9セットを戦い抜き、激闘の末につかんだ決勝への切符

男子バレーボール

 東日本大学選手権(東日本インカレ)もいよいよ折り返し。あすのセンターコートをかけて、早大はきょう、慶大、日体大と対戦した。慶大戦では序盤の硬さが響き第1セットを落としたものの、第2セット以降は確実に連続得点を重ねてセットカウント3-1(23-25、25-21、25-15、25-19)で勝利し、準決勝進出を決めた。そして午後に行われた準決勝では日体大との対戦。力強いサーブに押されて受け身に回ってしまう時間が増え、苦しい時間が長く続く激戦となったが、4年生を中心にチームがまとまり、最後は鵜野幸也(スポ4=東京・早実)の値千金のサービスエースで勝負を決定づけた。セットカウント3-2(25-21、23-25、25-15、24-26、15-13)で勝利。3年ぶりの決勝進出をつかみ取り、あす中大との大一番に挑むことになった。

 東日本インカレの準々決勝での顔合わせで実に3度目となった早慶戦。これまで関東1部リーグに所属する大学と対戦していなかった早大は緊張からか、慶大の高さあるサーブとブロックに苦しみ第1セットを落としてしまう。しかし、第2セット以降は緊張感もほぐれ、早大らしいプレーが増える。第1セットで苦しんだ吉田(慶大)のサーブを村山豪(スポ2=東京・駿台学園)のキレのあるクイックで1本で切ることに成功すると、その後は確実にブレイクを重ねて第2セットを奪い、勝負をタイに戻した。第3セットは小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)のサーブから4連続得点でスタート。流れを渡さずに大差で獲得。第4セットは早大のブロックが良く機能するセットとなった。武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)、村山の両センターがきっちりと慶大のスパイクに照準を合わせ、慶大の高さをものともせずに攻撃をはじき返した。苦しいトスを藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)、鵜野幸也(スポ4=東京・早実)が何度も決めきり、見事勝利を収めた。

献身的なレシーブを見せた鵜野(左)、堀江

 決勝進出をかけた戦いは白熱の一戦となった。第1セット、日体大がサーブミスを連発したこともあり、簡単にサイドアウトは奪えるものの、固い守備の前になかなかブレークポイントを奪うことができない。競り合いの展開の中、貴重な連続得点の機会をつくったのは鵜野だった。バックセンターからの鋭いスパイクでブレークポイントを奪うと、効果的なサーブを放つ。これを村山が1枚ブロックできっちりと得点に結び付けた。終盤に一歩リードを奪うことに成功した早大が、大事な最初のセットをものにした。第2セットは一転、日体大の力強いサーブに苦しむ展開に。高梨、仲本(日体大)のサーブを切ることができず、リードを許してしまう。20ー23から3連続得点で追い付くなど、意地を見せる早大。しかし、最後は仲本に強烈なサービスエースを決められ、セットカウントは1ー1のタイとなった。

 第3セットは早大ペースで試合が進んだ。日体大の強烈なサーブもなんとか上に上げると、各スパイカーがきっちりと打ち切り連続得点を与えない。10点もの差をつけこのセットをものにした。この勢いのまま試合を決めたい第4セット。「受けに入っている部分がある」(堀江友裕、スポ3=和歌山・開智)。この言葉がよく表れたセットとなってしまう。終盤になるにつれ、思い切ってスパイクを打ち込んでくる日体大の勢いを止めることができない。打っても打っても粘り強くボールを拾われる苦しい時間が続いた。スパイクミスやレシーブでの交錯など、らしくないプレーも見られ、盛り上がる日体大コートに対しその雰囲気は対照的だった。この嫌な雰囲気を変えるべく、コートに入ったのがピンチサーバーの宮下諒大(スポ4=東京・早実)だ。20ー24とプレッシャーのかかる場面。しっかりとコントロールされたサーブはレシーバーの前に落ち、見事サービスエースを奪った。その後も効果的なサーブを放ち、村山のダイレクトアタックにブロック、宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)のスパイクで4連続得点。同点に追いついた。結局このセットは落としたものの、嫌な流れを断ち切り、次につながるセットとなった。最終セット、本来のプレーを取り戻した早大に対し、日体大も一歩も引かずに競り合いとなる。1本のブレークが試合を決定づける場面。13ー12から鵜野の放ったサーブは、誰にも阻まれることなく相手コートのエンドライン際に。判定はイン。全員がガッツポーズで喜びをあらわにした。これで一歩前に出た早大がそのまま逃げ切り、センターコートへの切符を手に入れた。

日体大に勝利した瞬間、強く円陣を組む選手たち

 あすの試合でこのチームでやる試合も折り返しを迎える。昨年の東日本インカレ3位決定戦、秋季関東大学リーグ戦、全日本大学選手権(全日本インカレ)、春季関東大学リーグ戦、そして今回の東日本インカレの勝利で、連勝記録を34に伸ばした早大。常勝チームとはいえ、ここまでの記録を出し続けることはなかなかないことだ。やはり選手たちも連勝ということばが頭の中をよぎっているかもしれない。しかし、「自分たちのバレーをして、勝ちに繋げる」という鵜野の言葉のように、早大らしい思い切ったバレーをセンターコートで思う存分に出すことができれば、勝利は自ずとついてくるはずだ。攻めのバレーボールに期待したい。

(記事 杉山睦美、松谷果林 写真 遠藤伶、成澤理帆、松谷果林)

 

セットカウント
早大 23-25
25-21
25-15
25-19
慶大
スタメン
レフト 藤中優斗(スポ4=山口・宇部商)
レフト 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)
センター 武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ4=長野・創造学園)
リベロ 堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)
セットカウント
早大 25-21
23-25
25-15
24-26
15-13
日体大
スタメン
レフト 藤中優斗(スポ4=山口・宇部商)
レフト 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)
センター 武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ4=長野・創造学園)
リベロ 堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)
コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)の振り返りからお願いします。チームがまだ完成していない状態の中で完全優勝できたということは強さの証明になったのではないでしょうか

そうですね、4年生がやっぱり色々と考えてくれて、まじめに取り組んだ結果だと思います。また、メンバーが1人しか変わっていないということも大きいかもしれません。それを除いたとしても春季リーグ戦の時期は個人個人の力をつける時期ということで。チームの力をつけるということではなく、個人の力を大きくすることがチームの力を大きくすることに繋がると思っています。結果があのように(優勝というかたちで)、たまたまと言いますか、なっただけかなと考えています。

――鵜野幸也選手(スポ4=東京・早実)の活躍については

高いブロックに対しての打ち方を分かっていなかった部分もあったかもしれませんが、鵜野自身は高さがすごくあるというのが武器なので、その武器をさらに高い相手にどう対応したらいいのかが分かったのではないかなと思っています。自分のプレースタイルと共に、相手がこうきたらこうする、という対応力を身につけたのではないか、という点ですごく伸びた選手の一人だという風に考えています。

――春季リーグ戦から東日本インカレまでの1カ月間は、藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)や小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)が教育実習期間で不在の中、ベストな状態での練習が難しかったと思いますが、どのようなことに重点を置かれましたか

その時期はまず3年生が4年生と同じような意識をもって、練習メニューやどういう雰囲気づくりをしていくか、あるいはこういうことをやりたい、ということを明確にしてリーダーシップというものを体感してもらうことをやってもらいました。3年生が実際に4年生の苦労を知ってもらうというか。1学年上になった時のことを考えて、ちょっと成長してみないか?というイメージでした。基礎的な練習を数多くこなしたのですが、そういうメンタル面での強化にも取り組んだ1カ月だったと思いますね。

――その1カ月間のちょうど真ん中に位置した早慶定期戦(早慶戦、〇3-2)については

1セット目はうまくいくことができましたが、2セット目はどうしても相手も早慶戦ということで向かってきて、こちらが押されてしまったときに、受けに回ってしまってチャレンジすることができませんでした。だけども彼らがやろうとしていることはコートの上できちんと表現できていました。勝って自信をつけるというのはすごくいいことなので、ああいう試合になって、やってきたことが正しかったと分かって良かったのではないかと思います。

――東日本インカレの話に移らせていただきますが、ここまでの5試合、早大の選手は力を発揮できていると思われますか

特にきょうは慶大さんと日体大さん、やはり力のある1部リーグに所属するチームで、あまり力は出ていないと感じました。本当は力を出したいんだけれども、「自分たちは負けていないチームなんだ」という意識、連勝という意識が頭の隅にあって、そうしなきゃいけない、勝たなきゃいけないということに縛られて自分の思い切ったプレーができなくなって、安定志向になったり、ちょっとマイナス思考になったり、チャレンジするということを忘れているような感じがあります。きょうまで、勝ったことは立派であるけれども、そのような雑念と言いますか、ベストを尽くすという点ではまだかなと思っています。

――4年生のここまでの活躍についてはどう見られていますか

見てきた中でもトップのまとまり方だと思います。よく考えられる、まじめな学年なので、そういう部分では勝たせてあげたい、勝つ資格がある位置にいると思っています。全部出す、ということをしていけば、あすは勝てると思っています。

――あすは中大との試合になりましたが、監督からみて中大はどのようなチームでしょうか

中大さんは個人で戦ってくるチームなのですが、それに対して我々はコートの6人で戦う、あるいは全員で戦うというのをずっと貫いてきています。あまり淡泊にならないように、1つのボールを全員で追いかけるということを心がけてほしいと思います。

――決勝戦ではどのようなプレーを期待しますか

目先の勝ち負けではなくて、今までやってきたことを全部出して、今どのくらいできるのかということを確認してほしいと思います。負けても引退ではないので、夏の課題を出すための1日にしてもらいたいというふうに思っています。

藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

――日体大戦を振り返って

もっと楽に勝てる試合だったと思いますし、受け身になってしまって後手後手に回ってしまった試合だったかなと思います。

――苦しい場面が多かったと思います

僕自身、全然ベストなプレーができていなくて、周りに助けられてばっかりで情けないなという気持ちもありましたし、でもやっぱり負けられないという思いもありました。

――小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)と二人でたくさん声を出していました

勝てたのは良かったと思いますが、キャプテンとしてまだ何も仕事ができていないので、まだまだ課題が残ります。

――日体大のサーブは春季リーグ戦と比べていかがでしたか

フローターサーブもジャンプサーブもすごく攻めてきている印象でした。1セット目はサーブミスがとても多かったのですが、2セット目からはしっかり向こうも調整してきて、しっかり攻め込んできたので、僕らもそれで受け身に回ってしまっていました。ああいうのをエースにしないでBパスにもっていってそこから組み立てられるように練習しないといけない、という課題が見つかってよかったと思っています。

――あすは中大戦です

OBの方々やスタッフの方々にも言われたのですが、勝たなきゃいけないとかではなく、もう少し気楽に自分たちのプレーを思い切って出すことができるようにしっかり準備して、やるべきことをしっかりやったうえで楽しめれば結果はついてくると思います。勝とう勝とう、ではなく、自分たちのやってきたことを全部出せるようにまたアップから、準備から、やっていきたいと思います。

小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

――東日本インカレでの日体大との対戦はおととし決勝で敗れて以来でした

日体の出来も良かったですし、おととしというよりは、去年自分がケガをしてしまい、チームが負けてしまったというのがあるので。その雪辱を晴らすじゃないですが、チームのために頑張ろうと思って臨みました。

――フルセットの熱戦となりましたが振り返って

相手のレシーブが良くて、こちらの攻撃が決まらずにリズムができないという時間が続いていました。また相手に対してのブロックとディグという対策がうまくできていなかったのがこういった混戦になってしまった要因かなと思います。

――相手のサーブも強かったです

相手もしっかり打ってくるチームなので、サーブで崩されてしまいました。

――配球で意識したことはありますか

相手の真ん中のブロッカーと駆け引きしながらということを終始意識していました。

――勝因は何が挙げられますか

5セット目に関しては、技術はもちろんですが、こちらがしっかり攻め切れたので結果が伴ったと思います。取られてしまったセットは、攻め切るということができていなかったと思うので、あしたは頑張りたいです。

――決勝へ向けて

自分にとってこの大会は去年途中離脱してしまった悔しさがあります。最後の挑戦になるので、しっかり勝ち切りたいです。

鵜野幸也(スポ4=東京・早実)

――日体大戦を振り返って

ミーティングでも言われたのですが、自分たちが受けてに回ってしまった試合で、自分も個人的にそう思いましたし、特にサーブレシーブについて、しっかり取りに行っていなかったかなと思いました。その結果あのように競ってしまったという感じです。

――きのうまではストレート勝ちでしたが、きょうは9セットを戦い抜きました

日ごろからトレーニングはしているので、体力負けはしないとはわかっていました。早慶戦(早慶定期戦)でも、相手は足をつっていましたがこっちはそうはならずにフルメンバーで戦えたので。そこは普段のトレーナーの方々が考えてくれたメニューをみんなで頑張っていてやれているので、それがこういう試合でも生きたかなと思います。

――鵜野選手自身のきょうの調子はいかがでしたか

最近すごく調子が悪かったということから言えば、よくはなっているのですが、まだまだ大事な場面で自分がもっと打ちにいかないといけないというのが課題として出たので、あすそこを修正していきたいと思っています。

――日体大との対戦は2度目でしたが、春と比べていかがでしたか

1セット目はミスが多かったのですが、春リーグ(春季リーグ戦)でもサーブが入ったら強いということはわかっていて、すごく取りづらいという意識は持っていました。

――第5セット、14点目のサービスエースを振り返って

その前まで自分は結構ミスが多くて。打ちやすい体育館ではあったので、いつも通りというか、自分のフォームや形を意識して打ったらあのようにサービスエースになりました。

――宮下諒大選手(社4=東京・早実)に続きましたね

4セット目の最後のサービスエースはすごく盛り上がって、そこから5セット目の入りが良くなったかなと思うので、自分のサーブはあんまり関係ないかもしれませんが、彼が流れを作ってくれたかなと思います。頼れる存在だなと感じました。

――あすの中大戦に向けて

自分たちのバレーをして、それを勝ちに繋げるというのが1番いい形だとおもっているので、相手を気にせずに、出来る限りのことをやりたいと思っています。

宮下諒大(社4=東京・早実)

――日体大戦を振り返って

春リーグ(春季リーグ戦)でも対戦していたので、日体大に対戦相手が決まった時から対策は練っていました。1セット目は相手のミスに助けられて取れてたという印象がすごく強くて、2セット目以降は相手の強いサーブの勢いに押されてしまったのかなと思います。

――春季リーグ戦に続き、今回も日体大戦でのサービスエースとなりました

相性がいいんですかね(笑)。春にもいい結果が残せてから、それが今回結果を残さなきゃいけないというプレッシャーにもなっていて。早慶戦、そして東日本インカレの前半は全然いいプレーを出せなくて、もやもやしながらの試合だったのですが、こういった緊迫した場面の中で自分がやったことが結果として残ったのはすごくよかったです。

――サービスエースが決まった時は驚いた表情をされていましたね

かなりびっくりしました(笑)。春は相手の仲本(賢優、日体大)を狙ったのですが、今回は隠されていて。ちょっと打ちづらいなという感じがすごくしていたので、(相手が)いやらしくなったなと思っていたら決まったのでびっくりしました。

――宮下選手のサーブから村山豪選手(スポ2=東京・駿台学園)や宮浦健人選手(スポ2=熊本・鎮西)が決めたことについて

自分が直接点に関わっていなくても、自分が入ったことによってチームに流れが少しでも傾いてくれた感じがしました。村山なんかは仲も良い選手なので、僕が入った時に点を取ってくれてありがたかったです。

――5セット目、鵜野幸也選手(スポ4=東京・早実)がサービスエースを決めたとき、1番に駆け寄っていました

単純にずっと一緒にやってきた鵜野があの場面でサービスエースをとってくれて、あの1本が本当に5セット目を決定づけ、あれがあったからこそ勝てたと思っているので、仲のいい同期として、活躍がすごく嬉しかったです。

――あすは中大との試合です

春季リーグ戦のときも中大には結構押された展開になってしまったというのがあります。ここまで来ると、どうしても優勝とか連勝という言葉が頭によぎってしまう部分はありますが、きょうの日体大戦のように受け身に回ると相手に押されてしまうので、最後までしっかり挑戦者として優勝に向かって攻め切るバレーをしたいと思います。

武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)

――慶大戦を振り返って

1セット目は自分たちが全然できなくて、相手の高いブロックにつかまってしまったのがよくなかったなと思います。

――日体大戦はいかがでしたか

日体大戦は競った場面、苦しい場面が何度も続きましたが、最後なんとか勝ち切れたのはよかったです。ですがまだレセプションを崩されたりだとか、取り切れなかったりだとかがあったので、そこを修正できればと思っています。

――武藤選手自身の調子がいかがですか

ケガをしてしまってあまり練習できていなかったので、あまり調子はよくないですが、あすで前半戦は最後なので、頑張って秋(秋季関東大学リーグ戦)、全カレ(全日本大学選手権)に繋げていきたいと思っています。

――あすは中大戦に決まりました

中大もかなり競った場面をフルセット2回で勝ってきているので、こっちがしっかりやることをやるということと、前半戦最後の試合なので今まで練習してきたことを全部出すということを意識して勝ち負けの前に、みんなでしっかり頑張りたいです。

堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)

――試合を振り返って

フルセットで勝ち切れたという点はいいと思いますが、スタッフから受けに入ってる部分があるということを多く指摘されました。それは、春リーグ優勝したからとか、秋から負けてないということを意識しないようにしてはいても、自分でもどこか意識してしまうところがあります。そこからどこか開き直るきっかけをつくらなくてはいけないと感じています。

――仲本賢優選手や高梨健太選手(ともに日体大)のサーブに苦しみました

以前に比べたらパワーが増していたりして、それに最後まで対応できませんでした。良いサーブが来ても、Bパスでも良いからエースにしないようにしないと、今日はちょうど勝負どころでエースを許してしまったので、ディフェンス面では反省点だと思います。

――スパイクが決まり切らずに、チームがうまく回らない時間もありましたが、その場面の雰囲気などはいかがでしたか

そこは自分の仕事ではなくて、そこで自分のやるべきことはブロックフォローに入ったりだとか、やれることはあるので、そういう点では今日はやるべきことはできたんじゃないかと思います。

――ブロックとレシーブの関係を振り返って

ブロックも失点が多くはなかったですが、ここ一本というところで止め切れませんでした。それは自分がディグをあげれる本数が少なくて、無理してブロックで止めに行ってくれているところがあったので、抜けてきたボールを僕がしっかり上げて信頼関係を築いていきたいです。あすの決勝で直すのは難しいと思いますが、少しでも改善できるようにしたいです。

――決勝へ向けて

優勝は目指すのですが、まずはバレーを楽しんで、その後に結果がついて来ればいいと思います。全力で頑張ります。

村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

――2日連続のダブルヘッダー、疲れはありませんでしたか

自分は他の選手に比べて前3つしかやっていないので、後ろでレシーブをやってもらっている分、前衛にいる時はしっかり得点を取ってチームに貢献したいなという思いで今日2連戦は戦っていました。

――今日の試合を振り返っていただけますか

昨日と今日ではチームのレベルも全然違ったので、昨日から気持ちをもう1回切り替えて試合に入ろうという気持ちで臨みました。

――日体大戦の1セット目はスパイクを打つ機会があまりなかったと思いますが

上がらなかったら上がらなかったでそこは別に気にしていないので、上がっていない分ブロックで止められたりしたので特に問題ないです。

――試合中のアタックの感覚がつかめていない中、2セット目以降どのように修正されましたか

最終的には気持ちだと思ったので、どんなボールでも打ち込もうと思ってやっていました。

――4セット目の終盤、村山選手のブロックで追い上げました。その時の心境を教えていただけますか

絶対止めたい、勝ちたいという気持ちがあったので、気持ちがプレーで出た結果がああいうプレーにつながったと思います。

――最終セットのチームの雰囲気はどうでしたか

みんなが絶対負けたくないという気持ちを持っていたので、そこでチームが一つになって、最後勝ちきれたと思います。

――明日の決勝に向けて意気込みをお願いします

このチームでやれるのが残り半分となるので、東日本(東日本大学選手権)を優勝という形で終わって、秋リーグにつなげられるようにしたいっていうのと、4年生とやれる東日本は最後なので、後輩として先輩を勝たせるという気持ちで明日は中大を倒します。

宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)

――日体大戦を振り返って

自分がやっぱり足を引っ張ってしまった試合になったかなという印象です。自分がいつも通りのパフォーマンスをやっていれば、もっと楽して勝てたかなと思います。

――慶大の時に比べてスパイクをレシーブされることが多かったと思いますが、宮浦選手自身の調子が落ちたわけではなく、日体大のレシーブがよかったということですか

(慶大戦と比べて)ちょっと自分が広いコースに打てていなかったというか、工夫とかが全然足りなかったのかなと思います。

――日体大のサーブは強く、なかなかいいトスが上がってこなかったと思います

Aパスというか、セッターにきっちりと返っているトスというよりも、悪いトス、高いボールのトスを打ち切ることが自分の仕事なので、決められなかったのは課題かなと思いました。

――きょうは9セットを戦い抜きましたが、体力的にはいかがでしたか

個人的に、日体大戦の序盤とかは体力的にきついかなと思ったところはありますが、5セット目とかはいいパフォーマンスが出せました。ここまでやってきたトレーニングとかが間違いじゃなかったし、やってきたトレーニングの成果だと思いました。

――4セット目、5セット目のサービスエースでは喜びをすごく見せていました

やっぱり競った場面で4年生がすごく引っ張ってくれています。勝ちたいという気持ちがすごくありました。

――あすの中大戦に向けて

中大は強い相手ですし、守りに入らずどんどん攻めて、最終的にそれが結果に繋がったらいいと思います。