坂井が2バタで初優勝、ワセダ勢が好成績を残す

競泳

 日本選手権は折り返しの3日目を迎えた。ワセダから出場した全選手がB決勝、決勝に駒を進める好成績を収めた。中でも、男子200メートルバタフライでは、坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)がこの競技3連覇中の瀬戸大也(平29スポ卒=現ANA)を破り、初優勝。3着には幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)がつけ、ワセダの先輩後輩での表彰台独占を果たした。

★坂井、瀬戸を破り初優勝

初優勝を飾った坂井

 男子200メートルバタフライは予選から白熱したレースが展開された。4月にトップアスリート推薦で入学したばかりのゴールデンルーキー幌村は、予選から積極的な泳ぎで坂井、瀬戸らを抑えて世界ジュニア新記録で予選をトップ通過。迎えた決勝では、日本記録更新を意識してレースに臨んでいた坂井が前半から飛び出す。「50パーセントくらいの出来だった」と決勝の泳ぎを振り返った坂井であったが、瀬戸の追い上げを振り切り1着でフィニッシュ。この競技3連覇中だった瀬戸を破っての初優勝。それでも、日本記録更新を目標にしていただけにタイムについては悔しさをにじませた。一方、幌村は自身の予選での世界ジュニア記録を更新するも3位。坂井、瀬戸との力の差を痛感させられた。世界を股にかけて戦う選手と切磋琢磨(せっさたくま)できる環境を求めてワセダを選んだ。そんな幌村にとって坂井は越えなくてはならない大きな壁だ。これからの二人の活躍から目が離せない。

(記事 石田耕大、写真 大島悠輔)

★渡部、復活への第一歩

 「久しぶりにやりきったレースができた」。女子100メートル自由形B決勝を1位で終えた渡部香生子(スポ3=東京・武蔵野)は涙ながらに語った。予選では9位と決勝に進出できず、6年ぶりに世界選手権の代表権を逃した。それでも、気持ちは前を向いていた。この1年は非常に苦しいものだった。前回の世界選手権の女子200メートル平泳ぎで優勝し、リオ五輪での金メダル最有力候補となる。しかし、そんな重圧からなかなか思うような結果が出せなかった。迎えたリオ五輪でも準決勝敗退。「レースに出るのが怖い」と感じる日々が続いていた。それだけに久しぶりに楽しんでレースに臨めたのは大きな収穫だった。「世界選手権に出る選手より速く泳ぐ」。既に次なる目標に照準を合わせている。世界選手権に出られなかった悔しさはユニバシアードにぶつける。渡部の第二章の幕開けだ。

(記事 石田耕大)

★自信を取り戻し、いざ最終日へ!

 渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)は男子200メートル個人メドレーに登場した。大会初日の男子100メートル平泳ぎでは世界選手権への切符を手にすることができなかった渡辺。「気持ちの面で吹っ切ることができなかった」と、レースのなかった2日目は水に入ることすら嫌になった。しかし、そんな状態を一変させたのが男子50メートル平泳ぎのレースだった。ライバルである小関也朱篤(ミキハウス)が日本新記録を樹立。「僕もそういういい泳ぎがしたい」と気持ちを新たにし、まずは楽しむことを意識してこの日の試合に臨んだ。順位こそ振るわなかったものの、目標としていた楽しいレースを実現したその表情は、実に晴れやかなものだった。いよいよあすは1月に世界記録をたたき出した専門種目、男子200メートル平泳ぎに出場する。「またあした小関さんと楽しいレースができるんじゃないかなと期待しています」。泳ぐ楽しさを再確認した最速スイマーが、初日の悔しさをばねにひと暴れしてくれるに違いない。

(記事 吉田優)

★井上は初の決勝進出も、悔しい結果に

初の決勝進出となった井上

 男子400メートル自由形に登場したのは、井上奨真(スポ3=県岐阜商)だ。前日の男子200メートル自由形で自己ベストを更新した勢いそのままに、予選を8位で通過。見事、自身初の日本選手権の決勝進出を決めた。迎えた決勝では、持ち味の積極的なレースを繰り広げるべく、前半から軽快に飛ばす。しかし「緊張で力んだ」と、予選までのような後半に粘る泳ぎはできず、予選よりも大きくタイムを落としてしまった。日本選手権という大舞台での自己ベストの更新、初の決勝進出と確かな成長をみせた井上であったが、「最後の最後で(タイムを)上げられないというのは弱いところだと思う」と悔しい幕切れとなった。収穫と課題を手にした今大会。この経験を生かし、さらに強くなった姿を見られることを期待したい。

(記事 吉田優、写真 大島悠輔)

新旧ワセダ勢での表彰台独占だ!

結果

◇決勝

男子400メートル自由形

井上 3分55秒47【8位】

 

男子200メートルバタフライ

坂井 1分53秒71【1位】

幌村 1分55秒37【3位】

男子200メートル個人メドレー

坂井 2分00秒23【5位】

◇B決勝

女子50メートル背泳ぎ

山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園) 29秒36【3位】

女子100メートル自由形

渡部 56秒03【1位】

女子200メートルバタフライ

志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南) 2分13秒58【6位】

男子200メートル個人メドレー

竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付) 2分01秒44【3位】

◇予選

女子50メートル平泳ぎ

山口 29秒40【13位】

女子100メートル自由形

渡部 56秒23【9位】

男子400メートル自由形

井上 3分52秒73【8位】

女子200メートルバタフライ

志賀 2分12秒60【10位】

男子200メートルバタフライ

幌村 1分55秒44【1位】

坂井 1分55秒92【4位】

男子200メートル個人メドレー

渡辺 2分00秒07【4位】

竹内 2分02秒17【13位】

コメント
決勝進出者

坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)

――優勝という結果、タイムを含めて振り返っていかがでしょうか

自分が思った通りのタイムは正直出なかったので素直に悔しい気持ちの方が強いです。

――前半かなり突っ込んでいったように見えたのですが、日本記録への意識はどのくらいあったのですか

今回の目標は優勝という結果より日本新記録にどのくらい近づけるかなというところだったので、少しは近づけたので50%くらいの出来だったのかなと思います。

――五輪銀メダリストとして世界選手権に挑むことになるわけですが、世界選手権に向けてはどんな決意がありますか

もちろんリオ五輪では銀メダルで終わったので、金メダルを目標にいまはトレーニングを積んでいます。(リオ五輪では)僕がたまたま勝てただけで周りの選手は僕より自己ベストももちろん高いですし、強豪の選手が2バタ(男子200メートルバタフライ)は揃っているので、その中でいかに優勝を狙うかだと思っているので、日本人としての意地を見せて外国人には負けないというつもりでしっかり頑張ります。

――前半の100メートルは53秒台で入りました

僕自身もそんなに思いっきり突っ込んでいったわけじゃなくて、大きい泳ぎで53秒台で入るっていうのが奥野監督(景介総監督、昭63教卒)と高地合宿でやってきたことなので、そういった意味で収穫のあるレースだったんじゃないかなと思います。

――タイムにこだわりたいとおっしゃっていましたが、改めて日本選手権の初優勝というのはどう思いますか

それは素直にうれしいですし、今後も優勝し続けていい流れで国際大会につなげていきたいと思います。

――日本記録保持者の松田丈志さんが見ていたと思いますが、その辺は意識されましたか

見てらっしゃるかどうかも分かっていなくてそこはあまり気にしてなかったです。松田丈志さんの持つ日本新を塗り替えるのは僕だっていう気持ちで今大会は臨んだんですけど、案の定(1分)53秒7かかってちょっと程遠いタイムだったなと思います。世界選手権でリベンジして、そこでそのタイム以上のものを出して優勝できたらなと思います。

――幌村選手(尚、スポ1=兵庫・西脇工)の存在というのはいかがですか

僕は下から這い上がっていったんですけど、同じように尚も下から這い上がる立場なので、プレッシャーとかがない分勢いもあって、僕自身もいますごく怖いです。

渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)

――決勝のレースを振り返っていかがですか

楽しくレースをすることができたので、あしたに向けていい泳ぎだったと思います。

――体力的に出し切ってしまうとあしたが心配かなと思ったのですが、そのあたりはどうお考えだったのですか

もちろん2ブレ(男子200メートル平泳ぎ)の前日に全力のレースを2回するっていうのは不安もあったんですけど、まずレースをする楽しみというか気持ちよく泳ぐっていうのをできたので、疲れはあるかもしれないですけど、またあした小関さん(也朱篤、ミキハウス)と僕自身も楽しいレースができるんじゃないかなと期待もしています。

井上奨真(スポ3=県岐阜商)

――初めての日本選手権の決勝はいかがでしたか

すごい緊張しちゃって力んだというか泳ぎが固くなっちゃったかなというのはありますし、予選からタイムを下げてしまったのが一番悔しいですね。

――前半から積極的に攻めていたと思うのですが

前半から飛ばしていくっていうレースがしたかったのでそこは良かったんですが、後半持たなかったのは課題かなと思います。

――先ほど予選後には調子が良いとおっしゃっていましたが、今大会は全体的に振り返ってみてどのような大会でしたか

こうやって初めて決勝に残れましたし、きのうの200(メートル自由形)ですけどベストも出せたのですが、最後の最後で(タイムを)上げられないというのは弱いところだと思うので、インカレに向けてもう一回気合を入れて頑張らないとなと思います。

――今回は地元の近くでの大会でしたが、応援などはいらしていたのですか

両親とか祖父母も来てくれて応援してくれたのでその力もありましたし、いい姿を見せたいというのもあったんですけど、まあちょっと悔しいですね。

――今後に向けて強化していきたいポイントはありますか

前半をもっとラクに入れるようにスピードを付けることもそうですし、後半持たせられるようにスタミナの強化もしたいです。

――来週には東京六大学春季対抗戦(春六)が控えていますが、そこではどのような泳ぎをしたいですか

春六はまた今回とは全然違って結構タフな試合になるので、一本一本集中して点数を稼いで、ワセダに貢献したいと思います。

幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)

――きょうのレース結果を振り返って

すごく調子も良かったので、いけるかなって感じだったんですけど、まだまだ力が足りなくて先輩方には及ばなかったので、ワセダには聖人さん(坂井)とかもいるので切磋琢磨(せっさたくま)して、練習から勝てるようになってジャパンオープンやインカレ(日本学生選手権)にも聖人さんもいるので、そこではリベンジできるように頑張りたいです。

――世界選手権がかかるレースでセンターレーンでしたが、代表権への意識や思いはどうでしたか

順位にこだわっていて、2番以内に入ったら代表権はついてくると思っていた。センターレーンということですごくプレッシャーとかもあったんですけど、予選からベストが出て、また決勝もタイムをあげることができて去年の自分よりは力がついてきていると思うので、ここからまた大学の練習しっかり頑張って来年の選考会でいい思いができるように頑張ります。

――大学生として初めての日本選手権はどうでしたか

デビュー戦としてはいい結果が出たんじゃないかと思います。順位の結果はだめだったんですけど、自己ベストが出たっていう意味ではいい結果だったので、いいスタートは切れたと思うのでここから大学生としてのレースが続くのでベスト更新できるように頑張りたいです。

――ワセダに来てみて環境の変化はどうですか

寮生活だったり、授業だったり色々と変わってるんですけど、偉大な先輩もいるんで、その先輩方を見習いながら練習とかでも勝つぞという気持ちで4月から頑張ってたんで、これからも頑張っていきたいです。

――練習では、どのようなところが変わったと思いますか

マンツーマンで自分ひとりで練習やってたんですけど、自分は合宿とかでも隣に競い合うような人がいる方がモチベーションとかも上がって普段よりタイムも出るので、聖人さんとかがいる環境で毎日練習できているので、自分にとってプラスになっています。

――54秒台へ向けて強化したいところ

前半はいこうと思えばいけるんですけど、前半をどれだけ楽にいけるかが鍵だと思うので、前半リラックスして泳いでラスト100メートルでスパートかけれるように後半の体力づくりを強化していきたいです。

――瀬戸選手(平29スポ卒=現ANA)や坂井選手といったバタフライのトップレベルの選手がいたからワセダを選んだんですか

世界レベルの練習ができると思ったので、ワセダを選んだというのはあります。

――今回できれば54秒台を出しておきたかったですか

出したかったんですけど、久しぶりのベストだったんで、聖人さんも55秒を超える壁はなかなかきついと言っていたので、ここからが大事になってくるので54秒台を目指して頑張りたいです。

――今後への意気込み

ジャパンオープンがあるんですが、1年の時に聖人さんは1分55秒1を出しているので、自分はまずは54秒台の壁を破っていけるように頑張りたいです。

B決勝進出者

山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園)

――午前のレース後はどのように調整をしましたか

しっかり休憩して膝の痛みを抑えられるように冷やしたりしてなんとか決勝はタイムを上げられたかと思います。

――予選後に東京六大学春季対抗戦(春六)のお話を少し伺いましたが、そこではどの種目に出場されるのですか

女子50、100、200メートル背泳ぎとメドレーリレーの方に出る予定です。

――春六ではどの種目を重点的に泳ぎたいですか

春六では200メートルでまだジャパンオープンの記録を切っていないのでそれを切れたらなというのが一番です。50メートル、100メートルはとりあえず優勝は必ず取らなきゃなと思っています。

――今後は泳ぎに関してはどこを重点的に鍛えていきたいですか

いま右側がどうしても止まっちゃう癖があるので、抵抗がない泳ぎを目指したいです。

――春六からはインカレまで団体戦も多くありますが、女子主将としてどのようにチームをまとめていきたいですか

女子は別で練習している人も多いんですけど、しっかりチームとしてやっていく雰囲気をつくって盛り上がっていけるようにしたいと思います。

渡部香生子(スポ3=東京・武蔵野)※囲み取材から抜粋

――試合を振り返っていかがでしたか

かなり久しぶりにしっかりと自分の出せる力を出して、レース後にすっきりしたなと思えるようなレースができて、最後もタイムを上げることができたので、世界水泳(世界選手権)の代表になることができなかったという部分を見たらちょっと残念な部分もありますけど、久しぶりにやりきったレースができたと思うので、最近の自分の中ではとてもいい試合だったなと思います。

――苦しい時期もあり、去年の年末にはアクシデントもありました。普段とは違ったかたちで日本選手権を迎えることになったと思うのですが、今回の日本選手権の位置付けというのはどのような大会だったでしょうか

ケガを明けてから残された時間が2か月弱ぐらいで、とにかく今自分のできることをやってできるだけのことをしようと臨んだ大会でした。世界選手権に行きたかったという気持ちも正直ありますが、ユニバ(ユニバーシアード)もあると思うので、世界選手権に出る選手より速く泳ぐという目標もあるので、まだ始まったばかりだと思うので、しっかりこれからも頑張っていきたいと思います。

――気持ちの部分で前向きになれたというのは、ご自身にとって大きな事じゃないのかと思いますが、いかがですか

ここ1年ちょっとぐらいはレースに出るのが怖かったり、気が重いなということの方が多かったんですけど、今回はすごく楽しめたりわくわくした感じで泳ぐことができたので、久しぶりにすごく楽しかったなと感想を持つ大会でした。

――悔しい気持ちももちろんあると思いますが、今後の自分に期待することがあれば教えてください

ここで終わったわけではないですし、まだまだ伸びしろだとか練習でやることはたくさんあるので、しっかりこの試合の反省なども生かして、また人間としても選手としても成長できるように頑張っていきたいと思います。

――正直、やはり悔しいですか

悔しくないといったら嘘になりますけど、悔しいというよりも冬場の私の状態とか気持ちの持ち方から見たらこの試合でこれだけできたということは、満足ではないですけど、この状態でもしっかりと楽しむことはできているので、また世界の舞台で戦いたいというのもありますしもっと頑張ろうと思えます。

――また、水泳を好きになれそうになりましたか

はい。泳ぐことはすごく好きなので、せっかく好きなことなので、苦しむよりも楽しみながら戦いたいなと思っています。

竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

予選よりだいぶタイムを上げられたのと、ベストではないですけどベストプラス0.1秒くらいなので、まだ良かったかなという感じです。

――2分1秒台というタイムでしたが、タイムについてはいかがですか

最近2分1秒後半は出ていても、2分1秒前半はあんまり出ていなかったのですけど、少しですけど出たのは収穫かなと思っています。

――自由形で順位を上げるなど後半の粘りも見れたレースでした

予選より自由形のときにまだ余力があり感じだったので、予選よりは粘れたのかなと思います。

――今後はジャパンオープンでどのようなレースをしたいかなどありますか

ジャパンオープンではどういうレースをするのかまだあんまりレースプランとか考えていないんですけど、ベストタイムの更新を目指して頑張りたいと思います。

予選後

山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園)

――きのうの女子100メートル背泳ぎを受けてどのような調整をしてきましたか

少し膝の影響があったので、安静にして膝を良くした状態で臨めるようにしました。

――膝はいつ頃から痛めているのでしょうか

1週間前に事故って痛めてしまいました。

――狙っていたタイムはどのくらいでしたか

28秒台は狙いたかったですし、せめて29秒1とか2くらいでは行きたかったんですけれど、29秒4だったのでちょっと残念でした。

――午後のレースに残るかどうか分かりませんが、日本選手権後の目標などはありますか

まずは来週に六大(東京六大学春季対抗戦)があるので、そこでは4種目出るのでしっかり泳ぎ切って点数に貢献できるようにしたいです。オープン(ジャパンオープン)ではもう膝の調子も戻っていると思うので、オープンでは日本選手権でダメだったところを修正して挑みたいなという風に思います。

井上奨真(スポ3=県岐阜商)

――きのうのレース後はどのような調整をしましたか

最初からずっと400メートル(自由形)がメインだったので、きのう200メートル(自由形)もB決勝でベストを出して調子が良かったので400メートルのペースも後半に上げるようにというのを調整して泳いでいました。

――決勝に残りましたが、決勝進出は初めてですか

そうですね。日本選手権の決勝は初めてなので、緊張するとは思うんですけど楽しめたらなと思います。

――決勝ではどのくらいのタイムを狙っていきたいですか

ベストが51秒6なので最低でもそれ以上で、できれば50秒前半くらいを出せたらなと思います。

渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋

――きょうの予選はどのようなテーマで泳ぎましたか

1ブレ(男子100メートル平泳ぎ)は悔しい思いをしたんですけど、きのうの半ブレ(男子50メートル平泳ぎ)を見て、僕もそういう良い泳ぎをしたいという風に思いましたし、大橋悠依さん(東洋大)のレースを見て僕もそのような大記録を出したいという気持ちも出たので、まずこの(男子)200メートル個人メドレーはメインではないですけども、楽しもうという気持ちがありました。

――おとといの男子100メートル平泳ぎから中1日空きましたが、どのような気持ちで過ごしていましたか

正直なところ、気持ちの面で吹っ切ることができなくて、きのうも泳いだんですけれどまず最初水に入りたくないという気持ちにもなったんですけど。それは多分自分を過信しすぎていたというか、最初から突っ込んでも後半持つだろうと僕自身思っていたんですがそんなに甘くないなと思いました。もう一回自分の実力っていうものを見つめ直していきたいです。小関さんも調子が良さそうなので、200メートル平泳ぎではいい勝負ができるのではないかと思っています。世界新記録を出さなきゃいけないというプレッシャーを感じずに、小関さんといいレースがしたいなという風にいま思っています。

――夕方のレースではどのように泳ぎたいですか

200メートル個人メドレーではあるんですけれども、ブレスト(平泳ぎ)がカギになってくると思うので、100メートルのタッチでは全然置いていかれてると思うんですけど、そこから焦らずに落ち着いた僕らしい泳ぎをしたいなと思っています。

志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南)

――レースを振り返って

前半を1分02秒真ん中くらいで折り返したかったんですけど、1分03秒27とあまりスピードあげて泳げてなかった。なので、トータルもそんなにあげて泳げなかった。

――日本選手権に向けてやってきたこと

私はこの競技1本なので予選のタイムがとても重要になってくるので、日本選手権の朝に体が動くように朝の練習を意識してやっていました。

――次は前半からあげて泳いでいきたいですか

あと1本しかないので、トータルのタイムを気にせず、前半から1分02秒台で入れれば次につながると思います。

幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)※囲み取材より抜粋

――このレースを振り返って

最近調子がよかったんで、ベストは出る気がしてたんですけど、予選から出るとは思ってなかった。

――54秒台は狙ってましたか

54秒はすぐ目の前だと思うので、54秒台をしっかり狙っていきたい。

――世界ジュニア記録の更新について

高校のときから狙ってたんですけど、大学生になってワセダでの練習の効果が出てるんじゃないかと思います。

――泳ぎの強みは

大きな泳ぎを生かして省エネで泳げている

――

坂井さんや瀬戸さん(大也、平29スポ卒=現ANA)もいるので、最後まで競って勝ちたいです。

竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)

――レースについて

(2分)1秒後半を出したかったんですけど、うまくいかなったです。

――泳いでるときの感覚はどうでしたか

泳いでて少しきついなという感じでした。

――体が重かったですか

体が重いというよりはラスト粘りきれなかった

――B決勝に向けてポイントにしたいこと

もう少し最後粘ってタイムをあげられたらいいかなと思います。