カナダ・ウィンザーで開催された世界短水路選手権。2年に一度開かれる、25メートルのプールで競われる世界一決定戦だ。この大会に早大からは瀬戸大也(スポ4=埼玉栄)が出場。瀬戸は他種目にエントリーし、男子400メートル個人メドレーでは大会3連覇に挑んだ。
先月のアジア選手権での瀬戸
リオデジャネイロ五輪後、瀬戸はワールドカップシリーズやアジア選手権など数多くの大会に出場し、休みなくタイトなスケジュールを過ごしてきた。その中で今大会でも、個人種目だけで6種目に出場。大会初日に行われた男子200メートル個人メドレーと男子200メートルバタフライでは、共に3位に入ったが、2日目の男子200メートル自由形と男子100メートルバタフライでは予選敗退。疲労からか、本来の泳ぎとはならなかった。しかし、このままで終わらないのが瀬戸だ。大会4日目の男子100メートル個人メドレーで銀メダルを獲得。そして大会5日目、3連覇がかかる男子400メートル個人メドレーに臨んだ。レースは得意のバタフライを2位で折り返すと、背泳ぎでトップに躍り出る。その後は体半分のリードをつくり1位でフィニッシュ。狙っていた世界記録からは3秒74遅れ、目標達成とはならなったが、見事に快挙を達成した。
瀬戸にとって激動のシーズンとなった2016年。来夏は長水路の世界選手権がハンガリー・ブタペストで開催され、こちらも男子400メートル個人メドレーの3連覇に挑む。4年後の東京五輪での金メダルに向け、瀬戸の挑戦はこれからも続いていく。
(記事、写真 大森葵)
結果
※個人種目のみ掲載
▽男子200メートル個人メドレー
決勝 1分52秒89【3位】
予選 1分53秒49【1位】
▽男子200メートルバタフライ
決勝 1分49秒97【3位】
予選 1分52秒44【5位】
▽男子200メートル自由形
予選 1分44秒93【15位】
▽男子100メートルバタフライ
予選 51秒66【18位】
▽男子100メートル個人メドレー
決勝 52秒01【2位】
準決勝 52秒09【1位】
予選 52秒76【3位】
▽男子200メートル個人メドレー
決勝 3分59秒24【1位】
予選 4分5秒00【6位】