投打共に不安の残る内容に

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 暖かい日の続く沖縄で行われているキャンプも終盤を迎えた8日、早大は沖縄電力との春季オープン戦(オープン戦)を行った。先発したのは新しく副将に就任した横山貴明(スポ4=福島・聖光学院)。しかし、序盤の2回に2点を先制されると、打線もその点差を最後まで埋められず、2-1で敗北した。

 先発の横山は1回を危なげなく三者凡退に斬って取り、順調な立ち上がりを見せる。しかし、2回1死で四球を出した所からピンチを作ると、2本の適時打を打たれてこの回2失点。3回以降は横山も立ち直ったが、4四球と制球に不安を残した。一方で、結果を残したのは救援陣。3投手の継投で点を与えなかった。特に1イニングを投げた高梨雄平(スポ3=埼玉・川越東)、2イニングを投げた有原航平(スポ3=広島・広陵)といった主力が社会人相手に好調さを示したのは今後に向けた明るい材料となるだろう。

先発し2失点の横山

 投手陣を援護したい打線だったが、終始迫力を欠いた。社会人投手を打ちあぐね、8回までにわずか3安打。しかし、9回に新星の台頭を予感させる攻撃で1点を返す。きょう1番に入った新1年生の中澤彰太(スポ1=静岡)が右翼への三塁打を放つと、同じく新1年生で途中出場していた2番石井一成(スポ1=栃木・作新学院)がすかさず適時打で続いた。また新主将の東條航(文構4=神奈川・桐光学園)は1回に四球で出塁、4回にはチーム初安打を打って、順調な仕上がりを見せた。

 11日までの沖縄キャンプを終えると、連日オープン戦を行う時期へと入っていく。昨年の主力が多く残る投手陣で出場機会をつかむ者は誰か、対照的に杉山翔大(平25スポ卒=現中日ドラゴンズ)らが抜けた打撃陣の穴を埋める者が現れるのか。春季リーグ戦開幕へあと1ヶ月。アピールの季節だ。

(記事 三尾和寛、写真 川口真由)

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