待たれる打線の復調

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 前日の城西国際大戦で3試合ぶりの勝ち星を挙げたワセダ。この日は東都大学リーグの雄、中大との対戦となった。試合はワセダが2回に先制するも、その後はなかなか追加点を奪えずにいる。すると9回に中大に追いつかれ、1-1の引き分けに終わった。

 この日が日曜日、そして中大先発が甲子園を沸かせた島袋洋奨ということもあり、東伏見グラウンドには多くの観客が集まった。試合はワセダが2回表、1死から連打を浴びせ、一、三塁とすると、重信慎之介(教2=東京・早実)が右前への先制打を放つ。試合の流れをつかんだかのように見えたワセダだったが、その後が続かない。5、6回はいずれも三塁まで走者を進めるもあと1本が出ず、追加点を奪うことができずに終盤へと試合は動いていく。そして最終回、2死二塁の好機を迎えたワセダは、深澤恒太(人3=東京・早実)の中前安打で二塁走者が一気にホームを狙うも、中堅手の好返球もあり憤死。結局追加点を奪えずに9回裏を迎えることとなった。

先発の役割を果たした松本

 一方の投手陣は終盤まではほぼ完璧な内容。先発を任された、松本周(文3=石川・金沢桜丘)は落ち着いた投球で5回途中まで中大打線に安打を許さなかった。そして、松本の後を引き継いだ救援陣も6回から8回をわずか16球で抑える省エネ投球などを見せ中大打線に付け入る隙を与えない。しかし追加点の好機を逃した直後の9回裏、ついに中大打線に捕まってしまう。ボールが先行する苦しい投球で連打を浴び、同点。最後はなんとか後続を押さえゲームセットも悔しさの残る結果となった。

 結果的に見れば、野手、投手陣ともに控えメンバーが試合に名を連ねる中で、中大を引き分けに持ち込んだのは戦力の底上げを感じさせる。しかしながら終盤まで零封した投手陣とは対照的に最後まで追加点が奪えなかった野手陣にはもどかしさを覚えずにはいられない。春季オープン戦も中盤に差し掛かり、シーズン開幕も刻々と迫ってくる中、打線には奮起が求められる。打線の爆発があって初めて、王座奪還への道も見えてくるはずだ。

(記事 井上義之、写真 石丸諒)

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