一年生が躍動! 中盤以降持ち直し、今季初勝利を飾る

女子バレーボール

 開幕戦からまさかの2連敗を喫した早大。何としても勝利したい大会第3日目は神奈川大とのカード。第1セット目は中盤以降連続得点を許し、奪われる。しかし、次セット以降サービスエースや粘りのプレーで流れを呼び込み、セットカウント3-0(21-25、26-24、27-25、25-14)で念願の勝利を収めた。

 第1セットは秋重若菜主将(スポ3=大阪・金蘭会)のスパイクや大松未羽(スポ1=沖縄・首里)のサービスエースでペースをつかみ、20-15まで点差を広げる。しかし、その後スパイクミスやレシーブの乱れにより9点を一気に取られ、1セット目を落とす。

 続く第2セットは9―9まで両者一歩も譲らない試合展開が繰り広げられた。その後スパイクがブロックに阻まれ始め、10-15まで引き離されるが、タイムアウトの後の西崎梨乃(スポ1=大阪国際滝井)のブロードが流れをもたらす。勢いのまま早大は先に20点台に乗り、24-24と拮抗したものの、秋重の強烈なスパイクが決まり第2セットは26-24で勝ち取った。

秋重主将の強烈なスパイク

 第3セットは終始両チームとも力強いスパイクに加え隙を突いたフェイントなど、一進一退の攻防戦が展開され、24-24のデュースまでもつれる。タイムアウトを挟んだ後、西崎のサービスエースで流れを掴み、27-25で接戦を制した。第4セット目もこの流れのまま粘り強いプレーでラリーを制し、25-14で快勝した。

ブロックでシャットアウトする大松

 開幕以来中々勝ちきれずにいた早大は、先週から一転、ようやく白星を挙げることができた。特に今日の試合は西崎や大松ら1年生の活躍が目立った。彼女らが堂々とプレーできるのは秋重を中心とする上級生の支えがあってこそである。明日以降一部昇格には1つも落とせない試合が続く。新体制でこの流れのまま勝ち星を積み重ねていく。

(記事 帖佐梨帆、写真 五十嵐香音)

セットカウント
早大 26-24
27-25
25−14
神大
スタメン
レフト 大松未羽(スポ1=沖縄・首里)
センター 徳山奈々美(スポ3=兵庫・加古川西)
センター 西崎梨乃(スポ1=大阪国際滝井)
ライト 秋重若菜(スポ3=大阪・金蘭会)
ライト 中河果子(スポ2=東京・大妻)
セッター 南里和(商3=東京・女子学院)
リベロ 神戸彩有(文構3=長野・松本県ヶ丘)
コメント

大松未羽(スポ1=沖縄・首里)

――2連敗からのスタートだったと思いますが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

 先週2敗して今週からは絶対に勝たないといけないので、勝ちにこだわる試合として、勝ちを目標に挑みました。

――今日の試合を振り返って

 自分のプレーとしてはサーブが調子がよくて、結構点も取れたので良かったと思います。ただスパイクはあまり点が取れなかったので、先輩方に頼ってばかりで、そこは反省点です。

――自分の持ち味を教えてください

 ブロックが1番得意なので、明日の試合からもっとブロックポイントを増やしていきたいと思っています。

――流れを持っていかれてしまう時もあったと思うのですが、その際どのようなことを意識していましたか

 エースの若菜さんに最終的にみんなが綺麗に集められるように、1本目を自分が触ることが多いので、丁寧に持っていくことを意識しています。

――春リーグの個人の目標を教えてください

 1年生ですが試合に出させてもらっているので、先輩に頼るばかりではなく自分でも得点を多く稼げるように頑張っていきたいです。

西崎梨乃(スポ1=大阪国際滝井))

――今日の試合を振り返って

 序盤は相手にリードされる展開だっったのですが、中盤から自分たちの粘り強さが出て、自分たちの流れでいい試合展開にすることができてよかったとおもっています

――自分の持ち味を教えてください

 高さがあると思っているので、ブロックでは高さを生かしてワンタッチやブロックシャットを狙って、攻撃では相手のブロックの上からスパイクを打っていきたいです

――点差が開いた場面でチーム内でどのような声掛けをしましたか

 まずはつなぎの面で頑張って、最後自分たちで決めるという展開を作れるよう声掛けをしました

――サービスエースも決まっていましたが、どのように狙いを定めましたか

 相手の胸元など取りにくい場所を狙って打っていました

――明日への意気込みをお願いします

 明日は立教さんとさせてもらうので、速い攻撃に備えてブロックがついていけるようにしていきたいと思っています