善戦するも中大に敗北…課題と収穫の秋を終える

男子バレーボール

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)の最終戦は全日本代表の石川祐希擁する中大。攻める姿勢と組織的なバレーで中大を追い詰める。しかし、終盤、相手の攻撃力を止め切ることができずセットカウント1-3(26-24、18-25、23-25、21-25)。健闘するも強敵相手に大金星とはならず、8勝3敗と3位で今大会を終えた。

 最終戦を前に3位が決定した早大。そんな状況でも強敵・中大に勝ちたいという気持ちは変わらない。一人一人の能力が高い中大に対してチーム一丸となってこの一戦に挑んだ。第1セット。中大の石川の強烈なスパイクを藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)が返すと、田中健翔副将(スポ4=熊本・鎮西)がストレートのスパイクを打ち抜き、1点目を奪う。良いスタートを切った早大は序盤から攻めたプレーを見せる。一進一退の攻防を繰り広げ、20-19とリードで迎えた場面。身長202cmを誇る中大のオポジット大竹壱青が放ったスパイクを身長174cmの喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)がブロックで止めると選手たちはコートを駆け回った。しかし、簡単には勝たせてくれない。23-24と相手のマッチポイント。緊迫した局面で田中がサイドアウトを取って同点に追い付くと山口頌平主将(スポ4=長崎・大村工)のサーブで中大を崩す。この局面でトスが上がったのはやはり石川だった。しかし、これを山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)が遂に止める。田中が笑顔で山﨑を称え、大きなガッツポーズを見せる。ピンチから一転、山﨑の2連続のブロックポイントで26-24。大接戦の末、このセットをものにした。

石川を止めた1セット目先取につながった山﨑のブロック

 続く第2セット。ブロックを嫌がりフェイントに逃げる中大に対し、強打を意識するあまりフェイントへの反応が遅れた早大は点数を落とす。チャンスをものにできずにいた。中盤、田中に代わりコートに入った鵜野幸也(スポ2=東京・早実)がファーストプレーでブロックポイントを奪うと、沈みかけていた雰囲気が一気に盛り上がる。そこから反撃を試みるも前半につけられた点差を詰め切れずこのセットを落とす。第3セットは序盤から早大のリードで試合が進む。しかし、終盤の勝負どころで石川の3連続ポイントにより逆転されると惜しくも失セット。後がなくなった第4セット、8-11の場面。山﨑のサーブを受け、コート外にボールが大きくはじかれ、返すだけのチャンスボールとなる。しかし、運悪くネットに引っかかると軌道がずれ、レシーブが上がらずコートに落ち、中大の点数に。完全に中大に流れをつかまれたと思ったが早大のエース・喜入が黙っていない。前後に揺さぶりをかけたサーブで相手を崩す。8連続ポイントで17-14と逆転に成功した。しかし、喜入が後衛に回ったことで前衛の攻撃力が下がるとローテーションが回らない。この間に再びリードを許す。ここでも終盤に石川のプレーで一気に引き離されるとゲームセット。あと一歩及ばず、秋季リーグ戦の幕が閉じた。

身長差約30㎝の空中戦を制した喜入

 春季関東大学リーグ戦で敗戦を喫した相手にリベンジを果たした一方、東海大、日体大を相手に悔しい敗戦。ここまでの収穫と課題を生かし秋季リーグ戦の集大成として臨んだ最終戦だった。「手応えはあった」(山口頌平主将、スポ4=長崎・大村工)。攻めたサーブやブロック、1点1点に対して声を出してコートを走りまわるなどプレーと気持ちの両面で全てを出し切れたと言えるだろう。しかし、だからこそ、このセットカウント3-1という結果に現時点での力の差を感じざるを得ない。「悔しい」(藤中)。チーム全員がそう感じたに違いない。最終目標として掲げる全日本大学選手権での優勝までのみちのりに再び中大が立ちはだかる。残り1カ月。ここまでで見つかった課題を修正し、最後の大一番でこの悔しさを晴らしたい。

(記事 藤原映乃、写真 渡辺新平、越智万里子、藤原映乃)

※掲載が遅れ申し訳ございませんでした

セットカウント
早大 26-24
18-25
23-25
21-25

中大
スタメン
レフト 喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)
レフト 藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)
センター 加藤久典(スポ4=東京・早実)
センター 山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)
ライト 田中健翔(スポ4=熊本・鎮西)
セッター 山口頌平(スポ4=長崎・大村工)
リベロ 堀江友裕(スポ1=和歌山・開智)

最終結果

3位 8勝3敗

個人賞

セッター賞 山口頌平主将(スポ4=長崎・大村工)

セッター賞を受賞した山口

コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

やっぱり実力がついてきたかなという感じがしますね。ただ、基本的なプレーのミスが目立った試合でした。どのチームも固まっていない状態なので、インカレ(全日本大学選手権)に向けてもう一回基本をきちっとすることが、いい結果につながるということを確認できた大会でした。

――ブロックとレシーブの関係はいかがですか

ブロックはいい場面で出ましたし、関係性もだいぶ良かったと思います。

――中大には石川祐希選手ら強力なアタッカーがいますが、どのように対応しようとお考えでしたか

石川に決められたら仕方ないという部分はありますが、彼も学生なので。石川を生かさないように周りの選手の決定率を下げていくということは、これからもやっていかなければいけないと思います。

――秋季関東大学リーグ戦を総括していかがですか

ミスをして相手の有利な状況になってしまう部分がまだまだ多いです。できなかったことをやって、精度を高めなければいけないと思います。サーブが機能しないところがだいぶありました。サーブをしっかり打ってブロックとレシーブの関係(で相手のスパイクを拾う)という連携ができていない試合があったかなと感じています。

――サーブに関しては、コースをもっと狙っていくということでしょうか

そうですね。あとはやっぱりスパイカー陣、特にウィングスパイカーとオポジットのフォームが、前衛でミスをするのと同じなんですよね。ネット際で打つのも9メートル先で打つのもやっぱり同じ形なので、フォームをきちっと固めていかないといけないと思います。

――インカレのキーマンは誰でしょうか

山口(頌平主将、スポ4=長崎・大村工)、加藤(久典、スポ4=東京・早実)、田中(健翔副将、スポ4=熊本・鎮西)を中心にゲームを組み立てていきます。下級生には思い切ってやってもらいたいですし、4年生も重圧を感じながら、それでもはつらつとやってもらいたいというのはあります。

――田中選手にとっては苦しいシーズンだったと思いますが、監督から見ていかがですか

まだまだですね。チームの柱なので「自分がミスをしたら負けてしまうんだ」ということを、普段の練習の中から出してほしいです。頑張ってはいるんですけどね。もう一段階上のレベルにならないと、なかなか厳しいものになってしまうと思います。

――インカレに向けて意気込みをお聞かせください

うちは第4シードが決まったので、準決勝で中大と当たりますが、まずはそこまでしっかり行くことです。やってきたことを全部出すということをもう一度練習の中からやっていくことが、一つ一つ勝っていくことにつながっていくと思いますので、丁寧に練習からやっていきたいと思います。

山口頌平主将(スポ4=長崎・大村工)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょう試合する時点で目標にしていた優勝の可能性は消えていて、目標とは違いましたが、自分ら4年生としても最後のリーグ戦ということで楽しみながらとやってきたことを全部出すという気持ちでやりました。サーブとかもジャンプサーブ陣にミスがあっても今までは入れてミスということが多かったんですけど、きょうは攻めてのミスでした。攻めて入るケースも多くて、思い切り攻める気持ちを持ってチーム全体で戦えていけたのかなと思います。

――サーブで攻めて相手を崩し、早大のペースで試合を進めることができる場面が見られました

(相手は)一人一人のスパイカーの力という面では向こうの方が上だと思うので、サーブで崩さなければなりませんでした。20点くらいまでは良い勝負でリードした展開で戦えるんですけど、終盤の甘さというか自分たちで(点数を)吐き出すところがありました。手応えはあったのですが最後の詰めの部分だとか本当の強さという面で向こうの方がまだ今の時点では上だったのかなと思います。

――具体的な詰めの甘さはどこでしょうか

20点くらいまではパスも返って、速攻を絡めての攻撃でリズムもつくれているんですけど、最後の勝負どころで相手のサーブも格段と強くなってきたりしました。そういう場面でこっちがオーバーしたりやエース取られたりして、速攻が無い状況が多くなった時に我慢できなかったです。終盤のそういう面が課題だと思うのでそこをもっと一人一人がメンタル面から自信をつけなければなりません。自信がつくだけの練習をあと1カ月やってまたリベンジしたいと思います。

――リバウンドやフェイントで点数を取られてしまう場面が目立ちました

ブロック力がありスパイクが攻撃的なチームでしたがもっとブロックフォローや細かなプレーに気を付けなければいけませんでした。相手が苦し紛れのフェイントだったりこっちが良い状態でブロック2枚ついた時にフェイントに逃げて来るボールを確実に拾って点数にしていけばセットを取れてもっと勝ちにつながる展開になると思います。そういう細かいプレーを落とさずに詰めていきたいです。

――秋リーグが終わりましたが山口選手にとっても最後のリーグ戦が終わりました

個人的には1年生の頃から(セッターとしてトスを)上げさせてもらいました。今回なんかはアジアカップがあったりして思い返せばきつかった場面や嬉しかった場面などいろいろありましたが、リーグ戦も今回で終わって残すはインカレ(全日本大学選手権)のみです。いろんな人の思いや支えにもっと感謝して残り1カ月の学生バレー生活で結果を残して終わりたいなと思います。

――春季リーグ戦、東日本大学選手権、アジアカップに続きセッター賞を受賞しました。今のお気持ちをお願いします

セッターは自分で得点を取れないので他のスパイク賞やブロック賞のように数値で表れない部分で賞がもらえます。自分のところにレシーブを返してくれたり、打ってくれるスパイカーがいてのセッターだと思うので本当にみんなに感謝してこれからもやっていかなければいけないなと思います。

――インカレまで1カ月ほどとなりましたがどのようにしてチームを引っ張っていきたいですか

このチームが始まって春リーグでは負けが多い中のスタートとなりました。それでも徐々にこのチームの特徴や長所をいろんなところで見つけ、そこを伸ばしていきながら東日本インカレや秋リーグでは春リーグに負けた相手でもきょうの試合のように手応えを感じられるようになりました。インカレは負けたら終わりといろいろなプレッシャーがありますが一つ一つの試合が最後になるかもという思いで、これから1カ月の練習でもそうですが悔いだけは残さないようにやっていきたいと思います。

田中健翔副将(スポ4=熊本・鎮西)

――きょうの試合にはどのような対策をして臨まれましたか

石川選手(祐希、中大)がすごいということは、誰がみても分かることだと思うのですが、終盤は彼で切ってくるということは分かりきっていました。なので序盤で他の選手をどれだけ止められるかということが終盤まで持ち込むカギでした。そこまで達しないと戦えないので、石川選手も重要ですが他の選手を序盤にしっかり止めておこうというのが対策でした。

――実際にきょうの試合を振り返っていかがですか

他の選手がもうなすすべがないという感じで、終盤の石川選手も止めきれなかったということで、自分たちが終盤で決めきれなかったということが敗因だと思います。

――ブロックはとても良かったと思います

山﨑(貴矢、スポ3=愛知・星城)がすごくブロックポイントを取ってくれました。一方、相手もブロックポイントを多く取っていました。きょうの試合に関しては、ブロックで流れが変わっていたので、もう少しブロックの強化をしていきたいです。

――途中鵜野幸也選手(スポ2=東京・早実)と交代される場面がありました

僕自身、変えられて当然かなという気がしていました。3セット目からは出るぞということを監督(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)から言われていて、出る気ではいましが、頭を冷やせというメッセージに感じたので、まだまだ不甲斐ない部分があったと思います。

――コートに戻るときには何かアドバイスを受けましたか

無理な球を打ちに行って(ブロックで)シャットをくらったりしていたので、リバウンドを取ったりということも考えてはいたのですが、僕のブロックの相手が石川選手という場面が多かったので、あまりトスが上がってきませんでした。

――1セット目に比べ2セット目は押される展開となりました

1セット目はサイドアウトがよく取れていて、相手のサーブミスも多かったので、スムーズに回っていました。しかし、2セット目は相手のサーブが入り始めて連続得点を取られてしまい、ずるずる引きずられてしまったというのが大きなところだと思います。サイドアウトをしっかり取ることができないと、2セット目のような展開になってしまうので、相手のサーブへの対処が遅れたというのが要因だと思います。

――ここまでの秋季リーグ戦を振り返っていかがですか

僕自身50点くらいかなというのがあります。4年生として最後のリーグ戦を3位で終えたのですが、1位を狙えたところがありました。日体大戦にしても、東海大戦にしても、中大戦にしても僕が最後決め切るというところがまだまだ足りないので、そこをもう一つ力をつけないと全カレでも勝ち切れないと思います。そこがすごく感じたところです。

――全カレへ向けての意気込みをお願いします

全カレは学生スポーツの集大成となるので、しっかり勝って優勝して終われるように、これから1カ月しっかりやっていきたいです。

加藤久典(スポ4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

きょうの試合はあまり自分たちの良さを勝負どころで出し切れていないのが印象的でした。きょうは決めるべきところで決められませんでしたね。

――きょうは相手のサーブが強く、崩されてしまう場面がありました

結構、キャッチは返っていたのでそこで僕らが決め切れませんでした。

――ブロックとレシーブの関係に関してはいかがでしたか

ブロックは僕があまり止められず、ディグが上がらなかったのでまた今後頑張っていきたいと思います。

――中大には石川祐希選手ら強力なアタッカーがいますが、どのように対応しようと考えていましたか

最後は絶対に(石川にトスが)上がってくるので、そこをしっかり止めたり、ストレスをかけ続けたりしようと思っていました。結局、止めていないので、そこはしっかりと修正していきたいと思います。

――秋季関東大学リーグ戦を振り返ってみていかがでしたか

下級生が頑張ってくれていい結果になったというのが正直なところです。4年生として最後もう一回インカレ(全日本大学選手権)で頑張っていきたいと思います。

――インカレまでに修正したい点は何でしょうか

ブロックとレシーブですかね。

――インカレに向けて意気込みをお聞かせください

僕にとって四年間で最後の大会なので、また頑張っていきたいと思います。

山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)

――きょうの振り返りをお願いします

きょうは相手の石川(祐希、中大)に圧倒された試合だったんじゃないかなと思いました。

――ブロックをよくされていましたがいかがでしたか

結果的にブロック1位でも次点でもなかったので良くはなかったと思います。

――1セット目、25点を奪った時のブロックでは、ガッツポーズもみられましたが

そのブロックは点数につながってセットの勝利につながったので嬉しかったです。

――サーブについてはいかがでしたか

きょうは普通だったかなと思います。

――決まったサーブもありましたが

そうですね、でも崩せなかったのでそこが自分の甘さではないかと思います。

――スパイクはいかがでしたか

スパイクは今季、リーグ戦で課題になっていて、やはり継続して直す点だなと思いました。

どのあたりが課題なのでしょうか

春のリーグ戦で少し早めの攻撃に変えて、秋に対応されたのに対して自分が対応できたなかった。なので、どんな相手でもうまく対応するのが必要だと思いました。

――山﨑選手から見た今のワセダの改善点などはありますか

レシーブが売りのチームなので拾い負けしないということと、スパイクが決まらないというのが早大の課題点ではないかなと思いました。

――インカレ(全日本大学選手権)への意気込みをお願いします

インカレではやはり準決勝あたりで中大と戦います。そこで負けないで、しっかり優勝したいと思います。

喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)

――きょうの中大戦の振り返りをお願いします

自分たちがやるべきことをやっているときは勝って、それができない時というか相手にやらせてもらえない時は負けてしまうという感じでした。1本の詰めというか、そういうところをこれからやっていかないといけないなと感じましたね。

――サーブに関して、1セット目では決まらない場面もありましたが

サーブはやはり攻めないと返されてしまうのと、相手のサイドアウト率が高かったのできょうはミスを恐れずにみんな攻めて行こうという感じでやっていました。

――一方、4セット目中盤では喜入選手のサーブで相手を脅かしていました

自分のサーブが全然入っていなかったのでちゃんと調整しないとということで、相手の前であったり後ろだったりに揺さぶりをかけたらあのような展開になりました。今後もあの方法は使えるなと感じています。

――サーブレシーブで、中大のサーブはいかがでしたか

石川(祐希、中大)のサーブというよりも自分は大竹(壱青、中大)のサーブの方が取りにくかったです。あまりボールが回転しなかったのでそういうボールに対しての対処をこれから練習していけたらいいなと思います。

――スパイクに関してはいかがでしたか

決められるところでの1本のミスと、ドシャットされることが多かったのでそういうところを、例えばリバウンドを取るであったりとか、失点につながらない打ち方をもっとやっていかないといけないなと思いました。

――怪我の状態はいかがですか

痛くてもやらないといけないというかもう代わりがいないので、悪化しないように自分のできる範囲でプレーしていけたらなと思います。

秋リーグを振り返っていかがでしたか

僕自身はそんなに試合に出ていないのでなんとも言えないですけど、外から見ていてわかったこともあったので、そういうのもチームにとってプラスの方向に持っていけるようにみんなで情報を共有し合っていけたらなと思います。

――インカレ(全日本大学選手権)に向けて意気込みをお願いします

来るところまで来たので自分たちがやることをしっかりやっていくことが大切です。そのためにこの秋リーグを振り返って自分たちのやることを明確にしていけば優勝狙えると思うので、優勝めがけてみんなで頑張っていきたいと思います。

藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)

――きょうの中大学戦はいかがでしたか

サーブで相手が攻めてくることはわかっていたので、いかにサーブで我慢して、攻撃につなげていけるかがカギになると思っていました。1セット目はそれができたのですが、2セット目からキャッチで崩され思うようにプレーできませんでした。

一番の課題はきょうのようにキャッチで崩れても、二段トスで打てるようにすることです。

――きょうはスパイクの本数が多く、苦しい場面でのブロックアウトの得点が多かったですが、ご自身ではどう思いますか

終わってみて決まったなという印象はないです。1つ回らないローテーションがあって、2セット目も4セット目も僕のスパイクが決まらず、追いつかれた場面がありました。僕がキャッチして、難しい場面でももっと決めきれるようにならないといけないと思いました。

――4セット目の攻撃で逆転し、良い流れに乗ったセットはいかがでしたか

喜入さん(祥充、スポ3=大阪・大塚)のサーブで追いついて、点差を離そうと思ったのですが、やはりその後のローテーションが回らず、そのセットを取ることができませんでした。僕がしっかりキャッチして、難しいトスでも決めないといけないと試合をして感じました。

――11月のインカレ(全日本大学選手権)に向けて一言

秋リーグも優勝を目指していたため、3位という結果はとても悔しいです。インカレで準決勝、決勝などしっかり戦わなければいけない相手と戦うときのためにきょう見つかった課題を残り1カ月で改善していかなければなりません。4年生にいい思いをしてもらえるように、僕達下級生が盛り上げて、個々の技術をしっかり上げて取り組んでいきたいと思います。

堀江友裕(スポ1=和歌山・開智)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手は石川さん(祐希、中大)とかが中心になってくるのですが、それまでは全然勝負ができていました。石川さんを止めるのは難しいのですが、序盤でもっとリードして行けば、来週の天皇杯予選でまた中大と当たるのですが、その時は勝てると思います。

――攻撃力の高い中央大が相手ということで、どのような対策をして臨みましたか

強いと言っても、スパイカーの打つコースは限られているので、ミーティングでブロックはクロスを締めてストレートを打たせるということなどを決めていました。ブロックはよくはまっていたので、ミーティング通りにできたという点でいい勝負ができたのかなと思います。

――粘り強いレシーブも見られましたがご自身のきょうのプレーを振り返っていかがですか

プレッシャーのない序盤や中盤はいいプレーができるのですが、終盤のもう1本というときに、1本目を自分が止めに行かなければいけないのですが、間に落ちてしまったりなど、終盤のミスが課題だと思います。そこはメンタルを鍛えるだけだと思うので、これからインカレ(全日本大学選手権)に向けて詰めていきたいと思います。

――相手のフェイントへの対応についてはいかがですか

きょうのような試合では強打を上げようと構えているので、フェイントに対しては反応や、ブロックに飛ばないで自分がいくのかという点を明確にすれば上がると思います。そこは自分が積極的に指示を出していきたいです。

――秋リーグの総括をお願いします

自分のプレーでしたらいい時と悪い時の差が激しすぎるので、自分の力を底上げしたいです。チームとして、ワセダは攻撃のチームではなく守備のチームなので、自分が積極的にレシーブに行って、またブロックされることも多いと思うのですが、ブロックフォローができれば、相手も嫌がると思います。インカレまで時間はないですがそこを詰めていきたいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

自分は1年生なので、声を出すことなどの1年生の仕事とリベロの仕事をしっかりやっていきたいです。そうすれば先輩方も応えてくれるので、下級生がしっかりして優勝したいと思います。