「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会
2024年6月22日(土)4回戦 vs明治大学
11:00 Kickoff @RKUフットボールフィールドA面
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 0 | 1 |
明治大学 | 4 | 3 | 7 |
得点者
前半
17分 相手
31分 成定真生也
32分 相手
36分 相手
43分 相手
後半
19分 相手
36分 相手
37分 相手
PK戦の末に産能大を下して、総理大臣杯出場をかけた「アミノバイタル®」カップ(アミノ杯)4回戦へ駒を進めたア式蹴球部(ア式)。4回戦の相手は昨年のインカレ王者の明大となった。試合序盤から終始押し込まれる展開が続き、17分に先制を許す。それでも31分に一瞬のチャンスからMF成定真生也副将(スポ4=神奈川・日大藤沢)が同点のゴールを決める。しかし前半その後3失点を許して前半を折り返す。後半は同点に追い付くためにリスクを取ったア式、前線の選手を次々に投入したが相手のペースが続きさらに3失点。1ー7の大敗に終わった。
同点弾を決めた成定
立ち上がりから相手に主導権をにぎられて押し込まれる苦しい展開となる。その中でも14分にMF本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18)がドリブルで突破してロングシュートを放ったがわずかに枠の上へ外れてしまう。試合が動いたのは17分、一瞬フリーになった相手選手にミドルシュートを刺されて先制を許してしまう。その後はア式も攻撃の機会を得る。22分にはMF谷村峻(スポ3=FC東京U18)の左からのクロスに、MF東廉(スポ4=清水エスパルスユース)が頭で合わせたものの枠を捉えられず。それでも31分、DF佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡)のスルーパスで裏を取った東、低いクロスを入れると相手の処理がもたついた一瞬の隙を逃さなかった成定が同点ゴールを奪う。ここから逆転へと向かいたいア式だったが直後のプレーで失点。さらに36分、43分にも失点。前半を3点ビハインドで折り返す。
中盤でハードワークを見せた谷村
同点に追い付くためにもア式はシステムを変更、後半の頭からMF松尾倫太郎(人4=千葉・八千代)とDF林奏太朗(スポ1=サガン鳥栖U18)を投入する。しかし後半も攻め込まれる展開が続く。60分にはカウンターから決定機を作られたがGK海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18)のストップでしのぐ。しかし64分にコーナーキックから追加点を奪われる。ア式はさらに守備の枚数を削り、MF久米遥太(政経1=東京・早実)を投入して攻撃の糸口をつかもうと試みたが、81分、82分にも失点。終わってみればスコアは1―7。文字通り大敗に終わった。
試合後のア式
ハーフタイム時点で3点のビハインド、リスクを取って攻撃の枚数を増やした結果さらに攻め込まれてさらに3失点。トーナメントの大会形式の中で取るべき戦術をとった上での7失点。失点数に関しては一発勝負の性質上致し方ない部分もあったが、スコアに目を瞑ったとしても明大との差は大きかった。長らくア式の課題である「決定力」、31分には少ないチャンスを成定がものにしたが、その前にも仕留めるべきところはあったがア式は仕留め切ることができなかった。一方の明大は前半からシュート5本のうち4本を得点に。ゴールまでの距離や左足、右足、頭を問わず様々な形からゴールを奪っており1部首位チームの圧倒的得点力を見せつけられる結果となった。ア式が目標に掲げた日本一を達成するためにいずれは倒さなければならない相手。しかし、この試合は苦い経験となり現在地を痛感させられる試合となった。それでもまだ大会は終わっていない。リベンジの機会を得るためにも、シーズン通しての目標「日本一」に挑戦する権利を得るためにも、まずは総理大臣杯の出場枠をつかまなければならない。4回戦で敗れた8チームのうち2チームが総理大臣杯の出場権が得られる。この試合から中2日で次の試合を迎えるのは簡単なことではないだろう。それでもここからが勝負だ。この試合の前まで公式戦7試合負けなしだったア式、勝利がなかった4月から比べると確実に進歩している。過剰に引きずることなく切り替えて全国へ向けて残り2勝。シーズンの中でも大きな山の一つ、チーム全員で乗り越えていくことを期待したい。
(記事 和田昇也、写真 髙田凜太郎、熊谷桃花)
早稲田大学 メンバー
スタメン
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | 海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18) | 21 |
DF | 佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡) | 2 |
DF | 増田健昇(スポ3=横浜FCユース) | 3 |
DF | 西凜誓(社2=名古屋グランパスU18) | 12 |
DF | 石井玲於奈(商3=FC東京U18) | 19 |
MF | 谷村峻(スポ3=FC東京U18) | 6 |
MF | 伊勢航(社4=ガンバ大阪ユース) | 7 |
MF | 東廉(スポ4=清水エスパルスユース) | 8 |
MF | 本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18) | 11 |
MF | 成定真生也(スポ4=神奈川・日大藤沢) | 20 |
FW | 駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18) | 9 |
【監督】兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
サブ
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | 北村公平(文構4=神奈川・桐光学園) | 16 |
DF | 石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18) | 5 |
DF | 林奏太朗(スポ1=サガン鳥栖U18) | 22 |
MF | 森田大智(スポ3=熊本・大津) | 14 |
MF | 松尾倫太郎(人4=千葉・八千代) | 15 |
MF | 久米遥太(政経1=東京・早実) | 28 |
MF | 高橋作和(法2=東京・国学院久我山) | 32 |
MF | 山田皓生(社2=群馬・前橋育英) | 33 |
FW | 瀧澤暖(スポ3=北海道コンサドーレ札幌U18) | 23 |
交代出場
選手名 | 背番号 | 交代時間 | 交代相手 |
---|---|---|---|
松尾倫太郎 | 15 | 46分 | 東廉 |
林奏太朗 | 22 | 46分 | 西凜誓 |
石川真丸 | 5 | 55分 | 成定真生也 |
久米遥太 | 28 | 71分 | 石井玲於奈 |
山田皓生 | 33 | 89分 | 本保奏希 |
試合後インタビュー
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー振り返っていかがでしたか
現在地が結果に表れていると思います。サッカーの本質の部分から負けていたので、しっかりと毎日のトレーニングを振り返らないといけないのかなという風に思います。
ーー力の差はどこに感じましたか
試合巧者でしたし試合の運び方の部分ですかね。向こうは1点取られても慌てなかったのに対して、こちらは1点取った時にいけるぞと思ったところが緩みになってましたね。(ハーフタイム)2点差で戻ってきてくれれば、まだやり方あるかなっていう風に思っていたんですけど、3点差になってしまったので、もうこちらもリスク取るしかないっていうとこで変えましたけど、試合の運び方含めてまだまだ甘いなっていうとこですね。
ーー次の試合に向けて修正したいところやチームとして意識したいことはありますか
今日のところで言うと、シュートを打たれているところ。当然相手のシュートがうまいのもあるんですけど、誰もプレッシャーかけにいけてないところが多かったです。そういうところはチームの緩みだし、攻撃のところでうまくいっているからと言って守備に緩みがあると結局試合ってぶち壊れる中で、自分たちが攻撃できてるという錯覚だったりの勘違いの部分だったりが、こういう1部で1位のチーム相手にすると、一発で仕留められるなということを痛感しました。シュートの本数4本かもしれないけど、4点取られたら何の意味もないと思うし、そういうところかなと思います。
ーー大会は最大3試合続きますが、次の試合以降に向けてのコメントお願いします
もう負けると終わりなので、そういう部分では今年掲げてる目標がここで終わるかどうかの一番大事な局面だと思うので、ここは自分たちができること、ここは絶対改善しないといけないというポイントを整理した中で向かっていくしかないので、メンタルの切り替えと、体の準備が大事なのかなと思います。
伊勢航主将(社4=ガンバ大阪ユース)
ーー試合を振り返っていかがでしたか
完敗です。これが自分たちと明治の実力の差としか言えないです。
ーー特にどの部分に差を感じましたか
サッカーの原則の部分と、ゴール前のところ、 前半シュート4本で4点取られて、こっちはシュート打ちながらも決めきれなかったところが、大きな差かなと思います。
ーーどういうふうにチームとして立て直していきたいですか
見たくはない結果ですけど、しっかり受け止めて、ほんとに切り替えてやるしかないので、そこはみんながちゃんとリセットして火曜日の試合に臨みたいなと思います。
成定真生也(スポ4=神奈川・日大藤沢)
ーー1部現在首位の明治大相手ということで、どういったことを意識して試合に臨まれましたか
「日本一」という目標を掲げている中で絶対倒さなきゃいけない相手だと思ってましたし、ここで全国を決めてやるんだっていう思いで臨みました。
ーー試合全体を振り返っていがでしたか
正直こんな開いたかという思いはあるんですけど、ゴール前のクオリティというところが本当に違いを見せつけられたなと思います。
ーーゴール前のクオリティというところで、具体的に自分たちの課題はどう感じましたか
明治はミドルシュートも全部枠内に入れてきたり、前半もおそらく4本打った中の4本ゴールに決めて1−4で折り返してという中で、自分たちも前半含めて決定機が全くなかったわけではないけど、1点しか取れなかったので点を決め切る力と、ゴール前だけではなくて遠くからのシュートのクオリティの違いみたいなものも感じました。
ーーこの後もまだ試合は続くと思いますが、どういった準備をしていきたいですか
明治に公式戦、トーナメントでリベンジするためにも、全国に出るためにも絶対に残り2枠を取って全国に行きたいと思います。