5日、リーガロイヤル東京にて2015年度早稲田大学WMWクラブ・ア式蹴球部総会・納会が行われた。現役選手や川淵三郎氏(昭36第二商卒=大阪・三国丘)をはじめとする歴代のOBが多数出席。男女共に輝かしいタイトルを獲得した一年の健闘をたたえ合うと同時に、間近に迫った新シーズンでのさらなる活躍を願う晴れやかな会となった。
華々しい一年を物語る数々のトロフィー
19年ぶりに関東大学リーグ戦(リーグ戦)制覇を成し遂げた男子部。激動の一年間を振り返るムービーが上映されると現役部員の表情には笑みがこぼれ、和やかな雰囲気の下で会が進行した。DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)をはじめとする4年生の各部員からあいさつが行われると、会場は選手の奮闘を称賛する割れんばかりの拍手に包まれる。これに続き、次期主将にDF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)が就任することが発表された。40年ぶりのリーグ戦連覇が懸かる新シーズンに向け、「少しでもおごりや過信があればすぐにでもチームは崩れ落ち、2部に降格してしまう」と気を引き締める新井。「誰よりも熱い主将でありたい」という強い思いを言葉にした。
意気込みを語る新井
一方、今年度の女子部は、関東3冠(皇后杯全日本選手権関東予選、関東大学女子リーグ戦、関東女子リーグ戦)を達成。それに続き、先月行われた全日本大学女子選手権(インカレ)では5大会ぶりの優勝に輝いた。上演されたムービーで改めてインカレ優勝の瞬間を振り返ると、部員たちも感慨深い様子。「粘り強い、諦めない、信じる、そういうことを選手が体現し、この大きなインカレという大会で優勝を勝ち取れた」と福島廣樹監督(昭45教卒)が部員たちをたたえた。そして、MF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)ら4年生各部員のあいさつが行われた後には、次期主将が発表。就任が決まったGK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)は「一人一人が過去の自分を一つでも二つでも越えていけるように」と、来年度に向けより一層の精進を誓った。
山田は守護神にして主将という大役を担う
卒業していく4年生からこれからを担う下級生へと受け継がれた勝利の伝統。いよいよ目前となった新シーズン、『王者』として臨むだけに並み居るライバルたちからの警戒もより一層強くなる。その中でどのような戦いを私たちに見せてくれるのだろうか。さらなる栄冠へ。ア式蹴球部の挑戦はきょう、ここから始まる。
(記事、写真 桝田大暉、新庄佳恵)
新主将あいさつ
新井
次期主将を務めるスポーツ科学部3年の新井純平と申します。まず初めにOB、OGの皆さま、お忙しい中足を運んでいただき、また日頃より暖かい支援をしていただき本当にありがとうございます。おかげさまで昨年のリーグ戦を優勝することができました。優勝できた要因として、やはり4年生の力が本当に大きかったと自分自身感じています。新チームが始動して6日が経ちますが、現役部員に少しでもおごりや過信があればすぐにでもチームは崩れ落ち、2部に降格してしまうと考えています。昨年以上の使命感を一人一人が持って、40年ぶりのリーグ戦連覇を達成できるよう、東伏見の地にて部員一同がんばってまいりたいと思います。個人としては92代目の主将であることに誇りを持ち、誰よりも熱い主将でありたいと思っています。最後になりますが、1年間がんばってまいりたいと思いますので、ご支援、ご指導、ご声援のほどよろしくお願いします。
◆新井純平(あらい・じゅんぺい)
1994年(平6)11月12日生まれ。身長173センチ、体重64キロ。埼玉・大宮南高出身、前所属・浦和レッズユース。スポーツ科学部3年。
山田
こんばんは。2016年度ア式蹴球部女子部の主将を務めさせていただきます、山田紅葉と申します。来年度の主将を務めさせていただけることに誇りを感じると共に、大きな責任を感じています。今年度ア式蹴球部女子は、日本一という目標を掲げ一人一人が厳しさを追求してやってまいりました。その結果、皇后杯は逃しましたがインカレを含め4冠を成し遂げることができました。このような結果を残せたのも、ここにいらっしゃるOBを含め、様々な方々の支援があったからこそできたと感じております。来年度は、ことしの結果に満足することなく、一人一人が過去の自分を一つでも二つでも越えていけるように日々精進していきたいと思います。今後ともご支援、ご声援のほどよろしくお願い致します。
◆山田紅葉(やまだ・くれは)
1994年(平6)11月15日生まれ。身長165センチ。東京・十文字高出身、スポーツ科学部3年。