第4回に登場するのは最終ラインを担ってきたDF陣。日テレ・メニーナ時代から苦楽を共にする船木和夏(スポ4=日テレ・メニーナ)、後藤若葉(スポ2=日テレ・メニーナ)と、今シーズンから圧倒的な存在感を放つ夏目歩実(スポ2=宮城・聖和学園)、新戦力の田頭花菜(スポ1=東京・十文字)にお話を伺いました。夏目と後藤が流した涙の理由とは――。
※この取材は12月17日に行われたものです。
「もっとかわいい系を着てほしいですね」(田頭)
後藤の服のコーディネートをすることになった田頭
――まず、プライベート編の他己紹介から始めていきたいと思います。この行動面白いやこういう癖があるよねっていうような情報を教えてください!
後藤 (船木)和夏さんは健康マニアなんですよ。おにぎりのグラムが何グラムって決まっているくらい(笑)。それだけ身体に気を遣っているのですけど。そこがお宝情報かなって(笑)。
田頭 えぇー。どうしよう。
船木 私が1年生の時も真面目なことしか言えなかったから大丈夫。
夏目 和夏さんは聞いているようで聞いていない。こっちは真剣に和夏さんにしゃべってるのに話終わってから「えっ、何だった」みたいな(笑)。たまにじゃなくてしょっちゅうなんです。
田頭 一見クールで寡黙な感じに見えたんですけど実際は真逆でした。話し出したらふざけている。
――それでは田頭さんについてお願いします
船木 たがし(田頭)…あんまり後輩とご飯行かないですが、たがしとは入学してすぐのお花見会の時に一緒のチームになって。真面目で先輩にきっちり敬語で話してる堅めの雰囲気があるけど、(先輩を)なめてます(笑)。
夏目 つい最近の話なんですが、笠原綺乃(スポ2=横須賀シーガルJOY)の誕生日でア女の子が寮に何人かいるので、お祝いをしようってなって。それで、祝った後に食堂でケーキを食べようってなって写真を撮ったんですよ。そしたら…美裕さん(黒柳、スポ4=宮城・聖和学園)が鼻の穴に指入れててそれをやろうってなって。そしたら、たがしが…
船木 真顔。
夏目 人一倍ちょけてるんですよ。積極的に。それを隠している。
後藤 たがしは関西出身だから関西弁なんですよ。わたしも高校3年間関西で、その時は関西のノリで。自分はしっかりした子だと思っていたんだけど、結構なめてる(笑)。後輩にはあんまり先輩見たく接してほしくなくて、なめてもらった方が全然楽なんですけど。
――次、夏目さんの紹介に行きましょう
田頭 ささいなことでもツッコんできます。マジでどうでもいいことを聞き逃さない。言葉を間違えた時とかに自分は流そうとしても絶対に流してくれないんですよ。常にプライベートでもアンテナ張ってるな。
船木 本当に耳何個あるのみたいな。部室でもあっちに向けて「明日何時だっけ」とか聞くんですけど、1番に反応してくれるんですよ。予定とかも全部聞いて返してくれるから。知らないことないんじゃないか。
後藤 すごい地獄耳で(笑)。たまたま話の中で歩実って話すと「何?」って来たり。
船木 ア女結構そういう人多い(笑)。
後藤 センターバックで試合で組んでいる時に試合前にパフォーマンスして気合を入れるのですが、トコトコって来て小動物みたいでかわいいんですよ。プレー中はあんなに体張るのに試合前に「寒い~」とか、かわいいですよね。
――後藤さんについてお願いします
船木 特にないですね。(日テレ・メニーナ時代から)もう8年目とかなので、ア女に入っても今までの若葉だし、基本上と仲よくてほとんどタメみたいな。一緒にいすぎてア女ではあんまり一緒にいないよね。試合中とか気になったことがあるとめちゃくちゃ話すけど。逆に(それ以外で)相談とかもあんまりしないです。
後藤 お互いわかってるかなみたいな。
田頭 めっちゃおしゃれでストリート系とかをよく着ているのですが、自分はもっとかわいい系を着てほしいですね。愛叶(大庭、人1=神奈川・桐蔭学園)みたいな。絶対似合うと思う。
後藤 じゃあ、プレゼント待ってます(笑)。
夏目 若葉本当に真面目。基本ア女のノリで生きてる。なんか学年で話し合ったりする時も結局しっかりしてるのは若葉だし。試合に出ている責任感がすごく強い。人の点数は喜ぶけど、悲しんだり悔しがったりするところは見せない。自分のことじゃなくて全員のことを考えている。すごく真面目なんですよね。
後藤 聞いて涙出ちゃった。
「スタメンに戻るから待っててねって。諦めていないし!」(夏目)
お互いに思い合って涙を流した直後の夏目(右)と後藤
――今度はサッカーでのプレーやサッカーに対する思いに関して、互いに尊敬しているなというところを教えてください
船木 たがしは1年生なのに落ち着いていて。誰が見てもそれがわかる。本当にプレーのブレもないし、落ち着いてるし。常に冷静に焦っている感じは外からは見えないし、周りを見てプレーしているし、1年生の初めの頃からそれができているのはすごいと思う。ここからに期待ですね。
夏目 それプラスキックがすごく上手で。うらやましくて。一時期若葉がケガをしていてたがしと組んでいる時に急に入れられているのに全部に対応してその時に求められているプレーができる。フォワード陣や前線陣に求められていることができるから、隣にいてすごいな、たがしナイスって思っています。
後藤 自分がケガしている時にセンターバックというポジションを明けるということが本当に不安だった。たがしが入ってくれて最初は慣れない部分もあったけど、本当に試合を重ねるごとに成長していて、その成長スピードも早くて。最後の方の筑波戦とかは自分いなくても点が取れていて。この1年たがしにとってはすごく良い成長の機会となったし、本当に頼もしい存在でした。そして、ヘディングを怖がらない。自分は今すごく怖くて。捻挫したのもあって。ダサいんですけど、1回目の捻挫がジャンプヘッドで着地する時にひねってそれで怖くて。大学生ならではの球際の激しさでも戦えるというのは見習いたいし、怖がらない秘訣を教えてほしい。
――怖がらない秘訣を教えてください
田頭 別に何も考えてないです(笑)。 何も考えないのが1番。
一同 (笑)。
――先輩方の話を聞いていて、1年生として感じるところはありますか
田頭 失点しなければチームは負けないというところにみんなこだわっていて、高校までの自分はそこまで強く意識していなかったので、熱量を持っているところがすごいなと思います。
――それでは、夏目さんについてお願いします
船木 すごく声を出す。そして、それが的確です。右の人、左の人、センターバックなら前にも言わなくてはいけないのに、それを全部1人でやれちゃう。ア女の守備を仕切っているのは歩実だと思います。2年生だけど。それはア女の強みになるし、これからも続けてほしいです。
田頭 ア女の練習に初めて参加した時に。ケガでしばらく時間が空いてから参加したのですが、ポゼッションに参加した時に初めに体当たったんですよ。その時に強くて、圧倒されました。ボールカバーにもめっちゃ入ってて、最後まで絶対に諦めずに体を張れるところが尊敬しています。
後藤 自分も声を出してるんですが、歩実の声が高くて通るんですよ。それで聞こえなくて。
夏目 被せちゃうんだよね。
後藤 頑張ります。負けないように。責任感が強くて、最後まで体を張るというのは。センターバックって、ビルドアップとかチームの攻撃を支えるということもあるのですが、最終はゴールを奪わせないというのがキーパーと連携していくという部分で重要で。自分は結構上がっていくこともあって、自分のミスもカバーしてくれて。歩実が隣にいると大丈夫だなと思えます。………正直、自分らの学年ってディフェンスが多くて、自分らの中での争いもあります。……チームのフォーメーションも変わって(夏目がスタメンから落ちた)。本人が1番辛いと思うけどその姿を見せないで、練習している姿を見て出ている以上は頑張らなくてはと思います。同期の中でそういう仲間がいるということは心強いし、刺激でしかないな……。
――スタメンに入れるかわからない現状に対する思いを教えてください
夏目 今シーズンは試合数がとにかく多くて。4冠という目標を定めていたこともあり、負けられない試合が続く中でディフェンスラインが少ないから1試合で負担が多くて。機会をいっぱいもらって試合に出ている立場ではあったのですが、(リーグが)一段落して。インカレに向けて新しいフォーメーションにしてみようって。(変わった時に)自分はふさわしくなくて、レベルが落ちてしまう。出ている人に何があって自分にないのかも大体わかっています。実際練習試合でスタメンに名前がないのに悔しいし、今までプレーしていた人たちとできないのも悔しい。でも自分がやるべきことは変わらないので、やっぱりインカレに今年は出たい、1年やってきてこのチームでやりたい。うまくいったらうれしいですし。だから1年で築いてきたサッカーを1番良い舞台でピッチに出て、1番良い景色を見たいです。インカレまで時間もあるので、今が頑張り時で踏ん張り時で、スタメンに戻るから待っててねって。諦めていないし!
「仲間はそれでも信じて走り出してくれる」(後藤)
自分のプレーに納得がいっていないと話す後藤
――では、後藤さんについてお願いします
船木 攻守の要。若葉の配球から攻撃が始まる。それに合わせてみんな顔を出し始めるし、信用しているからここにいたら絶対に出してくれるだろうと思うから、みんな動き出す。そういった面でこうスイッチみたいなプレーをしてくれる。声を出してくれるし、責任感がすごくある子だから自分が絶対に守るという気持ちが伝わるし、自分もバックラインでやっていてその思いが見えるし。だから自分も頑張ろうって思う。若葉の熱いプレーを見て、自分らもしっかりやろうと思わせてくれる存在です。
田頭 ア女に入る前から一方的に若葉さんのことを知っていたのですが、実際に一緒にやると安定感がすごくて。若葉さんが出ている試合って失点が少ないし、攻撃でそこに出せるんだってところにパスを出すし。1つ上にこんなになんでもできて安定感がすごい先輩がいることは同じポジションだからライバルでもあります。しかし、そういう存在の人が1つ上にいるということはこの先も一緒にできるし盗めるところも真似したいところもたくさんあるから自分にとってプラスの存在でしかないです。
夏目 若葉はできないことあるのかというくらいなんでもできるので。すごいを超えて怖いです。攻撃では若葉のパスから得点につながることもあるし、それに加えて点も決めちゃうんです。コーナーキックのカウンターとか、自分もラインあげているのに。ア女って速い選手がいっぱいいる中で特別足が速いわけではないのに。カウンターの時だけ「若葉行った!行った!」みたいなことが(笑)。
――あんなに後ろから前にいく選手いないですよね(笑)
夏目 1つのプレーで1つのチャンスで決めてきちゃうんですよ。決定率1番高いんですよ。シュートもおしゃれで、ちゃんと見てコースついてチョンみたいな。なんでもできちゃって怖いんです。
――一方でケガから復帰して従来よりもキックの精度が落ちたように見受けられたのですが、実感としてどうですか
後藤 アウェイ戦で誰も見ていないところで足首ひねりました。皇后杯より少し前に調整していた左足を庇っていたはずの右足が庇えなくなって。テーピングはガッチガッチです。でも、痛くてもやり抜くって決めたんで。痛いからパスが通らないという風に理由にはしたくないです。自分も自分に納得していなくて。左足も右足も蹴れなくて、でも仲間はそれでも信じて走り出してくれるし、そこの信頼には合わせて行かなくちゃいけない。プレーするって決めたので。インカレに向けて、(多少ズレがあっても)それでいいと言われても納得していないので頑張っていきたいです。
――船木さんについてはいかがでしょうか
田頭 和夏さんはクロスの精度が高くて。女子のクロスって球の回転がまっすぐなんですよ。でも、しっかり巻いて当てるだけのクロスを左右切れるというのは良いなと思って。サイドバックって相手のハメどころになると思うのですがそれを利用して簡単に剥がせるっていう足元の技術もそうだし。そこがすごいと思っています。
夏目 1つ1つのプレーに命かけているんじゃないかってくらいマジで丁寧です。パスもそうだし、場所とかもそうだけど強さも自分自身がこだわっているからこそ要求できるし。要求が的確で細かいのすごくやりやすいです。良いパスここにおいてっていう時に目でわかるみたいな。そのぐらいこだわってくれるのでやりやすいです。
後藤 和夏さんの運動量は半端ないです。これはメニーナの時から感じています。走り込みすごくあるのですが、常に1番。中学生の時は走れるけど、高校生、大学生って少しずつ女性の体になっていく中でも走りまくる。サイドバックってクロス上げるためにめちゃくちゃ走り込んで戻らなくちゃいけない。1試合通してそれをしてくれるってチームにとってすごいプラスになる。3年生になって責任感が生まれて前向きな声かけが多いし、チームが苦しい時に欲しい言葉をかけてくれる。「みんな大丈夫だよ。一回、落ち着こう」とか。寡黙だったんですけど、それを周りに伝えるようになった。その部分はチームにとってプラスにつながっています。
――他の対談で「和夏って常にトップレベルでプレーしてきていたけど、そのプライドを引きずらずに挑戦者としてやっていこうと話していて感銘を受けた」と聞いたのですが、自分として成長したと思う部分があったら教えてください
船木 特に今年はシーズン初めからケガが多くて今まではプレーで自分ができることがあれば、チームの勝利に貢献できると思ってやっていました。プレーもできない、3年生になった。周りからもチームを見てほしいと言われ、自分がどうチームにアプローチするべきか考え直す期間があって。そうなった時にポジティブな声かけとか、プレーでの悩みにアドバイスしたり、今では言わなかった部分を言うことでみんなの意図もあってくるし。言うことでちょっとは変わるのだなと感じました。周りからもそれを言われて普通にうれしかったです。それでチームの力になれるのなら積極的にやろうと思い、心がけています。
「チームのためにプレーするというのを意識してやってきた」(船木)
周囲への感謝を述べる船木
――今シーズンを振り返ってください
船木 今年は4冠を目指しているけど、関東リーグの1冠しか取れていない状態ですが、自分は結果よりもどれだけリーグが充実していてどれだけ自分達が成長していたかが重要だと思っています。土日試合というシーズンでしたが積み上げてきたものがあったし、それを全員がわかっていて自信となって、ポジティブなかたちでいれていると思うので今までの結果がインカレにいい形で終わってくれれば家庭としては良かったと思えると思うので。最後の大会に全力で挑みたいと思います。
田頭 自分は関東リーグの方に出ていて、下のリーグでしたが、結果を出せたのは良かったなと思います。やはりチームのトップが勝つためにはそのような立場の底上げが必要であると思っているので、個人個人の頑張った結果がそこに出ていると思います。
夏目 私は結果に満足していないです。リーグ戦は1失点が結果を左右するので、勝てたと思う試合もあります。失点しないとチームは負けないんですよ。皇后杯予選は自分のプレーにも納得できていなくて悔しいです。トーナメントの怖さも実感しました。皇后杯はレベルが上の相手でしたが、全く通用しないという感じではないと思いました。セットプレーからの1点を落としたのは悔しかったです。小さな差を感じられた良い試合でした。まだチームとして成長しているので、結果として現れるように頑張っていきたいです。
後藤 今年のチームの強みが出たのが関東リーグだと思います。連戦で、主力はケガできない。主力じゃない選手は違うポジションでも出る。関東リーグに出られなかった選手もそれに腐らずに練習で100%を出す。全員で1つ1つの試合に臨んでいくというのがチームの強みだと思います。これまで試合の時間を練習の中でも作ってもらえなかった選手の「なにかやってやろう」という気持ちを感じていて。それをみんなで応援するというのが今年の強みかなと思います。インカレは2回戦を勝ち抜けば東京に戻って来れます。去年は戻れなかったので、今年は(戻りたい)。本当にチームで戦ってア女の強みを見せれると思います。
――インカレでの注目選手を教えてください
後藤 私は和華奈(三谷和華奈、スポ2=東京・十文字)に爆発してほしいです。今年大ケガをして、生きているだけで(十分)というところはあったので。戻ってきてしっかり点を決めちゃうし、成長したなというところも見られる。今はうまくいっていない部分があって本人も悔しい思いはあると思うけど、寡黙にトレーニングに臨んでいる。報われてほしいじゃないけど、和華奈の良さは思い切ることと思っているので、何かやってくれると信じているから、腐らずに頑張ってほしい。スタッフ陣については常に体をケアしてくれて、自分たちのことを1番に考えてくれている。感謝を伝えるためにもインカレで勝ちたいです。注目選手というよりも4年生のために戦いたいし、特にスタッフ陣に感謝を伝えたいです。
夏目 自分は4年生に注目してほしい。出ている3人も出ていない選手もスタッフも、チームを支えているのは絶対に4年生です。チームを常に考えて、いつでもチームのために動いてくれています。4年生自体も悩んで考えて、うまくいっていない部分もあると感じたこともありました。それでもチームのためどうにかしようとしてくれて、それを感じること雰囲気の良いチームがやっと作り上がってきました。縁の下の力持ちではないですが。このチームで、4年生と一緒に戦って、一緒に頂点の景色を見たいです。
田頭 自分は同期の育(築地、スポ1=静岡・常陽大橘)なんですけども。、今は交代選手ですが、スタメンとして出れる実力を持っていると思います。育自身も自分の強みはガッツだと言っているので、育が入れば守備面でも体張るというか自分の体を犠牲にしているなと感じていて。守備面ではチームを支えてくれるし、攻撃面では個で戦う能力もあるので楽しく伸び伸びやれている部分はチャンスを生み出してくれます。なので、育に注目してほしいです。
船木 自分は同期の真央(吉野、スポ3=宮城・聖和学園)です。1年生からずっと一緒で、初めはバックでやっていて2年の途中からフォワードになって結構正直戸惑っている部分もありました。でも吹っ切れて、自分はマオレスになるって。自分が点を決めてチームを勝たせると。一見強そうに見えるのですが、1点も入らずに負けると全部自分のせいだと思うタイプです。今年もフォワードとしてチームを勝たせている部分を見ているからこそ最後インカレの部分で爆発させてほしいです。
――インカレでの自分の注目ポイント、そしてインカレに向けての意気込みを教えてください
田頭 技術面でできることは少ないので、今自分自身が課題にしており、コーチからも言われている守備での声の部分に注目してほしいです。本当に声が通らないんです。
後藤 田頭も頑張って出しているのだけどその上から重なってかき消されて(笑)。
田頭 マジで聞こえないので、頑張って声を張って。守備では絶対に重要なところなので頑張ります!
夏目 自分はやっぱりコーチングとやはりゴール前の守備に注目してほしいです。自分が強みだと思っている部分なので。ゴール前まで来ないのが良いのですが、そのために前を動かして、チームを動かして。自分のコーチングで少しでもピンチになる場面が少なくなれば良いですし、コーチングだけではなくチームを鼓舞する声かけをしていきたいです。
後藤 自分はこれまでサッカーができないシーズンは初めてで。改めてサッカーができることは当たり前じゃない。サッカーって楽しいなと思えました。そう思えたのは仲間が支え、必要としてくれたおかげです。自分はプレーで恩返しをして感謝の気持ちを伝えたいです。でもそこにはやはりサッカーを楽しむことが重要となります。自分は今までチームのためや誰かのためにサッカーをして来なかったので、こんなにまで誰かのために闘いたいと思ったのはなくて。これがア女の良さなのかわからないですけど強みだと思います。誰かのために、チームのために、4年生のために戦うところに注目して欲しいです。
船木 まずはクロスは見てほしいなと思っています。昨年からクロスの練習をしてきてそれが強みであると思うので、それをインカレで生かしたいです。あとは、自分もケガが多かった中でサッカーができるありがたみを感じました。そして、今までは自分中心に考えてプレーをしてきたのですが、チームのためにプレーするというのを意識してやってきたので体現したいです。結果も重要ですが、全員がサッカーを楽しんでチーム一丸となっている姿を有観客の西が丘で皆さんに見てほしいです。早大を知らない人、高校生にも早大がどんなチームか勢いがあるな、楽しそうだななどこういう組織ってすごいなと思ってもらえるようなプレーや雰囲気を作り上げていきたいです。そのために自分ができることを全力でやり、結果でもその成果を出したいです。
――ありがとうございました!
(取材、編集 手代木慶、水島梨花 写真 荒井結月)
◆船木和夏(ふなき・のどか)(※写真右)
2000(平12)年8月10日生まれ。166センチ。日テレ・メニーナ出身。スポーツ科学部3年。1年生の時はインタビューに慣れておらず、あまり話せなかった船木選手。3年生になった今は、たくさん語れると胸を張っていました!
◆後藤若葉(ごとう・わかば)(※写真左)
2001(平13)年6月4日生まれ。162センチ。日テレ・メニーナ出身。スポーツ科学部2年。普段はストリート系のファッションを好み、「かっこいい」後藤選手。対談では、仲間を思って涙を流す心優しい一面を見せてくれました!
◆夏目歩実(なつめ・あゆみ)(※写真中央左)
2002(平14)年2月15日生まれ。159センチ。宮城・聖和学園出身。今シーズンはチーム最多の出場数を誇っている夏目選手。信じられないほどの「地獄耳」が危機管理力を支えているのかもしれません!
◆田頭花菜(たがしら・はな)(※写真中央右)
2002(平14)年11月22日生まれ。163センチ。東京・十文字出身。1年生として部荷物を担当する田頭選手。遠征帰りのバスで疲れ切って爆睡した時についた寝癖が、とても可かわいかったそうです!