専大に快勝! サーブで得点を量産した

男子バレーボール

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)3戦目は専大と対戦した。1セット目はあまり点差が広がらない立ち上がりとなったが、中盤に差し掛かかったところで、サーブで早大が勢いづく。そしてそのまま1セット目を先取。早大は、2、3セット目でも攻めのサーブを武器に試合の主導権を握った。最後は畑虎太郎(スポ1=福井工大付福井)のスパイクでゲームセット。途中出場の選手の活躍も光り、セットカウント3-0(25-16、25-16、25-14)で、快勝した。

 

 1セット目はあまり点差が開かない拮抗(きっこう)した立ち上がりとなった。そんな中でも水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)と山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘)がサービスエースを決めるなど、サーブが光る。またブロックでもプレッシャーをかけることで相手のミスを誘い、点差を広げた。後半には、前田凌吾(スポ1=大阪・清風)や重藤トビアス赳(スポ4=神奈川・荏田)がブロックポイントを上げ、ここで第1セットを先取した。2セット目は、重藤のバックアタックや山田のスパイクが決まった。3-4の場面で早大が4連続得点。8-6での長いラリーも制し、粘り強さを見せた。セット中盤、水町が相手選手の間に決まる鋭いサーブでサービスエース。更に点差を広げると、重藤と山田もサービスエースやスパイクで得点を重ねた。攻めの姿勢で相手に付け入る隙を与えず、大差で2セット目もものにした。

 

レフトからスパイクを打つ山田

 

 第3セットは、水町の強烈なサーブで幕を開けた。エンドラインギリギリに鋭く打ち込むサーブや、緩く前に落とすサーブを巧みに使い分け、専大の守備を崩す。早大は水町のサービスエース4本を含む8連続得点で、専大を一気に引き離した。水町に続き岩本大吾主将(スポ4=兵庫・市立尼崎)もサービスエースを決め、サーブが絶好調の早大。その後も水町や山田を中心に得点を重ね、専大に主導権を渡さなかった。セット終盤には、途中出場の秋間直人(スポ4=愛知・桜台)と滝谷照(スポ2=宮崎・日南振徳)が2枚ブロックで得点。控えの選手も躍動し、全員で勝利をつかみとった。

 

トスを上げる前田

 

 今日の試合ではオフシーズンに力を入れたサーブで相手を崩し、合計で10本を超えるサービスエースを決めた。サーブが決まることでブレイクを重ねることができ、相手を圧倒した。またサーブで相手を崩し、ブロックで仕留める早大らしいかたちが垣間見える一戦となったといえる。次戦では「『ファーストサイドアウト』を意識して、自分たちのプレーが出せるようにやっていきたい」と前田が語るように、サーブレシーブから始まる攻撃にも注目したい。春季リーグ戦を通して早大はどこまで成長を遂げることができるのか。その進化から目が離せない。

 

(記事 山田真由、写真 山田彩愛)

 

 

セットカウント
早大 25-16
25-16
25-14
専大
スタメン
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)
アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘)
ミドルブロッカー 岩本大吾主将(スポ4=兵庫・市立尼崎)
ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ3=東京・駿台学園)
オポジット 重藤トビアス赳(スポ4=神奈川・荏田)
セッター 前田凌吾(スポ1=大阪・清風)
リベロ 荒尾怜音(スポ3=熊本・鎮西)
 
コメント

滝谷照(スポ2=宮崎・日南振徳)

――途中出場でしたが、ブロックを決める活躍をされていました。今日の試合を振り返っていかがですか

 昨年は全然(試合に)出られなくて、悔しい思いをしました。今年は試合に出られたらチャンスを逃さないように、トスを呼ぶことや思いっきりプレーすることを考えていました。そこで先輩方が思いっきりやれとおっしゃってくださったので、練習どおりブロックを飛ぶことができたり、サーブも練習どおり打ったりすることができました。ただサーブは拾われてしまったので、次に(試合に)出る時には決められるように、もっとパワーをつけていきたいと思います。

 

――今日のご自身のプレーを振り返って、よかった点や収穫はありましたか

 収穫としては、サーブをミスすることなく2本続けて打てたことです。良かった点は、練習できれいなトスを意識していたので、そのトスがうまく上がったことです。

 

――これから試合に出るためにアピールをする場でもありました。どんなことを意識してプレーされましたか

 僕はチームで数少ない左利きです。その左利きを生かせるようなライトからの攻撃やインナースパイクを決めること、左利きを生かすことを意識していました。

 

――次の日大戦に向けての意気込みをお願いします

 次も(試合に)出していただくチャンスがあれば、自分の良さをしっかり生かせるように頑張りたいです。声を出してチームの雰囲気を盛り上げるようなプレーをしていきたいと思います。

 

 

前田凌吾(スポ1=大阪・清風)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 今日はサーブがチーム全体として走っていました。またブロックも機能していたのでとても良いゲームだったかなと思います。

 

――今日のご自身のプレーを振り返って収穫はありましたか

 初戦から(試合に)出してもらってたのですが、緊張して先輩方に助けてもらっていました。今日はこれまでの3戦の中で1番良いゲームができました。しかし、まだ相手の対応がしっかりできていなかったのと、先輩方に助けてもらってた部分が大きかったです。まだまだ自分の出来がダメだと感じたので、次からまた頑張っていきたいと思います。

 

――上級生たちとプレーする中で意識していることはありますか

 自分の意見をしっかり伝えないと、自分がやりたいことが通じないと思っています。自分の存在感をしっかり出すことをして、先輩方にもっと合わせられるようにしないといけないなと思っています。

 

――やはりプレッシャーはありますか

 (全日本大学選手権で早大が)5連覇をしていて。昨年セッターをされてた玲さん(佐藤、社4=東京・早実)がそのままセッターをするのではなく、僕が(試合に)出させていただけてるということは、松井先生(泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)にも期待していただけてると思っています。その期待に応えたいというプレッシャーは感じます。しかし、試合に出ているからには学年関係なく、自分が引っ張る意識を持ってプレーしなければいけないなと思っています。

 

――スパイカーたちとのコンビネーションは合ってきましたか

 やっぱりまだゲームでは緊張する部分があります。自分が合わせられないところもあるので、練習からもっとコミュニケーションを意識してやっていくことが重要になってくると思います。助けてもらってばかりなので、チームを勝たせることのできるセッターになりたいと思っています。

 

――日大戦に向けての意気込みをお願いします

 (日大は)とても良いチームだと思います。まずはチームで課題としてやってきた『ファーストサイドアウト』を意識して、自分たちのプレーが出せるようにやっていきたいです。