第3回は、得点というかたちでチームを引っ張るFWの4人が登場。1年時から活躍する髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)、廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)と、今季から出場機会を得た黒柳美裕(スポ4=宮城・聖和学園)、吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)。それぞれの胸中に迫りました。
※この取材は12月15日に行われたものです。
「サッカー中とのギャップがすごいですね。モテると思います」(廣澤)
吉野のかっこいい面を紹介する廣澤
――初めにプライベート面の他己紹介をお願いしたいです。まずは高橋選手の紹介から!
吉野 雛は人の話を聞かない癖がありますね(笑)。いつもすごい気になって「え、なになに」って聞くんですけど、それが自分にとってどうでもいい話だったら「あー」みたいな感じで流すような人ですね(笑)。でも、いい人なんですよね。いい意味でサバサバしてるというか。
廣澤 飼ってる犬のフクくんのことが大好きで、しょっちゅう(インスタグラムの)ストーリーにあがってます(笑)。
黒柳 めちゃかわいいんですけど、しょうもないこととかくだらないことが自分も好きで(雛も)好きなので、いつも2人で無茶振りし合うし、させてくる感じですね。忘れられない無茶振りが、ボールを渡して、モノボケをするっていう…。
廣澤 雛が「はい美裕さん!これでボケて」ってボールを投げて(笑)。
髙橋 それでもやってくれるのが美裕さんです(笑)。人の話を聞かないっていうのは中学生(の時)からずーっとチームメイトに言われてきたことで、なんかやっぱり自分ってそうなのかなって(笑)。無意識なんですけど。
――では、黒柳選手の紹介をお願いします
吉野 美裕さんはほんとに面白いけど真面目です。高校からずっと一緒にいるんですけど、(聖和学園で)キャプテンしていてこの人すごい責任感あるなって。泣いて訴えたこともあって。でも大学に入ったら、いっぱいボケたり、チームがちょっと険しい雰囲気になった時に盛り上げてくれて和やかになったりします。
廣澤 自分が最初に会った時に倖田來未さんのモノマネをしてくれて。最初の時からもうこの人面白い! っていうのが第一印象です(笑)
髙橋 今の無茶振りもやってくれるような美裕さんですけど、さっき美裕さんが言ってたみたいにふざける度合いが合うんですよ(笑)。だからすっごい楽しくて、笑顔になれますね、美裕さんといると。いろいろ話も聞いてくれるし、すごいいい先輩です。
黒柳 (高校時代に)泣いて訴えたのは、真央の耳が遠すぎるからですよ(笑)。試合中「真央!真央!」みたいに言ってても聞いてくれなくて、それで監督に「真央が話聞いてくれません!」って泣いたことがあります(笑)。
一同 (笑)。
――みなさんから見た廣澤選手はどんな人ですか
髙橋 真穂はすごい器用だし、すごい提出物が早いんですよ。「あれやってない」って言うと「もう真穂は終わってる〜」って、いつもそんな感じで。そういうところもストイックなんですね(笑)。
黒柳 ヒロはめっちゃポジティブで、それがいいな〜って思います。ヒロがいるとすごい明るくなるし、一緒にいて楽しいですね。
吉野 真穂はプレーも性格も一緒で『私がナンバーワン!』ですね!そんな感じで常に円の中心にいるの、真穂は。みんなが話してても「真穂は! 」みたいな(笑)。でもそういうので場が和むし、面白いし、いやーな感じじゃなくて明るく真穂の周りにはみんなの笑顔が飛び交う、そんな人ですね!
廣澤 そうですね、まぁ私的にはナンバーワンって思って常にしてないんですけど、周りの偏見がいつもすごくて、本当に。なんかいつも自分中心に世界が回ってるみたいな言い方をされるから…(笑)。
――最後に吉野選手について教えてください
廣澤 面白いところもあるんですけど、プライベートはやっぱかっこいいですね。例えば、重そうにしてたらパッて荷物を持ってくれたりとか。ほんとにもう紳士! みたいな。車の運転してる時とかも、常に優しいんですよ。サッカー中とのギャップがすごいですね。モテると思います。
髙橋 気分が良い時と悪い時の差がすごくて、別に悪い意味じゃないですよ(笑)。良い時はうるさいくらい「ギャー!」って言うんですけど、1人でいたそうだなって言う時はすごい静かで。気分の浮き沈みが分かりやすいですね。
黒柳 サッカーで悩んでいる時は、「美裕さんはこういうところがいいから自信持って大丈夫ですよ! 」って声かけてくれたり。支えてくれているからすごい感謝してます。
吉野 みなさんの言っている通りだなと自分では思っています。はい。
黒柳 これもだよね(笑)。ちょっと褒められたりするとテンパっちゃったり、いつもの真央じゃないやつがくる(笑)。
吉野 ここにいる人は仲良いし一緒にふざける人なので、もっといいこと言っくれると思ったんですけどまぁその通りだなって思いました。
「毎回毎回思いを手紙にっていうのがルーティンになっています」(髙橋)
山下マネジャーへの感謝を口にする髙橋
――次はプレー面での他己紹介をお願いします
黒柳 雛は、ヒロとか真央とはまた違ったゴールに向かうプレーをします。常にゴールを狙ってたり、自分で行くっていうのも雛の武器だし。ゴール前のドリブルのファーストタッチの後のツータッチ目が細かく触れるから相手に(ボールを)触れられずにシュートを打てるんだなって思って。雛なら決めてくれるっていうのがあります。あと、ドリブルしてる時、『猪突猛進! 』っていう瞬間があります。
廣澤 技術力は抜群に高いです。だから味方からのズレたボールも収められるし、相手に囲まれても2人3人じゃ取られないです。(雛がボールを)取られないっていう前提があるからその次のイメージを持ちながらプレーできるし、合わせやすいです。あとは結構完璧主義っていうか。練習中にパスがボール一個分でもズレたらやり直しするくらいこだわっていて。それでうまくいかなかったら最後までやり続けています。
吉野 雛はめちゃくちゃ気を遣える人だなって。プレー中に「あ、ここに顔出してなかった! 」って思ったらカバーしてくれたり、ここにいて欲しいなって思ったらスッて入ってきてくれたりとか、すごい周りが見えてて誰とやっても相性がいい人だなって思います。ファーストタッチからのシュートの精度もすごく高くて。自分がFWを始めて真穂とか雛のプレーを見てずっと練習してきたので、自分にとっては一つの目標になる選手みたいな感じではありますね。
――今季3連敗している時期は点が取れないことに悩んでいるように見えましたが、葛藤などはありましたか
髙橋 迷わないって言ったら嘘になるんですけど、FWとして点を取る以外でもできることってあるので。例えばチャンスメイクすることだったり、自分のプレーでチャンスを多く作ることっていうのでも貢献できるのは今年感じました。点を取るのはもちろんだけど、他の場面でも貢献できるっていう武器に今年は気付けたので、結構ポジティブにやってこれたかな。
――夏季さん(山下、スポ4=静岡・浜松北)のバインダーには高橋選手からの手紙がたくさん入っていると聞きました
髙橋 学連(学生連盟)を私がやっていて、メンバー表とかは事前に用意して夏季さんに託すという仕事がありました。自分の仕事だけど夏季さんがやってくれるから、そういうのの感謝の気持ちもより一層、今年学連をやって感じたし、そういう思いもあって毎回毎回思いを手紙にっていうのがルーティンになっています。
――黒柳選手のプレー面でのみなさんの印象はどうですか
吉野 美裕さんはほんとに面白い選手です。誰も思いつかないようなアイデアがあって、そうやってやるんだとか、そうやって引きつけて剥がすんだとか。技術力が高いからできる一つ一つのプレーが最大の特徴だと思ってて。プレー見て自分も勉強してますし、アイデア溢れる面白い選手って感じですね。
廣澤 美裕さんはFWとして起点になるっていうところで、例えば浮き玉が飛んできた時とかに胸トラップで収めたりするシーンがよくあると思うんですけど、そのトラップにしても、ピタッと(収めてくれる)。チームとしてもすごい助かることなので、そこがうまいなって感心します。
髙橋 プレーっていうか、美裕さんは周りの意見を聞いてくれます。自分の考えを持ったうえで、自分の(プレーの)幅を広げるために周りの意見を受け入れてくれるというか、「今のどうだった?」とかそういうコミュニケーションを周りと取ってる印象がすごくあって。それがあるから自分も美裕さんの考えてることが分かるようになってきたし、さっき真央が言ったみたいにコミュニケーションを取ってくうえで、すごい考えが面白いなっていつも思ってるんですけど、足元の技術もすごいし面白いなっていう選手だと思います。
――黒柳選手は自分の特徴をどう捉えていますか
黒柳 自分の特徴は、周りの人を生かすこととか周りと連携したプレーが自分の良さかなって思います。あとは、足が遅いなりに自分が落ちて(ボールを)受けることだったり、自分が落ちてもう1人が裏に抜けるっていうプレーで前に侵入していくことが結構スタイルとしてできるようになってきてて。そういうところで自分の収めるとか起点になるっていう特徴を生かせたらいいなと思ってます。
――他のポジションをやるからこそ、FWとしてのプレーに生かされていることはありますか
黒柳 センターバックもやったし、ボランチもやったし、FWもやってます。ここなら出せそうだなとか、ここに入ってきてほしいよなっていうのが分かるのと、今までは自分がパスをつなぐ側だった分、自分が前になったらみんなが一生懸命つないだボールを決めきることの重みはFWになってすごく感じました。
「現在も(自分のFW像を)まだまだ模索中なんです」(吉野)
日々の葛藤を打ち明ける吉野
――次に廣澤選手のプレー面での紹介をお願いします
吉野 真穂は、この人すごいなって毎試合思う。ゴールしか見えてないなって。自分はついゴール前でパスつないじゃったり、ここ確実だなって思うところでパスつないじゃったりするけど、真穂はこれでもシュート打つんだって。すごいドリブルうまいし、経験値が全然違うなって思ってます。FWとしてやっぱり1番強く尊敬する部分はゴールに対する姿勢で、ほんとに『ザ・ストライカー!』って感じですね(笑)。
黒柳 ヒロは技術、ドリブルっていうのは大学の中でもピカイチ。負けず嫌いなところがすごい伝わるし、尊敬してるし、チームにとってもすごいありがたい存在だなって思ってます。あとはゴール前の動き直しとかちょっとしたステップワークとか、体の使い方がすごい上手です。どうやって前向いてシュート打つかっていうのが大前提の「動き」だと思うので、見習いたいなって思います。
髙橋 真穂とは、昨年は一緒にFWをしてたんですけど、今年はまた違ったところでの連携がありました。どこの場所でも阿吽(あうん)の呼吸でできるような選手で、何も言わなくてもここにいるだろうなってところにいます。シュートが決まらなくてもゴールに向かい続ける姿勢がチームにとっても勢いづけになるし、自分も「あ、頑張ろう」って感じですね。
――三谷さん(和華奈、スポ2=東京・十文字)から『攻撃こそ最大の守備』とおっしゃっていると聞きました。エースストライカーとして、どのような自覚を持ってプレーしていますか
廣澤 自分たちがずっと攻撃していれば相手は攻められない。イコール自分たちがずっと攻撃していれば守備になることはない。取られてもすぐ取り返して攻撃にもっていけば常に攻撃できる。自分はほんとに攻撃するのが好きだから、あんまり自陣に引いて守備したくないです。
――1、2年生の時は前だけ見ているというイメージがありましたが、3年生になって少し引いて周りを見れているように感じます。プレースタイルの変化は自身でも感じていますか
廣澤 常にゴールを取りたいという気持ちは強いんですけど、自分が起点になって味方にシュートを撃たせるとか。チームが勝つことを、学年を重ねるごとに1番に考えられるようになってきました。でも逆にそれを思う分、自分の良さがちょっと足りなくなってきてるなって気持ちがあって。そこは両方いい感じで持てればいいかなって考えてます。
――最後に、吉野選手のプレーについてはいかがですか
髙橋 真央は昨年秋からFWになったけど、FWとしての覚悟がもう既にできあがってるというか、それがすごくて。プレーとか声で(チームに)勢いがつくというか。ゴールに対しても泥臭いんですよ、すごい(笑)。ゴールに絶対行くっていう気持ちがすごくて、だからこそ得点できると思ってるので、尊敬してます。
黒柳 同期に雛とかヒロみたいなFWとして活躍してる選手がいる中でFWにコンバートされて、戦わなきゃいけないというのは真央の中でも難しい部分がすごくあったと思います。でも真央の良さをどうやって試合で出していくか(考えて)、自主練してどんどん成長してるなって感じます。聖和(学園)の時から良いところの、ガッツのあるプレー、前からの守備もはチームの勢いになるし。あとは転んだ後の立ち上がりとかスライディングした後の立ち上がりがめちゃくちゃ速くて(笑)、そこいって打っちゃう? みたいなシーンもあったりして、真央らしいなって思っています。
廣澤 体がとにかく強いんですよ。だから相手2人両方抱えてもびくともしないっていうか。真央は技術はもちろんあるんですけどそれを使わずに進める、前に(笑)。自分ができないことをやってるから尊敬でしかないですね。相手が3枚いて、そこ抜けてくる? っていうところを1人で抜けてこれちゃうから、自分が今まで苦労して相手をきれいに抜こうとしてたのがもったいなかったなっていうのを思わせてくれるというか。
――FWへの転向もありましたが、自分のFW像を確立するまでは大変でしたか
吉野 現在もまだまだ模索中なんですけど、2年生の夏ぐらいにFWになって。当時は松さん(松本茉奈加、令3スポ卒=現ノジマステラ神奈川相模原)とか真穂とか、雛もいたし。ここにどうやって自分が入るんだろう、どうしたらこの人たち勝てるんだろうってずっと考えてました。3年生になってケガから復帰したけど、まだまだ確立できてなくて。でも関東リーグ(関東女子リーグ)とかで自分のプレーを見せる機会もあったし、自分がFWとして何が通用するかって考えた時に、体の強さだったり収めの強さとかでチームの攻撃の起点になることができるって強く感じました。それを極めつつ、(他の人の)プレーを見ていっぱい学んだり、FWになったから選手の動画をたくさん見て、いろんなものを他の人から勉強しながら、自分にできる自分が1番得意とするプレーを合わせながら今も模索して自分のプレーを作っている途中でございます。
――この前の試合でのハットトリックが一つの転機のようにも見えましたが、手応えはありましたか
吉野 前期が終わってからスランプなのかな、すごい自暴自棄みたいになった時期があって、そこから筑波戦で半年ぶりくらいに決めたんですよ。その半年間、数ヵ月間くらいはすごくきつくてア女辞めよとかも思ってたんですけど、それでも支えてくれた仲間とか、コーチの方からの声があって、やり続けてよかったなって思いました。ハットトリックが転機になったかどうかは分かんないですけど、1番嬉しかったゴールは筑波戦の半年ぶりくらいに決めたゴールでめちゃくちゃうれしくて、やっててよかったなって思ったので。あとは高校(の時)から言われてることなんですけど、真実は必ず追いつくみたいなことは言われてて。どんな時もくじけずにやり続ければ、その時は結果が出なくても絶対最後には自分がやった分ついてくるからって思ってやり続けていてよかったと思いました。
「最後濃い日々を過ごしていきたい」(黒柳)
最後のインカレに向けて意気込みを語る黒柳
――ここからはチームについてお聞きしたいと思います。今シーズンのチームの結果についてはどのように考えていますか
髙橋 関カレ(関東大学女子リーグ戦)は4冠っていう目標があった中で、関カレ優勝が一つの冠で。それにチームが向かっていったんですけど、結構イレギュラーなことが重なって負けも続いた時期もありました。それでも振り返るとやり続けられたり、チームが常に前を向いて進んでいけたっていうのはチーム力が高かったからだと思っているので、結果はついてこなかったけどやってることは間違ってなかったからそれをインカレ(全日本大学女子選手権)で証明したいです。
黒柳 自分は関東リーグに出させてもらうことが多かったので関東リーグのことを言うと、2連戦だったりして日曜日に戦うことが多くて。その中で結局試合にいつも出ている人たちが出て勝つっていう試合もあって、その中では自分の不甲斐なさだったり悔しさだったりも正直ありました。その中で試合に勝ち続けられたっていうのはチームの一つの成果だと思ってて。あとは試合時間がいつも短い子が出られる場でもある中で、やっぱ得点を多く取った方がその子たちももっと長い時間出られるとか、そういう点も踏まえて自分がもっと点を取れたらなっていうところはありましたが、そういう中でみんなが出場できたことだったり、一つそこでチャンスというか見せ場を作れたことだったりは関東リーグに出場するかどうかっていうのも自分たちで決めれたのでそこは良かったなと思っています。全体を通して言うと正直結果という結果を残してこれなかったし、4年生として掲げた4冠というところは結果としてはできてないけど、今までの敗戦は全て自分たちがインカレを取るためにあったって思うために今もやり続けてるところだったり紡げてるところだったりを、もっともっと濃いものにしてインカレで最後日本一取りたいなと思っています。
廣澤 皇后杯について言いたいと思うのですが、(対戦相手が)なでしこリーグ1部の2位(のチーム)でした。正直以前にWEリーグ(のチーム)と試合をして、練習試合でしたが勝利したということもあってもうちょっと戦えるって思っていました。セットプレーで一本やられちゃったっていうのはありましたが、結果を見ても内容的にはやれない部分もなかったわけじゃないです。それでも結果を見たらシュート2本で相手は10本以上で。シュートまでいけてなかったんだなっていうところがすごい感じて、やっぱりWEリーグっていうところを目標にしてた分その一個前で敗れちゃったっていうのが悔しかったのもありますが、自分たちの実力含めてチームとしてもまだまだだったんだなというのは改めて感じさせられた試合でした。自分としてもまだまだこれから先に上でやっていくには足りないなと思ったし、いい経験になった試合だったなって思います。
吉野 結果は関東リーグは優勝したけど、その他はそこまでいい結果を残せていなくて。でも雛が言ってたみたいにやってきたことは間違いないし、自分たちがやってきたサッカーで日本一を取れるっていう自信はあるから、『これからがこれまでを決める』って言葉があるみたいに。これからのインカレが今までの自分たちを決めると思ってるから頑張っていこうというか、結果は今までよくなかったけどそれに対してそこまで悲観的にならずにインカレに向けて全員でいけてるかなって思います。
――インカレのキーマンになる選手やスタッフはどなたでしょうか
髙橋 夏季さんで。いつもチームを支えてくれるので、最後の大会っていうのもあるし、1番いい景色を見せてあげたいっていうのもあるので夏季さんにしました。
吉野 美月(浦部美月、スポ2=スフィーダ世田谷FCユース)で。浦部選手は悔しかったり、つらかったりする時期があったと思うんですよ、彼女なりに。でもベンチからの声がすごい自分たちの力になっていて、その声でチームの雰囲気が良くなったり、頑張ろうっていう気持ちになってて。ほんとに美月の声に注目してほしいです。
黒柳 自分は4年生に注目してほしいです。今試合に出てるのはあかり(蔵田あかり、スポ4=東京・十文字)とノン(加藤希、スポ4=アンジュヴィオレ広島)と千夏(並木、スポ4=静岡・藤枝順心)だと思うんですけど、その3人は特に4年生としてチームが日本一を掲げてきた中でその献身的なところだったり人一倍声を出すとか割とプレーで示す人たちだと思うので、その(プレーの)熱さを見てほしいなって思います。あとは、スタッフ陣の思いやりというか優しさ、サポートするその気遣い的なところです。その人たちいての自分たちだなと感じるところもたくさんあるので、そういうところを見てほしいです。
廣澤 史さん(後藤史コーチ、平21教卒=宮城・常盤木学園)で。交代もあった中で、チームを一気にグッと引き上げてもらって。チーム一人一人のことを考えてくれてるというのがすごく分かるし、楽しいサッカーをしたいって思ってくれてるので、自分たちもそれについていこうって思えたので全員でって意味も込めて史さんにしました。
――インカレでの自分の注目ポイントはどこですか
吉野 私の泥臭いプレーを注目してほしいです! 転んでもすぐ立ち上がって、どんな状況でも泥臭くチームのために走ってゴール前になると泥臭く決めるので、そこを見てほしいです!
廣澤 自分の言ってもらった特徴でもあるゴールに向かう姿勢っていうところでチームに貢献できるようにしたいので、そこを見てもらいたいのと、サッカーを楽しんでいるところを見てほしいです!
黒柳 自分は試合に出たらチームのリズムというかテンポを変えられるようなプレーを見てほしいのと、前を向いて自分でもシュートを打って点を決めれるように頑張ります。
髙橋 ゴールに向かうプレーです!見てる人がワクワクするようなプレーもそうだし、ゴールに向かうプレーの中でもチャンスをいっぱい作ることだったり、自分が得点をするところに注目してほしいです!
――最後にインカレに向けた意気込みをお願いします
吉野 意気込みは一つしかありません。全員で優勝することです!
廣澤 今までア女が積み上げてきたサッカーをしながら、全員が楽しいと思える、見ている人が楽しいと思えるようなサッカーを届けたいと思います。
黒柳 この時期になって試合をして、悔しい思いもしました。このチームで最後西が丘でみんなで戦って、みんなで優勝して喜びたいって思いがほんとに増す一方で、増し増しの毎日なので西が丘で喜べるように、最後濃い日々を過ごしていきたいと思います。
髙橋 この1年間苦しいことがチームとして多かったと思うので、それを全部いい思い出に変えられるように、最後1番上で輝きたいです!
――ありがとうございました!
(取材、編集 手代木慶、栗田優大、写真 朝岡里奈)
◆黒柳美裕(くろやなぎ・みゆう)(※写真下段左)
2000(平12)年1月27日生まれ。167センチ。宮城・聖和学園出身。スポーツ科学部4年。どんな無茶ぶりにも対応してくれる黒柳選手。対談中は倖田來未のモノマネで和やかな雰囲気をつくってくれました!
◆髙橋雛(たかはし・ひな)(※写真上段右)
2000(平12)年12月26日生まれ。158センチ。兵庫・日ノ本学園出身。社会科学部3年。でっかい落ち葉見つけて「見て〜」と言ったり、足にセミの抜け殻をつけて「見て〜」と言ったりして、無邪気さを発揮するそうです!
◆廣澤真穂(ひろさわ・まほ)(※写真下段右)
2000(平12)年10月18日生まれ。167センチ。ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ出身。スポーツ科学部3年。スイーツづくりが得意で、チームメイトの誕生日にはひとりひとりにプレゼントしてくれるそうです!
◆吉野真央(よしの・まお)(※写真上段左)
2000(平12)年7月21日生まれ。164センチ。宮城・聖和学園出身。スポーツ科学部3年。オフを挟んで2日とか3日会わないと、次会った時に初対面かのような態度に急変するという、人見知りな面もあるそうです!