1勝1敗で3校同時優勝に!

男子バレーボール

 現役とOBが共に戦う全早慶明定期戦がことしも開催された。ことしで69回目目を迎えた伝統のある今大会。早大からは3人のOBが出場し、選手も公式戦とは違う背番号で試合に臨んだ。全慶大戦は一部リーグの実力を見せつけ、2−0、(25−18、25—13)でストレート勝ち。一方の明大戦では思うような試合運びができず、0−2(23−25、23−25)でストレートでの敗北を喫した。

 現在は2部リーグで戦う慶大だが、序盤は早大が押される展開となる。課題としている試合の入りに、サービスエースを含めいきなりの4連続失点を喫した。それでもタイムアウト明け後は徐々にリズムを取り戻し、連続得点。相手のミスを見逃さず一気に逆転に成功する。途中出場の鵜野幸也(スポ2=東京・早実)がコートに入って最初のプレーでブロックを決める活躍を見せこのセットを取り切った。2セット目。流れに乗った早大はサーブで相手を崩し、危なげなく得点を重ねていく。特にOBの伊藤克明(平12卒)が好レシーブを披露すると早大サイドは一気に盛り上がった。25—13という大差でこのセットを奪い、全慶大相手にストレート勝ちを収めた。

OB、現役が共に戦い盛り上がりを見せた

 1試合空けて行われた全明大戦。スパイクを何度も拾われるなど、相手の組織的なブロックと粘り強いレシーブに苦しめられる。終盤に4連続得点を奪い、差を詰めるも、序盤のリードをひっくり返すことはできず、このセットを落としてしまう。続く第2セットはサイドアウトを取り合う拮抗(きっこう)した展開となる。しかし、19−19の場面から3連続でブロックポイントを奪われてしまう。盛り上がりを見せる明大の勢いを止めることはできず、23−25でこのセットを落とし、ストレートでの敗戦となった。

きょうの試合で活躍を見せた田中

 全慶大が全明大に勝利したため、3校が1勝1敗で並び3校同時優勝という結果で幕を閉じた今回の定期戦。らいねんはとうとう70回目という節目の年となる。記念すべき節目の年にはどのようなOBがプレーする姿を見せてくれるのか。らいねんの定期戦に期待したい。

(記事、写真 杉山睦美)

※記事の掲載が遅れ申し訳ありませんでした

セットカウント(対全慶大)
全早大 25-18
25-13

全慶大
スタメン
レフト 喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)
レフト 藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)
センター 加藤久典(スポ4=東京・早実)
センター 山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)
ライト 田中健翔(スポ4=熊本・鎮西)
セッター 山口頌平(スポ4=長崎・大村工)
リベロ 堀江友裕(スポ1=和歌山・開智)
セットカウント(対全明大)
全早大 23-25
23-25

全明大
スタメン
レフト 喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)
レフト 藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)
センター 加藤久典(スポ4=東京・早実)
センター 山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)
ライト 田中健翔(スポ4=熊本・鎮西)
セッター 山口頌平(スポ4=長崎・大村工)
リベロ 堀江友裕(スポ1=和歌山・開智)

全早慶明大集合写真

伊東克明(平12卒)

――さくねんに引き続いての出場となりました

純粋に楽しかったです。普段はコーチとして違う立場で選手に接しているのですが、普段よりも選手と距離が近づくので、どんな感じなのかなとこの定期戦を楽しみにしていました。

――プレーをするのは昨年ぶりということになりますか

夏はクラブチームでバレーボールをやっていたので半年ぶりくらいです。ただレベルが全然違うので、こんなに高いレベルでバレーをするというのは一年ぶりですね。

――何か調整などはしましたか

特にはしていないです。けがをしないように少し動いたくらいです。

――全明大戦を外から見ていてどのように感じましたか

一番は試合の入りが悪いということは感じました。1セット目の点差が付いてしまったのは、そこはもう自分の気持ちの準備ができていないのか、体の準備ができていないのかということですね。最終的には追いつきましたけど、結局前半のリードが響いて取られてしまった。2セット目も点数を取りたくてもうまく取れず、結局後手後手に回ってしまって、相手に良いところで点数を取られてしまって追いつけずという、1セット目と同じような展開ですかね。

――全日本インカレを控えた選手に向けて

優勝できる力は十分にあると思います。インカレは私もコーチとしてチームに帯同しますので、選手と共に日本一を目指して頑張りたいと思います。