クイックを次々と決めた福山
セットカウントを並べ、迎えた第3セット。専田の速攻から、途中タイムアウトを挟まれるも5連続ポイントを得ると、もうワセダの流れは止まらない。三宅徹副将(人4=岡山・金光学園)がサービスエースを2連続で決め、チームも活気づいた。第3セットではセンターの福山と濱松啓陽(スポ4=佐賀商)のクイックを中心に攻めたのに対し、第4セットでは再び攻撃の中心は専田と喜入に。順大に攻撃の的を絞らせず、第2セット以降はほぼ完璧な試合運びで勝利を収めた。
2連続でサービスエースを奪う活躍を見せた三宅
きょうの勝利により、リーグ入替戦という最悪の事態はほぼなくなった。次戦の相手はワセダと同じく、春季リーグ戦で思うような成績の残せていない慶大。「(慶大には)勝たないといけない」と専田も語るように、この伝統の一戦にはなんとしても勝利したいところだ。『勝ってかぶとの緒を締めよ』。春季リーグ戦の順位を一つでも上げるためにも、気を引き締めて慶大戦に臨みたい。
(記事、写真 谷口武)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 3 | 18-25 25-15 25-17 25-16 | 1 | 順大 |
スタメン | ||||
レフト 専田和也(スポ4=神奈川・弥栄) レフト 喜入祥充(スポ1=大阪・大塚) センター 濱松啓陽(スポ4=佐賀商) センター 福山汰一(スポ3=熊本・鎮西) ライト 三宅徹(人4=岡山・金光学園) セッター 山口頌平(スポ2=長崎・大村工) リベロ 土屋健太郎(スポ1=群馬・高崎) |
関連記事
またもフルセットを勝ち切れず/春季関東大学リーグ戦(5/12)
今季初のストレート勝ちで筑波大を撃破!/春季関東大学リーグ戦(4/29)
連敗脱出!4戦目で今季初勝利を挙げる/春季関東大学リーグ戦(4/21)
コメント
専田和也主将(スポ4=神奈川・弥栄)
――連敗を回避されましたが、いまの心境はいかがですか
リーグ入替戦圏内でしたが、きょう勝って入替戦にはいかないと思われる地位にはいけたので、ホッとしています。
――第1セット苦戦された要因というのは
ちょっと土屋(健太郎、スポ1=群馬・高崎)と喜入(祥充、スポ1=大阪・大塚)が、よくわからないですけれどレシーブが上がらなくて。固くなっていたのかもしれないですけれど。キャッチが返らなくて、トスも乱れて、スパイクも打てなくてというガタが来てしまった感じですね。
――第2セット以降はどのように切り替えて臨まれましたか
相手はロングサーブを放ってくるので、調子悪いのにそれをわざわざ取らせることもないので、僕が右も左も全部キャッチに行けば、あとは集中してレシーブなりスパイクなり打てると思ったので、サーブキャッチの負担だけ減らしました。そうしたらみんなのびのびやるようになったので、まあそういうところです。
――きょうは専田主将以外にも福山選手など、多彩な攻めが見られましたが、攻め方を変えたりはしましたか
福山の調子が相当良かったので、福山中心に攻めてもいいんじゃないかというのを山口(頌平、スポ2=長崎・大村工)とかと考えていたので、やりたいようにやっていいぞとどんどんまわしていった結果がああいう攻め方になりました。
――次戦は今季初となる早慶戦ですが、意気込みをお願いします
勝たないといけないですし、どちらも勝率は同じなので、勝った方が一つ上に行ける試合なので負けないように頑張ります。
福山汰一(スポ3=熊本・鎮西)
――連敗を回避されましたが、試合をふり返っていかがでしたか
思ったよりは、という感じでした。きのうフルセットから負けてしまったので、きょうは絶対に勝たなければいけなかったですが、全体的に調子も良くてしっかり勝てたので良かったです。
――第1セット苦戦された要因は
出だしからずっとサーブレシーブが返らなかったことだと思います。
――第2セット以降はどのように切り替えて臨まれましたか
もともとそんなにサーブの強いチームではないので、専田主将にカバーしてもらいつつ、調子を整えてもらいました。
――きょうのご自身のクイックやブロックの調子はいかがでしたか
きょうは多分いままでで一番調子よかったと思います。
――次戦は今季初の早慶戦ですが、意気込みをお願いします
順位的に慶大の方が上なので、しっかり勝ってリーグ入れ替えは回避できるようにしたいと思います。