12月に開催される天皇杯全日本選手権(天皇杯)ファイナルラウンドへの進出をかけ、早大は天皇杯関東ブロックラウンドに出場した。初戦の相手は1回戦で群馬バレーボールクラブを破った警視庁フォートファイターズ(警視庁)。試合の立ち上がりから連続得点を奪われ、思いのほか苦しい試合展開となる。接戦となる場面も見られるも、要所で相手に流れを渡さず。セットカウント2-0(25―19、25―19)で勝利し、この後に控える関東A代表決定戦に駒を進めた。
安食(左)、菅原(中央)、畑。下級生3枚によるブロック
秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ) とは異なるスタメンで挑んだ今試合。3点を先制される苦しい立ち上がりとなるも、MB板垣慧(政経2=京都・洛南)のクイックやOH安食浩士(スポ1=宮城・東北)のパイプ攻撃で6-4、すぐに立て直す。その後はサイドアウトの応酬となり、拮抗(きっこう)した試合展開となった。この膠着(こうちゃく)状態から抜け出しだのは早大だった。OH水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)のサーブから良いかたちで攻撃につなげると、その後も水町の連続得点でリードを広げる。MB伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)と菅原啓(教1=山形南)のブロックでセットポイントに。最後は伊藤のクイックで25-19、第1セットを奪った。
続く第2セット。先制点は早大が奪うも、スパイクアウトなどが重なり1-4、相手にリードを許してしまう。しかし水町がクロスに強烈なスパイクを決めたのを皮切りにリズムに乗ると、セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)とOP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)の意気のあったコンビネーションで連続ブレイクに成功し、9-9で同点に追いつく。直後には今試合初めてのサービスエースを水町が決める。完全に流れをつかんだ早大は、菅原と安食のシャットアウトや畑のスパイクで着実に得点を重ねる。最後はセッター浅野翼(スポ3=宮城・東北)が軟打でサービスエースを取り、25-19でストレート勝利を飾った。
前田のトスに対しグッドサインを送る畑
(記事 渡辺詩乃、写真 五十嵐香音、町田知穂)
セットカウント | ||||
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早大 | 2 | 25-19 25-19 |
0 | 警視庁フォートファイターズ |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西) アウトサイドヒッター 安食浩士(スポ1=宮城・東北) ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園) ミドルブロッカー 板垣慧(政経2=京都・洛南) オポジット 畑虎太郎(スポ2=福井工大福井) セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風) リベロ 荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西) |
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途中出場 | ||||
浅野翼(スポ3=宮城・東北) 滝谷照(スポ3=宮崎・日南振徳) 佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園) 菅原啓(教1=山形南) |
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