日本短水路開幕!初日から好成績続出

競泳

 短水路の日本最高峰の大会となる日本選手権(25メートル)が開幕した。大雪の影響が懸念される中での幕開けとなったが、その影響を感じさせない熱いレースが繰り広げられた。一日目はワセダから決勝に6名、B決勝に2名が駒を進め、男子200メートルバタフライを制した瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)を筆頭に、上級生から下級生にわたって活躍がみられた。

★瀬戸、2種目で収穫!

男子200メートルバタフライで優勝した瀬戸

 瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)がまず臨んだのは専門種目である400メートル個人メドレー。世界記録更新を目標とし、レースはライバルである萩野公介(東洋大)との一騎打ちとなった。瀬戸は序盤、得意のバタフライで萩野の前に出る。しかし「足が引っかかっていない」という不調の平泳ぎで失速。終盤の自由形で追い上げを見せ、差を縮めるも、あと少し及ばなかった。優勝はならなかったものの、「前半から積極的に行こうと思って行けたのでプラスのレース」と収穫も得た。

 一方、先日行われたBHP5カ国対抗戦でも優勝するなど「言うことはない」というほど調子の良い男子200メートルバタフライ。この日2種目目ということで、疲れもあったようだが、その中でも終始トップを守り見事優勝。ロンドン五輪銅メダリストの松田丈志(東海SC)に競り勝った。4月に行われる日本代表選考会を兼ねた日本選手権では個人メドレーに加えバタフライでも代表権獲得に期待がかかる。

(記事 谷田部友香、写真 深谷早紀)

★中村、4月に向け着実な泳ぎ見せる

レース後、笑顔を見せる中村

 1月のBHP5カ国対抗戦、先週末のきららカップ2014への出場とハードなレースが続く中村克(スポ2=東京・武蔵野)は男子50メートル自由形に登場。スタートでのミスがあり後れを取るも、「焦らず落ち着いて後半勝負できた」と語るようにターン後の25メートルで粘りのレースを見せた。3位で表彰台に上った中村だが、決勝を「30点」と自己評価するなど納得はいっていない様子。現在は4月の日本選手権を見据え、試合に向けた調整期間を設けずに厳しい鍛錬を積んでいる。その中で自己ベストに近いタイムを維持できていることに「4月がすごい楽しみ」と自信の表情ものぞかせた。ワセダの中村から日本の中村へ。水泳界屈指のスプリンターがさらなる進化を遂げる。

(記事 市川祐樹、写真 森健悟)

★ラストシーズンへの挑戦

惜しくも表彰台を逃した多田

 男子50メートル背泳ぎに出場した多田邦徳(スポ3=埼玉・春日部共栄)は前半から攻めのレースを展開。リーチの長さを生かし、ターン後の浮き上がりでは好位置につける。後半ものびやかな泳ぎを見せたが、タッチの差で4位となり惜しくも表彰台には届かず。スピードの強化を図っている多田。あすの100メートル背泳ぎでは54秒台前半での泳ぎに期待だ。注目選手の多い女子100メートル平泳ぎでは杉山沙侑南(スポ3=静岡・日大三島)が決勝に進出。前半を5位で折り返すも、そこからタイムを伸ばすことができず8位に終わった。予選よりもタイムを落としてしまう結果に「あまり泳ぎがしっくりこなくて焦った泳ぎになってしまった」と悔しさをにじませた。あすの女子50メートル平泳ぎでリベンジを誓う。

(記事 市川祐樹、写真 森健悟)

★ルーキー2人が決勝で奮闘!

5位に入った田村

 女子100メートル個人メドレー決勝に駒を進めたのは、高校時代からこの大会に思い入れがあるという田村美紅(スポ1=埼玉栄)と、今回が初出場の滝本純子(社1=東京・早実)。実力者揃いのスプリントレースは序盤から速いペースでとばす展開になり、日本新記録が樹立されるハイレベルな戦いとなった。決勝にあたり「力んでしまった」という滝本を、練習環境も似ているという同期・田村が引っ張るかのように5着、6着と続けてフィニッシュ。国内屈指の舞台で戦う手応えを感じる一方で、田村はターンの調整、滝本はペース配分の修正といった課題が見つかった。きょうの結果を活かし、あすはそれぞれの専門種目に臨む。

(記事 村上夕季、写真 森健悟)

結果

決勝
▽男子200メートルバタフライ
瀬戸 1分50秒93【1位】
深谷皇(スポ4=愛知・知立東) 1分54秒01【4位】
▽男子400メートル個人メドレー
瀬戸 3分59秒20【2位】
▽男子50メートル自由形
中村 21秒77【3位】
▽男子50メートル背泳ぎ
多田 24秒24【4位】
▽女子100メートル個人メドレー
田村 1分01秒76【5位】
滝本 1分01秒79【6位】
▽女子100メートル平泳ぎ
杉山 1分07秒08【8位】

B決勝
▽男子50メートル背泳ぎ
安田純輝(スポ1=千葉商大付) 24秒92【4位】
▽男子100メートル平泳ぎ
林和希(スポ3=愛知・豊川) 59秒44【7位】

予選
▽女子400メートル個人メドレー
森川愛理(スポ3=東京・淑徳巣鴨) 4分44秒14【15位】
▽男子400メートル個人メドレー
瀬戸 4分07秒12【1位】
▽男子200メートル背泳ぎ
安田 1分58秒31【17位】
▽男子200メートルバタフライ
瀬戸 1分50秒93【1位】
深谷 1分54秒96【4位】
柴田慎一郎(スポ3=愛知・豊川) 1分56秒60【17位】
▽女子50メートル自由形
赤尾愉歩(社2=東京・早実) 26秒06【21位】 
▽男子50メートル自由形
中村 21秒75【2位】
▽女子100メートル個人メドレー
田村 1分02秒41【6位】
滝本 1分01秒81【4位】
▽男子50メートル背泳ぎ
多田 24秒75【8位】
安田 24秒93【14位】
大沼健(スポ1=宮城・東北) 25秒51【23位】
▽女子50メートルバタフライ
田村 27秒40【10位】
▽男子50メートルバタフライ
深谷 23秒92【17位】
▽女子100メートル平泳ぎ
杉山 1分06秒77【6位】
▽男子100メートル平泳ぎ
林 59秒44【12位】
加納雅也(スポ2=県岐阜商) 1分00秒19【24位】

コメント
◇決勝進出者

杉山沙侑南(スポ3=静岡・日大三島)

――レースを振り返っていかがですか

予選で5年ぶりに1分6秒台を出せたので、決勝もその波に乗ってベストに近いタイムを出せればと思っていたのですが、記録を落としてしまって少し残念です。

――タイムを見たときの感想を教えてください

予選は雪の影響で、レースの1時間前に会場に着いて、あまり準備できずに慌ててレースに臨みました。決勝はしっかり準備する時間があったので、できることをしたのですが、焦って準備しなかった方がタイムが良くて、後悔が残るレースになりました。

――泳ぎで予選と決勝で違うと感じたところはありますか

決勝は自分の中で欲が出てタイムを狙いにいきすぎた分、あまり泳ぎがしっくりこなくて焦った泳ぎになってしまったと思います。

――注目選手が多い中でのレースでしたね

層が厚い種目なので、先輩方も若手の方々も力があって、自分はまだまだ挑戦者としての立場だと思います。残りの半年ほどの水泳人生を挑戦者として頑張っていきたいと思います。

――次のレースに向けて一言お願いします

50メートルが一番得意の種目なので、自分が50メートルが大好きだという気持ちを持って、もう1本泳げるようにしたいです。200メートルは苦手ですが、あまり苦手意識を持たずに2回泳げるように頑張りたいです。

多田邦徳(スポ3=埼玉・春日部共栄)

――シーズンに向けて調整の部分も大きかったと思います。決勝の泳ぎを振り返ってどう捉えていらっしゃいますか

予選ちょっと力んでいたので、後半うまく、いつも通り泳げたら勝てるかなと思っていたのですけれど、やっぱり最後ちょっと焦っちゃいました。

――ターン後の浮き上がりの時点ではかなり良い位置につけていましたね

ラスト10メートル、隣が速い子だったので、それに勝てたのでこれはいけるかなと思っていたのですけれど、それが結果としてちょっと力みにつながっちゃったのかなと思います。

――200メートルの背泳ぎには出場されませんでしたが

いまはちょっとスピードをつける方を重視しているので。きょねんそれで失敗してしまっているので。それもあって200には出ないで50のスピードに集中してという感じです。

――1月の大学対抗戦(アリーナ杯東京六大学冬季対抗戦)以降、コンディションの部分というのはいかがですか

感覚は悪くなかったですけど、すこし大会は出ていて。感覚は良くてもタイムが悪かったので、うまくいかなかったなという感じでした。でも何とか合わせられていたのでこの調子のまま4月にいけたらいいなとは思っています。

――今季は多田選手にとってのラストシーズンになると思いますが、ことしの目標をお聞かせください

パンパシ(第12回パンパシフィック選手権)に行くことと、インカレ(日本学生選手権)では4年目の正直を狙います。きょねん200は優勝できましたけど100は優勝できなかったので。200と100をきっちり優勝して、メドレーもちゃんと2連覇して、それを一番に頑張っていきます。

――ソチ五輪(第22回冬季オリンピック競技大会)も行われ同世代の活躍も目立っていますが、4月の代表選考などを控える中でそういった同世代の活躍は刺激になる部分もありますか

オリンピックに出ている人ってそれだけすごい人だと思っているので、そういう人たちが同じ世代にいるっていうのはやっぱり見本にしていかなきゃなと思います。

――あしたの100メートル背泳ぎに、54秒台前半というのが一つの目標タイムになってくると思うのですが、あすに向けて意気込みを聞かせてください

きょうこれだけ調子良かったので、またもう一回あしたきっちりつなげられるように、頑張ろうと思います。

中村克(スポ2=東京・武蔵野)

――決勝のレースを振り返ってみて、ご自身で点数をつけるとしたら何点ぐらいのレースでしたか

30点ぐらいですかね。

――最初の反応の部分で出遅れてしまったのかなという部分があったと思うのですが

そうですね。やっぱりスタート、反応もですけど、あとはスタートの入るときの角度だとか、入り方を結構ミスしてしまって。スタートでかなり出遅れてしまいました。でもそこで焦らず落ち着いて後半勝負できたと思います。

――決勝のレースのように塩浦慎理選手(中大)と隣で泳ぐことも多いと思います。学ぶことや意識する部分はありますか

ことしは何回か慎理さん(塩浦慎理)の隣で泳ぐことがあったので。やっぱり泳ぎのスケールも僕より1段2段大きいのと、慎理さん昔はスタートが得意じゃなかったんですが最近はスタートもうまくなってきているので。慎理さんに聞いたり、もうちょっとスタートの技術を向上させていこうかなと思います。

――BHP5カ国対抗戦で日本代表として泳いでみてというのはいかがでしたか

特にそこはあんまり意識しませんでした。タイムもあんまり良くなかったですし、もうちょっとあの時期に(タイムを)出せたら良かったなと思ったので、帰ってからはずっと4月に向けて鍛錬を続けています。

――先週末は山口県できららカップ2014に出場されるなど、ハードなレースが続いていると思うのですがコンディションの部分はいかがですか

レース続いて、オフも1回も取っていないので。その状態で先週も今週もベストって続いているので、力は確実についていると思うので4月はすごい楽しみだと思います。

――ウエイトの強化も図っているということですが、冬場の練習の成果という面ではいかがですか

ウエイトもですがウエイトに限らずスイムも全部、全体的に強化しているので、その成果がテーパー(調整期間)しないでベストという結果に出ているのかなと思います。

――先週の大会では100メートルで49秒04と48秒台に迫ってきていると思います。タイムの部分の手応えというのは

そうですね。テーパーしなくてもあのタイムが出ているので、すごい4月が楽しみかなと思います。

――あしたのレース、そして4月の日本選手権(第90回日本選手権)に向けて意気込みを聞かせてください

あしたの100メートルは特に意識していなくて、自分の出せるベストを尽くして、4月は絶対に代表入りします。

瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)

――400メートル個人メドレーのレースを振り返って

正直ベストコンディションじゃないので何秒でるか分からなかったんですけど、世界新記録の戦いになってくると思っていたので、そのチャレンジということで今回は前半から積極的にいこうと思っていてその通り積極的にいけたので、自分にとってはプラスのレースですし、その後の200メートルバタフライでも体がきついなりに種目数を減らしたので、自分に「きょねんの短水路より距離が少ないから頑張れる」と言い聞かせて競り勝てたのでよかったと思います。

――後半ペースを上げているように見えましたが、体力的にはいかがでしたか

ラップを見る限りで平泳ぎが後半上がっていて自由形は萩野君(公介、東洋大)もすごくきつそうで、自分もすごくきつかったので、世界記録や日本記録を更新するのは次回だと思います。

――予選からタイムを8秒ほど上げましたが、予選後、決勝に向けてどのようなことを考えていましたか

萩野君もバタフライを強化してきていて、自分のいつものレース展開では負けてしまうと思ったので、萩野君に勝ちに行くためにも前半から積極的にいかないと勝負できないと思い、前半から積極的にいこうと思ったらいけました。負けてしまいましたけど評価は高いです。

――200メートルバタフライでは優勝されましたが、それについて

バタフライは、この間の5カ国対抗(BHP5カ国対抗戦)ですごくいいタイムで泳げて自信になっていて、きょねんは代表に入れなかったので、ことしはしっかり入っていこうと思った時に、(1分)54秒は欲しくて、BHPで出せてすごく自信になったので、きょうの短水路は絶対に負けないようにと思っていました。200メートルバタフライで1つでも他の選手より抜き出ていないと4月の選考会(日本選手権)やアジア大会、パンパシフィック選手権で戦えないと思うので、正直(1分)49秒台は出したかったんですけど、400メートルメドレーリレーのダメージがあって後半うまく粘れなかったです。

――4月の日本選手権の目標は

まず400メートルメドレーリレーからしっかり代表権を獲得して、1つでも種目を増やして、最低限200メートル個人メドレー、400メートル個人メドレー、200メートルバタフライでは代表権を勝ち取りたいと思います。

――そこに向けてどのような調整をしていきますか

バタフライは本当に言うことはないと思うので、しっかり後半もまとめられるような体力作っていくことと、個人メドレーのほうは平泳ぎが引っかかってないので、もう1回平泳ぎを見つめ直して、特に足が引っかかってないので、足のドリルやキャッチもしっかり見つめ直して泳ぎを作っていきたいと思います。

――日本選手権への意気込みをお願いします

まず400メートル個人メドレーと200メートル個人メドレー、いま得意な200メートルバタフライの3つでしっかりと代表に入って、あとプラスアルファで100メートルバタフライや200メートル自由形も代表を狙っていきたいので、頑張りたいと思います。

滝本純子(社1=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

予選は結構思い切って行けたのですが、決勝はちょっと力んでしまったと思います。

――レース展開はどのように考えていましたか

100メートルなので、前半から行くしかないと思っていたんですけど、やっぱり力んでしまったので、後半がちょっときつかったです。

――今大会が初の日本選手権出場となりましたが、感想は

渡辺香生子選手(武蔵野)や福田智代選手(コナミ)など個人メドレー界でトップの選手と一緒に泳げたことはすごくいい経験になりました。

――その中でA決勝に残って6位という結果を残したのは自信になりましたか

そうですね。これが200メートル個人メドレーにもつなげられればと思います。

――田村美紅選手(スポ1=埼玉栄)と同じレースで戦いましたが、田村選手の存在というのは

いつも一緒に練習していて大学でも同期だったり、美紅(田村)がいるからあまり緊張しないでいられますね。

――あしたに向けての課題は

あしたは目標とする自己ベスト更新に近づけるように頑張ります。

――あしたへの意気込みをお願いします

頑張ります!

田村美紅(スポ1=埼玉栄)

――予選はどのようなことを意識し臨みましたか

予選は、100メートル個人メドレーの後にすぐ50メートルバタフライがあって、とりあえず決勝に残るというのを目標に、決勝につながる泳ぎが出来ればいいなと思っていました。

――100メートル個人メドレーの決勝はいかがでしたか

バック(背泳ぎ)からブレスト(平泳ぎ)のターンが流れてしまったので、そこをどうにかすれば0.2秒くらい縮まったと思うのですけど…。とりあえずメインはあすの100メートルバタフライだと思っているので、そこに向けてもう一度、どこが悪かったのかこれから見直していきたいと思います。

――短水路にはどのような印象をお持ちですか

長水路よりは短水路の方が得意なんですけれど。2年前にこの大会で初めて全国大会で決勝に残って、思い出深い大会なのですけれど、いまは決勝ということにもとらわれずに、大会を楽しみたいと思います。

――シーズンに向けて現在はどのような練習をされていますか

自分は泳ぎが伴っていないので、いまは量を泳いでいますけど、専門であるバタフライの泳ぎをしっかりとどんな時でも出せるようにしていこうという、フォームを意識しながら量を泳ぐ練習をしています。

――きょうは大雪でしたが、トラブルなく会場入りできましたか

きょうはバスが来なかったり、競技時間も30分遅れたりしました。みんなそれなりに負担はあったと思うんですけれど、同じ条件で戦っているので、それを理由にしては行けないなと思います。

――2年生に向けて、いまの時点での目標を聞かせてください

高校3年生で、2位や1位をとって、その後大学1年生で期待されて入ったにも関わらず、結果を残せなかったというのを自分ですごく思っていて。大学2年生では1年生でどこが悪かったかっていうのを見つめ直して、ことしこそインカレの表彰台に上がりたいと思います。

◇B決勝進出者

林和希主将(スポ3=愛知・豊川)

――レースを終えての感想をお願いします

ケガで練習が積めていなかった分、記録を狙いにいっていなかったので今大会では記録を狙いたかったのですが、厳しかったです。結果は出ませんでしたが、(予選とB決勝の)2本を泳ぐことができたので、ここから挽回しなければならないですね。

――まず予選のレースを振り返って

おそらく出場している選手の全員がトレーニング中なので、狙い目だと思っていました。シーズンが始まってからずっと良い泳ぎができていない中で、予選は良い泳ぎができたと思います。少し練習不足で体が重いところや技術的な部分で昨シーズンから直せたところがなかったので残念という気持ちと、もう少し練習していかなければと感じたレースでした。

――予選、B決勝と同タイム(59秒44)を記録されました。決勝のレースに向けて修正した点というのは何だったのでしょうか

ターンがあまりよくなかったので、そこでしっかり稼げるようにというところです。持ち味を出せていなかったので、そういったところはレースのなかで直していきやすいところだと思ったので、まずはそこを直そうと思いました。泳ぎに関しては力みがあったのでもう少し流れがあるような泳ぎにできるように練習をダウンのときに取り入れて、B決勝だったので何も失うものはないという明るい気持ちで臨みました。ただあんまりタイムは変わりませんでしたね(笑)。

――東京六大学冬季対抗戦の際にはパワー任せな部分を反省されていましたが、その部分では改善できましたか

六大学の時よりも実際にタイムは速いですし、特に後半タイムが上がっていることは前半が楽に泳げている証拠だと思うので、パワーを出しながらでも滑らかに泳ぐことが発揮できるようになってきているのかなと思います。まだまだ短水路なので長水路になったらもっと滑らかに泳げるようにしていきたいです。

――4月の日本選手権に向けて今後重要となってくる部分は何だとお考えですか

最上級生として絶対に結果を残さなければならないと思います。まずはケガで練習できなかった分を今までやってきているので、ここからはレース仕様にしていって高い強度でパワーを発揮した時でも練習中でも良い泳ぎができるようにして4月にしっかりと結果を出せるようにしたいです。パワーを発揮するという技術と、パワーを発揮した時に良い泳ぎができるということを意識して取り組んでいきたいと思います。

――あすのレースに向けて

あしたは200メートル(平泳ぎ)と50メートルにエントリーしています。強化の一貫として臨みますが、まずは200メートルで決勝に残ることが目標です。50メートルは絶対的なスピードが必要になってくると思いますが、スピードを出せるように頑張ります。

安田純輝(スポ1=千葉商大付)

――まずはきょうの泳ぎ全体を振り返っていかがでしたか

予選から決勝でタイムを上げられなかったので残念なんですけど、それに関して自分の課題というのを見つけられたので、きょうは良かったと思います。

――予選で泳いだ200メートルについてはいかがでしたか

自分のベストのタイムを出せればB決勝に残れたはずなので、本当に悔しいってことはあるのですけど、200の泳ぎでも課題を見つけることができたので。これからつなげて、もっともっとレベルアップしていきたいなと思います。

――見つかった課題とは

やはり200メートルの経験というのが全然浅いので、もっともっとレースに慣れて、場慣れして、たくさんのレースに対応していけるようにしたいです。

――ルーキーイヤーはどういった1年でしたか

1年生にしてはなかなか結果も残せて僕にとっては良い1年になったので、2年生、先輩になるということですが謙虚な気持ちを忘れずにレベルアップしていきたいです。

――具体的な目標は

まずは4月の日本選手権で自分の狙っているベストタイムを出して次のステップへ上がっていけたらなと思います。

――では最後にあすの2日目の種目の目標を

100メートルの背泳ぎに出ます。きょねん高校生の時にB決勝を逃しているので、まずはB決勝進出を目指したいと思います。