あと1点に泣き、リーグ5位以下が確定

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
日大 13
早大 12
▽得点者
深川5、池水3、岩井、桜井、吉村、眞板
   

 約1ヶ月にわたる関東学生リーグ戦(リーグ戦)も後半に突入した。ワセダはここまで勝利が求められる専大、慶大との試合を取りこぼし、苦しい状況が続いている。この日は、実力校の一つである日大と対戦した。序盤から得点が動き、両チーム点を取り合う展開に。前半を終えて7-8と1点のビハインド。逆転を目指し後半を戦ったが、反撃があと一歩足りず12-13で敗れた。

 1点の重みを痛感させられる結果となった。立ち上がりとなる第1ピリオド。池水勇太(スポ3=鹿児島南)のループシュートで先制点を獲得すると、その後も桜井祐太(人4=東京・城北)らが得点を挙げ4-3とまずまずのスタートとなった。続く第2ピリオド、1対1でのディフェンスに苦労する。「中でかなりやられてしまった」と高島丈司(社4=東京・明大中野)が振り返るように、ゴール前で崩される場面が見られた。立て続けにゴールを決められ、7-8と逆転を許しゲーム前半を終える。

ゴールを守る選手たち

 第3ピリオド序盤、同じようなかたちで攻められ、7-10とリードを広げられてしまう。3点のビハインドとなるも、すぐさま追い上げを見せる。中安正巳(スポ2=静岡・磐田南)のパスカットから鋭いパスを受けた深川幹徳主将(スポ4=福岡工)がシュートを沈め、8-10に。この後、勢いに乗った深川が連続得点を決め、再び1点差とした。10-11で迎えた最終第4ピリオド。同点、そして逆転を目指し最後の8分間を懸命に戦ったが、わずか及ばず。試合中盤の失点が重く響き、白星を手にすることはできなかった。

鋭いシュートを放つ深川主将

 この日の敗戦により、1部リーグの5位以下が確定した。「すごく悔しい。チームとしても深刻なことだと捉えている」(高島)。ここ数年リーグ上位を維持していただけに、選手たちも肩を落としていた。攻撃には手応えをつかんでいる一方、「1対1のディフェンスがこれまでと比べると力が落ちてしまっている感じがする」と高島は課題を分析。最大の目標である日本学生選手権まで残り3ヶ月、チームの立て直しが急務だ。

(記事 井口裕太、写真 井嶋梨砂子、杉野利恵)

コメント

 

高島丈司(社4=東京・明大中野)

――きょうの試合を終えてみて感想はいかがですか

すごく悔しいです。チームとしても深刻なことだと捉えています。

――深刻だということについては

去年、おととし、僕が1年からやってきた中で明らかに成績が下がり過ぎていますし、下がることも決定してしまいました。下位リーグに進むことになってしまったので。

――きょうの試合の中で防げた失点はありましたか

僕自身はもっと止められました。個人としてはフローティングのシュートでコースが限定されている場面でそれを止めたかったのと、フリースローシュートをもっと止めたかったです。チーム全体としては、最初予想していた通り、中でかなりやられたのでもう少し早い段階で下がりを導入して試合の展開も変わっていたかなと思います。

――1点を争う展開になることは予想していた部分ですか

そうですね。日大も決して弱いチームではないですし、日大の他の試合も見ていてそのように感じていました。

――これまでのリーグ戦は苦しい状況が続いていますが、どのように立て直していきたいですか

難しいですね…。正直ここでパッと思い付くならすでにやっているので。1対1のディフェンスがこれまでと比べると力が落ちてしまっている感じはありますね。攻撃の部分ではきょうはフローターを置かずに、全部早い展開でドライブでいこうとしました。点はかなり取れたのでその点は収穫だと思います。

――ディフェンスの面では時間をかけて立て直していくのでしょうか

時間をかけて立て直せるのなら時間をかけたいですけど、インカレ(日本学生選手権)が9月で、あと3ヶ月しかないので。時間をかけて立て直すことはもうできないので、時間をかけずにどう立て直すのかを考えていきたいです。ビデオを見て考えていかないといけないのかなと思います。

池水勇太(スポ3=鹿児島南)

――先週の試合から修正したり練習で力を入れたりしたところはありますか

やはり基礎の泳ぎから脚の支持を使うというのをしっかりと意識してやってきました。

――競る試合となりましたが、チームのオフェンス面はいかがでしたか

先週よりは決められるところは決められていたんですが、もう少しカバーができたら勝てた試合だったんじゃないかと思います。

――相手の退水を活かしきれない場面もありましたが

もらった時にみんなが打つより下がってしまっているので、狙えたらもっとパス回しを上手くして決められるんじゃないかと思います。

――きょうの結果はどう捉えますか

勝ちたかったですけど、チームとしてはオフェンスもディフェンスも今までで良い方だったので、もう少し詰めていけたら良いと思います。

――あす日体大戦が控えていますが意気込みをお願いします

日体大は強いんですが、先程、幹徳さん(深川主将、スポ4=福岡工)からあしたのことも言われたので、その言われたことをしっかり出来るように頑張ります。

――アドバイスはどのようなことでしょうか

プレスが強いので、最初は少し下がって裏のスペースを使うように指示があって、そこでつなげるようにしていきたいです。