最終日を迎えたFINAワールドカップ東京大会。この日、早大からは6人が出場したが、決勝へ駒を進められた選手は出ず。納得のいく泳ぎができなかった選手も多く見られたが、それぞれが日本学生選手権(インカレ)での活躍を誓った。
レース後、タイムを確認する幌村
男子50メートルバタフライに出場した幌村尚(スポ3=兵庫・西脇工)。23秒台のマークを目標に臨んだが、結果は24秒14と届かず。「スピードの練習が必要」と話した。一方前日優勝した男子200メートルバタフライに対しては、「あまり調整していない中であれだけのタイムを出したことは、自信につながりました」と手応えをつかんだ幌村。インカレでは理想のプラン通りのレースを展開し、バタフライ2種目で好記録を狙う。
男子200メートル平泳ぎの今井流星(スポ3=愛知・豊川)、白石崇大(スポ1=広島・沼田)、平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)、男子200メートル自由形の田中航希(スポ2=埼玉・春日部共栄)は納得のいくレースはできず、予選敗退に。女子50メートル平泳ぎに臨んだ斎藤千紘(商1=東京・早実)も、タイムは伸ばせなかった。女子100メートル平泳ぎと女子200メートル個人メドレーで出場するインカレに向けては、「持久力が自分には足りないので、そこを一カ月の間に強化していきたい」と意気込んだ。
インカレまで残り一カ月。チーム目標の男子部総合3位、女子部シード権死守を達成するためには、一人一人の底上げが求められる。一カ月後、どれほど強くなった姿を見せられるのか。今季スローガン『結闘』を体現し、チーム早稲田の真価を示してみせる。
(記事 宇根加菜葉、写真 松谷果林)
結果
◇予選
男子200メートル自由形
田中航希 1分53秒55【38位】
男子200メートル平泳ぎ
平河楓 2分14秒36【20位】
白石崇大 2分15秒60【23位】
今井流星 2分16秒56【29位】
男子50メートルバタフライ
幌村尚 24秒14【19位】
女子50メートル平泳ぎ
斎藤千紘 32秒90【17位】
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コメント
今井流星(スポ3=愛知・豊川)
――今のレースはいかがでしたか
しんどかったです。100(メートル平泳ぎ)に向けて練習を積んできたので、200の練習があまりできていなかった感じはしました。2ブレはどうなるか分かりませんが、あと一カ月で100も200も両方同じように頑張っていきたいです。インカレ(日本学生選手権)では大ベストを更新できるようにしたいです。
――インカレでの目標タイムはありますか
何秒というよりは順位ですね。点を稼がないといけない試合なので。自分のためにもチームのためにも、力になれたらと思います。
――インカレに向けて強化していきたいポイントはありますか
100はスピードよりも前半を楽に入る感じで、200は後半ですね。後半を強化していく感じです。
幌村尚(スポ3=兵庫・西脇工)
――今のレースを振り返っていかがですか
気持ち良くリラックスして泳げたのではないかなと思います。
――タイムについてはいかがですか
50のバタフライはなかなか23秒台を出せていないので出したかったですが、もう少しスピードの練習が必要かなと思います。
――スピード強化を目的としてエントリーされたのですか
調整して出るような大会では50のバタフライは出ないので。もう少しスピードをつけたら200でも前半の100メートルにつなげられると思うので、もう少し強化したいと思います。
―—昨日の男子50メートル背泳ぎにエントリーされた理由は
今は強化期間で、2バタ(男子200メートルバタフライ)だけではなく他の種目も出てレースを高い強度でこなすというのを目的としていました。出られるのが50のバック(背泳ぎ)しかなかったので、それでエントリーしました。
――男子200メートルバタフライでは1分54秒台を出したいとおっしゃっていましたが、日本学生選手権(インカレ)に向けてどのような点を強化していきたいですか
前半を楽に54秒台で入って、後半は1分を割るタイムでまとめられたら1分54秒が出ると思うので。今あまり調整していない中であれだけのタイムを出したことは、自信につながりました。
――男子100メートルバタフライの方はいかがですか
あまり100の方はタイムが出ていないので、52秒前半、できるだけ自己ベストに近づけるようなタイムでインカレに臨みたいと思います。
田中航希(スポ2=埼玉・春日部共栄)
――泳いでみていかがでしたか
感覚は別に悪くはなかったですが、(タイムが)伸びなかったですね。
――後半があまり伸びなかったのですか
そうですね、遅いですね。
――日本学生選手権(インカレ)には男子100メートル自由形で出られますか
そうですね、あと200も多分出られると思います。
――インカレに向けて強化していきたいポイントは
だいぶ100の泳ぎが分かってきた中で、タイムも安定してきていて、しっかり自分の泳ぎができればB決勝にはいけると思うので、100はそこを目標にしています。200は今のところまだ、納得のいくレースができていないので、もう少し反省して、課題を克服していきながら、あと一カ月間しっかりとやっていきたいと思います。
斎藤千紘(商1=東京・早実)
――今大会にはどのような位置付けで臨まれましたか
夏につなげるため、前半からいけるようにスピードを上げたかったですが、タイムは結構遅かったです。
――感覚はいかがでしたか
感覚はあまり良くなかったですが、いつも気持ちでやられてしまっていて、取りあえず前向きにはいようと思い、レース前もずっとポジティブには考えていました。
――日本学生選手権(インカレ)には女子200メートル個人メドレーで出られますか
それと1ブレ(女子100メートル平泳ぎ)です。
――インカレに向けて強化していきたいポイントは何ですか
とにかく持久力が自分には足りないので、そこを一カ月の間に強化していきたいと思います。
白石崇大(スポ1=広島・沼田)
――今大会はどのような意図を持ってエントリーされましたか
ベストを出したかったですが、思った以上に遅くて、もっと練習しなくてはなと思いました。
――今のレースを全体的に振り返っていかがですか
前半は大きい泳ぎでいけたと思いますが、タイムが付いてきていないので、そこを練習したいと思います。
――日本学生選手権では男子200メートル平泳ぎが中心になると思いますが、強化していきたいポイントはありますか
まずは前半を大きな泳ぎでいい内容にして、後半に勝負したいと思います。
――タイムの目標はありますか
2分12秒台です。
平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)
――今のレースを振り返っていかがですか
疲れがたまっていて、最初の50メートルから泳ぎが重かったので、気持ち的にも落ちてしまったかなと思います。
――感覚的にはいかがでしたか
感覚的にも腕がすごく疲れていて、水の当たりが悪かったので、ストローク数も増えてしまい、ラストスパートもかけられなかったので、あまり良くなかったです。
――日本学生選手権(インカレ)では平泳ぎ2種目に出場されると思いますが、どういった点を強化していきたいですか
インカレは3日間全部にレースがあって、耐え抜く体力と、神面を鍛えていかないと全然戦っていけないので、夏の合宿でしっかりと体力をつけて、精神的にも強くなれるように頑張ります。