日本選手権5日目には、注目の渡辺一平(スポ4=大分・佐伯鶴城)が男子200メートル平泳ぎに出場。優勝とはならなかったが、しっかりとアジア大会の代表権を獲得した。また、牧野紘子(教1=東大付)は今大会初の表彰台に上った。
★渡辺、200平で代表権獲得!
次戦では小関(右)にリベンジだ
渡辺が、自身が世界新記録を持つ男子200メートル平泳ぎの決勝に挑んだ。「正直なところ不安だった」と語ったがレースでは強敵の小関也朱篤(ミキハウス)とスタートから競り、両者譲らない展開に。100メートルまでは小関がわずかにリードすると150メートルでは渡辺が首位に立ち、残り50メートルでの勝負となる。し烈な争いを繰り広げたが「ピッチを上げたが、全然スパートもかからなかった」と振り返るように、ラスト15メートルで小関に離され2位でゴール。レースを「きょうやれることはやった」と振り返ると、「タイムなどには全く満足もできないですけど、すごくほっとしています」と100メートルでつかめなかった代表権を獲得したことについての思いも語った。次の決戦まで残り4カ月。「ゴールデンウィークの強化がすごく僕の力になるのでしっかりと怪我もせずにしっかりとトレーニングを積めればと思います」という渡辺。世界の頂をつかむため、さらにまい進していく。
(記事 糸賀日向子、写真 大島悠輔)
★表彰台に上るも目標には届かず
今大会初の表彰台となった牧野(右)
悔しさの残るレースだった。女子200メートルバタフライに登場したのは牧野。昨年のこの大会で2位入賞を果たし、世界選手権の代表を勝ち取った種目だ。前日の準決勝では後半に失速してしまい、6位通過。準決勝後は「正直不安しかなかった」というが、「やるだけやってみよう」と全力で泳ぎ切ることを目標に臨んだ。前半の100メートルは1分1秒65の4位で折り返す。前日のレース後に指標として語った1分1秒台で入ったものの、ライバルたちに先行されてしまう。後半なんとか盛り返し順位を一つ上げはしたものの、結果は3位。タイムも2分9秒02と、夏の国際大会の派遣標準記録には遠く及ばなかった。
レース後、12月に腰の分離症を発症していたことを明かした牧野。本格的なスイム練習を始めたのは2月頃で、冬場に手応えのある練習を積めなかったそうだ。「こんなもんなのかなという感じです」。この冬の過程と自らの結果を受け止めるように話していた牧野だったが、取材途中、一筋の涙が頬を伝った。直接的には口にしなかったが、悔しさがにじみ出てくるような、そんな瞬間だった。今回のレースでは牧野の上をいった二人も派遣標準記録を突破することができず、来月行われるジャパンオープンが再び国際大会の代表選考レースとなる。「(2分)7秒前半まで戻せたら」。きっとまだまだこんなもんじゃない。次こそは必ず納得のいく結果を出してみせる。
(記事 吉田優、写真 大島悠輔)
★幌村、全体2位で決勝へ。池江は悔しい予選敗退
大会二冠を目指す幌村
男子100メートルバタフライには幌村尚(スポ2=兵庫・西脇工)と池江毅隼(スポ3=東京・日大豊山)の二人が登場した。前日の男子200メートルバタフライで初優勝を飾った幌村は、「疲れがあって力が入らなかった」と予選では本来の泳ぎができない。全体14位でなんとか予選を通過。本人も「ひやひやした」と振り返ったが、午後の準決勝では調子を取り戻す。前半の50メートルはこの組7位とゆったりとしたペースで入ったが、ここからギアを上げ他の選手を猛追。2位まで順位を上げ、今度は危なげなく決勝進出を決めた。二冠に向けて、最終日の決勝レースに挑む。
一方の池江は納得のいくタイムを出すことができず、予選敗退。悔しい結果にはなったが、男子50メートルバタフライで反省点に挙げたスタート後の浮き上がりでは他の選手に大きな差を付けられることがなく、課題をしっかりと修正してきた。「やるべきことを集中してこなせた」と池江。一定の手応えもつかみ、今大会のレースを終えた。
(記事 吉田優、写真 大島悠輔)
★渡部は1位で決勝進出!伊東も100自に登場
決勝まであと一歩足りなかった
男子100メートル自由形には大学初戦となる伊東隼汰(社1=東京・早大学院)が登場した。予選を13位で終え、「準決勝で8位以内に残って明日の決勝につなげたい」という思いを語り挑んだ準決勝。塩浦や中村といった強豪と同じ組での泳ぎとなった。「前半から思いっきり突っ込んでいこう」と、序盤から先頭に食らいついていくと1位と0.5秒差の5位で折り返す。しかし後半は失速し、上位陣について行くことができず5位でゴール。全体では9位となり、惜しくも目標の決勝進出とはならなかった。ルーキーはこの悔しさをバネに次戦では「決勝に残ってそこで自己ベストを出せるように頑張りたい」と目標を掲げる。まだ伊東の大学生活は始まったばかり。これからどのような明るいニュースを早大水泳部にもたらしてくれるのか、注目だ。
200メートル平泳ぎには渡部が出場。悔し涙を流した100メートルから「まだ終わっていないから最後までしっかり頑張ろうと思いました」と気持ちを切り替え挑んだ。予選では「すごく余裕があって27秒くらいで泳げれば良いなと思っていたら、思っていたよりも少し速かった」という2分26秒39のタイムで準決勝に進出した。準決勝では、「すごく落ち着いて余裕を持つことができた」という泳ぎで隣のレーンの青木とほとんど並んで進む。後半もノビのある泳ぎを見せると150メートルで首位に立ち、そのままゴール。全体1位で決勝に駒を進めた。明日の決勝では「代表のタイムと2位までに入り、あとは落ち着いて自分自身ができる一番の良いレースができるように頑張りたい」という渡部。持ち味を出し切り、代表権を勝ち取りたい。
(記事 糸賀日向子、写真 大島悠輔)
結果
◇決勝
女子200メートルバタフライ
牧野紘子 2分09秒02【3位】
男子200メートル平泳ぎ
渡辺一平 2分08秒86【2位】
◇準決勝
男子100メートル自由形
伊東隼汰 50秒25【9位】
男子100メートルバタフライ
幌村尚 52秒22【2位】
女子200メートル平泳ぎ
渡部香生子 2分25秒60【1位】
◇予選
男子100メートル自由形
伊東隼汰 50秒33【13位】
男子100メートルバタフライ
幌村尚 53秒28【14位】
池江毅隼 54秒15【36位】
女子200メートル平泳ぎ
渡部香生子 2分26秒39【2位】
女子1500メートル自由形
佐藤千夏 16分40秒38【3位】
コメント
決勝後
渡辺一平(スポ4=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋
――ずっと小関選手が先行しているのを見て付いていったと思うのですが、いかがでしたか
スタートを失敗してしまったのですが、落ち着いて泳ごうと頑張りました。
――ラスト50メートルは伸びなかったのでしょうか
そうですね。ラスト50メートルでピッチを上げているのですが全然スパートもかかりませんでした。でもきょうやれることは全部やったつもりです。ここまでのアップなどでレースを中心に考えることができていたと思うので、きょうやれることはできたかなと思います
――1カ月泳げなかったというのはずっとつきまとっていたのでしょうか
僕はすごく年末のトレーニングが結果につながってくるので、そこの年末の追い込みができなくてすごく不安もありました。また、練習のタイムは良かったんですけどもこの1カ月ちょっとの追い込みではタイムを出せないという水泳の難しさも分かっているつもりなのでできることはやれたかなと思います。
――これで代表権は確実になりました
タイムなどには全く満足もできないですけど、すごくほっとしています。
――あと4カ月ありますが
いつもこの選手権終わりのゴールデンウィークの強化がすごく僕の力になるのでしっかりと怪我もせずにしっかりとトレーニングを積めればと思います。
――勝負という点で、競り合いに勝てなかったというところはいかがでしょうか
正直2番を狙うレースだったらもっと違うレース展開を考えられていました。でもきょうのレースをやっていてしっかりと優勝を目指したレースをすることができました。置きに行かなかったというか、しっかりと勝負を挑みに行ってこの悔しい結果なのできょうのレースプランや泳ぎは決して悪いレースではなかったのではないかなと思います。
――ラスト50メートルはどのような心境でしたか
150メートルのターンが同じくらいというのは見えていましたし、ラスト50メートルで僕もテンポアップしました。でもラスト15メートルでどんどん離されていっているのも分かりましたし、このラストで抜かれるというのがすごく悔しさもあります。それが自分の励みにもなるのでこの悔しさをバネに強化していきたいなと思います。
――これからも世界記録保持者の冠がついて回ると思うのですが、記録を出したところに戻していくために今必要なことはどのようなことでしょうか
五輪が終わってから世界新記録を出すまでに半年弱あったんですけど、そこでは世界新記録を出すぞという思いで1回1回の練習を大切にしていました。また、年末に怪我をしてこの一カ月半はそういう気持ちで(練習に)取り組めていたと思うのでこの練習を続けていって夏に結果を出せるように頑張りたいと思います。
――この夏どのような結果を出していきたいですか
まずパンパシ(パンパシフィック選手権)が東京で行われて、アジア大会も行われます。4年前は、僕は全く代表なんて目指せていないですし、中間年ですけどもしっかりと勝負強い選手になれるようになっていきたいと思います。
牧野紘子(教1=東大付)
――レースを振り返っていかがですか
全体的にちょっと遅くて・・・。まあこんなもんかなっていう感じです。
――5月のジャパンオープンに向けては
今回3人とも(派遣標準記録を)切れなかったのでまだチャンスはあるんですけど・・・。今回は腰を痛めて泳げなくて冬場があまりいい練習が積めていなかったので、なんとか3月で調整したっていうところがあって、そういったところが響いているのかなとは思います。
――腰を痛めたのはいつ頃ですか
12月に分離症になってそこであまりハードなことを1カ月、2カ月くらいしていなかったので、それが持久力の部分にも影響があるのかなって思っています。
――3月から泳ぎ始めたということでしょうか
キックの練習とかはあまりせずにプルとかを中心にやっていたんですけど、スイムをできるようになったのが2月後半くらいですね。
――今は腰の状態はいかがですか
今は大丈夫なんですけどまだ完全には治っていないので、ジャパンオープンをやってダメだったら治療するのもありなのかなとは思っています。とりあえずはジャパンオープンに向けて頑張りたいなと思います。
――準決勝の時には2分8秒台前後を狙ってとおっしゃっていましたが、きょうはどのあたりを意識していましたか
正直準決勝が終わって不安しかなくて、最近も9秒しか出てなかったので8秒出ればいい方かな、やるだけやってみようと思って泳ぎました。
――ジャパンオープンまで1カ月ほどありますが、そこではどのくらいのタイムを出したいですか
派遣(標準記録)を切れるように7秒前半まで戻せたらいいなと思います。あとは私はあしたもあるので楽しんで泳げたらいいなと思います。
準決勝後
幌村尚(スポ2=兵庫・西脇工)※囲み取材より抜粋
――準決勝のレースを振り返っていかがですか
予選が思ったより体が動かなかったんですけど、準決勝はしっかり集中してタイムも思ったよりよかったので、決勝でしっかり上げて優勝できるように頑張ります。
――決勝ではどのくらいのタイムを出したいですか
51秒真ん中あたりを狙っていければいいかなと思います。
――どんなレース展開にしたいですか
前半から積極的にいって粘り強いレースができたらいいと思います。
――ストロークが前半18回、後半21回でしたがそのあたりは振り返って
前半は大きめの泳ぎを意識して後半はギアを上げて泳げればいいかなと思っていました。200(メートル)から100(メートル)っていうのはその辺の泳ぎ方も変わってくるので難しいところはあるんですけど、きょうの準決勝の感じだといい感じに上がってきているのかなと思うのであしたの決勝で頑張りたいと思います。
――200メートルで優勝してリラックスして臨めた部分もありましたか
リラックスはできているんですけど自分は気が緩みすぎるっていう悪いところがあって、それもあって予選がちょっと危なかったんですけど準決勝でちゃんとタイムを上げられたのであしたしっかり頑張りたいと思います。
――予選は気が緩んでいたのですか
結構毎回予選は緊張するんですけどきょうの予選はあまり緊張しなくて、予選はレース前に体をたたいていてもいつもは痛いんですけどアドレナリンが出てなくてちょっと痛いなって思っていて(笑)。でも準決勝で集中してちょっと緊張もあったので、あした頑張りたいです。
渡部香生子(スポ4=東京・武蔵野)※囲み取材より抜粋
――今泳いで1位でしたが、レースの感想はいかがでしたか
予選と同じようにすごく落ち着いて余裕を持って泳げたかなと思います。
――後半追い上げて逆転での1番となりましたが、このプランについてはいかがでしょうか
この200メートル(女子200メートル平泳ぎ)に関してはあまり準決勝まではプランを考えないで好きなように泳いで良いよと言われていました。だからすごく気持ち良く泳げたという印象です。
――前半1分9秒台で入っていきましたが、タイムとご自身の泳ぎとの一致という点ではいかがでしたか
準決勝では9秒台では入ろうと思っていたので、そこはできてすごく良かったかなと思います。
――改めて決勝に向けて女子100メートル平泳ぎの悔しさもあると思うのですが、どのようなタイムで泳ぎたいでしょうか
まずは代表のタイムと2位までに入るという目標です。あとは落ち着いて自分自身ができる一番の良いレースができるように頑張りたいと思います。
――決勝に向けて大事になってくるのはどのようなところだと思いますか
結局は最後の50メートルが大事にはなってくると思うのですが、しっかりと積極的なレース展開ができるようにしたいなと思います。
伊東隼汰(社1=東京・早大学院)
――レースを振り返っていかがでしたか
予選で前半流して入ってしまったので、(決勝では)前半から思いっきり突っ込んでいこうと思っていました。でも後半持たなかったですね。
――レベルが高い組での泳ぎでしたが、どのような戦略だったのでしょうか
前半から速い選手に食らいついていって、できるだけ離されないで行こうと思いました。
――それを実際にやってみたら後半が持たなかったという感じでしょうか
そうですね、後半が持たなかったですね。
――今の拠点はどこですか
拠点はサギヌマSC鷺沼という神奈川県のクラブでやっています。
――次の試合への意気込みをお願いします
今回9位で(決勝から)落ちてしまったので、まずは決勝に残ってそこで自己ベストを出せるように頑張りたいと思います。
予選後
渡部香生子(スポ4=東京・武蔵野)※囲み取材より抜粋
――レースの感触はいかがでしたか
100メートル(女子100メートル平泳ぎ)の結果というのは今どう思ってももう変わらないので、上手く200(女子200メートル平泳ぎ)に向けて気持ちを切り替えて泳ぎきることができたかなと思います。
――切り替えるために心がけたことはありますか
特に何かをしたというよりは、100(女子100メートル平泳ぎ)のことを考えすぎても次につながるとは思いませんでした。しっかり200(女子200メートル平泳ぎ)の練習もちゃんとやってきたので、まだ終わっていないから最後までしっかり頑張ろうと思いました。
――予選では持ち味の伸びのある泳ぎができていたと思いますが、そのあたりについてはいかがでしたか
そうですね、すごく余裕があって27秒くらいで泳げれば良いなと思っていたら、思っていたよりもちょっと速かったです。泳ぎが少し詰まった感じになってしまっていたと思うんですけど、そこをちょっとずつ修正できたかなと思います。
幌村尚(スポ2=兵庫・西脇工)※囲み取材より抜粋
――昨日の初優勝を経てのきょうのレースでしたがいかがでしたか
昨日の疲れがあって思ったより体が動かなかったりタイムがあまりよくなかったんですけど、準決勝はしっかり集中してタイムを上げたいと思います。
――やはり体は重かったですか
あまり力が入らなかったですね。準決勝になればもっと緊張してモチベーションも上がると思うので、その辺はいつもどおりリラックスしながらできればいいかなと思います。
――14位で残りました。結果を見ていかがですか
すごいひやひやしてたんですけど、残れたのでほっとしています。
――昨日の決勝終わりはどんなお祝いの言葉が届きましたか
いろんな人からお祝いのメールとか、あとは両親も昨日は会場に来ていたのでいいところを見せられてよかったなと思います。
――改めて100メートルは準決勝、決勝とどんな泳ぎ、どんなタイムを目指したいですか
しっかり集中して自己ベストの51秒台を狙っていくつもりで、まずは決勝に残ることが大事なので決勝につながるレースをしたいと思います。
――100メートルと200メートルでは泳ぎの違いという意味ではどんなところがありますか
200はできるだけ大きい泳ぎで泳いでるんですけど、100は大きい泳ぎプラススピードが大事なので、そこで200から100への切り替えるのが疲れもあってすごい難しかったです。きょうの予選はあまりいいタイムではなかったんですけど、まだ時間があるのでしっかり休んで準決勝に備えたいと思います。
――奥野景介総監督(昭63教卒=広島・瀬戸内)からはどんな言葉をいただきましたか
おめでとうということですね。あまり覚えていないんですけど、とりあえずいい結果を出せてよかったです。
――坂井聖人選手(平30スポ卒=現セイコー)からは何かありましたか
まあ速いなというそういう感じで。でもまだ聖人さんの自己ベストにはまだタイムが届いていないのであまり勝てたっていう感じはないので、少しでも近づけるように頑張りたいと思います。
池江毅隼(スポ3=東京・日大豊山)
――レースを振り返っていかがでしたか
タイムは正直全然納得のいくものではなかったです。でもしっかり自分のやるべき事を集中してこなせたと思うので、レース的には良かったと思います。
――初日に足の疲れが抜けきっていないと仰っていましたが、その点についてはいかがですか
きょうは全然大丈夫でした。ただ後半15メートルくらいで失速して一気に周りに離されたなと思います。
――初日から改善したところはありますか
スタートから浮き出しのところで50メートル(男子50メートルバタフライ)では周りに差を開けられてしまったので、今回はそこを修正することができたかなと思います。
――日本選手権に向けて、力まずに泳ぐことをやってきたということでしたが、きょうのレースではいかがでしたか
上手くいったと思います。
佐藤千夏(スポ1=埼玉栄)
――レースを振り返っていかがですか
8フリ(800メートル自由形)と4フリ(400メートル自由形)に比べたらよかったんじゃないかなと思っています。
――決勝はどのくらいのタイムで泳ぎたいですか
今回高2ぶりに泳いで感覚も泳ぎ方も全然分からなかったので、タイム設定はせずにとにかく最初の2種目がだめだったので自分が納得できるように全力を出していきたいなと思います。
――高校2年生ぶりに泳いだのは、オリンピックでの新種目に追加されたからということでしょうか
いえ、中3から出続けてはいたんですが去年は出ませんでした。今までも一番最後の種目ということで1500に合わせたりはしていなくて、毎回練習のつもりで疲れている中での追い込みみたいな気持ちで臨んでいて、特別な思いというのは私は特にないです。とにかく全力で泳ぎ切るというのが毎回の目標で、なおかつベストタイムを更新できたらというところです。
――新種目になったから取り組み方を変えたとかでもないということでしょうか
新種目になったことで取り組んでいきたいなとさらに強く思ったりはしたんですけど、やっぱり自分は400、800を中心にやっていきたいと思っているので、今までどおり変わらずですね。
――これまでのレースが終わった後に泳ぎが崩れているとおっしゃっていましたが、そこの修正はできていますか
400は特にキャッチの時に腕を前で止めていたんですけど、普段私が調子がいいときはどんどんかいていくスタイルなので、コーチからもきょうはタイムうんぬんよりも泳ぎだけをとにかく気にしていけと言われていました。途中追いつかれているのは気付いていたんですけど、自分の泳ぎだけに集中して泳いでいました。400、800よりは修正できていたと思います。
――前で止めてしまうというのは
普段は両手が前と後ろでずっと行き来しているんですけど、両手がくっつきそうなくらい止めちゃっていたので、その泳ぎだとまだパワーがついていなくて引っ張れないということに気付いたので元に戻しました。意識していたわけじゃなくてくせになってしまっていて、大きく泳ぐというのをことしの目標にしていたのでそればかり意識していたらそうなってしまっていました。元に戻せるように、というところです。
伊東隼汰(社1=東京・早大学院)
――レースを振り返っていかがでしたか
ちょっとタイムがイメージしていたものより遅くなってしまっているので、あまり良くないところもあるかなという感じです。
――大学初戦でしたがいかがでしたか
初戦だからどう、とかは特になかったです。
――きょうの目標はどのようなものでしたか
準決勝で8位以内に残って明日の決勝につなげることが一番だと思います。
――コンディションはいかがですか
結構体も動いていて良い状態なので準決勝に向けていきたいと思います。
――きょうに向けてどのように調整してきましたか
ジュニアオリンピックが近かったので、ジュニアオリンピックの調整のままつなげてきました。