思うようなプレーできず、筑波大に悔しい敗戦

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大
筑波大 12
▽得点者
岩井2、池水2、深川、山田
   

 きのうに引き続き開催されたジャパン・ウォーターポロリーグの6戦目。この日は筑波大との一戦に臨んだ。試合序盤に2得点を挙げ、流れをつかんだかと思ったのも束の間、連続得点を許し大きくリードを奪われてしまう。そこから第3ピリオド終了まで1点ずつ互いに点を取り合う展開となったが、最終ピリオドでは得点することができず、さらに点差を開かれて6-12でゲームセット。「自分たちの思うようなプレーができていなかったのが勝敗を分けたポイントかなと思います」と深川幹徳主将(スポ4=福岡工)が振り返るだけに、悔いが残る試合となった。

 開始1分、筑波大に先制点を奪われたものの、岩井雄太郎(文構4=東京・城北)がすかさず返す。その後も、深川からパスを受けた山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)が追加点を挙げ、試合は順調に進むかと思われた。しかし、そこから完全に相手のペースに飲まれてしまう。果敢にゴールを狙うも相手に阻まれ得点につながるプレーを見せられないまま、連続で4失点。続く第2ピリオドからの立て直しが求められた。

この試合、2得点を挙げた岩井

 第2、第3ピリオドは1点ずつ点を取り合う展開となる。冒頭に点を取られ、点差は一時4点に開いたが、高島丈司(社4=東京・明大中野)が相手のシュートを連続で止め、ワセダもさかんにシュートを打った。そして、6-9で最終ピリオドを迎えるが、ゴール前での退水(※)もあり相手に連続得点を奪われてしまう。その後も得点を決めることができないまま引き離され、6-12で試合終了。今リーグ初の敗戦となった。

ゴールを死守する選手たち

 今リーグの戦績から筑波大とは拮抗(きっこう)する試合を見せると思われていただけに、6点差をつけられての敗北は非常に悔いの残るものとなった。しかし、「1ピリ目でやられたことに対応していくゲームメイクができるチーム」と深川が特徴づけるように、ワセダは今まで試合運びの上手さを様々な場面で見せている。今月21日から始まる関東学生リーグ戦では強いチームにも対応していけるワセダの強みを存分に発揮し、価値ある勝利を手にしてほしい。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事 井嶋梨砂子、写真 杉野利恵)

コメント

  

深川幹徳主将(スポ4=福岡工)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

課題が多すぎて何とも言えない試合です。個人的には僕が主将なのに1ピリ目に退水が2つになってしまったことで、プレーが制限されてしまい、一応僕がチームの要になっているのに、思うように指示が出せなかったり、冷静な判断ができなかったりした部分もあるんですけど、全体的に4クォーター通して攻められていなかったので自分たちの思うようなプレーができていなかったのが勝敗を分けたポイントかなと思います。

――第1ピリオドでベンチに上がられたと思いますが、その時はどのような声掛けを

まず、退水が2つついて、今どういう状況になっているんだろうと思って1回上がったんですが、みんなの顔つきを見ていて緊張を感じたというか普段と違って見えました。水球って4クォーター終わって点差が1点でもついていれば勝ちなので、1ピリオド目で修正してやろうと思ったんですけど思うようなプレーができなくて。ただただ問題点と課題と悔いが残った試合でした。

――切り替えで上手くいかなかった部分があるのでしょうか

きのうの試合では1ピリ目で修正して相手に対応してやれたんですが。

――序盤で点差をつけられる試合となりましたがチームの立ち上がりの部分はいかがですか

そこも課題なんですが、うちのチームの特徴として1ピリ目でやられたことに対応していくゲームメイクができるチームなので、その点がきょうは出来ていなかったと思います。相手のディフェンスも本当に上手くてそれにこれから対応しなければいけないし、日本一を目指していく上でカベになってくる日本体育大学はもっと強いです。あそこを目指してやっているからには、この結果になってしまってはダメだと思います。

――今リーグが開幕する際、チーム層の薄さを指摘されていましたが、新入生を迎え試合に臨んでいる今思うことはありますか

競っているときに何人かポジションを入れ替えてやっていて、そういう面で層の薄さは減ったと思うんですが、やっぱり変えた選手が悪くてもプラスマイナスゼロぐらいでやっていかないと層の薄さというのは解消されたと言えません。特に失点につながるプレーというのはそれがあった時点で評価というか信頼というかは落ちるので、まだもう少しディフェンス力が足りないかなと思います。プラスが無くてもマイナスが無ければ使えるので。

――来週から始まる関東学生リーグ戦での目標をお願いします

目標は日本体育大学に、このリーグ戦では勝つことではなくて適応すること、それをインカレにつなげるというのを考えています。日体大は本当に強いので勝つとはいえませんが、対応していくことが重要です。今やっているワールドリーグの試合をきのう見てきて、弱点が見えたと思っているので、そういった面で適応していくことに専念して、同点か勝てれば良いなと思います。

山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

結果を見れば分かると思いますがいい結果ではなかったので、また学生リーグで筑波大と当たるまでに修正できたらなと思います。

――前半失点を許してしまう展開が続いていますが、それについてはどう思われますか

そこは毎回気をつけよう気をつけようとやっているのですが、なぜかこうなってしまうんですよね。これをどうにかしないといけませんね。

――筑波大のディフェンスに苦しめられていた印象があるのですが、どうでしたか

勝たなきゃいけない相手なのでそこはそれなりの対策をやらないといけないと思います。

――関東学生リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

そこには日体大も出てきますし、やはり強い相手とやれるというのは最終目標であるインカレにもつながっていると思うので、頑張ってやりたいと思います。