第15回世界ユース男子選手権大会が開催され、早大からは宮浦健人(スポ1=熊本・鎮西)と中村駿介(スポ1=大阪・大塚)の2人が代表に選出された。日本代表は初戦から無傷の6連勝で準決勝へ駒を進める。ロシアの強いサーブに苦しみ決勝進出はならなかったが、3位決定戦では韓国にストレート勝ち。見事世界3位に輝いた。
宮浦は日本チームのキャプテンとしてこの大会に臨んだ。代表メンバーの半分以上が高校生と、所属するチームはもちろん環境も違う選手が集まって戦う代表戦。それぞれの考え方も違う中で、「みんなの気持ちを一つにするということを意識した」という宮浦。プレー面でもライトで全試合にスタメン出場。高さのあるスパイクを武器に日本の攻撃の一翼を担った。
銅メダルを手にした選手たち
一方の中村もセッターとして全試合にスタメン出場を果たした。日本の攻撃を組み立て、最終的にベストセッター賞を受賞。大柄な選手を相手に戦い「どんなに大きい相手でもクイックを通せばブロックが乱れるとわかった」と手応えもつかんだ。
宮浦・中村共に1年生ながらすでに公式戦に出場する機会を得ている。世界を相手に戦って得た課題と収穫を糧に成長を遂げ、将来早大の主力になる姿に期待したい。
(記事 杉山睦美、写真 本人提供)
コメント
※この取材は9月10日に行われたものです。
宮浦健人(スポ1=熊本・鎮西)
――ユースではキャプテンとして日本を3位に導きました
みんなチームが違うので思ってることや考えてることは違うと思うのですが、最後は一つになってやれたのが良かったのだと思います。みんなの気持ちを一つにするということを意識しました。
――収穫は
世界の高さに対してコース打ちなど工夫するということを学んだのでそこが収穫だと思います。
中村駿介(スポ1=大阪・大塚)
――大会全体を振り返って
大きい相手にどう戦ったら勝てるかということをずっと考えていて、それが3位という結果につながったので良かったと思います。
――短い合宿期間の中でトスを合わせるために意識したことなどはありますか
いきなり合わせたわけではなく、ずっと合宿をやってきて合わせていたのでなんとなくはつかめていました。それでもジャンプしたり高い所でトスを上げて、高い所で打たせられるようにしたいと考えていました。
――印象に残っているのはどの試合ですか
予選のフランス戦がフルセットの最後まで相手にリードされている展開で、自分のトスも全然上がっていなかったのですが、周りがカバーしてくれたので印象に残っています。
――今回見つかった課題や収穫はありますか
収穫は、どんなに大きい相手でもクイックを通せば相手のブロックが乱れてくるということが分かったことです。課題としては自分のトスの精度を上げていかないと勝てる試合も勝てなくなってしまうので、そこをやっていきたいです。
――ベストセッター賞を受賞しました
個人賞については自分だけでとったのではなく、周りのスパイカーに助けられてのものだと思います。みんなで取った賞だと思っています。
――今後世界を相手に戦う場面もあると思いますが、どのような戦いをしていきたいですか
弱気になって攻めることを忘れてしまったら負けてしまうので、どんな時でも攻めることを忘れないようにやっていきたいと思います。
最終結果
3位
個人賞
ベストセッター賞 中村駿介(スポ1=大阪・大塚)