど、思っていたよりはみんな動けていましたし連携もできていたと思います。

――相手のキーパーにもシュートを多く止められるシーンもありましたが、どのような印象でしたか

いつものキーパーではなかったというのもありますが、自分が迷いすぎた結果(キーパーに)当たってしまったのが一番だと思うので、迷わずもっと思い切って打てれば良かったと思います。

――いまのチームの調子はいかがですか

調子はだんだん上がってきていると思います。きょうも応用がきいていた部分もあったので、その調子でやっていきたいです。

――あしたは専大戦になりますが、どのような試合にしたいですか

リーグ戦で一回負けている相手ですが、勝てないことはないのでしっかり勝ちにいきたいです。

 

山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)

――3戦連続の慶大戦となりましたが

1戦目負けてそこで気合いを入れなおして、3戦勝つことができたのは良かったと思います。

――これまでの慶大戦では失点の多さが目立っていましたが、今回はどのように抑えましたか

まあ、目標としてはピリオド2失点までに抑えようということを意識してやっていて、僕たちは退水をとられることが多かったので、そこをいかに我慢して自分たちの流れを作れるかというのを課題にしていました。それがきょうは上手くいったんじゃないかと思います。

――チーム最多得点となったご自身のプレーを振り返っていかがですか

僕は運が良いのでね。ツイてる男だったんです(笑)。

――チームのオフェンス面はいかがですか

僕がやっているのはフローターで、セットのオフェンスで要となってくるところなんですけど、チームの持ち味やスタイルとしてはカウンターのチームで、きょうはカウンターがよく出てたのでこれだけ点差の離れる試合になったのかなと思います。

――あすの専大戦で意識していきたいところはありますか

勝ちにはこだわりたいですね。前回負けているチームなので。リベンジという意味でも頑張ります。