TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
中大 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | |||||
早大 | 5 | 4 | 3 | 3 | 15 | |||||
▽得点者 深川5、池水4、深田4、山田、瀧川 |
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早大が『全国制覇』を懸けて挑む日本学生選手権(インカレ)がいよいよ開幕。1回戦は、関東学生リーグ戦でも顔を合わせた中大との対決となった。第1ピリオドから点差を引き離し、試合を優位に進める。その後も良い流れのまま得点を積み重ね、15-5で快勝。大事な初戦で白星を確実にもぎ取り、上々のスタートを切った。
まずは開始2分後、深田隼輔(スポ4=鳥取中央)が先制点を挙げて流れをたぐり寄せると、その30秒後には深川幹徳(スポ3=福岡工)のロングパスに反応した池水勇太(スポ2=鹿児島南)がゴールを決めるなど早大の勢いはますます加速していく。深田と池水がそれぞれ追加点を決め、さらに第1ピリオド終了間際には深川がロングシュートを放ち、5-1とリードを広げる。第2ピリオドでも深川が圧倒的な強さを発揮し、3得点を挙げた。またゴールキーパー高島丈司(社3=東京・明大中野)の好守も光り、わずか1点のみの失点で前半を折り返す。
攻撃の軸としてこの試合5得点を挙げた深川
第3ピリオドでは深田に代わってインカレ初出場となる山田太一(スポ1=埼玉・秀明英光)が登場。開始1分半には細かなパス回しをした後に山田がゴールを決める。さらに山田、池水、最後に深川へとパスをつなげ、ネットの右側にボールを沈めるなど絶妙な連携プレーから得点を挙げる場面も見られた。また吉村崇(スポ1=大分商)や池水が相手の攻撃を抑えるなど、チームが夏に強化してきたという守備も安定感を見せる。ポイントゲッターの深川も、「ディフェンスがうまくはまったというのが今回の試合は大きかった」と振り返り、夏の成果を実感した。シュートミスなど所々でチャンスを逃しはしたものの、12-2で最終ピリオドへ。大量リードに守られ、残り3分で傳田雅一(創理4=東京・早大学院)と吉成弘紀(法4=東京・早大学院)らを投入して、全員水球で試合は終盤に突入する。終わってみれば15-5で1回戦を快勝し、あすへとつなげた。
継続して行ってきたディフェンスの強化が実を結んだ
まずは優勝への第一歩を飾った早大。あすは慶大戦と準決勝の2試合を控えている。きょうの勢いそのままに決勝へと勝ち上がってほしいところだ。「全部勝って帰りたい」(深田)。鍛錬の夏を越えてパワーと団結力を増した早大が、チーム全員で栄冠を狙う。
(記事 寺脇知佳、写真 田島光一郎、中川歩美)
コメント
瀧川峻也主将(スポ4=京都・鳥羽)
――リーグ戦でも戦った中大ですがどのような対策で臨みましたか
対策というよりも自分たちの水球をしっかりやろうと。みんなでディフェンスしてみんなでカウンターいってみんなで点とってというそれだけのことを意識しました。
――失点も少なかったですね
みんなで守ろうということだったので基本的に僕が声を出して指示を出してというふうにやるんですけど、普段練習してきたことが発揮できたかなと思います。しっかり声を出してチームを引っ張れたかなと思います。
――調子はいかがでしたか
僕の役目としては、点を取るというよりもディフェンスで指示を出してチームの雰囲気とかを考えてプレーするというのが僕のプレースタイルなんですけど、調子はすごく良かったと思います。
――疲れを感じた部分は
最初のラリーがしんどかったかなというのはあるんですけれども、最初ラリーになるかなというのはある程度予想できてたので全然大丈夫でした。
――改善点は
改善点を強いてあげるならばシュートの決定率がもうちょっと高くなればなと。
――春からチームとして成長している点は
春から中心にやっていたのが泳力強化とフィジカル強化、あとは主にディフェンスをやっていて。その点はしっかり成長できていたかなと思います。チームのスタイルがディフェンス6、オフェンス4という感じなんですよ。オフェンスはもともと能力のある子たちが多かったのでそこまで中心にはやりませんでしたね。
――全員が出場された意図は
あしたあさってと試合は続いてチームがどんどん強くなっていくと思うんです。そんな中、日頃からAチームもBチームも一緒に混ざって一生懸命やることに意味があるではないかなと。特に今回は点差が開いたので、みんなで一緒に頑張ろうということで全員出場にしました。
――あすに向けて意気込みを
特に変わったことはしないんですけどいつも通りのプレーをできるようにしたいと思います。
深田隼輔(スポ4=鳥取中央)
――きょうの試合を振り返って
前半の出来は良かったと思うので、明日以降もこのような形でやっていきたいと思います。
――終始リードした展開で試合を進められましたね
ディフェンスに関してなのですが、前半は1失点だけだったので、しっかり守れたというのは良かったですね。
――ご自身は4得点挙げましたね
ごっつぁんゴールばっかりかなと思うので、明日からはごっつぁんゴールではないゴールを決めたいと思います(笑)。
――インカレの初日としての評価はいかがですか
中には堅い子もいたのですが、全体的にはすごくいい形で入れたと思います。
――インカレに向けて夏に意識して取り組んできたことは
組織的なディフェンスですね。連動して守るというのをしっかり練習してきました。
―夏合宿で得られたことはありますか
高校生の合宿に呼ばれて行ったのですが、高校生を見て改めて自分たちを見直すことができたので良かったと思います。
――きょうは全員が出場されましたがいかがですか
本当にこれが理想の形だと思うので、今後もこれをできればなと思います。
――最後にあす以降の抱負をお願いします
本当に負けることなく、全部勝って帰りたいなと思います。
深川幹徳(スポ3=福岡工)
――初戦を終えてみての感想をお願いします
やってきたことを普通にできて、卒なく勝てたという感じです。
――チームとして夏以降強化してきたことはありますか
特にディフェンスですね。ディフェンスからカウンター、そのディフェンスの形とかです。全員でディフェンスして全員でカウンター、全員で攻撃して全員で守っていう練習をしてきました。きょうの試合でもしっかり生かせました。
――初戦としてこの試合をどのように評価しますか
最初少し堅かった部分もありましたが、ディフェンスがうまくはまって失点せずにそして得点もとれていたので。もう少し得点とれてもよかったとも思いますが、ディフェンスが堅かったので1ピリ目から5-1、4-0と失点的にはロースコアの試合ができました。
――関東学生リーグ戦でも対戦の経験があった相手でしたが
やはり強化してきたディフェンスがうまくはまったというのが今回の試合は大きかったので、リーグ戦よりは楽に勝てた感じはしますね。
――5得点を挙げたご自身のプレーについてはどうでしたか
左は(ポイント)ゲッターなので自分が得点とって、アシストもしてというのが意識しています。5得点というのは結果であって、水球は全員でやる競技なのでその結果5点入ったというだけです。
――あす以降大事な試合が続きますが、ポイントになる部分を教えてください
個人としては、少し僕の感覚とレフェリーの感覚が合っていなくていらいらしてしまう部分がありました。あしたからは冷静にやれたらなと思います。チームとしてはやってきたことをやれば負けることはないと思うので、あとは決勝に行って日体大を倒すだけなので。ディフェンスとカウンター、全員でしっかりやっていきたいですね。
池水勇太(スポ2=鹿児島南)
――まずは初戦、勝利を飾りましたが感想をお聞かせください
イージーミスなどを減らしてクウォーターの1点目から取れていけたので、その流れを続けていければいいなと思いました。
――4得点を挙げられていましたが、きょうの調子は
いつもなら決められるところを決められなかった場面もあったので、これから決めていって勢いをつけていきたいです。
――ご自身の動きを振り返っていかがでしたか
やはり決められるはずのところをしっかり決めることができなかったので、そういうところを直していくべきだと思いました。
――初戦ということで緊張はありましたか
気持ちとしては僕自身にはなかったのですが、やはりプレーに出てしまったので明日からはミスを減らしていけたらと思います。
――個人として夏から強化してきた点は
左サイドだと点を入れたりしないといけないので、オフェンス面を中心に頑張ってきました。
吉村崇(スポ1=大分商)
――初戦を終えてみていかがですか
立ち上がりがとてもよかったので満足はしていますが、自分なりの課題も多く見つかったので次に試合につなげていきたいです。
――課題とは具体的に何でしょうか
止まってボールをもらっていたりして、オフェンスに参加できていない部分があったのでディフェンスはもっとよくなるようして、オフェンスでもチームの力になれるように頑張っていきたいと思います。
――初めてのインカレでしたが、緊張はありましたか
とても緊張していましたが、試合前に主将を中心とした先輩方が声かけてくれたので思う存分プレーできました。
――夏から個人的に強化して取り組んできたことは何かありますか
夏に日体大に負けてからボールキープや、カットプレーなどボールをつなぐプレーを課題としてやってきました。
――いまのご自身の調子はいかがですか
まあまあですね。決勝戦に一番いい状態をもっていきたいと思います。
――あすへの意気込みをお願いします
ディフェンスを中心としてチームの一員となって、オフェンスでもきょうよりいい結果が出せるように頑張っていきたいと思います。