OBを交えて行われる伝統の三校の対戦、全早慶明バレーボール定期戦が行われた。先日の秋季関東大学リーグ戦によって試合順が確定し、全早大は第1試合で全慶大と、第3試合で全明大と戦った。まず行われた全慶大戦では、全慶大の力強いスパイクに押され、1セット目を落とす。しかし第2セット、OBの加賀優太(平30商卒=東京・早実)が抜群の安定感とリーダーシップを見せ、下級生と共にこのセットを奪取した。メンツを戻した第3セットを連取し、セットカウント2−1(22−25、25―23、25−19)で勝利した。
第1セット、全慶大に2連続得点を許してしまうところから始まる。セット中盤に差し掛かった8−10の場面で、OH安食浩士(スポ1=宮城・東北)によるバックアタックが決まり、チームの空気を変えた。その後も、OH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)がレフトからのキレのあるストレートスパイクを決めるなど、相手のミスを誘いつつ、着実に点数を積み重ねていく。しかし後半、慶大のコートの隙をつくようなサーブに苦しめられ、連続失点してしまう。OP佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)のコースの定まったスパイク、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のクイックが決まるなど、得点を重ねていったが、惜しくも22−25で第1セット奪われた。
サーブを打つ安食
続くセットでは、セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)のブロックポイントから始まった。3−3の場面で安食の力強いスパイクが決まり、盛り上がりを見せる。中盤では一進一退の攻防を見せ、両者譲らない展開が続く。14−15の局面ではMB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)の高い打点を活かしたスパイクが2連続で決まる。後半、全慶大に押される局面もあったが、1年生の安食、佐藤、麻野の活躍で見事逃げきり、25−22で第2セットを取った。
コートを走り回る菅原
迎えた第3セット序盤、前田のダイレクトが決まり、チームが勢いづく。8−7の局面で水町の強打が炸裂。その後もOH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)のバックアタックや水町のプッシュなど早大らしい様々な攻撃を織り交ぜながら攻めていった。途中出場の早大OBの前田真治(平31政経卒=京都・洛南)のサービスエースが決まり、マッチポイントを握る。最後は伊藤が速攻を決め、セットカウント2−1で勝利を収めた。
(記事 井口瞳、写真 五十嵐香音、芦刈れい)
セットカウント | ||||
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全早大 | 2 | 22-25 25-23 25-19 |
1 | 全慶大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西) アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘) ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園) ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ1=京都・東山) オポジット 佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園) セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風) リベロ 布台駿(社4=東京・早実) リベロ 浅野翼(スポ3=宮城・東北) |
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途中出場 | ||||
加賀優太(OB、平30商卒=東京・早実) 前田真治(OB、平31政経卒=京都・洛南) 安食浩士(スポ1=宮城・東北) 菅原啓(教1=山形南) 布台聖(スポ1=東京・駿台学園) |
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