自分たちのペースに持ち込み、駒大にストレート勝利！

　春季関東大学リーグ戦、２戦目の相手は駒大。序盤、的を絞らせない多彩な攻撃でペースをつかみ、セットを連取する。第３セットはリードされた展開だったが、畑虎太郎（スポ２＝福井工大福井）を起爆剤として終盤に追い上げ。セットカウント３－０（25－21、25－22、25－22）でストレート勝利を収めた。

　第１セットは、セッター前田凌吾（スポ２＝大阪・清風）がツーアタックや体に当てるディグでチームを盛り上げ、良い滑り出しとなった。その後、ＯＨ水町泰杜主将（スポ４＝熊本・鎮西）、ＯＨ山田大貴（スポ４＝静岡・清水桜が丘）の両エースの強力な攻撃に加え、多少レシーブが乱れてもクイックにつなげる前田のセットアップ、そしてそれにこたえるミドル陣の活躍などで21－14とした。ここからスパイクミスや、ネット際の攻防で４連続得点を許したが、リードは譲らない。ＭＢ麻野堅斗（スポ１＝京都・東山）のブロックでセットポイントを握ると、ＯＰ佐藤遥斗（スポ１＝東京・駿台学園）のラインぎりぎりを抜くストレートスパイクでセットを先取した。

　続くセットは相手の連続得点から始まったが、山田のブロック間を射抜くスパイクや、麻野・佐藤らのブロックポイントで追い上げ、水町の２本連続サービスエースで７―６。ＭＢ伊藤吏玖副将（スポ４＝東京・駿台学園）と佐藤による高いブロックでブレイクを重ね、一歩前に出ながら終盤へ。ここで、水町に再びのサービスエースがありチームは大いに盛り上がる。この勢いのまま、25－22で第２セットも奪取した。

サービスエースを獲得した水町

　第３セットは１点目から伊藤のクイックが決まり、前田がコートを走り回って喜びをあらわにする。その後も、伊藤のクイックやブロックが長いラリーを制するなど、存在感を発揮した。リベロ荒尾怜音（スポ４＝鎮西）がディグで魅せ、水町が決めきり10―10。ややリードされて迎えた中盤、佐藤に代わり畑がコートに送られた。この畑のバックアタックを含む３連続得点で18―17と逆転。山田・畑・麻野による高さのあるブロックや、多彩な攻撃で調子を落とさず、最後は伊藤のクイックで勝利を決めた。

途中出場の活躍でチームを盛り立てた畑のバックアタック

　多少リードされることはありながらも、落ち着いて、ただし守りに入らず、自分たちのペースに持ち込んでストレート勝利を挙げられたことは大きい。また、途中出場でしっかり役割を果たした畑。このように誰が出ても強さを発揮し、スタメン争いに名乗りを上げていく構図は、よりチームを強いものにしてくれるはずだ。

（記事・写真　五十嵐香音）

 

コメント

畑虎太郎（スポ２＝福井工大福井）

――今日の試合を振り返って

　まずは、初めてちゃんとしたポジションで出ることができて、とても楽しかったです。

――今日、出場するということはあらかじめ聞いていたのですか

　もちろん出る気では来ていましたが、明確に言われていませんでした。

――昨年は悩むことも多かったとお聞きしていますが、今年に入って手ごたえはいかがですか

　昨年は東京に来て家事とかも全部自分でしないといけなかったですし、慣れないことが多かったです。１年生の仕事もなくなったので、今年はすごくプレーに集中できていて、成長を感じています。

――２年生になり、後輩ができたことで意識していることはありますか

　20番の遥斗（佐藤）は安定して上手にプレーするという感じで、僕にはそういうところが欠けていると思うので、それに負けないくらい大胆にやっていきたいと思っています。

――これからスタメン争いも激しくなっていきそうですが、自分の持ち味はどういったところにあると思いますか

　調子が良い時の爆発力です。ただ波があって、調子がいいとなんでもできるのですが、逆に悪いとなんにもできないところがあります・・・。

――これから力を入れていきたいところは

　スパイクは結構自分の中で自信があるのですが、レシーブやブロックを練習していきたいなと思っています。

――春リーグの個人の目標を教えてください

　やはり、スタメンになることです。

――次戦への意気込みを教えてください

　次戦も出られたときには、しっかり大胆に良いプレーができるよう頑張っていきたいです！