快勝で初戦突破

女子バレーボール

 春季関東大学リーグ戦(リーグ戦)では入れ替え戦に敗れ、2部降格が決まってしまったワセダ。チームを見つめ直し、心機一転して東日本大学選手権(東日本インカレ)の開幕を迎えた。好スタートを切り、勢いに乗るためにも大事な初戦。リーグ戦を5部で戦った格下の創価大と対戦した。落ち着いた試合運びで着々と得点を積み重ねると、相手のミスもあり、大差で3セットを連取。3-0(25-6、25-14、25-8)で試合を終え、ストレートの快勝で2回戦進出を決めた。

クイックを有効に使い、得点を重ねた関根

 リーグ戦で活躍した平山璃菜(スポ1=東京・文京学院大女)をケガで欠く今のチーム。空いたポジションに入ったのは高さを生かしたプレーが期待される1年生・加納茉未(社1=北海道・札幌大谷)だ。新戦力として期待される長身アタッカーは力強いスパイクとブロックが魅力。サーブやレシーブでのミスが出るなどまだまだ荒さはあるが、それを補う活躍で得点を量産した。相手に合わせずに普段通りのプレーを心がけると、自然と大差が開き、25-6で第1セットを奪った。

 この試合有効に決まったのはセンターを使ったクイック攻撃。関根早百合(スポ2=神奈川・橘)が相手ブロッカーを振り切り、次々とスパイクを決めていく。セッター黒木麻衣(スポ3=大阪国際滝井)のネット際での好判断も光り、相手に付け入る隙を与えない。途中からはチーム1の身長181センチを誇る佐藤夢菜(文1=埼玉・狭山ヶ丘)が出場。「お互い刺激し合ってやれている」(佐藤)と言うように加納と共に、チームに勢いを与える活躍を見せた。試合は2、3セット目もワセダが連取し、完勝。順当に2回戦へと駒を進めた。

高さがあるセンターの1年生コンビ

 きょうの勝利は通過点にすぎない。最初のヤマ場はあす、強豪・日体大との激突だ。試合後、「相当ミスも出ていたのできょうの感じだとあしたは苦しい試合になってしまうと思う」と気を引き締めた高橋早紀主将(スポ4=東京・下北沢成徳)。勝利のためにはミスを減らし、なおかつ攻撃でも相手を上回らなければならない。精神的な強さも試される試合となるが、12月に行われる全日本大学選手権への出場権を得るためにも負けることはできない。「気持ちを出して日体にフルセットでもなんでも勝ちに行きたい」(高橋主将)という言葉通り、1部の上位校へ真っ向勝負を挑む。

(記事、写真 中澤佑輔)

結果

早大3-0創価大(25-6、25-14、25-8)

コメント

高橋早紀主将(スポ4=東京・下北沢成徳)

―春季関東大学リーグ戦(リーグ戦)後、新たなスタートとして大事な試合だったと思いますが

あした日体大とやるんですけど、そこにしっかり設定をしてやっていこうというのを決めて春は確かに2部に落ちましたけど1部で負けていたわけじゃないし、日体大にはもちろん勝ってないですけど他のチームには勝っていたし、絶対勝てない相手ではないのでそこをしっかり戦おうと言ってやってきました。きょうはいろいろメンバーを変えたりして1年生も出ていたんですけど、相当ミスも出ていたのできょうの感じだとあしたは苦しい試合になってしまうと思うのでもう1回気持ちを切り替え直してあした集合しようというのはこのあとみんなにも伝えたいです。詰めるところはしっかり詰めていかないといけないという課題がたくさん見られたと思います。

――リーグ戦後にチームとして気持ちの面で変わった点は

うちはやっぱりサーブがいい時はチームがうまく回っていると思うんですけど、大きい選手もいますけどそれでもサイドは低いのでレシーブに対する意識、センターも含めてもっとレシーブを頑張っていこうというのは話に出ていたので一本目の質を高くしたいです。黒木麻衣(スポ3=大阪国際滝井)がすごく能力が高くてジャンプもできる選手なのでパスから一点を取りに行くという気持ちを持って最後までレシーブをあきらめないとかブロックで止められなくても後ろで守ろうということでレシーブ練習は結構やってきたと思うので、東日本大学選手権でしっかり結果が出るといいなと思っています。

――全日本大学選手権(全カレ)の出場権を得るためにもあしたは大事な試合になります。どうすれば日体大に勝てると思いますか

自分たちが攻める気持ちを忘れずに、相手より優位に立つことはないと思いますが、劣勢の中でもしっかりとした気持ちをもって前を向いて戦いたいです。入れ替え戦の時はそれができていなかったと思うのでプレーのことはもちろんありますが、それよりも気持ちを出して日体大にフルセットでもなんでも勝ちに行きたいと思います。

佐藤夢菜(文1=埼玉・狭山ヶ丘)

――早慶定期戦から試合に出るようになってどのように感じていますか

周りの先輩が経験のある有名な高校出身の方が多いので、自分はあまり全国の舞台も国民体育大会でしか経験したことがないので元気だけは一番になろうと思ってやっています。

――高さを期待されていると思うのですが、自分のプレーの特徴はどういうところですか

やっぱり高さはあるんですけど動きが遅いので、筋肉をつけてもっと俊敏性をつけていきたいと思います。

――同じようなタイプの選手として1年生の加納茉未(社1=北海道・札幌大谷)選手も出場されていますが

センターなのでいい刺激をもらってお互い刺激し合ってやれていると思うし、(加納選手は)ユースなのでいろいろ勉強できる部分があるのではやく追いつけるように頑張りたいと思います。

――個人的な目標とチームとしての目標を教えてください

少しでも試合に出てチームに貢献して、自分の経験値を上げたいです。チームとしては絶対に全カレの切符を取るためにみんなでやっているのでその目標を忘れずにやっていきたいと思います。