【連載】早慶クラシコ特集『Refuse to Lose』【第5回】佐々木奈琉×本保奏希×山市秀翔

ア式蹴球特集

 第5回には、昨年からア式蹴球部(ア式)の主力の一角を担う2年生、DF佐々木奈琉(社2=新潟・帝京長岡)、MF本保奏希(スポ2=JFAアカデミー福島)、MF山市秀翔(スポ2=神奈川・桐光学園)の3人が登場。ア式での2年目となる今季にかける思いや、昨年は出場がかなわなかった早慶戦への抱負などを伺いました!
※この取材は6月28日に行われたものです。

 

課題は波をつくらないこと(山市)

質問に答える3人

 

――今シーズン、ここまでのご自身のプレーを振り返っていかがですか

山市 まだ3、4カ月しかプレーしていないので成長幅は少ないと思います。ただ、明らかに球際、切り替え、運動量といったベースは徐々にですが上がってきているなと思います。

本保 最初はケガなどもあって出遅れましたが、最近は徐々に出場機会も増えてきて、関東(関東大学サッカーリーグ)のスピードにも慣れてきましたし、攻撃や守備でも通用するところは全然あるのかなと思っています。

佐々木 昨年は関東リーグに1試合も出られずに、今年は3試合出場する中で、試合ごとに波があるなと感じています。また、関東リーグで経験できたものを落とし込んでやれているので、いつ出てもいい状態にはあるのかなと思います。

――手応えを感じている部分と課題に感じている部分についてはいかがですか

山市 最近はゴールを決めているので、そこは良かったです。課題は波をつくらないことです。調子の良い悪いで左右されないような、どの試合でも最低限のパフォーマンスを出せるような選手になっていきたいです。

本保 今年から新たに左サイドハーフをやるようになって、始めは守備の仕方がうまくいかないところがたくさんありましたが、試合を重ねる中で守備でやられる回数が減ってきているので、そこは成長したなと感じています。課題としては攻撃面で得点力や得点につながるチャンスメイク、最後の質のところにまだまだこだわっていかないといけないなと思います。

佐々木 攻撃参加は通用するなと感じるところで、守備のところはサイドバックということもあって、抜かれるとピンチになってしまうので、そこでやられることが多いので力不足だなと感じます。

――山市選手はイタリア遠征にも参加されましたが、その経験を通じて自身の中で変わった部分はありますか 

山市 勝負の厳しさをすごく痛感したので、一対一のデュエルのところとか球際や切り替え、誰よりも走るとか、目の前の相手に負けないとか、エアバトルといった一つ一つを負けないというところです。最後は気持ちだと思うので、そういうものを感じて帰ってきて、今実践しているところです。

――先日の試合ではゴールも決めていましたが、そういったゴールへの意識なども徐々に結果として出てきているといったところですか

山市 ゴールがあったら打つ。打っていかないと決まらないので。打つというところは意識しています。

――本保選手も先日の試合でゴールを決めていましたが 

本保 今年はあれが初ゴールで、得点力は今年ずっとこだわってきた部分だったのでちょっと遅すぎるかなというのはあるのですが、得点力は課題なのでこれからもっと決めていければなと思います。

佐々木 ゴラッソだったもんね。

本保 全然ゴラッソちゃうわ。無人のゴールだったわ(笑)。

――かたちはどうであれ、結果として一つゴールを決められたというのは自信になりますか

本保 そうですね。だいぶ気持ちは楽になりました。

――自分も決めなければという気持ちはやはりずっとあったのですね

本保 そうですね。山市に負けないように。

山市 次は譲ります。

――佐々木選手は、持ち味のオーバーラップはもちろん、今季は内側に入るプレーなどプレーの幅をさらに広げているように感じますが

佐々木 サイドハーフの選手との相性を見て自分の立ち位置を決めるようになったということもあり、今年から内側にも入るようにしました。自分は他の選手のプレーはあまり見なかったのですが、今年は少しプロの試合を見るようになって、吸収できるところは吸収していこうかなと思っています。

――山市選手や本保選手は参考にしている選手はいますか

山市 カンテ。映えて、運べて、すごいね。小さいのに当たり負けしないし、自分も身長が小さいですが当たり前しないようにケツから体当てて前進していきたいです。

本保 最近はサイドハーフをやっているので、ハイライトで同じポジションの選手を見ています

――チームは現状2部6位、2部での戦いはどのように感じていますか

佐々木 2部ではボールを持つ展開がこれまでの試合で多かったですが、停滞してブロックを敷かれた中で自分たちがアクションを起こしてどう崩していくかが難しいところです。

本保 2部だとボールを持てる時間が多くなって、その中で得点力不足で、最近は取れるようになってきましたがまだまだ足りないです。得点や最後のカウンターでの守備などの隙を与えてしまうことが多いので、隙をなくして守備はゼロに近い状態にして、攻撃で得点が取れれば勝てると思うので、そういったところをこれから意識していきたいです。

山市 2人が言った通りですね。ボールを持つ展開が多くなっているので、持っているだけではサッカーはダメでしょ、ゴール決めなきゃいけないでしょ。練習からゴールを意識したトレーニングをしていく必要があると思います。失点も多いので、無失点をつくることが大切だと思います。

――アミノ杯では1部相手に勝利するなど、徐々に成長してるようにも感じますが

佐々木 自分は試合に出れていないのですが、本保君や山市君がたぎって先頭に立って引っ張っていってくれてるなと感じます。

本保 アミノの試合は全員が勝ちたいという気持ちが溢れていて、そこが勝利につながっているのかなというのは一つ思います。得点力のところも少ないチャンスを決め切ることができているので、そういうところはこれからの関東でも生かしていきたいなと思います。

山市 勝つっていう気持ちが結果にあらわれていると思うので、しっかり主将の平松君(平松柚佑主将、社4=山梨学院)中心にそれを表現しようということがみんなわかってきて結果にも出てると思います。しかし、関東では勝てていないので慢心することなくやっていかないですね。

――今シーズンのお互いのプレーに点数をつけると何点になりますか

山市 100点でしょ!

本保 全然100点ちゃうわ。甘すぎでしょ。

山市 理由としては、奈琉は縦の推進力。サイドバックであれだけ縦のスプリントを往復できる選手はなかなかいないですし、帝京長岡産なのでビルドアップもできるという、守備も攻撃もできてなおかつ走れるというこれ以上サイドバックに適した選手はいないんじゃないかなと思います。

佐々木 言い過ぎやろ(笑)

山市 あとはなんといっても自分の自主練のサイドチェンジの相手にもなってくれるので、そこも点数に影響してますね。本保選手は本来トップ下の選手ですが、左サイドハーフでもパフォーマンスが落ちないかつ、最近シミュレーションという技を覚えたのでカットインした時にリアクションしていますね(笑)。得点のところも日大戦で奏希の点がなかったらやられてたと思うので、そういう大事なところで決めてくれるたくましい選手になってきたのですごくいいですね。

――本保選手はいかがですか

本保 自分も100点って言ったらあれなので、80点で。

山市 なんでだよ(笑)

本保 山市はチームにいるとすごく助かる選手で守備も頑張ってくれるし、最近は大事なところで点も取れるようになってきたので、すごいなと自分も負けてられないなと思っています。奈琉は今は出場機会は少ないですが関東で出た時は安定感のあるプレーをしていて、サイドバックとして攻撃参加や守備の部分で負けないところだったりいい選手だなと思っています。

――佐々木選手はいかがですか

佐々木 僕も100点ですね。山市くんは高校時代から知っていますが、すごく成長したなと思います。

山市 やめろ(笑)。高校の時どんなだったんだよ俺。

佐々木 球際や声かけ、プレーでもチームを引っ張っているのは山市かなと。基準を示してくれるからチームが同じ方向を向いてやれていると思うので、100点です。本保に関しては推進力とハードワークと、ばててそうで走れるという相手を騙すという駆け引きをしているところですね。

本保 そんなつもりはないけどな(笑)

佐々木 あとはゴラッソ持ちなので、100点ですね。

――監督が変わったことでの一番の変化は

山市 ポゼッションだったり、ここに立って三角形つくってだったり、そういうアドバイスを兵藤さん(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)はくれる人で、外池さん(外池大亮前監督、平9社卒=東京・早実)は自分たちで考えてやれという人だったのでそこが大きく変わったなと思います。

本保 やりたいことがハッキリしているので、迷いなくやれているというのはありますね。

佐々木 兵藤さんは選手を引退してから間もないので、選手目線でアドバイスが多いです。また、ここに立ったほうがいいとかの具体的なアドバイスが多いのと、チームとしての決まりごとが明確になったと思うので迷いなくプレーができるようになったのかなと感じます。

――攻撃的に行くというのは今季の一つのテーマですが、その部分は体現できてると思いますか

一同 そうですね。

――逆にここまでの戦いを通じてチームとして課題に感じているところは

山市 試合の入り方ですね。そこで崩れる試合が多かったですし、あとは集中力です。得点も多いですが失点も多いので、失点しているようなチームは全国1位なんてなれないし、日本一になりたいと言っているので、失点の数を減らさないとそこは厳しいと思います。失点の部分はもう少し煮詰めていかないといけないです。

本保 得点力は増えてきていいなと思いますが、失点がまだまだ多いので、そこをどうゼロに近づけられるかというのはチームとしてやっていかなければいけないところです。

佐々木 2人が言っているように試合の入り方や失点のところだと思います。先制点をとられるゲームが多かったので、アミノではそのあと耐えて勝利ということにはなっていますが、やはり早い時間に失点してしまうとそのあとのゲーム展開が難しくなってきます。なので、失点と試合の入り方は今後意識していかなきゃいけないところだなと思います。

 

より責任を持って1年生の手本になれるように(本保)

本保のゴール後に抱き合う山市と本保

 

――入部して1年経った今、変わったところもあると思いますので、お互いの紹介をお願いします

山市 変わってないです。ガキのままです。

――プライベートで遊ぶことはありますか

山市 はい、あります。

本保 遊ばないだろ(笑)。

――(アミノバイタルカップの)日大戦で、本保選手が得点を決めた後、山市選手が駆け寄ったのが印象的でした

山市 上辺です。

本保 おい。上辺じゃないだろ。

山市 決めたいってずっと言ってて、決めたので、同期としてもうれしかったので、気づいたら駆け寄ってました。

――本題に戻りますが、紹介したいことはありますか

山市 もう紹介することないでしょ(笑)。(本保選手は)最近、寮の食堂のバイト頑張ってます。佐々木は変わらないです。ずっと意味分からんボケ1人で言ってます。

本保 なんも変わってない。

――そのボケに耐性つきましたか

佐々木 ついてないです。

山市・本保 お前が言うな(笑)。

――本保選手から見ての2人の紹介をお願いします

本保 山市は仲良いですけど、休みの日は(山市選手が)結構実家帰るのでらあんまり遊ばないですね。

山市 近いので実家帰りますね。

本保 そして、相変わらず努力家ですね。

――努力家と言われることについて山市選手はご自身でどう思いますか

山市 もっと努力している人はいるので、負けないようにもっとやらないとって感じです。

――例えばどういう選手がいますか

山市 鹿取(勇斗、同大)です。桐光学園の同期で、ほぼマンツーマンでずっとやってきて、鹿取には負けないようにやってるだけです。嘘です、それは嘘です(笑)。プロになるためですけど、鹿取にも勝つためにやってますね。本当にいい存在がいます、俺は。ありがたいな。

――ア式の中で尊敬している人はいますか

山市 北村公平(文構3=神奈川・桐光学園)君です。桐光学園の先輩で、1個上の。本当にすごいです。ピッチ内ももちろんやりますけど、ピッチ外のところの貢献度も素晴らしくて、ピッチ内外両立できる良い人です。人間性も素晴らしいです。ただ日焼けが気になります。

一同 (笑)

本保 それこそ山市ですね。努力量もすごいし、最近はプレー見ててもすごいなって思うので、本当に自分も負けてられない、もっとやらないといけないと思わせてくれるいい存在です。熱量があります。

佐々木 真生也君(成定真生也、スポ3=神奈川・日大藤沢)ですかね。人間的にもサッカー選手としても素晴らしい人だなって思います。真生也君のことめっちゃいじるんですけど、絶対怒んないし。

山市 そこなんだ尊敬するところ(笑)。

佐々木 人間として素晴らしいのと、プレー面でも合わせやすいですし、意見も求めてきますし、先輩していないというか、良い意味で友達目線で話してくれます。

――今ハマっていることはありますか

山市 まじで筋トレ。やっぱり島野怜(明大)君に負けないくらいゴツくなりたいです。ありがたいですね、そういう存在がいるのは。向こうは眼中にないと思うんですけど(笑)。

――本保選手はいかがですか

本保 スイッチですかね。部屋にあるんですけど、結構同期の子とスマブラとかやったりしてます。試合前にするとかはないんですけど、暇な時にしてます。

山市 本保はめちゃくちゃ強い。

本保 山市は下手すぎるでしょ(笑) 。

――佐々木選手はいかがてすか

本保 アニメしか見ないでしょ。

佐々木 アニメは継続してみてます。だけど、最近は勉強にハマってます。

山市・本保 嘘つけ(笑)。

佐々木 大学の授業が面白いです。産業心理学っていう授業が面白いです。組織の中の動かし方とかそういうのが身になってるなと思うのでハマってます。ネットで調べ物したり。

山市 気持ち悪いな(笑)。

――2年生の仲の良さは変わらずに、より1年間を通して仲は深まりましたか

山市 徐々に。日に日に。

本保 めちゃくちゃ仲良いよね。

山市 日に日に仲良くなってるし、日に日にいじりも強くなってくる。

佐々木 うん、仲はいいですね。

――学年の雰囲気も良いですか

山市 やっぱりそこが1番大切じゃない?結局。チームの雰囲気とか。硬すぎても緩すぎてもダメだけど、そこはやっぱ締められる選手がいるから。

――学年の中心といえば誰ですか

山市 川辺(球尊、スポ2=大宮アルディージャU18)と木庭(正太郎、商2=東京・早実)です。学年リーダーと寮外リーダー。

本保 本当に2人が学年をまとめてくれる。

山市 何がすごいって、やっぱり筋肉だよね。

本保 たしかに筋肉もすごいけど(笑) 。

山市 本当にしっかりまとめてくれてます。こういう意味わからんやつらをうまく一つの方向に向けさせてくれるのが2人ですね。いい同期を持ちました。

――後輩ができ、先輩としての自覚は芽生えましたか

一同 ないですね。

佐々木 1年は生意気なやつが多くて手を焼いています。鈴木大翔(スポ1=ガンバ大阪ユース)はコンビニとかについてきて、奢らされます(笑)。

本保 奢ってないやろ(笑)。後輩できたけどあんまり変わらないですね。より責任を持って1年生の手本になれるようにというのはありますね。

山市 俺もそこですね。1年生の手本に、俺を見て、俺たちを見て、(後輩を)引っ張れるように背中で示せるようにという意識が出てきたと思います。佐々木とか特に。

本保 ミスに敏感だからね。

佐々木 やめろやめろそういうの(笑)。

 

(昨年の早慶戦では)メンバーたちが喜んでる姿とか観客が一体感を持ってやっているのを見て、そこで一番悔しさを感じた(佐々木)

ボールを持つ佐々木

 

――早慶戦というのはどういう舞台ですか

山市 やっぱり大学サッカーと言ったら早慶戦といっても過言ではないくらい歴史あるし、伝統のある一戦なので、それに恥じないような良いものにしたいです。

本保 希望も大きくて、熱い試合だなと思いますし、去年は出れなくて外から見てて本当にいつか自分もこのピッチに立ちたいなと思うくらい、印象的に思ったので楽しみです。

佐々木 大学スポーツの他にない場だと思うので、勝った時のあの気持ちよさがあるので、出たいなと思います。

――去年はメンバー入りを果たせませんでしたが、悔しい思いはありましたか

山市 もちろんです。悲しいよね。やっぱり悔しい。俺とかなさん(本保選手)は本当にあと少しだったので。悔しい思いっていうのはあったし、だけどそれがあったからさらに努力しようという反骨心があったので。全部ポジティブに捉えないとやっていけないのでね。ポジティブになりました。

本保 自分もめちゃくちゃ悔しかったのは覚えてます。

山市 泣いてたもんね。号泣してたもんね。

本保 あんま言わんといて(笑)。早慶戦は結構知ってたので、出てみたいっていうのはすごくあって、それだけじゃないけどそれに向けても結構頑張っていたので、選ばれなくてとても悔しかったのを覚えています。

佐々木 メンバー発表の時の悔しさもありましたけど、当日あの場にいて、担架の担当だったんですけど、あの試合を見てメンバーたちが喜んでる姿とか観客とかが一体感持ってやっているのを見て、そこで一番悔しさを感じたし、来年は出たいなという気持ちになりました。

――今年は男女共催で、7月開催で、西が丘も全席開放での開催です。徐々に元あった早慶戦のかたちに戻りつつありますが、よりやる気になりますか

山市 ものすごく。観客が居たらやってる選手はテンション上がります。だけど、そういう大きい規模でやるのは絶対裏で支えてくれる人がいてから成り立つと思うので、そこへの感謝は選手である以上ピッチ上で表現したいと思っています。

本保 たくさんの人の中でやるとなると、とても楽しみですし、やってみたいと思います。ユーチューブとかで昔の早慶戦とか見ると、去年自分が初めて体感した早慶戦以上のものだったので、そういった大きい規模の中でやってみたいという気持ちはあります。

佐々木 選手権の応援とはまた違うプライドのぶつかり合いというか、そういうのが観客が増えるにつれて大きくなると思います。その中でプレーできる選手は限られた数だと思いますし、ア式としてのプライドっていうのを他の早大生にも見せる機会になると思うので、いいと思います。

――チームとして勝利のために何が鍵になると思っていますか

山市 気持ち。気持ち。相手よりも勝つっていう気持ち。一個一個の球際、切り替え、そこで全て勝ったら圧倒できると思うので、気持ち。気持ちだよ全部。

本保 気持ちも大事だと思いますし、自分たちが今までやってきたことを全員が出せれば間違いなく勝てることができると思うので、本当に今まで積み上げてきたこと出すだけかなと思います。

佐々木 気持ちですね。

本保 おい、ふざけるな(笑)。俺が恥ずかしいわ、しっかり答えちゃって(笑)。

――注目選手はいますか

山市 本保と佐々木ですね。

本保・佐々木 それいらんな(笑)。

山市 これいらない?(笑)山田怜於君(スポ4=神奈川・鎌倉)ですね。アミノバイタルカップで試合に出て、安定感だったりとか、勝ちたいっていう気持ちを示してくれてるので、そういう先輩についていきたいなと自分自身思っているところもあるし、理想像なので、背中で見せてくれるのありがたいです。

本保 璃太君(森、スポ4=川崎フロンターレU18)ですね。今左サイドハーフで同サイドで組むことが多いので、やっぱりその左サイドっていう意味で、注目してもらえたらいいなと思います。璃太くんはすごく足が早いので、スピードのところと、最近はクロスの精度も上がってきてるので、コーナーキックやクロスからのアシストに注目です。

佐々木 やっぱり真生也君ですね。4年生はもちろん期待してますけど、運動量がえげつなくて、真生也君だけ見てても多分ずっとボール追ってるくらいの試合になると思います。意外とクールに見えて気持ちこもったプレーとかするので、そういったところに注目してほしいと思います。

――最後に意気込みをお願いします

山市 伝統ある早慶戦で、男女開催ということもあり、規模も大きくなるので、絶対勝つっていうものを全員で表現して熱狂させたいです。熱狂っていうのは熱いに狂わせる、です。

本保・佐々木 分かります(笑)。

本保 早稲田として勝つっていうのは当たり前ですけど、やっぱり自分自身楽しみたいし、見てる人に楽しんでもらえるようなプレーをして、色んな人に感動だったり、活力だったりを与えられたらなと思います。もちろん得点も狙っていきます。

佐々木 出場して結果を残すのは一番なんですけど、どの立場であっても早稲田の勝利を信じて、自分の役割を全うできるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材、編集 栗田優大、大濵愛弓 写真 水島梨花、指出華歩)

 

 早慶戦に向けての意気込みを書いていただきました!

 

◆佐々木奈琉(ささき・なる)(写真右)

 2003(平15)年7月13日生まれ。170㌢、60㌔。新潟・帝京長岡高出身。社会科学部2年。持ち味のオーバーラップに加え、内側で組み立てに参加するプレーなど、プレーの幅を広げている佐々木選手。早慶戦の舞台でもピッチを疾走する姿に期待したいです!

◆本保奏希(ほんぼ・かなき)(写真中央)

 2003(平15)年10月28日生まれ。174㌢、63㌔。JFAアカデミー福島出身。スポーツ科学部2年。攻撃的なポジションならどこでもこなすことができ、攻守に存在感を発揮できる本保選手。早慶戦の舞台では得点に絡むプレーに期待がかかります!

◆山市秀翔(やまいち・しゅうと)

 2004(平16)年1月20日生まれ。170㌢、64㌔。神奈川・桐光学園高出身。スポーツ科学部2年。最近は球際の強さなど、強度の部分により磨きがかかっている山市選手。加えて、味方を自分を鼓舞する「声」も印象的です。早慶戦でも声でプレーでピッチから会場を盛り上げてくれるはずです!